カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第八章 黒の主、復興の街に立つ

176:出来損ないの錬金見習い

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■ユア 人蛇族ナーギィ 女
■18歳 奴隷


 私がいつから奴隷だったのかは覚えていない。
 後から聞いた話では、幼い頃に魔導王国にあった集落から身売りされたらしい。
 そこが人蛇族ナーギィの集落なのか、それとも他人種の集落なのかも分からない。


 一番古い記憶はいつも隣にいたお師匠様の事だけ。
 腰を曲げ、ボサボサの白髪をしたとっても怖くてとっても優しい人だった。
 私はお師匠様に買われ、それで一緒に暮らしていられたらしい。

 お師匠様は魔導王国のとある街に工房を構える錬金術師だった。
 錬金術師としてどうだったのかはよく知らない。店を開いているわけでもなかったので、商業組合の担当者くらいしか接点がないのだから。
 それでも毎日毎日、工房で何かを作っているその姿は鮮明に覚えている。


 私はお師匠様の下で、時に下働きとして家事を習い、時に弟子として錬金術を習い、時に家族として共に笑う。
 気が付けばそんな生活が当たり前だった。


「ユア! 何やってんだい! そんなんじゃ成分が全部消えちまうよ!」

「あわわっ! ご、ごめんなさいっ!」

「ったく、どきな! あたしがやるからちゃんと見てるんだよ!」

「は、はいっ!」


 毎日毎日怒られた。

 どうやら私は出来が悪い娘らしい。
 錬金術にしても失敗ばかり、家事にしても失敗ばかり。
 その度に怒られ、その度に泣きそうになり、その度に慰められた。


「はぁ、ユア、あんたは真面目で勤勉で努力家だ。覚えもいいし応用力もある」

「はい」

「だが致命的に不器用で怖がりだ。それで全部台無しだよ」

「はい……」


 どうやらそういう事らしい。
 失敗しちゃいけないって思うとどうも踏み出せなくなる。
 それで調合のタイミングを逃す事が多々ある。

 それを治せればいいのだけれど、治そうにも治せないと言いますか……お師匠様、そういう薬作ってくれませんか?

 そんな都合の良い錬金薬などあるわけもなく、お師匠様に怒られる毎日が続いた。
 しかし今にして思えばそれがどれだけ暖かい生活だったのかが分かる。
 どれだけ優しい人だったのか、どれだけ大事にされたのか、それが無くなって初めて分かった。


 ある日突然、お師匠様が亡くなったのだ。

 当然私は取り乱し、パニックになった。何とか落ち着いた頃には衛兵さんや商業組合の担当さんたちに囲まれていた。
 もしかして私の作った薬が失敗して、それで死んでしまったのかも。
 そう思うと震えが止まらなかったが、おそらく老衰だろうと言われた。

 家族や親族の居ないお師匠様に、その財産を渡す人など居ない。
 工房を含めたその全てが、商業組合で管理する事となった。

 私という奴隷もその一つだ。奴隷はお師匠様の『所有物』である。決して遺産を相続する『家族』ではない。
 だから組合で引き取られた。

 分かってはいたけど「私はお師匠様の家族ではない」とはっきり言われたようで、それもまた悲しかった。


 その後、私は商業組合に属する錬金術師の工房を転々とする事になる。


「ほう、お前がデボンさんとこの弟子か。こりゃ期待だな。よろしく頼むぜ」


 どうやらお師匠様は錬金術師の界隈ではかなり有名人だったらしい。と、ここで初めて気づいた。
 何でもお師匠様にしか作れない薬や製法などがあり、弟子である私も同じように出来ると期待されたのだ。

 しかし出来るはずもない。
 作り方は分かる。教えてもらっていたし、毎日のように見ていたから。
 でもいざ自分が作るとなると出来なかった。

 新しく住む事になった工房で失敗は出来ない。期待は裏切れない。
 そう思えば思うほど失敗した。

 幻滅した工房主が私を組合に送り返す。また別の工房へ。
 今度こそ失敗しちゃいけない。その思いは強くなる。そして……。

 見事な悪循環だと自分でも思う。でもどうしようもなかった。
 そうしていくうちに街での居場所がなくなっていった。

 どんどんと王都から離れていき、着いた先はカオテッドという街だった。
 私はそこの魔道具屋さんで働くことになる。


 そのお店は大店で、数名の錬金術師を常駐させていた。お店の中にいくつも工房があるようなものだ。
 私はその中の専属錬金術師に付いて、下働き兼、錬金補助のような事をしていた。

 やはりここでもお師匠様の名前が知られているらしく、時に私にも錬金させてくれたりもした。
 奴隷である私に工房を貸してくれる店主さんは優しい人だったのだ。


 しかし同じ店で働く錬金術師の方々からすれば、それは迷惑だったのだろう。
 なぜ奴隷が自分たちと同じように場所を与えられているのか。
 なぜ「デボンの弟子」というだけで優遇されるのか。
 なぜ失敗ばかりの出来損ないに贔屓するのか。
 そんな声が聞こえもした。

 実際、やはりと言うべきか、私の失敗は続いていた。
 転々とした事の慣れと、店主さんの人柄もあり緊張は少なくなっていたが、それでも不器用なのは治らない。
 錬金術師として出来損ないなのは自覚している。そう思い悩む日が増えた。


 やっと生活に慣れ始めたある日、カオテッドの街に警報が鳴り響く。
 何事かと店でも大騒ぎになった。取る者も取らず、慌てて避難をした。

 数時間後、どうやら事態は収まったらしく、店へと戻る。
 大通り沿いにある店は幸運な事に無事だった。
 しかし商業組合を中心として、大通り自体も多くのお店も破壊されている。

 見れば大きなワイバーンが死んでおり、それが警報の原因だったのかと思った。
 あんなのに襲われたら街もこうなってしまうのか、そう思うと恐怖以外の何物でもない。
 片付け始めたばかりなのか何人もの死体が並んでいるのを見て血の気が引いた。

 一つ間違えば自分がこうなっていてもおかしくなかった。
 そう思ったのは私だけではなかったらしい。お店の誰もが恐怖を感じていた。


「ふざけるな! また失敗しやがって、人蛇族ナーギィのくせに!」


 翌日からそんな声が掛けられるようになる。
 どうやら昨日の襲撃でワイバーンと共に街を破壊したのが人蛇族ナーギィだったらしいのだ。
 その人の手により北東区の中心部が壊滅。商業組合もほぼ停止状態。様々な店が間接的被害を多く受けている。

 だから人蛇族ナーギィというだけで怒鳴られる。嫌悪されるようになった。
 もはや錬金どうこうではなく、奴隷どうこうではなく、ただ人蛇族ナーギィであるというだけで。


 私にはもうどうする事も出来ない。
 人蛇族ナーギィである事も変えられないし、奴隷である事も変えられない。
 店主さんも私に良くして下さっているが、さすがに頭を抱えていた。

 もうこの街を離れるしかないんだろうな、転々としていた日々を思い出し、そう溜息をついた。
 やはり私はどこへ行っても出来損ないの厄介者。
 ここではそれがさらに顕著になってしまった。また誰かに契約されてどこかへ行く事になるのだと。


 そう思った矢先、たった数日後に私の人生は急変する。


「ユア、ちょっといいか」

「……はい」


 店主――ドーティさんがそう言って私の工房に入ってきた。
 ああ、やはり店を出なければいけないのか、そう思いつつ話を聞く。


「私はこのままお前をここに置いておくのは忍びないと思っている。お前は今の状況のままでもここに残りたいと思えるか?」

「……ドーティさんには良くして頂いているので、とても有り難いと思ってます。でも……私はここに居られないんだなぁって……そうも思います……」

「そうか……すまない。私の力不足だった」

「い、いえっ! そんな事っ! その、私が出来損ないなのは事実ですし、あんな事があったばかりですし……どうしようもないと思ってます」


 話していて私もドーティさんも悲しくなってくる。


「私としては早くにお前を出した方が良いと思っている。時間をかければ落ち着くという考えもあるが、それがいつまで続くか分からんからな。しかし別の工房を探そうにもカオテッド中が未だ混乱している状況だ。お前に良くして下さる工房を私の伝手で探すのは厳しい」


 商業組合もほぼ停止。他の錬金術工房や魔道具屋さんも少なからず被害を受けている。
 そんな中で私を引き取るような所などないと、それはそうだと思う。


「実は今、応接室にお客様をお待たせしている。私はその御方ならばお前を預けても良いのではないかと思うのだ」

「えっ、そ、その方は錬金術師の方、ですか? それとも魔道具屋さんか何か……」

「いや、迷宮組合員だ」

「め、迷宮組合員!?」


 なぜ私に勧める先が迷宮組合員なのか、まさか奴隷として盾となって死ねとそういう事なのか、頭の中がグルグルする。
 ドーティさんはそんな私の混乱を見透かすように言葉を繋いだ。


「お前の思っているような組合員ではない。【黒の主】殿だ。お前も知っているだろう?」

「く、【黒の主】!? も、もちろん知っていますが、じゃあ、わ、私が【黒屋敷】に!?」


 カオテッドに住んでまだ日が浅い私でさえ知っている有名人。今や街一番の有名人と言ってもいいかもしれない。
 街唯一のSランククラン【黒屋敷】。そのクランマスターで街唯一の基人族ヒューム、【黒の主】。

 その活躍は迷宮だけに留まらず、先日のワイバーン襲撃の一連の事件をカオテッド中で解決したのも、また【黒屋敷】だと言う。
 北東区の商業組合と周辺を破壊したワイバーンと人蛇族ナーギィの人を倒したのも彼らだと。

 そんな有名人が何回かお店を利用してくれている事にドーティさんが嬉しそうな顔で話していた事を思い出す。


「【黒屋敷】のメイドは皆、【黒の主】殿の奴隷として有名だ。そして店に来るそのメイドはいつも楽しそうで、言われなければ奴隷だと気付けないほどだよ。【黒の主】殿は間違っても奴隷を虐げるような人ではないと思っている」

「……」

「中には非戦闘系種族のメイドもいる。お前が戦えないと言っても無理強いして迷宮に連れて行くような真似はしないのではないかと、私はそう思うんだ。あれだけの力を持つクランであれば身内に専属の錬金術師が居てもおかしくないし、メイドとして働くにしてもお前は一通りの事が出来る」


 まあ失敗はちょっと多いがな、と少し笑ってドーティさんは言った。
 確かにあれだけの人数のメイドさんが居れば、私が戦えなくても居場所があるんじゃないか、そう思える。
 街を救った英雄クランのお世話になってみたいという気持ちも少なからず。


 説得された私はドーティさんと応接室へと向かった。
 そこから私の人生は急変する事になるのだ。

 ……色々な意味で。


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