カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第十章 黒の主、黒屋敷に立つ

252:獣帝国最強がイキった結果……

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■ガブリオル 獅人族ライオネル 男
■39歳 Sランククラン【赤き爪痕レッドスカー】クラマス


「ちっ! 溶岩地帯とは聞いてはいたが……ここまでとはなぁ」

「耐熱装備を持って来ておいて正解だな」

「階段下りる所から暑かったからねぇ、耐熱がない状態でどれほどのもんか興味はあるよ」

「だったら脱いでもいいんだぜ、ウルティマ?」

「ククッ、こんな場所で【聖女】に脱げと言うのかい」


 軽口を叩くメンバーも居れば、目の前に広がる光景にビビるメンバーも居る。
 どちらにせよ想定していた以上の″溶岩地帯″だと、一目で分かるからな。

 四階層の情報は未だ売られてはいねえ。しかし噂話などで聞き込む事は出来る。
 その中で仕入れたものは『溶岩地帯』『トロールが出る』『竜が居る』『黒曜樹がある』と、こんなもんだ。

 情報らしい情報じゃねえが、それでもないよりはマシ。
 その情報もなければ耐熱装備も持ってこなかっただろうしな。


 とは言え、獣帝国にあるダンバー大迷宮にも溶岩の階層はねえ。初見であるが故に想定も甘かったのだろう。
 どう見ても地上じゃありえねえ光景がこうして目の前に広がっているんだからな。

 地面も黒く、空も黒い噴煙で埋まっている。
 なのにこうも眩しく見えるのは奥に見える火山が絶えず噴火しているからだ。
 そこから流れ出る溶岩がいくつもの川となって階層を煌々と照らしている。

 こんな非常識な光景は迷宮以外にありえねえだろ。迷宮にしたってカオテッドだけじゃねえかと思うくらいだ。


 左手には溶岩の川が集まるように、いくつもの池や溶岩溜まりが見える。
 右手は逆に暗い山岳。こっちはランタン必須だな。
 そして前方、火山へと続くであろう道の先にはすでにトロールの巨体が見えた。


「序盤から雑魚敵としてトロールか……」

「下手すると三階層のデュラハンより強いんじゃねえか?」

「だよなぁ。四階層から難易度上がり過ぎだろ」


 ボヤく後ろの連中に心の中で同意する。
 が、俺たちはSランククラン【赤き爪痕レッドスカー】だ。獣帝国最強のクラン。
 臆するわけがねえし、前に進む以外ありえねえ。


 四階層の目的は二つ。
 一つは国からの依頼でもある【黒曜樹】の確認及び採取。
 そして二つ目が最前線の更新だ。


 あの連中が四階層のどこまで進んだか分からねえ。【黒曜樹】がどこにあるのかも分からねえ。
 しかし探索を進め、火山の付近にまで行けば更新となるのは間違いねえだろう。

 仮にヤツらがそこまで行ってりゃあ、もう少しマシな情報が手に入っただろうしな。さすがに組合も売っているだろう。

 それがねえって事はそこまで深く探索は出来てねえんじゃねえかと思うわけだ。
 つまり【黒曜樹】はそれほど深い場所ではなく、入口付近の浅い所にあってもおかしくはねえだろうと。

 いずれにせよ地道に探索をしていって見つけるしかねえんだがな。
 さて、どうしたもんか。斥候のマイコーをちらりと見る。どうやら落ち着きを取り戻し、意を汲んでくれたようだ。


「行きやすいのは真っすぐッスね。左は足場が悪く、右は暗い。どっちも探索は慎重にならざるを得ないッス」


 だろうな。おそらく先に来たヤツらも同じ考えを持ったはずだ。
 ヤツらが【黒曜樹】を持ち帰ったのなら、ヤツらがどう動いたのかをなぞるのが定石。


「よし、まずは真っすぐ行くか。試しにトロールをぶっ殺すからそのつもりでいろよ」

『おう!』





「おいおい、なんだよありゃあ……」

「トロールが二〇くらい居るぞ……地獄かよ」

「あの青黒いのって、まさかトロールキングか!?」


 トロールや雑魚敵を狩りながら進む事しばし、俺たちが岩場に囲まれた円形広場のような場所に来た。
 如何にも何かがありそうだと覗き込んでみればこれだ。トロールの群れとおまけとばかりにトロールキングまで居やがる。

 ここに来るまでに戦ったみたが、やはりトロールは雑魚敵とは言えねえほどの力を持っている。魔石もでけえしな。
 あの馬鹿力を正面から安全に受けられるのは【不動】のプサーンだけだ。
 分厚い皮膚を斬りつけられるのも俺を含む数人だけ。他のヤツの攻撃じゃあかすり傷程度だった。

 幸いにして足は遅いし、魔法攻撃が効くから遠距離が有効だった。弓だと矢が刺さらねえからな。
 そうやって魔法を撃って弱らせた上で、プサーンが受け、俺が斬るという方法でここまで来たわけだが……さすがにあの数は無理だな。
 せめて二体同時くらいなら、俺とプサーンが一体ずつ受け持つ事も出来るが、それ以上だと被害がデカすぎる。


「ここは入るまでもねえな。【黒曜樹】もねえし。なるべく離れた場所でキャンプにするか」

『おう!』





 翌日、どこを探索するかという話になった。
 真っすぐ火山方面に行くか、左の溶岩溜まり方面か、右の暗い山岳か。

 結果、近場から攻めようという話になり、暗い山岳よりは探索し易そうな左側から攻めようという事になる。
 山岳の方が【黒曜樹】はありそうに思えるが、溶岩の川が流れ出る先がどうなっているのかも気になるからな。


 そうして溶岩で出来た迷路のような道を進み、道中で溶岩の中から襲ってくる魔物に苦戦しつつも進む。
 すると池というよりは湖に近いような大きさの溶岩溜まりがあった。
 中央には半球状の黒い小島がある。


「ん? いや、あれ、島じゃないッスよ!」

「えっ……うわああああ!!!」

「なんだよあれ! 亀!? 亀か!?」

「バカ野郎! あんなデカイ亀いてたまるかよ!!!」

「撤退だ! 撤退するぞ!!!」


 さすがに声を荒げて撤退を指示した。あんな魔物見た事も聞いた事もねえ。
 腰を抜かしたヤツも居るが四つん這いのまま逃げ出す。
 どいつもこいつも周りが溶岩だらけだってのに青ざめた顔して、脱兎の如く逃げた。見つからねえうちに退散だと。

 あんなのが居るだなんて聞いてねえぞ! いくら四階層の強さが今までと違うって言っても限度があるだろうが!

 悪態を吐きながらもとにかく距離を稼いだ。どうやら追いかけて来る事はないらしい。

 一息つきながら全員で休憩する。
 ここはもう通れねえ。川の行く先を見るには遠回りが必要だが、そこに行く気にもなれねえ。
 あんなのが居るんならヤツらだって通っちゃいねえだろ。あれを前にして進もうだなんてヤツは馬鹿だ。
 つまり【黒曜樹】はこの先にはねえってことだろう。

 メンバーは全員、俺の意見に同意した。





 ならばと右手の暗い山岳方面の探索をする。
 近づいてみれば山岳ではなく、断崖に挟まれた渓谷のような道だと分かった。
 暗すぎるからとランタンを灯すと、目の前に長く伸びる道が見える。

 しかしそこに居る魔物は……


「サ、サイクロプス……!」

「まじかよ……トロールとどっちが強いんだ?」

「こんな谷底みたいな道で戦うんだぞ? こっちのが辛いに決まってる」

「ガブリオルさん、罠の数が半端ないッスけど……」


 地形が悪すぎる。左右に逃げ場がねえから進むか戻るかしか出来ねえ。
 そんなトコでサイクロプスだあ? おまけに罠が満載とか、下手すりゃ溶岩地帯のが楽じゃねえか。

 撤退だ、撤退! 俺はさっさと渓谷に入るのを諦め、指示を出す。
 大きく迂回しつつ前方を見てみるか。





「お、おい! あれそうじゃねえか!?」

「おおっ! これが【黒曜樹】か!」

「【黒曜樹】の森かよ! これ全部伐れば一生遊んで暮らせるぜ!」


 地形に苦戦し、魔物に苦戦しつつ、探索は遅々となったが、それでも例の渓谷の北側で目的のものを発見した。
 闇の中、まるで金属みてえに黒光りする枯れ木のような木々。
 確かに皇帝の前で見た【黒曜樹】に違いねえ。

 かなり希少だと聞いていたから、数本ポツンと生えているだけかと思っていた。
 しかし実際に見てみればどうだ。暗くて規模は分からねえが、林か森か、少なくとも数十本はあるだろう。
「ハハハハッ!」と思わず声を上げる。


 メンバーの手前、弱気な所は見せられねえが、それでも四階層は想像以上に厳しい階層だった。
 それが報われた事による安堵。
 そして依頼達成という結果、さらには目の前には大量のお宝だ。俺じゃなくても笑いが止まらねえよ。


「よおし! 伐れるだけ伐ってくぞ! マジックバッグに詰め込め!」

『おう!』


 メンバー十八人分のマジックバッグに可能な限り詰め込む。
 他にとれたお宝やドロップ品とかもあるが、【黒曜樹】を優先だ。付く値段が違えからな。
 そうしてコンコンと木こりめいた事をしていると、すぐにマイコーが声を上げた。


「!? 敵襲ッス! 森の中から多数接近! 前……いや左右からも!?」


 混乱するマイコーを余所に皆はすでに得物を構えていた。Sランクならば当然の反応。
 暗い森を伺うと、ワサワサと聞こえる音、そして羽音も聞こえて来る。
 虫の群れ……? その疑問はすぐに目の前に現れた。


「ボムバグだ! 近づけさせるな!」

「正面からシャドウスネーク! 数は二〇以上!」

「右はアシッドスラッグだ! 気を付けろ! 酸を吐くぞ!」


 一塊となった俺たちを包囲するように襲ってくる三種の群れ。
 どれも小さい雑魚魔物だが、この暗い森の中、一斉に襲い掛かられると厳しいものがある。
 しかし雑魚は雑魚。目の前のお宝を置いて逃げるわけねえだろ。

 全員、俺と同じ気持ちだったのだろう。一丸となって迎撃に当たる。
 四階層の他の魔物に比べればかなり弱い。しかし状態異常が厄介すぎる。
 特にボムバグの爆発とアシッドスラッグの酸攻撃だ。

 身体ダメージは回復出来ても、装備がやられる。
 盾や鎧が酸で溶かされ、耐熱装備のローブが爆発で損傷した者も居る。それは探索を続ける上で致命的だ。
 暗闇の中の小さい虫は完全に前衛で抑える事が困難。当然、後衛にも被害が出た。


「くそっ! マジックバッグがやられた!」

「チッ! 虫ごときに何やってんだよ! さっさと仕留めろ!」

「終わりが見えた! 群れの波が途切れるぞ!」

「よおし、持ちこたえろ! あと少しだ!」


 結局、襲って来たのは全部で百匹くらいだろうか。
 普通に戦えりゃあ全く問題ない相手だが、場所とタイミングが厄介すぎた。
 こっちの被害も馬鹿にできねえ。せっかく金を掛けて揃えた装備が……くそっ!

 いずれにせよ耐熱装備が破損したままで、これ以上探索を続けるのは無理だ。<風の遮幕ウィンドヴェール>を四六時中使い続ける事なんて出来ねえしな。

 とりあえず伐り落とした【黒曜樹】を持てるだけ持って、俺たちは帰還する事にした。


 現在の最高深度である四階層……予想以上に過酷な階層だったと言って良いだろう。想定を超えていた。

 敵も地形も罠も、そして広さも。油断していたわけじゃねえが、それでも情報なしで探索するには危険なトコだ。
 そんな反省を一人、頭の中で行いながら三階層に向かって歩く。


 しかし収穫はある。
 最低限の依頼は達成できた。【黒曜樹】の存在を俺たちの目で立証できた。

 装備が壊れたのは痛いが、持ち帰る【黒曜樹】を売れば全く問題ない。
 最前線の更新はおそらく出来ていないが、それでも足取りは軽かった。


 ―――が、だ。


 まさか持ち帰る事も叶わないとは思わなかった。


 螺旋階段を上った先にあった″絶望″。

 それは四階層で体験したような絶対的な″死″の恐怖。

 迂回したくても迂回できねえ、避けようのない″玉座の間″。


「うわあああっ!!!」

「抑えられない! 無理だ、ガブリオル!」

「ウルティマ! 何やってんだ! さっさとリッチを倒せ!」

「ホ、<聖なる槍ホーリーランス>が効かないんだよ! 何なんだよこいつはッ!」


 【聖女】ウルティマの神聖魔法はリッチに対してダメージを与えられず。
 【不動】プサーンの鉄壁の盾はガーゴイルを一体しか受けきれず。
 【超覚】マイコーが裏へ抜け出そうとするも、デュラハンの軍勢に抑え込まれた。


 そして俺も――。


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