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第八章 黒の主、復興の街に立つ
179:予想外の収穫と予想外の驚愕
しおりを挟む■セイヤ・シンマ 基人族 男
■23歳 転生者
ドルチェの実家へと行ってから数日後、今度は北東区へと足を運ぶ。
面子は俺とエメリー、ウェルシア、アネモネ。
特に用事があるわけではないので、散歩がてらのこの四人である。
目的は一つだけ。大通り沿いの魔道具屋の大店だ。
ポーションを大量に買ったり、杖を買ったり魔道具を買ったりと、結構お世話になっているお店である。
「おおっ、【黒の主】殿、いらっしゃいませ! この度は街を救って頂きありがとうございました!」
いきなり店主さんが頭を下げてきた。
この人は最初から俺の事を基人族だからと変な目で見たりしない。
だからこそ何回も利用しているわけだが。
「心配していたんだが大丈夫だったか? 商業組合からそう遠くもないだろうに」
「運良く私の店は無事でした。周りはやはり被害を受けていますが……あ、ご依頼頂いている杖の件なのですが、申し訳ありません。商業組合がほとんど停止の今、王都からも買い付けが出来ない状態なのです。なるべく早くとは思っているのですが……」
「いや、今日はその件で来たんだ。依頼しておいて申し訳ないが、実はこちらで杖を入手できる算段がついてな。無理に探す必要はないと、それを伝えに来たんだ」
「なんと、そうでしたか。わざわざありがとうございます。お力になれず申し訳ないです」
ウェルシア用の杖を探してもらうよう依頼をしていたんだが、用意してもらう前に入手出来そうな話が出ている。
まだ確定ではないが、街に混乱が残っている中でこの店に無理をさせるより良いだろうと、依頼はキャンセルした。
ただ一方的に依頼してキャンセルして……馴染みの店だけに申し訳ない気持ちもある。
「何か売れ残りのポーションとかで売り上げに貢献できそうなら買うが」
「街を救って頂いたばかりかそのような心遣い、本当にありがとうございます。しかし、やはり怪我人が出た影響や連日働きづめの衛兵団や職人も多く、ポーション類は逆に不足しているほどなのです」
「そうか。まぁ経営が順調であればそれでいいんだ。今は無理に買いたいというわけではない。何か手助け出来ればと思っただけなんだ」
そう話していると、店主さんが難しい表情で口元に手を当てた。
少し考えた後で、こちらに目を向ける。
「【黒の主】殿、では一つお願いしたい事があるのですが……いえ、本来であればこちらがお願いなど出来る立場ではないのですが……その……」
「ん? まぁ聞くだけ聞くよ。それが出来るか出来ないかは分からないが」
「ありがとうございます。その……奴隷を一人、引き取っては頂けないでしょうか」
「はあ?」
思いがけない台詞に唖然となった。
呆けた俺は、「立ち話ではなんですから」と奥の応接室へと通される。
大店だけあって立派な応接室だ。うちの武器庫とは違うなーと若干現実逃避もする。
いかんいかん、正気にならねば。なぜ魔道具屋に来たのに奴隷の話が出て来るんだ。ここ奴隷商館じゃないよな?
しかし店主さんの表情を見るに、なんとも悩ましい顔をしている。
出来ることならば力を貸したいが……奴隷か……。
「今、私の店で働いている専属錬金術師の中に一人の娘がおります。ユアという名前の人蛇族です」
店主さんは真剣な顔で話し始めた。
奴隷として譲り受けたユアという娘の事を。
彼女はとある高名な錬金術師の奴隷であり弟子であったらしい。
しかしその弟子に不釣り合いな不器用さと、怖がりで委縮する性格もあって、失敗が多く、それで工房を転々としたそうだ。
この店に来てからは店主さんが目をかけていたが、やはり失敗が多い奴隷という事で周りから良い目はされていないらしい。
そこへ持って来て、先日の【天庸】の襲撃で北東区でも大きな被害が出た。
混乱する街、不安定な心、襲撃を目前で見た恐怖、色々とあるだろう。
何より悪い事に、襲撃したのがよりにもよって人蛇族だったのだ。
それにより同じ種族である彼女に対する風当たりは一層激しくなったと言う。
「本来であれば店主の私が皆を取りまとめ、彼女を守らねばなりません。しかしやはり襲撃による心の傷が強く残っているものも多い。私にはその気持ちも分かるのです。私とて死ぬかもしれない思いをしましたから……」
「ユアという娘が店に居づらいというのは分かったが、それなら奴隷商館に売るべきではないのか?」
「私は昔、彼女の師匠であるデボンさんに世話になった事があるのです。それもあってユアにはなるべく辛い思いはさせたくない、そう思って今まで接してきたつもりですが……力不足だったのでしょう」
店主さんは悲しそうに顔を横に振った。
「これで奴隷商館に売ればますますユアに辛い思いをさせる事になると思います。誰に買われるかも分からないのですから。しかし【黒の主】殿の所でしたら、私も安心して送り出せます。それでお願いできれば、と……」
まぁ言いたいことは分かる。誰とも分からない人に買われるのであれば、多少なりとも知り合いである俺の下へと。
うちの侍女が全員俺の奴隷だって知ってるだろうしな。奴隷紋見ればすぐに分かるし。
しかしなぁ……もう十六人も居るんだぞ?
今さら一人二人増えても同じ気もするが、それでも多過ぎやしないかと。
後ろに控えている皆さん、どう思います?
「ご主人様のお好きにされるとよろしいかと存じますわ」
「境遇を聞いてしまうと、同情して、しまいます……」
「私は賛成です、ご主人様」
お、珍しくエメリーが乗り気だな。こういう時はウェルシアみたいに「ご主人様の御意向で」とか言いそうなのに。
その心は?
「そのユアという娘がどうかは別として錬金術師は今のクランに必要な人材かと思います。現状、ポーションなどの錬金アイテムは店で買っていますが自前で生産できるとなればありがたい事です。武具に関してもジイナの鍛治と錬金術師が組めばあるいは……」
「なるほど。それは確かに魅力的だな」
魔法剣だな。高レベルの鍛治師と錬金術師でなければ生まれない武器だと聞く。
ジイナは問題ないが、もし錬金術師を俺の<カスタム>で強化できるのであれば、おそらく魔法剣が自前で作れるのではないだろうか。
そうなれば戦力アップ間違いなし。ついでに杖を自前で作れるようになるかもしれない。
そう考えると、錬金術師が欲しくなってくるな。
「よし、分かった。店主さん、引き取るにあたってそのユアという娘と話したいんだが」
「ありがとうございます! 連れて参りますのでお待ち下さい!」
急ぎ足で店主さんは出て行った。
それから戻ってくるまで、少し時間がかかった所を見ると、説得していたのかもしれない。
そりゃ「お前今日から【黒の主】の奴隷にするから」とか言われれば納得するわけもないな。
ちゃんと本人の意思を確認してからにしよう。うん。
店主さんと一緒に入ってきたのは、ピンクのロングヘアーを靡かせた細身の長身美人。いや、長身と言っても下半身が蛇なので身長を表すのが難しい。
普通に立っていると一七〇センチくらい? そこから蛇の尻尾までがさらにウネウネしている。全長で言えば三メートル以上あるのではないか。
表情はオドオドとしている。やはり怖がりというのは本当なのだろう。迷宮大丈夫だろうか。
「【黒の主】殿、こちらがユアです」
「ははは初めましてっ! ユアと申しますっ!」
「こんにちは。俺はセイヤという」
それからユア自身にも色々と話を聞いた。どうやら彼女もこの店に居続けるのは難しいと感じていたようだ。
しかしながら奴隷の身分。自分からはどうにも出来ない所で、店主さんから今回の話が出たと。
「二つ聞きたい。一つは錬金術師としての腕前だ。失敗が多いとは聞いたが、他の人と比べてどのくらいなんだ? 何を作っても必ず失敗するというレベルなのか?」
「いえっ、そ、そんな事はっ! ……ただ緊張と不器用が重なって失敗が多いと言いますか……他の錬金術師の皆さんと比べると腕前はだいぶ下だと思います……」
「確かにユアは店の他の専属に比べ、失敗率は多いです。しかし勤勉で頭も良く、錬金の知識は誰より持っていると思います」
自分でも不器用さを自覚しているのか。どんなもんなんだろうな。
店主さんがフォローしてたけど、知識は誰でも勉強すれば蓄えられるものなんじゃないのか?
と、思ったらどうも錬金術師の世界には秘伝のレシピのようなものがあるらしく、高名な錬金術師の弟子だったユアはそれを持っているらしい。
しかし頭でそれを理解していても精神的な要因で、それが形に結びつかないと。
これを掘り出し物と見るか、事故物件と見るか、微妙なところだ。<カスタム>でどうにか出来るのなら間違いなく掘り出し物。
「それともう一点、うちの奴隷……つまり侍女になってもらうわけだが、侍女たちには訳あって、全員迷宮の探索に入ってもらっている。それは非戦闘種族でも戦いの経験がなくても全員だ。もちろん、ユアが戦いたくないと言うのなら無理強いするつもりはないが、それでも迷宮には一緒に入ってもらいたいと思う。戦わずに付いてくるだけにしてもな。それは可能か?」
「た、戦えなくても大丈夫なんですか……?」
「ああ、極端に言えば、武器を持たず、荷物を持たず、ただ一緒に入ってくれるだけでも良い。まぁ俺は基人族でやっかみを受けやすいから、自己防衛力と言う意味では戦えるようになった方が良いとは思うけどな」
やはりここでも怖がりな面が出たが、これは了承してくれた。
レベルが上がらないと<カスタム>上限が低いままだからな。パワーレベリングだけでも付きあって貰わないと困る。
大丈夫そうだな。心配な点は多々あるがそれはどの奴隷にしても最初は同じ事だ。
一応エメリーの顔色を伺う。軽く頷いた。よし。
「じゃあユア、俺の奴隷……というか仲間であり侍女なんだが、なってくれるか? 店主さんもいいか?」
「は、はいっ! よろしくお願いしますっ!」
「ありがとうございます【黒の主】殿。どうぞユアをよくしてやって下さい。よろしくお願いします」
そんなわけで予想外だったが奴隷を一人貰いうけることになった。
うちで錬金するにしても道具も何もないので、それらに関しては店主さんに頼んでおいた。
なるべくいいものを、なるべく多くと。後日屋敷に持って来てくれるらしい。
中央区へと戻り、五人で屋敷へと歩く。奴隷商館で契約するのは後回しにした。
まずは屋敷で腰を落ち着けて、みんなにも説明してからにしようと。
「い、未だに信じられません……私なんかが【黒屋敷】に……大丈夫なんでしょうか……」
「そりゃ不安はあるだろうが大丈夫だよ。ユアより小さい娘だっていっぱい居る。みんな良くしてくれるさ」
「そ、そうでしょうか……」
「ただ色々と特殊な事が多いから驚きはすると思う。慣れるまでが大変かもしれないけど、そこは俺たちがフォローするし、ユアは新生活に慣れる事だけに集中していれば……」
そんな話をしながら歩いていると、通りの正面に我が屋敷が見えてきた。
出て来る前には屋根部分を覆っていた幕が外されている。
どうやら修繕作業は終わったらしい。
が……
「黒いじゃねえか!」
思わず声を上げた。
壊される前は赤茶色だった屋根が真っ黒に変わっている。
しかも屋根だけならまだしも、二階部分の軒先や、主寝室のバルコニーの部分、ジイナの鍛冶場の屋根まで黒くなっている。
いや、モダンでシックでカッコイイよ? ただなぜ勝手に変えるの?
そんな注文してないでしょ?
初めて見るユア以上に俺が驚いているんだが?
「おう! 【黒の主】の旦那! やっと修繕終わったぞい!」
「なかなかの出来栄えだと思いませんか? いや~自分でも完璧な仕事が出来たと思いますよ」
「そうじゃな、樹人族の! これぞ【黒屋敷】って感じがするぞい! 儂としては外壁も黒くしたほうがいいかとも思ったんじゃが」
「さすがにそれだと威圧的すぎますって。白と黒のコントラストが綺麗じゃないですか。これはこれで素晴らしいですよ」
「確かにのう! いやはや南東区の連中が来てくれて助かったわ! ガッハッハ!」
「こちらこそ北西区の仕事には感服しましたよ。ハッハッハ!」
お、おう……もうなんも言えんわ。
ありがとありがと。区長さんにヨロシク言っておいてね。うん、じゃあね。
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