125 / 421
第五章 黒の主、未知の領域に立つ
121:家に着くまでが探索だ!
しおりを挟む■ミーティア・ユグドラシア 樹人族 女
■142歳 セイヤの奴隷 『日陰の樹人』
炎岩竜、仮称アスピドケロンの討伐後、私たちの意識は「もう帰ろっか」という風に傾いていました。
それほどの激戦、それほどの達成感だったのです。
ご主人様は屋敷のお風呂が恋しいのだと思いますが、私たちも同じです。
汚れた身体はとりあえず<洗浄>しましたが、侍女服がボロボロなのが辛い。主に前衛組ですが。
素材の【鉄蜘蛛の糸袋】が限られていたというのもありますが、ご主人様の<カスタム>を施している以上、替えはないのです。
<カスタム>していない予備服で戦い続けるのもどうかと。
ドルチェとエメリーさんが<裁縫>スキル持ちなので補修はお願いするのですが、迷宮内で出来るのは応急処置くらいだそうです。
<インベントリ>に裁縫セットは入っていますがね。
やはり屋敷に戻って腰を据えてやるべきでしょう。
「じゃあ帰る方向で行くか。でもせっかくだから『滝』の先がどうなってるかだけ見に行きたい」
ご主人様がそう仰いました。
ここからならば『滝』はすぐ傍です。
元々の目的地でもありますし、『滝』がどうなっているのかは私も気になります。
四階層の奥に見えた『火山』。そこから流れ出る溶岩は、所々に溶岩溜まりを生み出し、河となり池となって『滝』へと集約されているようです。
亀のいた湖もその中間地点でしかありません。
それほどの量の溶岩が流れ出た先はどうなっているのか、と。
一応、初めての場所ですし探索の体はとっていますが、それほど真面目な探索ではありません。
あくまで「ちょっと滝見て帰る」というだけですから。
無理して魔法陣を探したり、無理して魔物を倒したり、という事もしないで進みます。
途中、エメリーさんが亀を釣った鎖鎌で溶岩の中の魚を釣ったりしていましたが。
「おっ、さすがエメリー。これなら魔石が溶岩に沈むこともないな」
「恐縮です」
そういう武器ではなかったはずなんですが、なぜあんなに使いこなしているのでしょう。
エメリーさんはちょっと真似できません。
まるで散歩のように歩くことしばし、『滝』の上部に辿り着きました。崖の上です。勢いよく溶岩が落ちている様子が伺えます。
滝つぼは亀が居たような大きな湖状になっており、その先には岩がゴロゴロと転がっているだけの荒野。そしてその先には『壁』。
ここが階層の左端ですよ、と言わんばかりの高い断崖がそびえます。
どうやら今居る滝の上から崖沿いに歩いて滝つぼまで下りられるよう、天然の下り階段のようなものもあります。
岩の足場で生成された手すりもない階段です。
高さは城の屋根のてっぺんまでくらいでしょうか。宿屋で言えば十階建てくらい? そんな宿屋ありませんけど。
ともかくすごい高さで、階段を下りるのも怖そうです。
おそらくここにも何かあるだろう、そう思わせるのには十分です。
そして滝つぼの湖を見下ろしていると、皆が「あっ……」と声を漏らしました。
湖の中を泳ぐ、巨大な蛇……いえ、海竜の溶岩バージョンでしょうか。
ともかく巨大な魔物がうねうねと動いています。
疑うまでもなく【領域主】でしょう。竜なのか亜竜なのか蛇なのか分かりませんが、確実に強敵です。
「……帰るぞ」
『はいっ!』
あのツェンまでもが元気に返事しました。
さすがに今からあれと戦う気にはなれません。
とりあえずエメリーさんにマッピングをお願いし、その場を後にしました。
何とかその日のうちに四階層の入口にまで到着。
三階層に行く前に一泊する事にしました。
このまま三階層に行ったらまたリッチ戦ですからね。リポップしていれば、ですけど。
マジックテントを張り、夕食を食べ、ミーティングをして、夜警の順番決めをします。
私はアネモネと六番目ですね。
六番目は一番ハズレですね。夜警が終わって寝て、またすぐ起きる感じですから。
「起きたらポルまで加わってたんだが……さすがに重いわ!」
ティナにしがみつかれ、ネネ、サリュ、ドルチェ、ポルに乗られるんですか。
ご主人様、大人気ですね。
【防御】を<カスタム>すれば重く感じないのでは?
ともかく大迷宮の探索六日目です。ここから帰還します。
「これ、何が嫌って『不死城』の最上階まで螺旋階段で昇らないといけないのが嫌だよな」
「城の一階に横断できる隠しショートカットみたいのはないのでしょうか」
「んー、ない」
「ないかー。まぁそれがあったらリッチを素通り出来ちまうしな。なくて当然か」
そんなことを話しながら、延々と階段を上り続けます。
確かに辛いですが、亀との戦いを経た今となってはあまり辛く感じません。
やがて最上階に辿り着きました。
「じゃあサリュ頼んだ」
「はいっ!」
玉座の間の裏口にあたる扉、それを開けたと同時にサリュの聖なる閃光が連発されます。
玉座にリッチが居ようが居まいが構いません。帰り道でまともに戦う気もありません。
通路に並んでいるであろうデュラハンもろとも消す勢いで放ちます。
「よーし、そろそろ行くか。サリュよくやった。あとは任せろ」
「はいっ、ふぅ……」
生き残っていたのは射線に居なかったガーゴイル二体と一番遠いデュラハン数体ですね。
全員で『玉座の間』に殺到し、瞬く間に殲滅します。
なんと他愛ない。今回の探索ではサリュの有り難さがよく分かりました。
それからは寄り道もせず、『不死城』を抜け、今日中に三階層の突破を図ります。
帰りはゆっくりでも問題ないのですが、ご主人様もサリュも三階層が嫌いですからね。
いえ、好きな人はいないと思いますが。
「トロール戦の経験値差分を埋めるためにも、悪いけどAパーティー先頭でずっと行くぞ。BCパーティーは横で撃ち漏らしの対処を頼む」
『はいっ』
私たちは丸一日『トロールの集落』で経験値稼ぎしましたからね。
ご主人様たちAパーティーも仮称ヘカトンケイルを倒したそうですが、それでも取得経験値には差があるでしょう。
否はありません。
途中、『廃墟エリア』や『巨大墓地エリア』をまた通ることになりますが、そのまま突っ切ります。
今さらデュラハンが【領域主】だと言われても「あの瞬殺されたリッチの手下の?」という感じです。
デスコンダクター? ちょっと記憶にないですね。
そのまま二階層の『砦』まで行き、ウェアウルフたちを倒し、探索初日に泊まった部屋で一泊しました。
大迷宮の探索七日目。
朝食の席でご主人様が仰いました。
「タイラントクイーンはどうしようか。侍女服がボロボロになったから、もう少し確保しておいた方がいいかな」
「そうですね、今の予備服は以前に着ていたものですから。今回の件も考えるとあっても良いのかもしれません」
「じゃあ帰りがけに寄るか。ちなみにタイラントクイーンと戦いたいヤツはいるかー?」
『はいっ!』
結構な数が手を上げました。私も一戦してみたいです。
以前はご主人様以外の攻撃はほぼ効きませんでしたからね。
今ならば、と思う人が私以外にもちらほら居ます。
そんなわけで『砦』を出て左側に広がる『大森林地帯』に入ります。
ここは『蜘蛛の領域』以外にも、トレントや蜂系の魔物のエリアが細かく分かれています。
最奥が蜘蛛なので、そこまで真っすぐ行きます。
ツ「おおっ! これが噂のっ! なんだイケルじゃねえか!」
イ「おお、斬れる! 全然斬れるぞ! さすが魔剣!」
エ「ふむ、問題ないですね。足を斬り落としましょう」
サ「聖なる閃光! あっ……」
ネ「んー、毒は無理。でも斬れる。でも時間かかる」
フ「我は別にタイマンなど望んではおらぬのだが……」
ヒ「懐かしいですね。あの頃は受けるのも大変でしたが……」
テ「たあ! てい! 風の槍!」
ジ「よっと、打撃はっ、いけますけどっ、受けるのがっ、避けるのもっ」
ポ「そぉい! 鍬でいけますっ! <逃げ足>です!」
ド「盾チク! おおっ! アダマンタイト最強ぅ!」
ウ「<魔力凝縮>、氷の嵐! まずまずですね」
ア「ふふふ……私、別に戦いたくないんだけど……決定打ないし……でも私だけ戦わないのも……捨てられそうだし……」
なんだかんだで、ほぼ一日かけて、全員が戦うことになりました。
私は一発撃てれば満足です。あとは火魔法で糸を警戒するのみです。
【鉄蜘蛛の糸袋】も何個か集まったので、これで侍女服の予備も作れるでしょう。
その日は森から出て、平原で普通に夜営しました。
と言っても二階層は常に晴天なので″夜営″とは言えませんけど。
探索の八日目。
二階層途中の平原から一気に帰ります。
寄り道もせずに真っすぐ帰宅。
「げえっ! 【黒の主】!?」
「おおっ! 【黒屋敷】が帰ってきたぞ!」
「どうだった! 四階行ったのか!?」
「いつも綺麗なメイド服が……どんだけ戦ったんだよ」
組合に戻ると大騒ぎですね。
いつも私たちを避けているような人たちが、随分と笑顔で迎えます。
侍女服は応急措置しかしてませんからね。焼けたり破けたりと、やはり目立つようです。
こちらもいきなり変わった対応にどうしようかと思っていると、「セイヤさん!」と近寄ってきたのは受付のメリーさんですね。
こんにちは。お久しぶりです。
「どどどどうでした? まさか本当によ、四階に!? ゴクリ」
「ああ、行ってきたぞ」
『おおおおお!!!』
組合中がどよめきます。
歓声と野次とごちゃ混ぜですね。
対応が変わったとは言え、どうやらまだ私たちへの偏見を持った人も居るらしいです。
「でも疲れたから帰りたいんだ。報告は明日でいいか?」
「えっ、そ、そうですよね! それは構いませんが、あっ、とりあえず四階層に行った証みたいのを……」
「証か……ドロップ品だよな。ここじゃ出せないのもあるんだが……」
亀の甲羅ですね。あれが一番の手柄ですが、ここだと出せませんね。
組合の建物を撤去しないと出せません。大きすぎます。
エメリーさんがすかさず忠言しました。
「ご主人様、リッチのドロップで宜しいのではないでしょうか」
「ああそうか。じゃあ……この『不死王の衣』と『不死王の杖』でいいか?」
「こ、これはぁっ! あ、明日までお預かりしていいですかっ!?」
「別にいいぞ」
「ありがとうございますっ! ではまた明日来てください! 出来れば早めに!」
「お、おう」
リッチのドロップ品がこの大迷宮から出たことはないので証明にはなるでしょう。
他の迷宮にリッチが出るのかは知りませんが。
少なくとも手に入らないドロップ品なのは確かなはず。
興奮しっぱなしのメリーさんを後目に、リッチのドロップに目が釘付けで騒ぎ続ける組合員たちを掻き分け、私たちは組合を後にしました。
時刻はもう夕方です。
今から報告したら夜遅くになりますからね。報告内容が濃すぎます。
久しぶりの中央区。足取りも軽く屋敷へと向かいます。
大通りから北地区への通りへと入り、その道の突き当りに私たちのお屋敷が見えると、皆から歓声が上がりました。
やはりこのタイミングで帰って来て正解だったのかもしれません。
皆、精神的にも疲れたでしょうからね。
「おおっ! セイヤ殿! おかえりなさい!」
「ああズーゴさん、お疲れさまです。今帰ってきました」
「思ってたより早かったのでビックリしました。どうでした、探索は」
「ええ、無事に四階層に行ってきましたよ」
「なんと!? 本当ですか!?」
警備を任せていたズーゴさんたち、傭兵団【八戒】の面々が迎えてくれました。
どうやら屋敷に不審者などは来なかったそうです。一安心ですね。
ズーゴさんたちは元迷宮組合員らしく探索の内容を聞きたがっていましたが、今日はさすがに無理です。
メルクリオ殿下にも報告したいとの事で、今度改めて屋敷に招待し、祝勝会みたいな事をするので、その時に一緒に報告する旨を伝えました。
それを聞いたズーゴさんも喜んでました。
「おお、その時は是非! 楽しみにしています!」
成果を上げると皆で祝って飲みあうのが組合員の基本だそうです。
が、今までご主人様は誘う友人も居ませんでしたからね。仕方ない事ですが。
ですので、今回は祝うチャンスです。
メリーさんや、オークションで会った【風声】【震源崩壊】の人たちも誘ったほうが良いのかもしれませんね。
そして私たちは屋敷の鍵を開け、扉を開けました。
『ただいま!』と全員が声を上げます。
私たち皆にとっての帰る場所、我が家はここなのだと改めて思ったのです。
1
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります>
「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。
死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。
レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。
絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、
「え?、何だ⋯⋯これ?」
これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる