カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第五章 黒の主、未知の領域に立つ

115:四階層に突入せよ!

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 A:前衛:セイヤ【刀】・ネネ【短剣・斥候】・ドルチェ【盾・槍】
   後衛:ミーティア【弓・火魔法】・ウェルシア【風・水魔法】

 B:前衛:イブキ【大剣】・ヒイノ【盾・直剣】・ティナ【レイピア】
   後衛:フロロ【土魔法】・アネモネ【斥候・闇魔法】

 C:前衛:エメリー【ハルバ・投擲】・ツェン【爪】・ジイナ【槌】
   後衛:サリュ【光・神聖魔法】・ポル【鍬・水・土魔法】


■イブキ 鬼人族サイアン 女
■19歳 セイヤの奴隷


「よっし! サリュ、よくやった! みんなもナイス!」

『はいっ!』


 主と兵を失った『玉座の間』にご主人様の声が響く。我々も歓喜の返事をした。
 デュラハン二〇体、ガーゴイル二体、そしてリッチ。
 未だかつてない強敵だったのは間違いない。


 私たちBパーティーもデュラハン十体を相手にしたわけだが、デュラハンはこの前のエリアである『廃墟エリア』の【領域主】だ。それが十体。
 どうしても守勢となりヒイノが奮闘した。
 もちろんティナは縦横無尽に動いたし、フロロもアネモネも多方からの接近を押さえ続けた。

 私も魔剣がなければここまで戦えなかったかもしれない。
 Bパーティーのダメージソースが私メインである以上、私が前に出ざるを得なかったが、常にデュラハンに囲まれる状況というのは、なかなかに得難い戦闘経験であったと思う。
 これほど緊迫したのはスタンピード以来ではないか。


 何はともあれ、無事に終わって何よりだ。
 勲功第一等は間違いなくサリュだろうがな。
 あいつがリッチを倒してくれなければ、もっと危うい戦いになっていたのは間違いない。


「お、ドロップ品だ。回収しとくぞー。えー『不死王の衣』『不死王の骨』『不死王の杖』『大きな魔石』か。多いな」


 今までの【領域主】だと魔石+素材が二つだったのだが、どうやら三つ出たらしい。
 リッチ特有なのか、初回撃破のせいなのか、運が良いのかは分からないが。

 それから玉座の裏にある扉へと向かう。
 そこを開ければ、すぐに見えたのは螺旋階段だった。


「四階層への下り階段か? これずっと下りて行くのか?」

「どうでしょう、不死城の一階まで下りて、そこから別の階段があるのかもしれません」

「いずれにしても進むか。念の為、ネネとアネモネを先頭にしよう」

「「はい」」


 誰も訪れた事のない場所。
 だからこそ【領域主】を倒した直後だとしても油断はできない。
 隊列を組むスペースもないまま、私たちはゆっくりと螺旋階段を下りていった。

 五階から一階までぐるぐると下りていくと方向感覚が狂う。
 しかし他に出口や隠し通路のようなものもないので下るしかない。
 ようやく地面に辿り着いた時には、そこが一階なのかどこなのかも分からなかった。

 螺旋階段のみがある円柱状の空間。そこにはまた壁に扉がある。
 用心しながら開けた先には、また下り階段があった。
 しかしこの階段は今まで二回見てきた階段だ。


「おお、当たりだな。やっぱりここから四階層だ。ネネ、アネモネ、一応継続してくれ」

「「はい」」


 見るからに四階層への階段だとしても油断しない。
 ネネとアネモネに続き、皆も気持ちを引き締めて続く。


「どんな階層だろうな。あたしは水辺がいいな! ティナは?」

「うーんとね、私はお花畑!」

「ツェン、ティナ、もう少し緊張感を持ちなさい」

「「はーい」」


 後ろで楽し気な声が聞こえたがエメリーに怒られたようだ。
 まぁどちらも気持ちは分かる。

 私としては【魔剣イフリート】が活かせる環境がいいな。
 火が弱点でアンデッド以外と言うと……森か? しかし二階も森だったしなぁ。


 そんな事を考えつつ、やがて階段は終点へと辿り着く。
 次第に四階層へと続く横穴が見えるに従って、嫌な予感が増した。
 差しこむ光がどうも『赤い』のだ。

 そしてその嫌な予感はすぐに現実となった。


『うわぁ……』


 全員の声が揃う。
 目の前に広がる光景にしばし言葉を失くした。

 地面は黒い岩を砕いたような石や砂が敷き詰められ、池や河があるものの、そのどれもが赤く輝いている。
 遥か前方に見える山の頂から流れ出るそれが、階層いっぱいに広がっているのだ。

 山頂からは黒い噴煙が絶えず上がり、黒く分厚い雲となって空を覆っている。
 陽の光はおそらく差していないだろう。にも拘らず、地面を流れる赤い光で階層が照らされていた。


 ―――つまりは溶岩地帯。火山地帯か。


 右手を見れば一段高く岩石地帯になっているらしい。ゴツゴツとした大きな岩山といった感じだ。
 逆に左手は、溶岩の河が流れ出る先、どうやら滝のようになっているようだ。
 溶岩の滝のその先は分からない。ここから見ることは出来ない。

 岩などが多くあるが、比較的見通しの良い階層。
 すでに遠目に魔物も見えるが、分かりやすくトロールが居る。
 いわゆる巨人と呼ばれる魔物の系統だ。溶岩を避けるように何体も練り歩いている。


「これは想定してなかったな……みんな暑さは大丈夫か?」


 ご主人様の喪服も、私たちの侍女服も<カスタム>により耐熱耐寒加工されている。
 むあっとする特有の空気は感じるものの、暑さで汗が止まらないという事はない。

「どれ、ちょっと試すか」とご主人様がコートを脱いだ。すかさずエメリーが持つ。
 さらに喪服のジャケットを脱いだところで


「あっつ! うわわわ、洒落にならんぞ、これ!」


 慌ててジャケットを着た。ほんの少し脱いだだけで顔を真っ赤にし、汗を流している。
 初めて訪れる階層であるから組合に報告するにも検証は必要だろうが、何もご主人様自ら試さずとも……。


「いやぁ、すごいな。50℃くらいあるかもしれん。耐熱<カスタム>しておいて良かったわー。何も対策せずに探索するのは無理だぞ。これ荷物とか地面に置いて大丈夫なのか?」


 試しにマジックバッグから水袋を取り出し、地面に置いてみる。
 袋が焼けるような事はないようだが、水はぬるくなるようだ。
 マジックテントも問題ない。元々空調機能が付いている。

 ウェルシアに氷魔法を撃ってもらった。
 岩を凍りつかせたが、早々溶けることはないように思える。
 しかし溶岩溜まりに撃つと、溶岩の熱さが勝るようだ。すぐに消えた。


「どうするかな。このまま帰って報告しても大金星だとは思うけど、せっかくここまで来たから探索したい気もする。みんなの意見は?」


 全員が探索と答えた。
 せっかく来たのだからという気持ちが強い。
 未知のエリアに対する好奇心を持つ者もいる。
 侍女服を着ている以上、気温が気にならないという事も大きいだろう。


「よし、じゃあ進んでみようか。警戒は怠るなよ。罠魔法陣もそうだが、溶岩の中から魔物が飛び出したり絶対するからな。あと有毒ガスが噴き出したり、溶岩が噴き出したり絶対あるに決まってる。斥候組だけじゃなく察知組もそれ以外も警戒しろ」

『はいっ』


 ご主人様はなぜ初めて訪れる階層、見た事のないエリアでここまで危険を示唆できるのだろうか。
 もしかすると元いらした世界はこのような場所だったのだろうか。
 だとすればなんと過酷な生活環境だった事だろう。

 隊列は一応、Aパーティーが先頭の三角形。
 所々溶岩が邪魔だが、道幅が狭いというわけではない。
 私たちBパーティーは右側を警戒しながら付いて行く。


 遠目に見えていた何体かのトロールが目立っていたが、進んでみればその前にも別の魔物が何体か居たようだ。
 まずは溶岩で出来たようなスライム。こいつは溶岩の中にも入れるらしい。
 それと燃える毛皮を纏った狼の群れ。三~五体ほどで歩いている。大きさは通常のウルフ系と変わらない。
 どれも名前が分からない。地上に居る魔物であれば組合で分かるかもしれないが。

 これらを色々と試しながら倒して行く。
 物理は効くのか、魔法は効くのか、火魔法は効くのか、触ると熱いのか。

 結果、スライムは斬ると溶岩をまき散らすらしい。倒すのは楽だが倒し方に一工夫が必要だ。ツェンが殴るのは無理だな。
 狼は素早く、連携するのは変わらない。普通に倒せるが近づけば熱く、火魔法も撃ってきた。

 なるほど環境に適した魔物だと思い知る。
 ここでは私の魔剣は炎を纏わせず、普通に戦うべきだろう。
 ミーティアも火魔法を使わずに弓だけで攻撃しているようだ。


 やがて二体のトロールに気付かれ、ドシドシと襲い掛かって来た。
 身の丈は私の倍くらいあるか、醜悪な顔の肥満体型。
 巨大な棍棒を片手に振り上げて来る。


「ミーティア、一発撃ってみろ。一体は任せる。もう一体はウェルシアは足止め、ネネはどれくらい斬り込めるか試してくれ。ドルチェは棍棒を受けてみてくれ」

『はいっ』


 どうやら先頭のAパーティーはご主人様は『見』に徹し、他のメンバーに試させるらしい。

 二階層最後の【領域主】だったウェアウルフロードより大きな巨人。
 ここまでの大きさだとタイラントクイーンか地竜ランドドラゴンくらいしか戦った経験がない。
 だからこそ警戒しつつ、調べたいのだろう。

 ミーティアの【神樹の長弓】はトロールの頭を穿ち、それだけで一体は仕留めた。これは予想通りだろう。
 もう一体のトロールに対してウェルシアが足元を凍らせる。
 トロールがもがいて、何とか氷を剥がしたが、足止めにはなった。
 その隙にドルチェとネネが近づく。

 焦ったトロールが棍棒を振り下ろし、それをドルチェが受け止めた。
 ほぼ真上から襲い掛かる重圧に、掲げた盾をぶつけ、押し留める。
 どうやらドルチェの防御はトロール相手にも有効らしい。「うりゃああ」と気合いは入れているが。

 動きの鈍いトロールは、当然ながらネネの速度にはついて行けない。
 縦横無尽に短剣を斬りつける。が、どうやらトロールの皮膚も肉も厚く、血は流すものの有効打とは言えないようだ。
 ならば首や目を狙うのかと思ったが、ネネは一度下がった。


「ん。毒らせた。ドルチェ、そのまま頑張って」

「えっ、ちょっ、受け続けるんですか、これ!?」

「ん。<毒撃>の試しと<不動の心得>の練習にもなる」

「な、なるほどっ! 頑張りますっ!」


 そういうことか。ネネは相性が悪いと見るや、今まで試せなかった<毒撃>の練習に切り替えたようだ。
 一撃で倒せず、物理が効き、尚且つ斬れる相手。これは確かに良い練習相手だ。
 トロールの攻撃力を見るに、ドルチェの盾受けの練習にもなるだろう。
 ツェンの<一点突破>ももしかすると試せるかもしれないな。ガーゴイルには使っていたようだが。

 ご主人様はその様子をじっと見るだけだ。
 口を出さない。ネネの方針を尊重しているのだろう。
 手も出さない。トロールがいかに体力と防御に優れていても、ミーティアの攻撃を見る限り、ご主人様も一撃で倒せるだろうからな。やはり神器は格が違う。


 やがて、フラフラになったトロールがズシンと倒れ込んだ。
 光と消えて、やや大きめの魔石が残る。さすがにトロールは大きいんだな。


「おつかれー。ドルチェ、大丈夫か?」

「はいっ! 最初は怖かったですけどだんだん慣れました! 問題なさそうです!」

「よしよし、ネネもいい判断だった。<毒撃>はやっぱ有効だな」

「ん……はい。試せて良かった」

「ウェルシアはどうだ? <魔力凝縮>使えばもっと頑丈に出来たりするのか?」

「もう一度試してみたいですわ。他の氷魔法や風魔法で斬れるのかも知りたいですし」

「そうだな、じゃあ次はウェルシアをメインでそこら辺を確かめてみるか」


 結果は上々と言って良いだろう。
 こう見てみると、トロールというのは皆の練習相手にちょうど良いかもしれない。
 速度がないのが難点だが、一方的に試せるというのは大きい。


「それと嬉しいお知らせだが、どうやらこの階層の魔物は経験値が美味しいらしい。その上CPもそこそこ手に入る。これでもっと多めに魔物が出て来るような場所があれば、そこをメインにして戦ってもいいかもしれないな」

『おおー』


 我々の目的はレベル上げ・経験値稼ぎだ。
 今までで一番良さそうなポイントは『不死城』だろうが、リビングデッドなどがうろついているので、ご主人様もサリュも苦々しい顔をしているのだ。
 三階層での経験値稼ぎは考えていないだろう。

 となれば四階層で集中して狩りたいところだ。
 問題は密集しているエリアがあるかどうか。
 パッと見で分かるのは右手の『岩石地帯』、左手の『滝』、正面奥の『火山』。
 ここら辺は″エリア″として成立するだろう。

 さて、どう探索するか。私も楽しみになってきたな。


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