48 / 136
第5章 鳥籠の少女
5、タペストリー事件
しおりを挟む
ある日、俺は用事と私用のためにマスターが営む喫茶店へ足を運ぶ。
「いらっしゃい!秀頼君じゃないか」
「おっす、マスター」
「中学生は成長が早いね。そろそろ僕の身長を超しそうだねー」
成長期に入り、身長が伸びてきた感じは凄いする。
明智秀頼は、顔や身体付きだけは色男だからな。
ゲームの彼は中身がダメダメで、すべてが台無しだ。
「入学式も見たよー。残念ながら咲夜は君と違うクラスだって落ち込んでたけど」
「こればっかりは俺らは干渉できないっすからね。…………ところでなんで咲夜が違うクラスで落ち込むんだ?店来れば会えるだろ?」
「はぁ……。君は姉貴の言う通りすけこましだよ」
「は?」
マスターがため息を付きながらコーヒーを作り始めた。
最近は注文しなくてもエスプレッソということがわかっている。
「娘から10年20年かけてもコーヒーを美味しいって言わせるって宣言されておいてさぁ……」
「ははっ、親戚っすからね。切っても切れない縁っす」
「君さ、刺されて死んでも知らないよ……」
「え?嘘!?俺、死にそう!?」
マスターから原作を予知した言葉を吐き出され心配してくる。
やっぱりクズゲスな悪役親友は死ぬのが役割なんだろうか……?
「このままの君なら、死ぬよね……」
俺を見てため息を吐きながら目の前にコーヒーが置かれる。
お礼を言ってそのままコーヒーを口に含む。
「うーん……。もっと防御力を鍛えるか」
「そういう問題じゃないよ!」
マスターから突っ込みを入れられて、「もういいや」と少し見放された感じになる。
「そういえばマスター、おばさんがこないだ結婚記念日で叔父さんと2人で京都行ってきたんだ」
「あー、そういえば君留守番するとか言ってたね」
「んで、おばさんからお土産。いつも俺にコーヒー奢ってくれる礼もあるって」
京都のお土産の紙袋を渡すとマスターも嬉しそうに「なんだなんだ?」と中を覗き込む。
「…………何これ?」
「変なタペストリー」
「1番嬉しくないし、反応に困るお土産だなこれ!」
「別に良いじゃん。これ3万したって言ってたよ。その辺に飾っとけば良いじゃん」
「たけぇ……、バカじゃないのあの人……。店の雰囲気合わないでしょ」
もはや粗大ゴミみたいな扱いをされるタペストリーであった……。
「秀頼君もタペストリーもらったの?」
「いや?あんことかゴマとか色んな味する八ツ橋」
「僕もそっちのが良かったよ!」
お土産にケチ付けるマスター。
それは俺じゃなくておばさんに言って欲しい。
「おばさんも可哀想に。3万の高級タペストリーが粗大ゴミ扱いされてさ……。娘にあげれば良いじゃん。喜ぶぞーきっと」
「娘だってもうなんでも与えれば喜ぶ年じゃないんだよ。秀頼君がもらえば良いじゃねーか」
「要らねーよ、そんな粗大ゴミ」
「君だって粗大ゴミ扱いしてるじゃないか!」
タペストリーの押し付け合いになる。
そんな不毛な争いの中、マスターが『じゃんけんで負けた方が貰おう』と提案。
結果、俺が負けた。
「要らねー」
「姉貴に言えよ」
タペストリーをどうしようか迷っていると、そこへ来客がやって来た。
というか、咲夜だった。
彼女は俺の存在を確認するとノコノコ近付いてきた。
「む?貴様、またここに入り浸ってたのか」
「相変わらずご挨拶だな。いらっしゃいませくらい言えんのか?」
「いらっしゃいませ」
「言えたよこの子!?」
はじめて店員みたいなことをサラッと言われて驚愕した。
大丈夫か?
この咲夜、偽物かなんかじゃないか?
「おい、マスター!今度、友達が店来たいって言った!連れて来て良いか!?」
「え?咲夜に友達?……友達!?」
「なんであんたが驚くんだよ!?」
マスターが『この世の終わりみたいな顔』をしていた。
汗もダラダラかきはじめた。
「取り乱した。咲夜は今までこんな性格だからね。小学生の間はずっとボッチだったんだ」
「ボッチだぜー、友達1人でした」
「なんで自慢気……?逆に1人目の友達が気になるわ!」
確かに貴様とかキッズとか素で言う子は嫌われるよなぁ……。
というか性格も悪いし、内気なところあるし……。
咲夜の友達は大変だったと思う。
「ここに」
「何が?」
「ウチの友達は秀頼だけだった。秀頼が特別」
「……はぁ」
俺が友達?
友達みたいなことしてたのか?
普通に会話をしてただけだったけど友達扱いされていたのか……。
「暴言ばっかりだから嫌われてるんだと思ったよ……」
「それは……、個人的な感想だ」
「個人的な感想って言えばなんでも許されると思うなよ」
なんか都合の良い奴扱いの様な気がする……。
「わかった、良いよ。連れて来ると良い。何ちゃんと友達になったんだい?」
「理沙と円と絵美とタケルだ」
「俺の知人ばっかじゃねーか」
「秀頼のおかげで友達できた。ありがと」
「あ、あぁ……」
調子が狂うなぁ……。
「照れてる照れてる」
「うるせっ、仕事しろ」
「してますよー」
マスターがニヤニヤと俺を見てきて居心地が悪い。
だから客があんまり居ないんだ。
そうに違いない。
「ところで秀頼?それはなんだ?」
「それ?……あぁ、粗大ゴ……タペストリーだ」
「もはやタペストリーと認識してないじゃないか……」
無駄に大きいし、デザインも民芸品っぽくてなんかダサイ。
おばさんのお土産の意図が不明過ぎた。
「そうだ、咲夜!これいる?」
「押し付けたな……」
「貴様、なんだこれは!?趣味の悪いタペストリーだな」
「俺からのプレゼントだ。君に特別に差し上げよう」
「ありがとう!マスター、プレゼントを秀頼から授かったぞ!部屋に飾り付けてくるっ!」
ドタバタと喫茶店の2階へとはしゃぎながら消えていく咲夜。
俺とマスターが呆然として咲夜の背中を見送った。
「おばさん、まさか咲夜の好みに合わせて!?凄すぎるぜ、姉貴……」
「なんで君まで姉貴って言うのさ……。というか多分……」
「多分?」
「すけこましだねぇ……」
「どうしたんだ急に?」
「末永く娘と仲良くして欲しいって言ってんの!」
「?」
初対面時より、俺に優しくなっているマスター。
それだけ俺と仲良くなっているのかなと思う。
部屋から戻った咲夜は不自然なくらいニコニコだった。
「いらっしゃい!秀頼君じゃないか」
「おっす、マスター」
「中学生は成長が早いね。そろそろ僕の身長を超しそうだねー」
成長期に入り、身長が伸びてきた感じは凄いする。
明智秀頼は、顔や身体付きだけは色男だからな。
ゲームの彼は中身がダメダメで、すべてが台無しだ。
「入学式も見たよー。残念ながら咲夜は君と違うクラスだって落ち込んでたけど」
「こればっかりは俺らは干渉できないっすからね。…………ところでなんで咲夜が違うクラスで落ち込むんだ?店来れば会えるだろ?」
「はぁ……。君は姉貴の言う通りすけこましだよ」
「は?」
マスターがため息を付きながらコーヒーを作り始めた。
最近は注文しなくてもエスプレッソということがわかっている。
「娘から10年20年かけてもコーヒーを美味しいって言わせるって宣言されておいてさぁ……」
「ははっ、親戚っすからね。切っても切れない縁っす」
「君さ、刺されて死んでも知らないよ……」
「え?嘘!?俺、死にそう!?」
マスターから原作を予知した言葉を吐き出され心配してくる。
やっぱりクズゲスな悪役親友は死ぬのが役割なんだろうか……?
「このままの君なら、死ぬよね……」
俺を見てため息を吐きながら目の前にコーヒーが置かれる。
お礼を言ってそのままコーヒーを口に含む。
「うーん……。もっと防御力を鍛えるか」
「そういう問題じゃないよ!」
マスターから突っ込みを入れられて、「もういいや」と少し見放された感じになる。
「そういえばマスター、おばさんがこないだ結婚記念日で叔父さんと2人で京都行ってきたんだ」
「あー、そういえば君留守番するとか言ってたね」
「んで、おばさんからお土産。いつも俺にコーヒー奢ってくれる礼もあるって」
京都のお土産の紙袋を渡すとマスターも嬉しそうに「なんだなんだ?」と中を覗き込む。
「…………何これ?」
「変なタペストリー」
「1番嬉しくないし、反応に困るお土産だなこれ!」
「別に良いじゃん。これ3万したって言ってたよ。その辺に飾っとけば良いじゃん」
「たけぇ……、バカじゃないのあの人……。店の雰囲気合わないでしょ」
もはや粗大ゴミみたいな扱いをされるタペストリーであった……。
「秀頼君もタペストリーもらったの?」
「いや?あんことかゴマとか色んな味する八ツ橋」
「僕もそっちのが良かったよ!」
お土産にケチ付けるマスター。
それは俺じゃなくておばさんに言って欲しい。
「おばさんも可哀想に。3万の高級タペストリーが粗大ゴミ扱いされてさ……。娘にあげれば良いじゃん。喜ぶぞーきっと」
「娘だってもうなんでも与えれば喜ぶ年じゃないんだよ。秀頼君がもらえば良いじゃねーか」
「要らねーよ、そんな粗大ゴミ」
「君だって粗大ゴミ扱いしてるじゃないか!」
タペストリーの押し付け合いになる。
そんな不毛な争いの中、マスターが『じゃんけんで負けた方が貰おう』と提案。
結果、俺が負けた。
「要らねー」
「姉貴に言えよ」
タペストリーをどうしようか迷っていると、そこへ来客がやって来た。
というか、咲夜だった。
彼女は俺の存在を確認するとノコノコ近付いてきた。
「む?貴様、またここに入り浸ってたのか」
「相変わらずご挨拶だな。いらっしゃいませくらい言えんのか?」
「いらっしゃいませ」
「言えたよこの子!?」
はじめて店員みたいなことをサラッと言われて驚愕した。
大丈夫か?
この咲夜、偽物かなんかじゃないか?
「おい、マスター!今度、友達が店来たいって言った!連れて来て良いか!?」
「え?咲夜に友達?……友達!?」
「なんであんたが驚くんだよ!?」
マスターが『この世の終わりみたいな顔』をしていた。
汗もダラダラかきはじめた。
「取り乱した。咲夜は今までこんな性格だからね。小学生の間はずっとボッチだったんだ」
「ボッチだぜー、友達1人でした」
「なんで自慢気……?逆に1人目の友達が気になるわ!」
確かに貴様とかキッズとか素で言う子は嫌われるよなぁ……。
というか性格も悪いし、内気なところあるし……。
咲夜の友達は大変だったと思う。
「ここに」
「何が?」
「ウチの友達は秀頼だけだった。秀頼が特別」
「……はぁ」
俺が友達?
友達みたいなことしてたのか?
普通に会話をしてただけだったけど友達扱いされていたのか……。
「暴言ばっかりだから嫌われてるんだと思ったよ……」
「それは……、個人的な感想だ」
「個人的な感想って言えばなんでも許されると思うなよ」
なんか都合の良い奴扱いの様な気がする……。
「わかった、良いよ。連れて来ると良い。何ちゃんと友達になったんだい?」
「理沙と円と絵美とタケルだ」
「俺の知人ばっかじゃねーか」
「秀頼のおかげで友達できた。ありがと」
「あ、あぁ……」
調子が狂うなぁ……。
「照れてる照れてる」
「うるせっ、仕事しろ」
「してますよー」
マスターがニヤニヤと俺を見てきて居心地が悪い。
だから客があんまり居ないんだ。
そうに違いない。
「ところで秀頼?それはなんだ?」
「それ?……あぁ、粗大ゴ……タペストリーだ」
「もはやタペストリーと認識してないじゃないか……」
無駄に大きいし、デザインも民芸品っぽくてなんかダサイ。
おばさんのお土産の意図が不明過ぎた。
「そうだ、咲夜!これいる?」
「押し付けたな……」
「貴様、なんだこれは!?趣味の悪いタペストリーだな」
「俺からのプレゼントだ。君に特別に差し上げよう」
「ありがとう!マスター、プレゼントを秀頼から授かったぞ!部屋に飾り付けてくるっ!」
ドタバタと喫茶店の2階へとはしゃぎながら消えていく咲夜。
俺とマスターが呆然として咲夜の背中を見送った。
「おばさん、まさか咲夜の好みに合わせて!?凄すぎるぜ、姉貴……」
「なんで君まで姉貴って言うのさ……。というか多分……」
「多分?」
「すけこましだねぇ……」
「どうしたんだ急に?」
「末永く娘と仲良くして欲しいって言ってんの!」
「?」
初対面時より、俺に優しくなっているマスター。
それだけ俺と仲良くなっているのかなと思う。
部屋から戻った咲夜は不自然なくらいニコニコだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる