カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第八章 黒の主、復興の街に立つ

180:再会、そして予定調和

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■ミーティア・ユグドラシア 樹人族エルブス 女
■142歳 セイヤの奴隷 『日陰の樹人』


 【天庸】襲撃事件の復興作業、各地区のお手伝いは一応終了しまして、今は自分たちの事で色々と動いています。

 まぁ私は早々に第二王女だとバレてしまったので、ほとんどお手伝いも出来なかったのですが。
 まるで慰問のような感じになり、あくまで『黒屋敷の侍女』としてポーションを配ったりしていました。


 屋敷の修繕に関しては南東区と北西区の大工さんたちが来てくれまして、着々と進んでいます。
 おそらく今日中には終わるのではないでしょうか。


 私たちはと言えば、まず、私・フロロ・ポルの三名はお庭の修繕が第一。
 他にも三階の部屋に置いてあった家具や備品などの買い出しや、CP不足の為に迷宮でマラソンしているメンバーも居ます。
 私たちもお庭だけではなく、そちらにも参加しながら毎日を慌ただしく過ごしています。


 それと個人的には樹界国へとお便りを出したりもしています。

 【天庸】の一件についてはお父様にもお知らせしておいたほうが良いでしょう。
 それに南東区の区長様へ、お父様からもお話を通してもらっておいたほうが良いと思います。
 私が直接区長様の下へご挨拶には行けませんので。


「せっかくだから前回の力作を超える庭にするぞ! 誰もが″絶対に壊してはいけない″と思うようなものを造る!」


 そうフロロが意気込んでいます。気持ちは分かりますがね。
 前回は一日で直したお庭ですが、今回は数日に渡り、少しずつといった感じで進めています。
 花壇に生ける花も屋敷の屋根の赤茶色と合わせ、同系色のものを配置したりと随分考えました。


 そんなわけで、今日も園芸店へと三人で向かった帰り、屋敷の屋根を見て、三人ともが唖然となりました。


「屋根が……黒い……だと……」

「い、いきなり重厚感が出て来ましたね……」

「おお! カッコイイです! 強そうです!」

「たわけ! せっかく揃えた花が全然合わんではないか! 屋敷の物々しさに比べて庭が可愛すぎるわ! やり直し! やり直しだ! ああああ!」


 フロロが頭を掻きむしっています。
 でも言いたい事はよく分かります。
 屋敷の雰囲気が一変して、可愛らしい赤いお花が全く似合いません。
 はぁ、また明日にでも園芸店に行くようですかね……。


 その時、正門の手前で立ち止まる私たちの後ろから、声が掛けられました。


「ミーティア!?」


 突然の呼びかけに振り返ります。
 そこに居たのは青い髪を靡かせた綺麗な人魚族マーメルの女性……。


「ラピス様!?」




■ラピス・アクアマリン 人魚族マーメル 女
■145歳 アクアマロウ海王国 第一王女


 いや~遠い。カオテッドとか言う街、ほんと遠い。
 大河を延々と上ってさすがの私でも泳ぎつかれた。
 そうしてやっと見えてきたのは、確かに『大河の合流地点を覆う大地』。なんとも不思議な光景。


「……これ、このまま泳いでいったら上流にまで行けるのかしら」


 街の下を泳いでいけるのか少し気になる。が、暗すぎて分からないし少し怖い。
 中央には迷宮への入口があるらしいし、もしかしたら迷宮に迷い込んでしまうかもしれない。
 さすがに行くのは止めておいた。

 川岸から東側に出れば、そこはもうカオテッド。
 樹界国の王都みたいに川からしばらく歩かないと着かないというわけではないから、その点はありがたい。

 とは言え、王都と同じくらい大きい気がする。
 これがたった十年で出来た街かと思うと、地上の人たちの素晴らしさを眩しく思うばかりだ。

 長く続く防壁沿いを歩き、城門へと辿り着いた。
 ここは南東区にあたるらしく、一応は樹界国の扱いのはず。
 私は以前に王都で発行してもらった証明書を見せて普通に通り抜けた。

 ついでに衛兵に聞いてみる。


人魚族マーメルとはまた珍しいな」

「知人に会いに来たのよ。この街にセイヤ殿って言う基人族ヒュームが居ると思うのだけどご存じかしら」

「ああ、【黒の主】の関係者か」


 【黒の主】? どうやらセイヤ殿はこの街では【黒の主】と呼ばれているらしい。
 基人族ヒュームが二人も居るわけがないから、おそらく同一人物だろう。

 本当なら「ミーティアは?」と聞きたいところだが、罪人となった上で国外追放されている身。
 この場で名前を出すわけにもいくまい。
 セイヤ殿の所へと行けば必ず会えるはずだ。


 私は衛兵に言われるがまま、大通りを進み、第一防壁という所を目指す。
 新しい街というものは心躍るものだが、そんな物見遊山にはなれない。どうも様子がおかしいのだ。

 大通りの中心部は、何があったのか建物がいくつも壊されており、おそらく戦闘があったものだと思われる。

 市街地で戦闘なんて……なんて街に住んでるのよ、ミーティアは。少し不安になった。


 第一防壁でも衛兵に同じように質問したら、住まいを教えてくれた。
 そして「ああ、関係者か」となぜか感謝された。どうやらセイヤ殿は樹界国を救ったのと同じような事をこのカオテッドでも行ったらしい。

 私、関係者じゃないんだけど、とは言い出せず、苦笑いでその場を後にする。


 そのまま大通りを中心部へと進み、途中で北に曲がる。なんとも立派な家々が並ぶ住宅地。
 王都の貴族街を彷彿とさせる通りは、これまでの大通りの街並みとは全く空気が違う。
 この通りの突き当りって……どんな家に住んでるのよ、セイヤ殿は……。


 そう訝しんでいると、前方には黒い屋根の大きな屋敷が見えた。
 なるほど、【黒の主】の家だから黒いのか。分かりやすい。なかなか素敵な豪邸ね。

 そしてその前に佇む、三人のメイドが目に入る。

 セイヤ殿に仕えるメイドかしら。もしかして奴隷?
 ん? 『日陰の樹人』が居るわね……ああっ、あの娘は……!


「ミーティア!?」

「ラピス様!?」


 私は駆け寄って抱きしめた。ミーティアも私の背中に手を回してくれる。
 良かった。本当に無事で良かった。
 目尻に涙を溜めながら、安堵の息を漏らした。

 確かにミーティアは金髪色白ではなくなっている。
 髪型も変わってるし、メイド服を着ているから印象が全然違う。
 それでも顔も声もまるで変わっていない。
 私の知っているミーティアのままだった。


「ラピス様、どうしてここに?」

「ディセリュート陛下から貴女の事を聞いて急いで来たのよ! 元気そうで良かったわ~、どれだけ心配したと思ってるのよ、もう!」

「ふふっ、ご心配おかけしました。でもお蔭さまで元気です。ラピス様もお変わりなく」


 そうして話し込んでしまいそうな所で、隣に居たメイドたちが会話に入ってくる。


「おおー、すごい美人さんなのです」

「ミーティアよ、客人であれば中に案内したほうが良いのではないか?」

「ええ、そうですね。ラピス様、どうぞ。ご主人様をご紹介します」

「セイヤ殿ね。お目に掛かるのも来た目的の一つなのよ」


 私はミーティアに先導してもらいつつ、屋敷へと足を踏み入れた。
 綺麗な庭が目に入るが、どうやらここはこの三人が管理しているらしい。
 あのミーティアが庭いじりを楽しそうに話す様子に驚いたが、逆に嬉しくもあった。

 樹界国に居た頃には考えられない『王女』『巫女』ではない『侍女』としての生活を楽しんでいるようにさえ感じたのだ。

 あんな辛い事があったのに、それがこうも元気になっている。
 改めてセイヤ殿に感謝の念を覚える。

 ちなみにメイドではなく侍女であるらしい。
 違いはよく分からないが、ミーティアに注意されたのだから従おう。


「どうぞ、いらっしゃいませ」とふざけたような侍女の礼と共に、扉が開かれた。
 そこそこ広いエントランスには、ガラスケースに並んだ何かが見える。
 聞けば、大迷宮で倒した【領域主】という魔物らしい。

 私は迷宮に関して明るくはないが、聞くからに強そうな魔物の素材や武器。
 さすがは『女神の使徒』様だと感心したが、ミーティアも一緒に戦ったと聞いて驚く。貴女そんなに戦える娘じゃなかったでしょうに、何があったのよ……。


「私も一緒に戦ったです!」

「まぁ、そうなの~、偉いわね~」

「むぅ、信じてないのです……」


 私の右手はポルという娘に繋がれている。とても可愛い。
 戦ったと言うので頭をボフボフと撫でてあげる。とても気持ちいい。とても可愛い。

 通されたのは食堂だ。応接間かと思ったらどうやら違うらしい。
 そこに居たのは色とりどり、様々な種族の侍女たち。

 真っ白な狼人族ウェルフィン、真っ黒な闇朧族ダルクネス、ピンクの兎人族ラビ、ちっちゃい天使族アンヘル……なんだここはパラダイスか。どれも可愛すぎるだろ。


 って、天使族アンヘルぅ!?

 あ、大きい天使族アンヘルも居る!? 二人も!? しかも侍女!?
 いやいやいや、やっぱセイヤ殿って、もうこれ……。


「おかえり、三人とも……って、そちらは?」

「ご紹介しますご主人様。こちらアクアマロウ海王国の第一王女、ラピス・アクアマリン様です」

『海王国の第一王女!?』


 驚かれたのはセイヤ殿だけでなく周りの侍女たちも同じ。
 私はそれを無視してセイヤ殿の前で膝をついた。


「お初にお目に掛かります、セイヤ様。ミーティアの紹介にありましたラピスと申します。樹界国での一件をディセリュート陛下からお聞きし海王国より参りました。拝顔の機会を賜り恐悦至極に存じます」

「ちょっ、やめて下さい、立って、いや椅子に座って下さい。確かに俺はミーティアの主人ですが海王国の王女様に畏まられるような謂れはないです」

「ディセリュート陛下のお話ではセイヤ様は『女神の使徒』様であると……しかも……おそらく【勇者】様なのでは?」


 天使族アンヘルをちらりと見ながらそう言ってみた。
 なんかセイヤ殿がげんなりしている。まずい事を言ったのだろうか。
 しかし周りのほぼ全員がうんうんと頷いている。やはり間違いないらしい。


「えー、あー、いやもう、分かったんで普通に座って下さい。はぁ……。で、今日はミーティアに会いに? それとも俺に用ですか?」

「ええ、親友のミーティアの境遇を知りまして様子を見に駆け付けたのと、話に聞いたセイヤ様に一度お目通りをしたいと―――」

「本当にそれだけかのう?」


 後ろから口を挟んだのは一緒に入ってきた星面族メルティスの侍女だ。


「フロロ、今は俺とラピス王女が話してるんだぞ? 弁えろ」

「すまん、だが確認させてくれ。まずそちらの人蛇族ナーギィは新人なのだな?」

「……はっ! はははいっ! 今日からお世話になりますユアと申しますっ! よよよよろしくおねががが」

「落ち着け落ち着け、ミーティアとポルにも言っておくが、このユアが新しく侍女になる予定だ。契約はまだだがよろしく頼む」

「おおお王女様と勇者様がセイヤ様でご主人様のあわわわわわ」


 だ、大丈夫かしらこの娘……だいぶテンパってるけど。
 しかし新人さんが入った時に私が来ちゃったのね。タイミングが悪かったかしら。
 紹介を受けてフロロという侍女が続ける。


「おそらくユアを我ら全員に紹介し、説明を行った後に契約するつもりであったのだろう?」

「そうだが、ラピス王女がいらしたのであればそれは後回しだろう。歓迎が先だ」

「いや、一緒に説明したほうが手っ取り早い」

「……ん?」

「ラピス王女よ、汝はご主人様の僕となる為に来たのであろう?」


 !?


 な、なぜそれを……! ミーティアにも言っていないというのに……。


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