カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第十一章 黒の主、博物館に立つ

272:ズーゴさん、はじめての博物館警備

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■ズーゴ 猪人族ボエイル 男
■40歳 傭兵団【八戒】団長


「黒屋敷、迷宮博物館?」


 迷宮組合本部内にある傭兵組合に呼ばれた俺は、仲間の二人と共に担当員の話を聞いていた。
 セイヤ殿たちに一番関わっている俺らには、まず話を通しておこうという事らしい。

 で、何事かと思えば、セイヤ殿たちが新たに商売をやるらしいのだ。

 正直、セイヤ殿と商売というのが結びつかん。
 あの人はサービス精神旺盛すぎだし、金は稼ぐが無頓着。

 わざわざ商売に手を出さなくても一度ひとたび迷宮に潜れば富豪になって戻ってくるような人たちだ。


 俺たちが無償で訓練場を使わせてもらってるのが良い例だろう。
 あれだけの訓練場を使わせてもらうには、普通だったら金銭を払う。だがそんな事は一度もない。
 しかも【炎岩竜の甲羅】で出来た″的″を自由に使ってくれと。

 そんじょそこいらの金持ちよりも豪快というか、やはり無頓着が過ぎるのだと思う。


 そのセイヤ殿たちがやる商売、それが『迷宮博物館』だと言う。

 なんだそれはと尋ねれば、どうやら屋敷のエントランスにあった展示を建物全体を使ってやるそうだ。
 そして一般客にも開放し、入館料を払わせる。

 ふむ、やりたい事は分かった。それはそれでセイヤ殿らしいと言える。
 祝賀パーティーの時にも俺たちに見せて嬉しそうにしていたからな。それの延長だ。

 そしてそこで常駐する従業員や警備の傭兵の賃金、建屋の維持費の為に入館料を得ようと。
 そこまで聞けば商売のていをとるのも理解出来る。
 まぁセイヤ殿であれば入館を無料にする事も出来そうだがさすがにな……。


「つまり博物館の警備を俺らに回してくれると?」

「【八戒】の皆さんは【黒屋敷】の方々からもよく指名依頼を受けるほど信頼を得ていますからね。まずは【八戒】の皆さんのご意思の確認をと」


 聞かれるまでもない。指名依頼でなくてもやるだろう。

 場所は【黒屋敷】の隣なんだろ? もはや通いなれた場所だし、訓練場にも行きやすいじゃないか。断る理由がない。


「しかし今回はさすがに【八戒】の皆さんだけというわけにはいきません。数組の傭兵団に声を掛けて分担して頂く形になります。長期間に渡り四六時中拘束するわけにもいきませんので」

「警備の時間は? 深夜もか?」

「あります。が、宿直の警備と日中の警備は分けるつもりです。調整はこちらでやります」


 さすがに朝昼晩、毎日連日、無期限というのは俺たちだけじゃ無理だ。
 可能な限り俺らを優先してくれと担当員には伝える。


「それにまた【黒屋敷】の皆さんが全員で探索に出るという事もあるでしょう。そうなればホームの警備に【八戒】の皆さんを指名依頼してくると思われます。それもあって博物館の警備のみを優先というわけにはいかないのですよ」

「ははっ、そうなれば嬉しい事だな」


 口では照れ隠しのように言ったが、俺もそうなると思う。思いたい。

 セイヤ殿たちと繋がりのある傭兵団は他にないようだし、【黒屋敷】の警備に慣れている俺らの方が頼みやすいんじゃないかとな。


 ともかく一番警備が必要と思われる博物館の開館後数日、日中の警備は俺ら全員で当たる事にしてもらった。
 気合いを入れて臨むとしよう。


 開館前日、下見と顔合わせを兼ねて、担当員と共に博物館を訪れた。
 外観もすっかり【黒屋敷】になってやがる。分かりやすいっちゃ分かりやすいな。看板も出ているし。

 博物館に足を踏み入れると、エントランスではセイヤ殿たちと針毛族スティングルの女性が打ち合わせしていた。
 セイヤ殿が俺たちを見るなり声を掛けてきた。


「お? やっぱりズーゴさんたちが来てくれましたか」

「ははっ、またお世話になります。しかし博物館とは……聞いて驚きましたよ」

「ああ、こちら博物館の館長をやってもらう商業組合のセシルさんです。運営に関しては一任してますのでよろしくお願いします」


 なるほど、商業組合が直に携わっているのか。博物館の長まで任せるとはな。
 セシル殿と傭兵組合の担当員も挨拶を交わし、警備に関しての打ち合わせを行った。

 最初だから厳重に、という意味合いもあるのだろうが、博物館の前に立つだけでなく各展示室にも警備を置く必要があるそうだ。

 やはり展示物が高価なものばかりだから、やたらな事をされないように見張るのだろう。


「まぁ展示物に近づけば警報が鳴りますし、触れれば麻痺で動けなくなりますけどね」

『えっ』


 な、なんだそれ……魔道具? そんなのがあるなら警備の意味ないんじゃ……ああ、麻痺ったヤツを排除したりするのか。

 ああ、あとは警報が鳴ったら注意するとか、そもそも近づこうとする輩を注意するとか……なるほど。


「他にもここの注意書きに書いてある通り、順路を守るだとか、従業員専用スペースに入らないとか、基本的な事を守って見学して貰うように促して欲しいんですよ」


 当たり前の事のように思うが、混雑時にはマナーを守らないヤツがどうしても出て来るもんだ。
 そう考えると、俺ら【八戒】の十五人だけでは厳しいかもしれんな。日中は二組の傭兵団が必要かもしれん。担当員に相談しよう。


「あとこれ、警備の人用の外套です。これを付ければ関係者だって分かりやすいでしょ」

「ほう、黒の外套ですか。セイヤ殿らしいですな」

「まぁ諦め半分な所もあるんですが……ハハハ……」


 セシル殿も真っ黒の事務服のような制服を着ている。
 警備の人間は装備を身につけているから外套のみが黒というわけか。

 制服が支給される勤務地というのも珍しい。しかし気持ちが一つになるようで悪い気はしないな。


 それから全員で博物館の中を歩きつつ、一通りの説明を受ける。
 屋敷のエントランスにあった展示物の延長とは聞いていたが、正直とんでもない。
 想像を超える展示形式と言えば良いのか、ここまで昇華させた事が見事と言う他ない。

 ふと、サロルートとか入り浸りそうだな、と思ったりした。


「ロープで順路を作ってこれ以上は展示物に近づいちゃいけませんよ、としているんですが、おそらく乗り越える輩が出ると思います」

「でしょうな。粗暴な輩は特に組合員の若い連中に多い。セイヤ殿に反発して不利益な真似をする者も居そうですし」

「うん。あと子連れのお客さんとか酔っ払いとかね。酔っ払いは受付で弾いて貰うようにセシルさんに言いましたけど」


 ルールを意図的に破ろうとする者は少なからず居るものだ。
 それが自己顕示に繋がると思っている馬鹿がな。迷惑行為を進んでやるようなヤツは頭がおかしい。
 そういった者に道理を言っても理解しないからな。実力行使しかない。


「一度、見た方が良いと思うんで試しますよ。セシルさん、警報の魔道具の所へお願いします。シャムシャエルも頼むな」


 どうやらセイヤ殿自ら魔道具の実演をしてくれるらしい。
 セシル殿を壁際に立たせ、メイドを横に付かせた。
 そして順路のロープの際に立つ。


「ここから展示物に向かって手を伸ばすくらいなら問題ありません。ここからさらに近づくと警報が鳴ります」


 そう言ってロープをまたぎ、ガラスケースへと手を伸ばす。
 ケースとの距離は手から肘の長さ程度か。そこでけたたましい音が展示室内に響き渡る。耳を押さえたくなるほどだ。

 セイヤ殿はさらに手を伸ばし、ガラスケースに触れた。
 途端、セイヤ殿の身体がビクン! と跳ね、膝を付く。

 そこでセシル殿が魔道具を切ったらしい。警報が鳴り止んだ。
 天使族アンヘルのメイド……確かシャムシャエル殿がセイヤ殿に神聖魔法をかける。
 するとすぐにセイヤ殿は立ち上がった。


「あー、しんどい。えー、とまぁこんな感じです。これくらいの距離になったらまず警報が鳴ります。これは博物館全体ではなく、問題となった展示室のみです」

「なるほど。どこの展示室で警報が鳴っているか分かるようにという事ですな」

「ですね。そして触れると麻痺。俺の場合【抵抗】……えーと、麻痺への耐性も結構ある方なので膝をつく程度でしたけど、他の人だと完全に動けなくなります。治すには<異常回復キュア>か相応の異常回復薬が必要ですね」


 迷宮で言えば三階層に出る魔物は状態異常を掛けてくる敵が多い。
 そこまで行けるような組合員であれば回復薬も常備しているだろう。

 同様に高ランクであれば<異常回復キュア>を使える神聖魔法使いを抱えていてもおかしくはない。

 つまり強者には対抗手段があるという事だ。
 客に対する防犯には十分だろうが、本格的に賊が狙うとすれば危ういのではないか?
 夜間の宿直警備だけでは不十分な気がする。

 なんせこの博物館自体が巨大な宝物庫のようなものだ。
 入った客から口コミで広がり、悪しき者の耳に入れば狙われるのは確実だろう。
 その懸念もセイヤ殿にぶつけてみた。警備を請け負う上で確認しておかないとな。


「仮に手練れの賊の集団が盗みに入ったとして――警報が鳴り、ガラスケースを破り、展示品を回収し、麻痺った仲間を治し、博物館を脱出する……ここまでどんなに速くても三〇数えるくらいは必要じゃないかと」

「もっと掛かるとは思いますが……想像を超える手練れであればそうかもしれません」

「警報の音ってうちの屋敷にも聞こえるようになってるんですよ。逆隣には迷惑なんで聞こえないようにしてますけど。で、鳴ればうちの侍女が駆けつけます。鳴ってから駆け付けるまで、三〇も掛からないと思います」


 ああ……そうか、隣に最強の戦力が居るのか……。
 確かに訓練場で見る【黒屋敷】のメイドたちの速さと言ったら……ネネ殿やティナ殿はもとより、後衛の魔法使い連中でさえ俺より速いからなぁ……。
 となれば賊が来た際は足止めに専念すれば問題ないと。少しは安心だな。

 しかしそうなると【黒屋敷】がクラン全員で留守になった場合、そこを狙われたらどうしようもないのか?
 そう聞くと――。


「実は展示品自体、動かせないように細工はしてあるんで持ち出す事はほぼ不可能なんです。それでもやりようによっては……例えば細工してある箇所を破壊して一部だけ持ち出すとかは出来るんで、そこまでされたらお手上げですね」


 そうなったらまた迷宮で集めて来ますよ、とセイヤ殿は笑って言う。
 いやいや国宝級の魔石とか、軽々と「また集める」とか言わないで欲しいんだが。

 実際やろうと思えば集められるのだろうが……。

 ともかくそうした一連の打ち合わせがあり、実際に開館の日を迎えた。
 予想以上の混雑ぶりだと言わざるを得ない。こちらも気合いが入る。

 しかし蓋を開ければ、転んだ拍子でロープを越え、警報を鳴らす者は居たものの、思っていた以上に入館者はマナーを守っているようにも見えた。ふざけてロープを越えたのは数える程度だ。


 理由はいくつかある。

 一つは常に行列を為しているので、ふざけて変な真似を起こす気も出せないまま流されてしまうという事。

 もう一つは開館初日という事もあり【黒屋敷】のメイド連中が徘徊しているという事。

 絡めば即座に投げ飛ばされるという悪評は、抑止力にもなっているというわけだ。
 思っていた以上に【黒屋敷】に対して怯えている組合員が居るらしい。
 それでも入館するのは好奇心が勝っているからだろうが。

 そういったわけで、主に混雑の整理に警備の手が掛かる事がほとんどだったわけだが、一部では警備らしい仕事もしていた。

 第八展示室……甲羅の試し切りだ。あれはやり過ぎですよ、セイヤ殿。

 意気揚々と勇んで斬りかかり、玉砕される者が多数。自前の剣をポッキリ折った輩も居る。
 保障はしないと謳っていても、当然、騒いで抗議する者が多い。
 その度に警備の俺たちが取り押さえ、宥めるというのを繰り返した。


 ……ここの警備をどうにかしないといけないなぁ。困ったものだ。


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