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第5章 鳥籠の少女
48、宮村永遠は素で突っ込む
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「ごめんなさい……、絵美はまだ準備ができてないの……」
「はあ……」
次の日、一向に現れない絵美を心配して佐々木家へ訪れると申し訳なさそうな絵美ママが対応してくれていた。
『ごめんなさいいいいいいいいい、昨日楽しみで寝れなかったんですううううううううう』
「その喋り方どうにかならない?」
「はは……、絵美らしいですよね」
絵美の叫んだ喋り方はもう見慣れているので苦笑する。
絵美ママは止めて欲しいのかなとちょっと詮索したりする。
「娘を待たないで先に行ってて大丈夫よ」
『すぐに向かいますうううううううううううう』
「だからやめなさいって!」
佐々木家親子の口喧嘩に巻き込まれない様に、気配を消して玄関を後にした。
待ち合わせ時間にはとても余裕がある。
お言葉に甘えて俺は駅の方へと向かっていく。
「いつの間にか夏になってたんだなぁ……」
ちょっと前まで中学に入ったばかりだったのに、気付けば夏。
また、俺が死んだ夏が始まっていた。
信号無視をしてくるトラックとか怖いよね、とか思いながら横断歩道を渡る。
『悲しみの連鎖の断ち切り』の世界に巻き込まれて約10年ほどか……。
まさかこんなことになるなんて……。
ゲームをプレイするぶんには楽しかったけど、明智秀頼とかいうキャラクターを生み出したスカイブルーとかいうゲームメーカーは恨むぜこの野郎……。
プロデューサーでシナリオライターを務めた桜祭とかいう謎の男はとんでもない鬼畜男だぜ……。
いつかリアル本能寺の変を起こすぞ桜祭とかいうプロデューサー。
でも永遠ちゃんというキャラクターを生み出したことは感謝するぞ桜祭の野郎!
くだらない感傷に浸りながら待ち合わせ場所の駅に向かうと1人の人影があった。
「おはようエイエンちゃん」
「お、お、おはようございます秀頼さん!」
「ああ、そんな頭を下げないで……」
ペコペコと頭を下げてくる永遠ちゃん。
俺みたいなゴミクズに頭を下げる必要はないんだ……。
むしろ俺が頭を下げるべきなのに……。
まだ誰も来ない待ち合わせ。
永遠ちゃんと二人っきりでちょっと気まずい空気になっていると、永遠ちゃんがこの空気を壊そうとしたのか口を開いた。
「秀頼さんって付き合っている人は居るんですか?」
「お、俺?……俺は居ないよ。……た、タケルも居ないぜ!」
「聞いているのは秀頼さんです」
「あはは……」
先回りしてタケルがフリーというのを伝えたんだけど、ちょっと早すぎたかも……。
いまなら主人公空いているんですよ。
「き、気になる人とかは居るんですか……?」
「気になる人……」
気になる人?
そんな相手は明智秀頼に存在するはずがない。
……けど、豊臣光秀としてなら。
「気になる人は居た……」
「え?……そうなんですか……?」
「といっても片思いだよ。それにもう会うこともできない古い錆びれた想いだし……」
「そうなんですね……。いまは特にそういう人は居ませんか……?」
「いまは……、そうだね。恋愛とかを考えてる余裕はないかな……」
「そうなんだ!」
ちょっと嬉しそうにはにかむ永遠ちゃん。
ああ、この幸せそうな顔がずっとゲームで好きだったんだ。
たぶん俺を恋愛できないゴミクズって笑っているんだろうけど、その笑顔は素敵だ。
いまだに前世の恋愛引きずってるはキモイよな……。
来栖さん、俺が居ない世界で幸せになれたのかな……?
俺は大好きだったゲームの後日談より、俺が元生きていた世界の後日談が知りたいよ。
「なーに辛気くさい顔してんのよ、あんた」
「津軽……?」
「円!おはようございます!」
「どもども」
俺と永遠ちゃんとの2人っきりというシチュエーションも終わり、津軽という邪魔が入ってきた。
「あちゃぁ……、邪魔しちゃいましたかな明智君?」
「うっぜ……」
永遠ちゃんのファンであることを知っている津軽からからかいの目で見られている。
こいつは悩みとか無さそうでうらやましい。
同じ前世持ちとしてズルすぎないか?
「相談事があるなら恋愛マスターな私にどーんと任せなさい!」
「わー、頼もしいですね」
「でしょう!」
ピースサインを永遠ちゃんに向けている津軽。
こいつ、前世が俺と同じ世代と仮定しても30前後だぞ?
これが30前後の女のする仕草か……?
「あんたスゲームカつく顔を向けるわね……」
「尊敬しているんですよー。トーマス・アルバ・エジソン並みに尊敬してます」
「こいつ後でしばこう。あと、関係ないけど急に『トーマス・アルバ・エジソン』とかいう単語が出て驚いたわ」
「じゃあ横文字NGだね」
津軽と2人っきりになったら背後に気を付けようと心に誓う。
本当にもうちょっと彼女にはおしとやかさが欲しいね。
それこそ来栖さんみたいなね。
「でも確かに円は恋愛経験豊富そうです!」
「ふふーん!任せなさいよ!」
「えー、彼氏とかいるんですかー?」
「居ないけど」
「居ないんかい」
素の永遠ちゃんの突っ込みが入る。
あのおしとやかな永遠ちゃんが素の突っ込みを見せてかなり新鮮で笑いそうになった。
これゲームでも見たことないレアなシーンだ。
あわわ、録音してPCに入れておきたい。
「私はちょっと過去の恋愛を引きずっているだけよ」
「そ、そうなんですか……?」
「想い人が居たんですよ!……でも、もう会うこともできない古い錆びれた想いだけど……」
「は、はぁ……。あれ?なんかデジャブ……。でも新しい恋愛はしないんですか?」
「いまは……、そうね。恋愛とかを考えてる余裕はないかな……」
「秀頼さんと同じこと言ってるじゃん」
「え!?この男と!?なし!私バリバリ彼氏と毎日やってる」
「ウソじゃないですか!」
シリアスな空気を壊してまで俺と同じ境遇を否定する津軽。
よっぽど俺は彼女に嫌われているんだなと自覚する。
やっぱり初対面の時のあれ、未だにキレているんだろうな……。
「あっ、!見て兄さん!明智君たち見付けた!」
「お手柄だぞ理沙!」
続々とメンバーが揃って来る。
絵美もその後すぐに合流。
最後に谷川親子が合流してきた。
「よーし、プール行きますよ!」
絵美が提案し、永遠ちゃんが行きたがっていたプールの待ち合わせが全員そろったのであった。
暑い1日を沈めてくれることを祈るばかりだ。
「はあ……」
次の日、一向に現れない絵美を心配して佐々木家へ訪れると申し訳なさそうな絵美ママが対応してくれていた。
『ごめんなさいいいいいいいいい、昨日楽しみで寝れなかったんですううううううううう』
「その喋り方どうにかならない?」
「はは……、絵美らしいですよね」
絵美の叫んだ喋り方はもう見慣れているので苦笑する。
絵美ママは止めて欲しいのかなとちょっと詮索したりする。
「娘を待たないで先に行ってて大丈夫よ」
『すぐに向かいますうううううううううううう』
「だからやめなさいって!」
佐々木家親子の口喧嘩に巻き込まれない様に、気配を消して玄関を後にした。
待ち合わせ時間にはとても余裕がある。
お言葉に甘えて俺は駅の方へと向かっていく。
「いつの間にか夏になってたんだなぁ……」
ちょっと前まで中学に入ったばかりだったのに、気付けば夏。
また、俺が死んだ夏が始まっていた。
信号無視をしてくるトラックとか怖いよね、とか思いながら横断歩道を渡る。
『悲しみの連鎖の断ち切り』の世界に巻き込まれて約10年ほどか……。
まさかこんなことになるなんて……。
ゲームをプレイするぶんには楽しかったけど、明智秀頼とかいうキャラクターを生み出したスカイブルーとかいうゲームメーカーは恨むぜこの野郎……。
プロデューサーでシナリオライターを務めた桜祭とかいう謎の男はとんでもない鬼畜男だぜ……。
いつかリアル本能寺の変を起こすぞ桜祭とかいうプロデューサー。
でも永遠ちゃんというキャラクターを生み出したことは感謝するぞ桜祭の野郎!
くだらない感傷に浸りながら待ち合わせ場所の駅に向かうと1人の人影があった。
「おはようエイエンちゃん」
「お、お、おはようございます秀頼さん!」
「ああ、そんな頭を下げないで……」
ペコペコと頭を下げてくる永遠ちゃん。
俺みたいなゴミクズに頭を下げる必要はないんだ……。
むしろ俺が頭を下げるべきなのに……。
まだ誰も来ない待ち合わせ。
永遠ちゃんと二人っきりでちょっと気まずい空気になっていると、永遠ちゃんがこの空気を壊そうとしたのか口を開いた。
「秀頼さんって付き合っている人は居るんですか?」
「お、俺?……俺は居ないよ。……た、タケルも居ないぜ!」
「聞いているのは秀頼さんです」
「あはは……」
先回りしてタケルがフリーというのを伝えたんだけど、ちょっと早すぎたかも……。
いまなら主人公空いているんですよ。
「き、気になる人とかは居るんですか……?」
「気になる人……」
気になる人?
そんな相手は明智秀頼に存在するはずがない。
……けど、豊臣光秀としてなら。
「気になる人は居た……」
「え?……そうなんですか……?」
「といっても片思いだよ。それにもう会うこともできない古い錆びれた想いだし……」
「そうなんですね……。いまは特にそういう人は居ませんか……?」
「いまは……、そうだね。恋愛とかを考えてる余裕はないかな……」
「そうなんだ!」
ちょっと嬉しそうにはにかむ永遠ちゃん。
ああ、この幸せそうな顔がずっとゲームで好きだったんだ。
たぶん俺を恋愛できないゴミクズって笑っているんだろうけど、その笑顔は素敵だ。
いまだに前世の恋愛引きずってるはキモイよな……。
来栖さん、俺が居ない世界で幸せになれたのかな……?
俺は大好きだったゲームの後日談より、俺が元生きていた世界の後日談が知りたいよ。
「なーに辛気くさい顔してんのよ、あんた」
「津軽……?」
「円!おはようございます!」
「どもども」
俺と永遠ちゃんとの2人っきりというシチュエーションも終わり、津軽という邪魔が入ってきた。
「あちゃぁ……、邪魔しちゃいましたかな明智君?」
「うっぜ……」
永遠ちゃんのファンであることを知っている津軽からからかいの目で見られている。
こいつは悩みとか無さそうでうらやましい。
同じ前世持ちとしてズルすぎないか?
「相談事があるなら恋愛マスターな私にどーんと任せなさい!」
「わー、頼もしいですね」
「でしょう!」
ピースサインを永遠ちゃんに向けている津軽。
こいつ、前世が俺と同じ世代と仮定しても30前後だぞ?
これが30前後の女のする仕草か……?
「あんたスゲームカつく顔を向けるわね……」
「尊敬しているんですよー。トーマス・アルバ・エジソン並みに尊敬してます」
「こいつ後でしばこう。あと、関係ないけど急に『トーマス・アルバ・エジソン』とかいう単語が出て驚いたわ」
「じゃあ横文字NGだね」
津軽と2人っきりになったら背後に気を付けようと心に誓う。
本当にもうちょっと彼女にはおしとやかさが欲しいね。
それこそ来栖さんみたいなね。
「でも確かに円は恋愛経験豊富そうです!」
「ふふーん!任せなさいよ!」
「えー、彼氏とかいるんですかー?」
「居ないけど」
「居ないんかい」
素の永遠ちゃんの突っ込みが入る。
あのおしとやかな永遠ちゃんが素の突っ込みを見せてかなり新鮮で笑いそうになった。
これゲームでも見たことないレアなシーンだ。
あわわ、録音してPCに入れておきたい。
「私はちょっと過去の恋愛を引きずっているだけよ」
「そ、そうなんですか……?」
「想い人が居たんですよ!……でも、もう会うこともできない古い錆びれた想いだけど……」
「は、はぁ……。あれ?なんかデジャブ……。でも新しい恋愛はしないんですか?」
「いまは……、そうね。恋愛とかを考えてる余裕はないかな……」
「秀頼さんと同じこと言ってるじゃん」
「え!?この男と!?なし!私バリバリ彼氏と毎日やってる」
「ウソじゃないですか!」
シリアスな空気を壊してまで俺と同じ境遇を否定する津軽。
よっぽど俺は彼女に嫌われているんだなと自覚する。
やっぱり初対面の時のあれ、未だにキレているんだろうな……。
「あっ、!見て兄さん!明智君たち見付けた!」
「お手柄だぞ理沙!」
続々とメンバーが揃って来る。
絵美もその後すぐに合流。
最後に谷川親子が合流してきた。
「よーし、プール行きますよ!」
絵美が提案し、永遠ちゃんが行きたがっていたプールの待ち合わせが全員そろったのであった。
暑い1日を沈めてくれることを祈るばかりだ。
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