絶対お兄ちゃん主義!

桜祭

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1章

後輩の流亜

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閲覧ありがとうございます。
はじめましての皆様、作者の桜祭です。
他サイトでも掲載されています。
ちょっと古い作品なので表現もちょっと古い単語とか出てくるかもしれないのをご容赦くださいませ。
少しずつキャラ紹介していきたいと思います。

遠野達裄について
男のツンデレ(?)主人公。
天然パーマ親友の星丸とは対照的にストレートで、普通に美形なイメージです。
従姉妹と戸籍上兄妹で、彼が養子で巫女と恋が実子です。
身体能力が高く、冒頭で光にやられていますが本当は負けてあげてるみたいです。
自分のラブコメ作品の主人公は基本無個性なのに対し、彼は自分ではじめて作ったラブコメ主人公だからなのか個性の強すぎるキャラで前半は動きやすいぶん、後々になって動かしにくくなるキャラです。
ギャグとシリアス、ボケと突っ込みと万能です。
ギャグからシリアスかと思わせてまたギャグに戻せる切り替え型主人公ですかね。
彼には色々な過去設定がありますが、暗くなることと妹が絡みにくい為明かされるかは展開次第だと思います。


遠野恋について
メインヒロインの1人。
もうしばらく他のメインヒロインは出ないのですが。
天然で甘えん坊で達裄から見て年齢が1つ下ですが、精神的に3つ下ぐらいのイメージで描写してます。
身長140から145くらいとの描写ですがこれは大体小学5年以上6年以下の平均身長だそうです。
彼女は今後、姉らしさでもなく姉さんらしさでもなくお姉ちゃんらしさ(ここ重要)を身についていきたいです。
しかし彼女が達裄と恋愛の仲まで発展するのかまったく想像が出来ないです。
そもそもそういう作品なのかなぁ?


―――――


「お兄ちゃん、おはよー」
「お、おはよ」

朝、今日は休日。
恋が目を覚ました時、俺はまだ目と脳がうまく起動していなかった。
昨日の夜、恋が眠ってから俺はずっと恋の側に座っていた。
ゲームやスマホを使おうにも音や画面の光で目を覚まさないか不安だったためであり、何時間もそこに座り続けた。
これが暇で何回も挫折しようとしていたが恋の寝顔を見続けてなんとか我慢しきった。

「お兄ちゃん、今日夢見たよ」
「夢?それはいったいどんな夢だったんだ?」
「お兄ちゃんにずっと守られている夢だったよ。どんな悪者からも助けてくれるヒーローみたいな夢だった」

俺がヒーローねぇ。
なんとも子供っぽい夢である。

「お兄ちゃんが側に居てくれたからかな、ありがとうね」

恋にまた抱き着かれた。
ぬこのぬいぐるみだったりと抱き着く癖があるのかもしれない。
とってもかわいらしい。

「お面ライダーみたいだったよ」
「結構ハードなヒーローだな」

そんなガチバトルな特撮のヒーローかよ。
てっきり不良を相手にする身近な物語だと思ってたよ。

「私はピンク役」
「あれ、ヒロインじゃないの!?しかもお面ライダーって基本ソロだろ」

なんとかレンジャーみたいな方向に向かっている。
視聴率低下のテコ入れだろうか?
しかも守られてない、一緒に戦っている。

「最大の敵は宇宙空間の太陽だよ」
「スケールがどんな特撮より重いだろ……。俺ら吸血鬼かよ」
「黒幕登場!なんとお面ライダーピンク!」
「もはや守られてない。剣を交えているじゃないか」

倒したら太陽がなくなり星は滅びました。
どうあがいても絶望だ。

「今日は買い物に出かけようか。恋の届く荷物以外にもそろえるのなんかあるだろう」
「うんわかった」

朝食は恋が準備と後片付けをして、俺は一足早く着替え外に出た。
外の冷たい空気の中の体操で眠気覚ましをする為だ。

「おっ」

眠気覚ましの運動である膝屈伸をしているとよく会う金髪ツインテールの少女が歩いていた。

「おーい流亜」

金髪の少女は俺の方へ振り向いて目を合わせ、――そのまま別の方向へ去って行った。

「って、なんでやねん」

流亜を捕まえると理由があるのかないのか棒読みであった。

「昨日あげたプレゼントを早速身に着けてさも待ち合わせしたかの如く馴れ馴れしく私を呼ぶ彼。もう彼氏気取りですよ」

星丸のプレゼントばかり紹介されていたが、流亜からもらったプレゼントは青い雪結晶のペンダントであった。
青く透き通っていて確かに値が張りそう。
しかし小さくもLOVEと掘られている。
渡す相手間違ってないか?

「はいはい。妄想乙、妄想乙」
「あのすいません……。このわらと交換してくださいませんか?今すぐペンダントが必要なんです」
「わらしべ長者!?」

ペンダントとわらは流石に等価交換ではないだろう。
どっちかというとぼったくりか詐欺に近い。
流亜は度々色々な反応を見せてくれる。
おそらく流亜となら24時間連続で話を続けられるかもしれない。
俺と流亜はどんな関係なんだろうか?

「こないだ私も実際にわらを片手にわらしべ長者をやってみたんですよ」
「わらしべ長者はじめました。なんか張り紙にありそうなキャッチコピーになったぞ。それでそれで」

本当なのか嘘なのかよくわからない口調で語りだした。
彼女の話はノンフィクションとフィクションを半々で織り交ぜる事が多い為、雑談程度に聞いている。

「誰もわらをもらってくれないんですよ」
「だろうな。俺もわらを必要とした事人生で一度もないもん」
「ですよね。この話は終わりです」
「なんて無駄な時間を俺に過ごさせてしまったんだ君は」

ヤマなし、オチなし、終わりなし。
滅多な事で、人生無駄な時間はないと思う俺でもはっきりと言える。
無駄だ。

「なんと、私は達裄先輩を楽しませる事が出来ませんでした、と。そんな黒歴史を刻ませてしまうとは」
「そんなに大げさにならないでええよ」
「たまに通学路で会う日なんかでは話せないネタが多いのに。咄嗟に出ないですよ」
「そんなにネタのストックあるのか?」
「いえ、時間帯が早すぎるので……」
「そういうネタ!?」
「では、私が体験した夜のお話を1つ」

コホン。
そうやってネタ振りのようなものを始めたが俺は気になった事があったので流亜の話を遮った。

少し不満げな顔だが俺は無視して言葉を選んだ。

「なぁ、その話って男から酷い事されたみたいな話じゃないよな?冗談でも空想のそういう男出しても許さねーぞ。……お前にそういう相手が居ないって知ってるけど、もし強引にされたみたいな話なら俺に相談しろよ。相手を再起不能にしてやるから」
「め、目が怖いですよ達裄先輩。だ、大丈夫ですから……」
「そっか」

流亜が少し怯えていた。
俺に対しても怖いもの知らずなだけに少し意外な反応。
ちょっと過保護過ぎたな。

「そんな話をしていたらお前との出会いを思い出したな」

流亜との出会い。
1年も前になるかならないかの出来事である。

「達裄先輩が私を電車で痴漢してたんですよね」
「そんなのボクはやってない」

忘れたってことなのかな。
俺もあまりよく覚えていない話だし、気が付いたら流亜が俺に付きまとっていました。
そんな仲である。

「いや、しかし今の達裄先輩の雰囲気とか殺気はちょっと怖かったですよ。何人か殺ったことあります?」
「あるわけねーじゃん。なんだよそれ、殺気も全然出してねーし。ハハッ、今日一番そのからかいネタが面白かったわ」

中笑いといった感じである。
くすっと笑える感じ。
流亜の本気で聞いている感じがまたシュールでジワジワきた。

「かなり本気だったのですがもう良いです。それよりさっきの言葉で疑問点があります」
「なんだ?」
「『お前にそういう相手が居ない』って言いましたがもし私にそういう相手が出来たらどんな心境ですか?」

何ぃ?
考えたくないが流亜にそんな相手が居たら部屋に閉じこもってしまいそうだ。
流亜は俺の仲間だろ!

「ぐぬぬ……」
「あれ?結構真面目に考えてる。素直に嬉しい」
「お、俺より強い奴なら……」
「いやー……その時点でハードル高すぎるんですが」
「かつ俺より学力高い奴になら……」
「もうハードルが雲の上で見えないのですが」
「もう俺をすべてで屈服させろ」
「私の親ですかあなたは」

悩み過ぎて頭が痛くなった。
しかし、そんな存在は認めたくないなぁ。

「実は私星丸先輩が気になっています。達裄先輩、雨先輩を蹴落としてくださいお願いします」
「さて、まずは当事者に電話かな」

スマホの電話帳からキルユーグループの海谷星丸のナンバーへ連絡したがあいにく留守電だったので一言だけメッセージを残しておいた。







「ちょっとうちのアイドルについて事務所まで来てもらおうか」





さて、返事待ちである。
暇だなぁ。
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