同期の美少女Vtuberが隣にいるんだけど⁉︎

海野源

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コラボ配信!

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 まずは僕と七宮が始めた会った時の話、それは高校に入学する1ヶ月前に遡る。
僕はとある人物と通話を繋げ、配信を始めた。

「こんにちは!森宮咲です!!」

「海野源です!」

そう。今日は運営の提案でコラボ配信をすることになった。メールで運営から、
「そろそろ同期二人でコラボ配信とかしてください。」
と来ていたのだ。
そういえば七宮と配信したことはないな。というか、あまり話したことがない。
そう思い、チャットアプリthis cordで「今日一緒に配信やりませんか?運営からやれって連絡が来てたので。」というメッセージを送ったのである。

「まあそんなわけで、これからは僕と森宮の二人で、そうだな、「げんさく」とかのコンビ名でゲーム配信とかしてこうかな?まあ今日は親睦を深めるためにマリカでも…… 」

僕がそう言いかけていると、急に携帯がなる。「すみません。携帯が……」と視聴者に報告しながら携帯を見ると「ほわいとぱれっと」本社からメールが来ていた。
そのメールの内容としては、
「今度のGWのライブで海野源は森宮咲とユニットを組んで頂きます。
それと、今やっている配信でもちゃんと宣伝してください。」
だった。
僕はこの内容を素早く配信で報告する。

「あ、そうそう……今思い出しました……来月ですね、僕たち『ほわいとぱれっと』が名古屋ホールでライブを行います!現地でなくてもライブの様子はインターネット上で配信されるので、もし会場に行けない方もインターネット閲覧チケットを買っていただいて……」

「海野くんは……運営にめっちゃ媚びるますね。」

「そりゃあ長ものにはまかれろって言葉をあるくらいだからしっかり運営には媚びていかないと……」

「みてください。皆さん。これが運営の犬です。私はこういうニンゲンが一番嫌いです。」

「ひどいな。でもこう言う反応の方が若干嬉しいまである。」

「そういうご性癖の方ですか?」

「いや違う。」

「いやですよ?私。特殊な人と一緒にゲームするのは。」

「それじゃあ皆さん~「げんさく」のマリカ、楽しんでください!」

「あ、話逸らしましたね。」

僕たちはマリカを起動するため、スイッチを探しながら準備するのだった。

僕たちはマリカを起動するため、スイッチを探しながら準備するのだった。
「マリカ」を起動する。。マリカというのはあれである。
「マリカ」を始めると、急に七宮が静かになる。

「やけに静かだね。大丈夫?」

「ちょっと、今話しかけないでください!今頑張ってるんで……ひゃあ!」

七宮の悲鳴とともに、ガタンという何かが倒れる音が入る。

「マジで大丈夫⁉︎」

「ふぅ……すみません……気づいたらゲームに夢中になってたみたいで……」

「とりあえず大丈夫?怪我ない?」

「ないです。ありがとうございます。」

「椅子から転げ落ちたの?」



「その……私のコントローラーハンドルみたいな形の物でして……曲がる時とかに体を傾けてしまうんですよ……」

僕はハンドル型のコントローラーを持っていちいち曲がる時に体を横に傾ける七宮の姿を想像してふふっと笑ってしまう。

「何笑ってるんですか!」

「その……想像してみたら可愛くてつい……」

「可愛いって……!海野くん、あんまりそういうこと人に言っちゃダメですよ?」

少し照れたみたいだ。

「ごめんごめん。善処します。」

そこからしばらく二人でマリカをやり、しばらくして飽きてきた時に、

「その、海野くんなんだかんだで強くないですか?」

「まあ、僕はゲームの申し子ですから?」

「うんうん。いつもしっかりゲーム裏で練習してますからね。」

「ちょっと、森宮、それは……」

「そうやって裏でワリカ……裏ワリカしまくって練習してから配信では『僕、上手いですよ。』みたいな感じの雰囲気醸し出してるんですよね。」

「ああああああああ!恥ずかしいよおおお!」

僕は七宮による暴露で悶絶する。これだけは知られたくなかった。僕は基本的に裏で練習しまくって、表ではそんなに練習してないよ? 
みたいな顔をしながら練習の成果を見せるのが僕のスタイルなのだ。恥ずかしい!なんかすごい恥ずかしい!
コメント欄にはへえ~源くんかわいいねえ的なコメントが流れまくっている。この部分絶対明日切り抜かれるじゃん。

その時、匿名質問サービス(通称「マシュマロ」)が来た。僕は話を変えようとそちらに全力で反応する。

「あっ森宮!「マシュマロ」が来たからそっち見ていこうか。」

「また話逸らしましたね。」

七宮が煽ると同時にコメント欄も「あっ話っそらした」的なコメントが流れている。僕は羞恥心に耐えながらも「マシュマロ」の質問を読み上げる。

「お二人に質問です。初対面の時どのような印象を抱きましたか?また今はどんな印象を持っていますか…… と。」

「ヒモっぽいなと。」

「辛辣だね。」

「なんか本当に女の子みたいな顔してるんですよ。彼。なんか真っ白い髪を後ろで束ねてて最初見た時はあ、女の子かな?って思いました。」

なぜか僕のことを女性扱いする七宮に憤りを感じつつ、

「まあ森宮の第一印象としては、あらいいですねって感じでした。」

「何ですか?それ。」

「なんかどちらかといえば可愛い系って感じでして。アバターと結構似てるかな?」

「あ、そろそろ時間ですね。海野くん、また配信しません?」

「あれ?もしかして気に入ってくれた感じ?おじさん嬉しいな。」

思わぬ七宮からの誘いに嬉しくなってしまい、テンションが上がってしまっていることに気づき、一度落ち着こうと考える。

「その、とても気色が悪いなと。」

「辛辣」

「でもまあ今後はちょいちょい一緒に配信とかしましょうよ。」

その後、配信を切ると、七宮が少し話そうと言った。

「これからライブまで数週間ですのでちょっと練習しませんか?

「いいけど、どこで練習するの?」

「そうですね、少し運営さんと相談してみます。借りられそうなスタジオがあればお伝えしますね。」

「わかった。ありがとうね。それじゃおやすみ。」

僕はそう言って通話を切るのだった。
ライブまで後二週間か……

七宮視点
 同期の男Vtuberとコラボ配信をすることになってしまった。私は七宮桜。
私は男性の人が苦手だ。欲望に忠実で、鬱陶しく、面倒臭い。言動の1つ1つに下心が見える。
私がそう思うようになったのは、多分、中学生に上がってからだろう。中学生になると、男子の女子を見る目が変わる。
自分で言うのも何だが、私は容姿はいい方なのだと思っている。
そのせいか、様々な男子たちが言い寄ってくる。

「七宮さん、僕と一緒に勉強しない?ちょっと教えてほしいところがあって。」

「七宮さん、僕と一緒にご飯食べない?」

「七宮さん、僕と一緒に……」

私はそうやって言い寄ってくる男子達には全員、「ごめんなさい。」の一言を返していた。男子はみんなそんなものだと思っていた。
でも、私は本当は下心とかを向けてこない男子と関わってみたかった。白馬の王子様に甘やかされたかった。


 配信が始まると、海野という少年が話し始める。とても爽やかな声の少年だ。

「ていうことでね、七宮、いい?」

急に話を振られ、少したじろぐ。

「えーとですね、今回はですね、全然、コラボしてなかったので……」

 しばらくそのまま適当に雑談をし、ゲームを始める。何というか、普通に楽しい。全く気を使わなくてもいい友人という感じがする。

「海野くん本当に強いですね。」

「まあ、僕はゲームの申し子だからね。」

どや顔してるんだなぁと思う。でも、全く嫌悪感を抱かない。

「うんうん。いつもしっかり裏で練習してたもんね。」

少し意地悪がしたくなった。

「ちょっと、森宮、それは……」

「そうやって裏で練習して、表では『僕、上手いですよ』みたいな雰囲気出すんですよね?」

「恥ずかしいよおおおお!」

この人、すごく可愛い。いじめたくなる。

「あっ森宮、『マシュマロ』が来ていて、」

「あっ話逸らしましたね。」

そこで海野くんが来ていた質問を読み始める。

「初対面の時どんな印象を抱きました?だって。どう?七宮。」

そう言えば昔オーディションの時会ったことあったっけ?

「ヒモっぽい。」

なんかすごくヒモっぽかったな。

「辛辣だね。」

「でもなんか本当に女の子みたいな顔してるんですよね。彼。真っ白い髪束ねてる感じで最初見た時は女の子かな?って思いました。」

「森宮どしたの?そんなベタ褒めで。」

全然褒めてないけどね。

「でも、し……森宮の印象としては……うさぎみたいな感じ?美人だけど、可愛い系みたいな?」

なんか嬉しい……!そしてふと時計を見ると、現在は23時30分

「そう言えば時間ですね……それじゃあ海野くん、また配信しましょう。」

「うんいいよー」

それから配信を切った後、私はライブが近いということもあり、海野くんに明日から一緒に練習をしないですか?と誘ってみる。二つ返事でOKが出て私は気付けば上機嫌になっていた。

次回、ライブ練習編
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