カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第一章 黒の主、世界に降り立つ

12:山賊から金品を奪え!(奴隷も)

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■エメリー 多肢族リームズ(四腕二足) 女
■18歳 セイヤの奴隷


 私たちは狼人族ウェルフィンの集落を出て、さらに北上、イーリスの街へと向かっています。
 ボロウリッツ獣帝国のほぼ北端であり、そこまで行けば【混沌の街 カオテッド】は目と鼻の先です。
 とは言え急ぐ旅ではありません。
 街道から外れて森へと入り、集中的に魔物を倒しながら進みます。


「サリュも動けるようになってきたな」

「はいっ、ありがとうございますご主人様! おかげさまで私も戦えます!」


 サリュは魔法特化の白狼人族ウェルフィンという変異種。
 近接戦闘の能力はなく、代わりに回復などの神聖魔法や光属性魔法が使えるという変わり者です。
 回復役ヒーラーというのは魔物を相手取る我々にとって貴重な存在です。
 ご主人様も私たちも奴隷にすると決めた後でそれを知ったので、大そう喜ばれていたのを覚えています。

 光属性魔法でも光の矢ライトニングアローなどの攻撃魔法があるので、杖を持たせて<カスタム>で【魔力】を上げれば十分戦えるとご主人様は判断なさいました。
 しかし自衛の為にと【敏捷】【体力】【防御】などにもCPを振ったそうです。

 すると目に見えて動きが変わりました。
 やはりステータスが低かっただけで、狼人族ウェルフィンとしての種族性能は非常に高いのだと思い知らされます。
 私としてはそれが少し羨ましいところですが、サリュはサリュ、私は私ですから出来ることに集中しましょう。


 ともかくご主人様としてはCPを振る対象が増えたので、もっと魔物を狩りたいという事だそうです。
 もちろん否はありません。
 ご主人様は私たちの為にCPを使って下さっているのですから。

 サリュのステータスだけではありません。
 私たちの侍女服の防御力向上やご自身の喪服――というらしいです――やコートも<カスタム>しています。
 さらにはサリュの魔法やイブキの剣技スキルにもCPを使っているので、余剰分はほとんどないそうです。


「イブキ、サリュ、気配はあるか」

「近くに魔物はいないようです」

「向こうの方に人の形跡がありそうです」

「うーん、とりあえず行ってみるか」


 イブキは<気配察知><敵意察知>、サリュは<聴覚強化><嗅覚強化>を持っています。
 斥候系や察知系のスキルというのは種族特有のものがほとんどだと聞きます。
 後天的に取得できれば良いのですが、ご主人様にも私にもありません。
 それもまた羨ましいところです。


 そうこうしているうちに随分と森の奥までやってきました。
 すると岩壁にある洞窟を見つけたのです。
 そしてその入口には二人の男が……。


「山賊か」

「どうしますか」

「もちろん狩る」


 山賊のアジトを見つけるのは二回目です。
 前回も全滅させてアジトにあったお宝を拝借しました。

 当初は私もご主人様も山賊を殺す事に戸惑いがありましたが、気持ちを切り替えました。
 私は村を皆殺しにしたのが山賊だったので同じように殺す事に躊躇いがあったのです。
 ご主人様も蛙人族トーディオとその衛兵たちを殺したのだから今さらかと思い直したそうです。

 山賊は国や街からも討伐が推奨されています。
 捕らえれば報奨金などが貰えるそうですが、そうすると事実確認の為にしばらく街に留まる必要が出て来る為、討伐だけして報告はしないというスタンスをとっています。
 そしてここでも同じようにするのでしょう。


「イブキとサリュはここで見張っててくれ。別の出入口がないとも限らん。逃げる者の対処と出掛けてる山賊が戻ってくるような事があれば頼む。俺とエメリーは中で殲滅だ。いいか?」

「「「はい」」」


 ご主人様は私の目を見て確認しました。
 確かに察知能力のあるイブキとサリュに見張らせるのが最適でしょう。
 となると私とご主人様が山賊の殲滅役。
 それが私にとって苦ではないか、と聞いて下さっているのです。
 やはりご主人様は奴隷である私にさえお優しい。かけがえのない主人だと改めて感じます。

 もちろん私に否はありません。
 むしろご主人様とご一緒させて頂けることに、イブキから羨望の目を向けられます。
 ご主人様のご指名ですから悪く思わないで下さい、イブキ。


「行くぞ」と小声で言われたので、ご主人様と共に入口の山賊に突貫します。
 私たちの靴もご主人様の靴と同じく革靴です。侍女服に合わせたもの。
 それも<カスタム>により、防御力だけでなく、歩きやすさ、走りやすさ、履き心地、滑りにくさなどが向上しています。
 どうやらアイテムに関する<カスタム>は″質″を向上させる項目がいくつもあるらしく、細かくCPを振る必要があるらしいです。

 ともあれ、そうしたおかげでこの靴で森を走るのも苦ではありません。
 ステータス【敏捷】の向上もあって、私とご主人様は最速で山賊を打ち倒します。
 そして洞窟の中へ。
 ご主人様が先頭、私が後ろにつきます。

 洞窟の中はそれほど深くなく、大部屋が四つほどあるだけでした。
 夜に行動しているのか、昼間は寝ている山賊が多く、部屋を襲撃し殲滅するのを繰り返します。
 部屋は散らかり放題で汚らしい。
 ご主人様が険しい顔をなさっているのも、山賊を殺害することに対する苦慮より、その生活環境に嫌悪なさっているのだと思います。ご主人様は非常に綺麗好きですから。


 山賊のリーダー格までもあっさりと倒し、総勢で十二名ほど。
 ほとんどご主人様が倒して下さいました。

 溜めこんだ金銭や宝飾などもありましたので、順次<インベントリ>で収納します。


「ん? 牢屋に誰かいるのか……?」


 一番奥の部屋は牢屋になっていました。
 山賊が拉致して闇奴隷商などに売るまで入れておくものです。
 かくいう私とイブキもあの時はこうした牢に捕らえられました。

 その牢の中で眠るように倒れていたのは、耳の長い女性……しかし


「ダークエルフ!?」

「ダークエルフ……ですか? 樹人族エルブスだとは思いますが」

「あ、ああ、そうだったな」


 樹人族エルブスは白い肌に金髪が基本です。
 しかし目の前の彼女は黒い肌に銀の髪。
 これは『日陰の樹人』と呼ばれる罪人・・の証。
 樹人族エルブスの集落で何かしらの罪を犯し、罰せられた呪いによる身体変化……のはずです。


「とりあえず俺は牢の鍵を探すから、イブキとサリュを呼んで来てくれ。回復させよう」

「かしこまりました」


 そしてイブキとサリュを呼びよせ、樹人族エルブスの彼女を牢から出しました。
 心身ともに弱っていた状態で、サリュの回復魔法で一時的に回復させると目を覚ましました。


「こ、ここは……」

「気が付いたか」

「っ! そうだ、私は山賊に……!」


 どうやら弱り切ったところを山賊に捕まったらしく、それ以降ずっと眠っていたらしいです。
 こちらの事情を説明し、山賊を倒した事を伝えると、表情は暗いながらもホッとしたような顔を見せました。

 お腹もすいているだろうと、体力の回復も兼ねて洞窟の外で食事にしました。
 彼女―――ミーティアはユグドル樹界国で犯罪奴隷とされ、ボロウリッツ獣帝国へと運ばれる最中に逃げ出したそうです。
 逃げられたのは良かったが、山賊に捕まり、現在に至ると。

 ミーティアの左手の甲には丸い枠の奴隷紋痕が見えます。
 主人が決まる前、仮契約の状態の奴隷なのでしょう。
 そんな彼女に「私たちもご主人様の奴隷です」と奴隷紋を見せました。


「そ、その紋は……!」

「創世の女神ウェヌサリーゼ様です」

「我らの誇りです」

「なんと……!」


 私とイブキが誇らしげに奴隷紋を見せます。
 サリュはまだ正式に奴隷契約を結んでいないので羨ましそうに見ています。次の街まで我慢して下さい。
 ご主人様は「堂々と奴隷紋を見せるやつがいるか」と呆れた表情で仰いますが、この奴隷紋の素晴らしさ、ご主人様のすごさを見せびらかしたいのは、私もイブキも同じです。

 すると、途端にミーティアがご主人様に傅きました。


「ウェヌサリーゼ様の使徒様とは露知らず、助けて頂けた事、感謝いたします」

「やめてくれ、顔をあげて普通に座って飯を食え。言っておくが俺は使徒じゃないぞ」

「……では伝説に聞く『基人族ヒュームの勇者』でしょうか」

「それも違う。断じて違う」


 ご主人様は真剣な面持ちでミーティアに話されます。
 異世界から転生したとは話されませんでしたが、ウェヌサリーゼ様から直々にスキルと武器を与えられ、この地に送られたと。
 特に使命を帯びたわけでもなし、勇者と言われた訳でもない。好き勝手にされただけだと。


 ……ご主人様、もう私にはその後の展開が読めましたよ。


「……それはつまりウェヌサリーゼ様の使徒様という事では?」

「……えっ、そうなの?」


 私とイブキ、サリュは頷きました。コクリと。


「いやいやいや! 違うだろ! 使徒とかそんな大層なもんじゃないぞ!」


 ご主人様はそう否定しますが、事実は変わりません。
 そもそも神託どころかウェヌサリーゼ様にお会いしたというだけで前代未聞ですし、スキルや武器を女神様が手ずからお与えになったとなればそれは『神技』『神器』と言われてもおかしくありません。
 実際<カスタム>や<インベントリ>は『神技』と呼べる性能ですし。


「私は罪人の身ではありますが、宜しければ是非とも私を貴方様の奴隷に。お仕えする事をお許しください」


 ミーティアは再度頭を下げました。
 自らを罪人と、頼める立場ではないとしながらも、女神の使徒であるご主人様に対して願わずにはいられなかった。
 私にはその気持ちがよく分かります。

 存在するだけで、出会えただけで奇跡のような事。
 そのご主人様にお仕えする、ご一緒にいられるという喜び。
 それは種族や立場が違っても変わらないものでしょう。


「なんで毎回こうなるんだ……」


 ご主人様は頭を抱えてそう呟かれます。
 私にはフォローするしか出来ませんが、これはもうどうしようもない事だと思うのです。
 ご主人様にはもっと自覚して頂けるよう願うばかりです。


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