カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

文字の大きさ
280 / 421
第十一章 黒の主、博物館に立つ

270:とあるモブの博物館案内・前編

しおりを挟む


■レムリオ 猫人族キャティアン 男
■Dランク迷宮組合員


 俺たちが獣帝国からカオテッドへとやって来て半年ほどか。さすがにカオテッド大迷宮にも慣れてきた感がある。

 とは言え第一階層しか探索出来ていないがな。

 序盤にいきなり『ゴブリンの巣窟』エリアがあるんだ。そこの【領域主】はゴブリンキング。

 入ってすぐにそんなのと戦うはめになるとか、本当にこのカオテッド大迷宮は他の迷宮と訳が違う。難易度が高すぎる。

 それでも【領域主】さえ避けていけば、ゴブリンやコボルトだからな。俺らみたいなDランクでも探索に支障はない。


 思えばカオテッドに来た初日に組合のホールで【黒の主】を見た時からカオテッドの特異性、異質性を実感させられたんだ。

 それからカオテッド組合員の話題は【黒屋敷】関連の事が多く、やれ四階層に到達しただとか、やれSランクだとか、やれドラゴンスレイヤーだとか、やれ「まーた綺麗なメイドが加入した」だとか……。


 極めつけはカオテッドを襲った【天庸】とかいう組織の事件。
 これも【黒屋敷】の活躍で見事に終息。
 俺たちもあの日は組合に居たが、見た事のない魔物が暴れる様を見て、すっかり怖気づいちまった。情けない。

 とは言え同じ組合員として憧れる部分があるのも確か。
 基人族ヒュームだからと馬鹿にするのは最初のうちだけだ。
 俺らだって今はまだDランクだが、いつかランクを上げて二階層くらいは行きたいと思っている。


 そんなある日、組合のホールにデカデカと貼り紙が貼られた。

 何事かと群がる組合員たちの隙間から覗くと、どうやら【黒屋敷】が博物館なる施設を運営するらしい。組合もスポンサーになっているとか。

 説明書きを見るに、【黒屋敷】が迷宮で倒した【領域主】のドロップ品が飾ってあり、入館料を払えば誰でも見に行けるらしい。


「は? ドロップ品を飾るのか? 売ったり装備にしたりせず?」

「そりゃ【黒屋敷】は売らなくても金はあるし、装備だってミスリルとか魔剣とかだろ。加工する意味もないんじゃねーか?」

「かぁ~、Sランク様は考える事が違えな! 勿体ねえ!」


 仲間内でそんな事を言ってたが、それでも気になるのは事実。
 俺らが迷宮探索する上で今後戦いそうな【領域主】も居るかもしれねえし、だったら見に行って損はないだろうと、パーティー全員で見に行く事にした。


 どうやら同じような考えを持つ組合員も多いらしく、開館初日、早めに来たってのに長蛇の列だ。
 明らかに組合員以外の客も居る。他の区にも同じような貼り紙が出されたのか。


「こちら最後尾でーす! 開館次第、順々に入館しますのでしばらくお待ちくださーい!」

「列はこちら側にお願いします! そちら側に並ぶと隣のお屋敷の邪魔になります! こちらに並んで下さい!」


 職員が誘導している。制服なのか、組合の受付が着ているようなものの真っ黒バージョンだ。
 博物館の前には警備の傭兵も立っていて、そいつらは黒い外套で揃えている。
 なるほど【黒屋敷】の施設だから黒が制服なんだな。

 職員の手が回らないからなのか、【黒屋敷】のメイドたちも整理に加わっているようだ。

 まぁこれだけ人が集まれば【黒屋敷】が何もしないってわけにもいかないんだろう。ご苦労なこった。


 俺たちは割と前の方に陣取れたおかげで、待ち時間は長くなったものの最初の方に入館する事が出来た。

 やっとか! と意気揚々と足を踏み入れると、いきなり前が詰まっている。
 なんで進まないのかと思えば、皆が天井を見上げているのだ。


「うわっ!」「なんだあれ!?」「すっげー!」


 エントランスの天井からは大きなシャンデリアが吊るされているのだが、それを掴む・・ようにして竜の両手・・・・が天井から生えていた。
 まるでシャンデリアを宝玉に見立て、それを手にするかのように。


「竜……だよな? えっ、本物? いや偽物だよな?」

「分からん……でも【黒屋敷】はドラゴンスレイヤーだから、ありえるかもしれん……」

「あの時見た三つ首の化け物は地竜ランドドラゴンだって話だよな? あれとも違うが……」


 いきなり驚きつつ、エントランス正面の入館受付へ。
 夕飯三食分程度の金を払い、チケットを渡される。これがあれば今日一日は出入り自由なのだとか。
 まぁ表の長蛇の列に並ぶつもりはねえから実質は一度きりだけどな。


「館内のルールをよくお読みの上、右側の第一展示室から順路に従って進んで下さい」


 指で示された方に、ドデカい注意書きがある。館内のルールらしい。

 ……えっ、展示物に近づくと警報? 触れると麻痺? おいおい、随分と物騒な見世物だな……。

 しかし他に書いてある事は、普通の飯屋とかでも常識のルールだ。魔法を使うなとかな。
 要はマナーを守って見学していけよと、そういう事らしい。


 後がつかえている事だし、俺らも歩を進める。まずは第一展示室とやらか。

 そこは手始めと言うか、カオテッド大迷宮に関する説明、情報がこれでもかと展示してある。
 カオテッドが出来た経緯、迷宮の仕組み、カオテッド大迷宮の特色、などなど。
 文字だけでなく絵でも描かれ、非常に分かりやすく説明されていた。


 足を止めてじっくり読むのは組合員でない一般人だ。
 俺ら組合員は迷宮の事を知っていても、一般人はそうでもない。
 話に聞いていても、実際に足を踏み入れた俺たちとの情報量には差があるだろう。

 つまり第一展示室はそういった予備知識を埋める為の部屋ってわけだ。なるほどな。

 俺ら以外の組合員も少し見ただけで第二展示室の方に進んでいるし、最初に住み分けが出来るってのは人が分散されていいもんだ。多少は混雑もマシになる。


 ロープに張られて作られた順路を進み、俺らは第二展示室へと進む。

 ちなみに先ほどの説明書きとかもロープの外側に設置されて、近づけないようになっている。おそらく今後出て来る展示品とやらも同じような感じなのだろう。

 ちょっと近づいてみたくなる好奇心もあるが……止めておこう。警備の目もある。


 部屋続きになっている第二展示室。ここはカオテッド大迷宮の第一階層の展示らしい。
 まずは第一階層の解説がドーンと飾ってある。


「おいおい、これ組合で売ってる地図じゃねーか」

「いいのかこれ。ここに来れば組合で買う意味ねえぞ」

「組合がスポンサーってんだからいいんじゃねえか? それより俺らが行った事ないトコの情報が知りたい」

「あー、ここにリザードキングが出るのか……」


 俺らも組合で第一階層の情報は買っている。
 ここの解説だと罠や宝魔法陣の情報はない。道筋と【領域主】の情報だけだ。
 それでも金を払って買うべき情報なのには間違いない。それが見られるとは……お得な感じだな。

 そして順路はすぐにゴブリンキング、コボルトキング、リザードキングなど、第一階層の【領域主】の展示へと移る。

 真っ黒な台座の上にはリザードキングの剣や鱗、牙などが並べられ、それがガラスケースで覆われている。
 金属製のプレートがドロップ品の脇に置かれ、そこに【鱗人王の剣】などの表記がされていた。


 ガラスケースの横にはリザードキングに関する説明。これもまたすごい。
 リザードマンの群れと共に襲ってくる事、水以外の魔法攻撃に弱い事、そして図解により風貌とその大きさが描かれている。
 戦った事のない俺たちにとっちゃ垂涎ものの情報だ。


「絵が上手いなぁ、これ絵師に描かせたのかな」

「隣に並んで描かれてるの【黒の主】だろ? あれより少し大きいって事はお前と大差ないじゃんか」

「そう聞くと俺らでも勝てそうな気がしてくるな」


 俺らはそうして魅入ってたが、他の組合員はさっさと先に行く者も居る。
 おそらくリザードキングを倒した事のある者、二階層に行った経験があるのだろう。
 ある程度見てから、俺たちもそれに続いた。


 第二展示室を抜けると二階への階段と、中庭に抜ける扉に分かれるようだ。

 少し扉の先を覗けば、中庭はベンチが並ぶ休憩スペースになっている。軽食やドリンクの屋台も出ているらしい。
 前方にステージのようなものもあるが、何か催しでもやるのだろうか。

 昼時に来たならば利用する事はあるのだろうが、今はまだ大丈夫だな。休憩の必要はない。
 次の展示品が気になるので、俺たちは二階へと進んだ。


 二階の最初の部屋は第三展示室。ここはカオテッド大迷宮の二階層の解説からだ。
 話には聞いているが組合で情報を買ったわけではない。
 俺たちは食い入るように解説を見る。俺が言うのも何だがみんな真面目な組合員だな。


「広いなー。ほとんど森じゃねえか」

「三階層に行くぶんには『平原』だけで良さそうだけどな。採取は無理だが」

「森のエリア分けが細かすぎるだろ。どんだけ【領域主】居るんだよ」

「これ実際探索するとなったら大変だぞ。ここで知れて良かったかもしれん」


 二階層は【領域主】の数だけ見ても十五体も居るそうだ。一階層の三倍。

 三倍の広さがあるわけじゃないが、木々が密集した森の中を探索するわけだから、難易度はやはり高いのだろう。


 ドロップ品の展示にしても量がある為、ここと第四展示室の二つに分けられているのだとか。

 その量にも驚くが、その全てを倒しドロップ品を集めた事自体に驚く。さすが【黒屋敷】と言うべきか。


 飾られているのは戦った事のない魔物ばかり。知っているのも居れば知らないのも居る。
 それら一つ一つをじっくりと見ながら進む。

 自然と出る会話は、俺たちだったらどうやって戦うかだ。
 ドロップ品を見て、解説を読み、その姿を想像しながら頭の中で戦闘を行う。これも勉強。


「クイーンワスプも厄介だなぁ。キラーワスプの群れ自体、戦いたくねえ」

「エルダートレント、こんな序盤で出て来るのかよ。こんなのいきなり出てきたら死ぬぞ」

「ケルピーって何これ。馬と魚? はぁ~初めて見るわ」

「いやそれ魔物百科に載ってるぞ。お前もっと勉強しとけよ」


 珍しい【領域主】が続く。それは第四展示室に向かうにつれ二階層奥側のエリアになっているらしく、森の奥や山岳地帯に住むような【領域主】の展示になっていく。

 ここまで来ると、もう俺らが敵う相手ではないとはっきり分かる。
 単純に興味本位で眺めるだけだ。

 第四展示室は巨大な【領域主】が多いらしく、ドロップ品も大きい。ガラスケースもこれまでのものより大きいものが所々に見られた。

 ドロップ品の隣にある解説、その図解には相変わらず【黒の主】との対比が描かれており、その大きさがよく分かる。
 例えばオーガキング、ワイバーン、クイーンアント、ジュエルクラブなどなど。


 中でも異彩を放つ展示がタイラントクイーンだ。
 ガラスケースの中にはソルジャースパイダーが……と思ったら、タイラントクイーンの人形らしい。
 しかも【黒の主】お手製で、【鉄蜘蛛の甲殻】などから削り出して作った人形だと言うのだ。

 はぁ~また器用な真似を……というか酔狂もここに極まった感じだな。よくやるもんだ。

 解説を見ると「獣帝国にあるイーリス迷宮の【迷宮主】でもある」と書いてあった。

 イーリスはカオテッドの近くにある獣帝国内の小規模迷宮だな。
 俺たちは地元からいきなりカオテッドに来たから行った事はないが、こんなのが居座ってたんじゃ迷宮制覇は無理だな。
 解説を読んでも、図解で大きさを見ても、とても戦えるビジョンが浮かばない。


 もうここまで来たら悔しいとか悲しいとかではなく、純粋に展示品を見る″客″となっていた。一般人と大差ない。
 次はどんな展示があるのだろう、そんな期待感の方が大きい。

 第五展示室へと向かう前、看板でトイレがあると分かった。

 朝早くから並んでいたしこれからも展示品を見るのに時間は掛かるだろう。
 今のうちに済ませておこうとトイレ休憩にする。


 ……まぁ、何と言うか、展示品以上の衝撃だったわけだ。

 この博物館はどうなってやがんだよ。
 【黒の主】はどうしてこう訳の分からないものばかりやるのか。風貌や言動もそうだが。

 何となくこれから先、展示品を見るのが怖くなった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜

mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります> 「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。  死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。  レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。  絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、 「え?、何だ⋯⋯これ?」  これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。

【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。

シトラス=ライス
ファンタジー
 万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。  十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。 そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。  おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。  夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。 彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、 「獲物、来ましたね……?」  下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】  アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。  *前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。 また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ? ――――それ、オレなんだわ……。 昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。 そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。 妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

処理中です...