126 / 421
第五章 黒の主、未知の領域に立つ
122:前人未踏の報告会・前編
しおりを挟む■スペッキオ 導珠族 男
■303歳 迷宮組合カオテッド本部長
「ほ、本部長! セ、セイヤさんたちがお見えになりましたぁ!」
そんな慌ただしいメリーの声が朝一から響き渡る。うるさいのう。
四階層への初到達という事で、【黒屋敷】の面々には本部長室で儂が直々に聞き取ることにした。
儂一人で報告内容を吟味するのも何なので、職員から元Aランクのデューゼと、現役Aランクのメルクリオも呼んだ。
【黒屋敷】自体の事を一番知っておる上に、儂も呼びやすいというのが大きい。
メリーに伴って入って来たのは【黒の主】セイヤとメイドが四人。
多肢族、鬼人族、それとミーティア王女とフロロじゃな。
「失礼します」と律儀に挨拶するセイヤは、メルクリオを見てギョッとしていた。
対するメルクリオは「やあ」と軽く手を上げる。
「すまんがメルクリオも同席させるぞ。現状の現地を知るトップ組合員じゃからな」
「もう抜かされましたけどね」
「ああ、了解です。失礼します」
「メイドさんたちも座ってくれ。報告は長くなるだろうし、立っているのも辛かろう」
「だそうだ。座らせてもらえ」
『はい』
ふむ、セイヤはちゃんと『主人』しておるのう。ミーティア王女も普通に従わせておる。
「フロロ、元気そうじゃな」
「ああ、本部長も元気そうで何よりだ」
「占い師だった頃には考えられない活躍じゃのう」
「ふふっ、我も驚いているよ」
フロロとは十年来の付き合いじゃから、つい話したくなる。主人の手前でメイドと話すのはマナー違反じゃがな。
こやつが『世界の破滅を救う″黒き者″』を探して、十年かけて見つけ出したのがセイヤじゃ。
疑念を抱いたものじゃが、この活躍を見る限り、フロロの見る目は確かだったのじゃろう。
メリーが紅茶を配り、退室してから報告は始まった。
「まず昨日預かったローブと杖は、鑑定の結果、間違いなくリッチのものだと判明した。つまりは四階層へ行ったのが真実だと証明されたわけじゃ。まさかリッチを倒してそのまま帰ってきたわけじゃあるまい?」
「ええ、四階層も少しは探索してきました」
「うむ、その様子を聞きたいのじゃが、まずはそれまでの過程を聞きたい。リッチを倒すまでじゃな」
厳密に言えばカオテッド以外にもリッチが出現する大迷宮はある。
だからそこのドロップを探して買い付けるという事も不可能ではない。
が、極めて現実的ではない。そもそもリッチを倒せる実力を持つ組合員が少なすぎるからのう。
そういった事を言わずにあえて全面的に信用した上で報告を聞く。
そこで何かしらの不備があればデューゼとメルクリオが気付くじゃろうし。
「そうですね……まずクラン全員、十五名で探索を開始しまして、真っすぐ三階層を目指そうと。寄り道せずに最短で向かいました。一階は『ゴブリンの巣窟』『大空洞』『鍾乳洞』と。【領域主】もゴブリンキングとコボルトキングくらいでしたね」
ふむふむ。順当じゃな。
「二階も『平原』のグレートウルフと『砦』のウェアウルフロードのみです。で、『砦』で一泊して一日目が終了」
「「「えっ」」」
ちょ、ちょっと待てい。一日目でウェアウルフロードを倒したのか!?
早すぎじゃろ! どうなんじゃメルクリオ!
「さすがにそれは早すぎないか、セイヤ。僕らがどれだけ急いでも一日じゃあ『平原』の中間あたりだぞ」
「そうか? 普通にジョギングペースで行ったんだが」
走ったのか? 迷宮を? いや、それが普通って普通じゃないぞ!?
罠はどうする! 余計に体力を使って魔物と相対したらどうする!
そんなの初めて迷宮に入る子供でも分かる事じゃぞ!?
「いや、本気で走ってるわけじゃないですよ? 軽くですし休憩も入れてます。それに斥候が優秀なんで罠も魔物も分かりますし、普段から走ってるから体力はあるほうだと思いますし」
「「「うんうん」」」
「本部長、諦めてくれ。ご主人様はこれが″普通″だ。いや【黒屋敷】全体がこれで″普通″だ」
セイヤの言葉にうんうんと頷く三人と、フォローするフロロ。
普段から迷宮を走ってるって……こいつら魔物部屋に行ってると報告があったな。
まさか走りながら魔物部屋をいくつも回っておるのか? だとすればあの魔石量も説明がつくが……。
「まぁ、とにかくそれが一日目です。で、二日目にもう一回ウェアウルフロードを倒して三階に行きまして、『巨大墓地』のデスコンダクター、『廃墟』のデュラハンを倒して、『不死城』の一階で一泊しました」
「ふ、二日目で『不死城』……!?」
「とんでもない早さだね……」
「三階層、初めて行ったけど臭いし汚いし、さっさと抜けようってなってな。それまで以上に急いだんだ。メルクリオたちはよくあそこで戦っていられるもんだと感心したよ」
「皮肉にしか聞こえないよ……」
三階層は二階層以上に広い。その上に敵も強い。
セイヤの言うルートで行けば、大量に群れている『巨大墓地』と『廃墟』を駆け抜けたという事じゃ。
魔物を無視して駆け抜けたのならまだ分かるが、ちゃんと【領域主】を倒しておる。
つまりは殲滅しながら走ったと。とんでもないのう。
「で、三日目にリッチと戦いましたが……これ、詳しくどう戦ったのかって言ったほうがいいんですかね?」
「そうじゃな、頼む」
メルクリオも前のめりで聞いておるな。
そりゃ何年も苦戦している相手なのだから当然じゃろう。
あの部屋の恐ろしさを一番よく知っている一人と言っても良い。
「えー、門番のデュラハン二体は普通に倒すだけなので言いませんけど、そこから『玉座の間』に入りまして、左右のデュラハン十体ずつはこちらが五名ずつで対応しました」
「手前におびき寄せて順々にデュラハンを倒したんじゃないのか! 十五人を三×五人に分散して一気に!?」
「ふむ、するとリッチとガーゴイル二体をたった五名で倒した事になるぞ? ああ、足止めに徹して十名を待ったのか」
「いえ、リッチは聖なる閃光二連発で瞬殺できました」
「「「げほっ! げほっ! げほっ!」」」
むせたわ! ゴクリと唾飲んだらむせたわ!
ええっ!? リッチが瞬殺!? 聖なる閃光ってお前、最上級神聖魔法じゃぞ!?
しかも連発って何じゃ、連発って! どこぞの大司教でも連れて来てるのか!?
「ちょ、ちょっと待て、セイヤ。【黒屋敷】の回復役は白い狼人族の彼女だろう? 【聖杖】も彼女に持たせたんだろうが、その、彼女は聖なる閃光が撃てるのか? あ、【聖杖】の効果で?」
「いや、【聖杖】を持つ前から聖なる閃光は撃てたはずだが……だよな、イブキ」
「はい、スタンピードで撃ってましたからイーリスの頃には撃てたと思います。ただ【聖杖】のおかげで威力が随分と上がりましたが」
「そ、そうか……」
諦めるな、メルクリオ! どうしてそこで諦めるんじゃ!
おかしいじゃろ! 聖なる閃光を撃てる狼人族がどこにおる!
聖なる閃光が撃てるって事はあれじゃぞ!? 下手したら超位回復とか使えてもおかしくないんじゃぞ!?
聖女か! 狼人族初の聖女か!
「あの威力の聖なる閃光を一発耐えたリッチがすごいよ。さすが不死王だな。俺もサリュが聖なる閃光連発出来るって知らなかったから驚いたけど、イブキ知ってたのか?」
「いえ私も知りませんでした。あの後サリュに聞いたら『やってみたら出来た』と。ぶっつけ本番だったようです」
「そりゃそうか。リッチレベルでないと二発撃つ前に終わるもんな。さすがはサリュだな」
「はい。あの戦いの殊勲は間違いなくサリュでしょう」
「探索全体を見ても殊勲はサリュだと思いますよ? ご主人様を抜かせば」
「ミーティア、それは言い過ぎだ。俺よりサリュだろ、今回は」
どうでもいいわい! なんじゃ『やってみたら出来た』って!
やってみて出来るようなら世界は神殿組織が牛耳っておるわ!
頑張って出来るもんじゃないから世界中が困っておるんじゃい!
はぁ、いい加減「嘘じゃろ!」と言いたいが、ミーティア姫も普通に話しておるしのう……。
フロロは儂の目を見て「受け入れろ」と訴えかけてきておる……。
なんかもう疲れたんじゃが。今から四階層の事を聞かないといけないのか。
持つのかのう、儂。
「それで『玉座の間』を制圧してから玉座の裏の扉を出まして」
「えっ、ガーゴイルは……ああ、もういいや、ごめんセイヤ、続けて」
「ああ、それで扉の先は螺旋階段になっていました。それが城の一階まで続く感じです」
おお、ここからは未知の世界じゃな。
よし、気を引き締めて聞かねば。
ある意味、ここからの報告を聞くのが迷宮組合の本分じゃからのう。
「一階まで下りるとまた扉があって、そこから先は普通に階層を繋ぐ階段です。三階層までと全く同じもの。それで四階へ」
「ふむふむ」
「で、四階は一言で言えば『火山荒野』とか『溶岩荒野』ですね」
「火山……? 溶岩……?」
聞けば階層の正面奥に噴火している火山があり、そこから出る噴煙が空を覆いつくしている。
陽の光が入らないほどの黒い空だが、流れ出る溶岩のせいで階層全体は明るいらしい。
地面は黒い石や砂で埋まり、あとはほぼ岩だけの枯れきった階層なのだとか。
とても人が住める環境ではないし、探索にも不向きだろう事が窺える。
ん? 八日で帰還した事を考えれば、ここで数日過ごしたという事か?
それはとても過酷じゃろうが……いや、今は報告を聞くべきじゃな。
「セイヤ、暑さはどうなんだい? それだけ溶岩だらけでは相当暑そうだが」
「ああ、俺たちは服が耐熱だったから探索できたんだが、試しに上着を脱いでみたらとんでもない暑さだったよ。対策しなかったらあっという間に脱水症状で死ぬな」
「そ、それほどか……しかし、それ『魔装』だったのか。メイド服も?」
「魔装?」
「ご主人様、戦闘用のローブのように魔法処理してある服装の事です。耐熱加工してあるので侍女服も『魔装』に間違いないかと」
「へぇ、じゃあ全員『魔装』だな」
知らなかったんかい! 自分らの装備じゃろうが!
と言うかメイド服を魔装にするだなんてそんな酔狂な服屋ないじゃろ!
既製品なわけないぞ! オーダーメイドしたんじゃないんかい!
「まぁともかくそれで探索できたわけだ。オークションで買ったマジックテントも空調機能ついてたし助かったよ」
「ああ、あれか。僕も欲しかったんだが……」
「で、四階層の探索についてだが、地図を見ながら説明したほうがいいか。エメリー出して」
「はい」
おおっ、マッピングしてくれたか! これが出来る組合員も少ないんじゃ。
ましてや初探索の場所で警戒しながらマッピングするのは困難極まる。
これは助かるのう!
どれどれ……ほう、なんと綺麗な地図か。上手く書けておるのう。
色々と書き込みもしてあって、エリアや魔物、魔法陣の場所も書いてある。
素晴らしい。これは礼を弾まねばなるまい。
……ん?
……なんかとんでもない魔物が並んでおるが。
……儂、聞きたくなくなってきたのう。
1
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります>
「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。
死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。
レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。
絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、
「え?、何だ⋯⋯これ?」
これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる