カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

文字の大きさ
259 / 421
第十章 黒の主、黒屋敷に立つ

250:三階層の領域主を倒して回ろう!

しおりを挟む


■ジイナ 鉱人族ドゥワルフ 女
■19歳 セイヤの奴隷


 三階層の【領域主】マラソン。
 そう聞くとユアさんでなくても恐ろしく感じるものだが、実際は結構順調だったりする。

 十四人もの侍女たちが固まって行動しているのだ。
 ご主人様たちが居なくとも装備も充実、スキルも含めかつての四階層挑戦の頃に比べれば段違いと言えるだろう。

 ウェルシアさんが<風の遮幕ウィンドヴェール>を張り、サリュちゃんが<魔力探知>している現状、そうそう困難な事などない。


 三階層は匂いや魔物も厄介なのだが、現状で一番厄介なのはその広さだ。
 入口から最短で小走りに駆けても、ゴールの『不死城』までは一日掛かるという広大さ。

 そこに散らばる【領域主】を倒して回るのだから、当然一日やそこいらで終わる話ではない。
 【領域主】の数こそ二階層に比べれば少ないのだが、そのエリアに行くまで、移動が大変なのだ。


 もっとも以前の二階層探索と違い、キャンプ地に帰ればご主人様が居るわけで、<インベントリ>から暖かくて美味しい食事が出される。
 夕飯を楽しみにというモチベーションで、皆が嫌いな三階層も回れるのだ。


「やる気の維持が重要だ。だから夕飯は惜し気もなく食材を使うぞ。とりあえず今日はワイバーンステーキだ!」

『おおー!』

「最終日にはドラゴンステーキだからな。これはもう決定事項だから」

『おおおおー!!!』


 拍手喝采。ドラゴンステーキは美味しすぎて、何か特別な時でもなければ食べるのが危険なのだ。
 あの巨体の風竜がどんどん食べられていく。食べ過ぎ注意。
 だがご主人様は今回の探索で出すらしい。それは楽しみだ。

 【領域主】を倒して回る私たちも大変だが、グレートモスを狩り続けるご主人様たちはもっと大変だと思う。
 圧倒的作業感。大して強くもない相手を連続で狩らなければならないし、かと言って油断すると状態異常の餌食となる。
 まぁシャムさんが居れば問題ないが、それでも気を付けるべきだろう。

 そういう意味でも豪勢な夕食というのは有意義だと思う。
 これでお風呂でもあれば言う事はないが、迷宮内にそれを求めるわけにもいかないし。


 ……はっ! <インベントリ>で風呂ごと持ち運べるのでは!?

 ……いやしかし、さすがに誰に見られるかも分からない状況で入るわけにも……。

 ……はっ! ならば風呂を入れた小屋ごと収納すれば!? ……今度ご主人様と相談すべきか。


 さて、話を【領域主】マラソンに戻そう。

 三階層で今までに倒した【領域主】は『不死城』までの最短ルート。
『巨大墓地』のデスコンダクター、『廃墟』のデュラハン、『不死城』のリッチだ。
 そして今回集中して狩るグレートモス、以上の四体を抜いた【領域主】が今回の討伐目標。

 差し当たって、三階層入口の左手に広がる『沼地』エリアから取り掛かった。
 こちら側もアンデッドはほぼ出ない。多少は出るが。その代わりに足元が悪い。いずれにせよ探索は困難だ。

 出て来る魔物はマッドスパイダーやマッドスネークなど沼地特有の魔物が多い。
 足元からマッドワームが出て来る事もあるし、空から虫系・鳥系の魔物も襲い掛かる。

 そこの【領域主】がメデューサボール。ふよふよと浮かぶ蛇の集合体のような魔物だ。
 魔法攻撃に加え、毒と石化の状態異常を使ってくる難敵。
 三階層からは状態異常を使ってくる魔物が多い印象だが、それは【領域主】にも当てはまる。


「三回ほど倒せばいいですかね。ご主人様もこの素材にはあまりご執心でないご様子でしたし」

「そうだのう。ユアよ、特に錬金素材に必要というわけでもないのだな?」

「は、はいっ、だ、大丈夫ですっ」


 エメリーさんとフロロさんが軽く打ち合わせて、とりあえずリポップ待ちから三回倒した。
 浮いているので遠距離から一方的に攻撃するだけだ。状態異常を使う相手に近接で挑むのは遊びすぎだと。

 いつもならばごねていそうなツェンさんも【空拳】のスキルを得てから、中距離での戦いを意識している。今やスキルや武器も含めて完全な前衛と言えるのは、ヒイノさんとドルチェちゃん、パティちゃんくらいではないだろうか。

 ネネちゃんも魔剣を使えば一応中距離の手段はあるわけだし。私も一応【鉱砕の魔法槌】で魔法を撃てる。


 というわけで道中の敵も含め、サクッと倒す。やはり厄介なのは魔物ではなく階層の広さと足元の悪さだなーと実感。
 ご主人様の影響からか、皆が頻繁に<洗浄>をしているのを見ると少し面白い。


 この日はメデューサボールだけに留まらず、『沼地』の奥に当たる『湿地荒野』エリアにも行った。
 ススキのような中途半端な背丈の植物があちこちに群生し、魔物の発見を困難にしている。パティちゃんは完全に隠れるね。
 まぁあくまで視認での索敵だけであって、<魔力感知>には何の問題もないのだが。

 雑魚敵としてゴースト系のアンデッドが多い。ゾンビ系が居ないので匂いは大丈夫だ。
 そして草むらから蛇系の魔物や、空からは鳥系の魔物が襲い掛かる。

 ここの【領域主】はブライトイーグルという大きな鳥。
 アンデッド階層である三階には似つかわしくない真っ白な鳥で、光魔法と風魔法も使ってくる。

 闇ばかりの階層にあってかなり異質な存在だ。お供にシルバースワローの群れを率いているのがまた厄介な所。


「メデューサボールはただの展示用ドロップ集めでしたがこちらは違います。時間内になるべく多く狩りますよ」

『はいっ』


 エメリーさんの号令に皆が返事を返す。
 時間内というのは夕飯までにキャンプ地に帰りましょうと、ただそれだけの事。なんだったら明日また来てもいいのだが、明日は明日で別のエリアにも行きたいという事だろう。

 ブライトイーグルのドロップ品は展示用だけでなく錬金素材にも使う。それは確定している。
 魔石は風属性なので魔法剣に使う予定。
 そもそもカオテッド大迷宮に風属性の【領域主】は少ないので貴重なのだ。土・闇は多いのだが。火も四階層におそらく多くいるだろう。

 念の為、五回ほど狩ってみた。やはり遠距離攻撃がないと厳しい。私だったらハンマーを投げるしかない。
 そんなわけで前衛組は襲ってくるシルバースワローの対処が主になる。
 対処と言っても魔法使いの皆が優秀なので、あっという間に群れも消え去ってしまうのだが。


「あたい、居る意味あるのかなぁ……」

「パティちゃん、私たちはおやつでも食べていましょう」

「わ、私が盾受けする機会をっ! こう、槍でグサッとやりますんで!」


 パティちゃんとおやつをとるヒイノさん。そして戦いをねだるドルチェちゃん。
 私もさすがに鳥相手だと出番はないので、おやつに混ざろうかと思う。
 一応、周囲の警戒くらいはするけども。

 そして翌日。ご主人様たちが戦っているさらに先の『山岳荒野』エリアに侵入。
 緑のない、茶色の岩肌だけが見えるような山だ。
 岩と崖に遮られた幅広の山道をゆるやかに登っていく。

 ここにはスケルトンナイトが群れで出て来る。『廃墟』エリアのようだ。
 さらには上空からボーンバードが骨のみの身体で飛んできたり、ボーンジャイアントというトロール並みの体躯をもったスケルトンもちらほら出て来る。もっともトロールほどの強さはないが。
 あとは石化をしてくる大きなトカゲ、バジリスクに注意。


 【領域主】としては二種。ボーンレオというゴールデンレオのスケルトン版のような魔物と、ドラゴンゾンビ。
 ボーンレオは素早い動きと高い攻撃力、そして闇魔法を使う、いかにも上位アンデッドという強さだ。おまけにボーンドッグの群れを従えている。

 サリュちゃんとマルちゃんが<聖なる閃光ホーリーレイ>を使えば終わってしまうが、久しぶりの近接主体。前衛組がようやく出番だと言わんばかりに奮闘した。もちろん私も。


 そしてドラゴンゾンビ。これが三階層でリッチに次ぐ難敵と言われている。
 風竜と同じくらい大きな体躯だが、翼も爛れているため飛ぶことはない。ドラゴンと名乗ってはいるがブレスも吐かない。
 というわけで分類的には竜種ではなくアンデッドになるという話だ。

 しかしその見た目に相応しい体力と攻撃力を有する。

 おまけに近接で攻撃しようとすれば間近でうじの湧いた腐肉を見るはめになるし、ウェルシアさんの<風の遮幕ウィンドヴェール>も効果範囲内にドラゴンゾンビを入れてしまえば意味を為さない。近寄るわけにはいかないのだ。


「サリュ、マル、お願いします」

「「はいっ」」


 そんなわけで<聖なる閃光ホーリーレイ>一択。
 さすがにツェンさんも何も言わない。ツェンさんだって臭いのは嫌だし近寄りたくないのだ。

 前回の探索で居なかったラピスさんは、まだ匂い対策をしていない状態での近接戦闘を経験していないので少し戦いたいような事を言っていたが、実際にドラゴンゾンビを間近で見て「うわぁ……」と引いていた。

 【魔導の宝珠】の人たちや他のAランクのクランの人たちは倒したのかもしれないが、よく普通に倒せたものだと感心する。
 それくらい近寄りがたい魔物なのだ。汚いし臭い。


 ともかくサリュちゃんとマルちゃんの神聖魔法で一蹴に成功。さすがにリッチほど強くはないらしい。
 リッチはアンデッドらしく神聖魔法が弱点ではあったが、それ以前に魔法防御(抵抗)が高いんだと思う。
 そのリッチでさえ<聖なる閃光ホーリーレイ>二発で死ぬのだから、ドラゴンゾンビが生き残るわけがない。

 ……まぁアンデッド相手に生きるも死ぬもないのかもしれないが。


 私たちの【領域主】マラソンはそんな感じで順調だ。
 三階層をぐるりと散歩している感もあるが、これも探索。
 魔物を倒し、時々は採取などもちゃんと行っている。


 そして三階層探索の三日目。

 私たちは『不死城』でリッチを倒そうという話になった。
 錬金素材で使った分の展示用ドロップを集めようかと。
 ついでに未だ探索していない『不死城』の宝魔法陣も回収しようかと。


 そこで私たちは遭遇する事になる。

 同じく探索に来ていた別クラン――【赤き爪痕レッドスカー】と。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!! スティールスキル。 皆さん、どんなイメージを持ってますか? 使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。 でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。 スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。 楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。 それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。 2025/12/7 一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

処理中です...