カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第十一章 黒の主、博物館に立つ

273:新米商業部門長、ウェルシア伯爵

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■ウェルシア・ベルトチーネ 導珠族アスラ 女
■70歳 セイヤの奴隷 エクスマギア魔導王国伯爵位


 博物館を開館するに当たり、侍女の中に『商業部門』なるものが開設されました。

 クランが商業に携わるのは今回の博物館くらいのものですが、今後何かを売り出したりするかもしれませんし、商業組合との窓口になる人材が必要だったという事です。


 真っ先に名前が挙がったのがアネモネさん。
 ビリヤード台の発注もそうですが、今はユアさんの錬金補助として材料の買い付けなども積極的に行っております。

 人見知りで喋るのが苦手な彼女ですが、そこを乗り越えようと努力している様は見ていて感心させられるものです。


 次いでリンネさんの名前が出ました。
 元々行商人として生活していた事もあり、それこそアネモネさん以上に商業の現場に携わっていたので、対お客さん、対商業組合に関しても問題なく接する事が出来ます。


 他にもヒイノさん、ジイナさん、ユアさんの【黒屋敷】生産トリオも商業部門に名を連ねました。

 彼女たちの作ったものはクラン内でしか使われませんが、今後もしかして販売する事になるかもしれません。その布石ですね。
 まぁ鍛冶師も錬金術師も、普通であれば商業組合との繋がりがあってしかるべきですから当然とも言えます。


 そしてわたくしが部門長に収まりました。
 アネモネさんや新人のリンネさんを前に出すのはどうかという事ですが、わたくしも商売に明るいというわけではありません。
 父は研究員でしたし、商売を営んでいたわけではありませんので。

 まぁビリヤードの一件でアネモネさんと共に南東区の商業組合とやりとりをしていたのでそのせいもあるでしょう。
 そこら辺を考慮しての人選だとは思いますが。


「それもあるが、単純に商業組合が相手だと権力が物を言う場面が多そうなんだよ。しかしミーティアは表立てないし、ラピスは論外。となると伯爵位だと公表出来るウェルシア以外に居ない」

「ちょっと、論外ってどういう事よ!」

「お前に外交とか無理だろ?」

「お父様みたいな事言わないでちょうだい!」


 なるほど。仰りたい事は分かりました。
 確かに貴族である事を前面に出せば交渉事もスムーズに行くでしょう。よくある話です。
 ラピス様とご主人様は何やら言い合っていますが、放っておきましょう。

 ともかくそうした命を受け、わたくしは動き出しました。

 商業組合との打ち合わせは館長に就任したセシルさんを通せば済むので、それは良いとして、他にも動く必要があります。


 まずはドルチェさんにお願いして『ガッバーナ服飾店』で制服を仕立てて頂きます。
 これはご主人様からの命でもあります。従業員と警備に関しては統一させようと。

 制服の着用というのはそれこそ組合の受付嬢であるとか、闘技場など大規模な施設の従業員に見られるものです。

 博物館にまで取り入れるとは思いませんでしたが、確かに見栄えは良いものですからね。
 まさか【黒屋敷】の関連施設だからと言って喪服と侍女服というわけにもいきませんし、相応のものを作りましょう。

 早速とばかりにドルチェさんに紹介して頂き、北西区へと足を運びました。


「ウェルシアさん! 私のお父さんとお母さんです!」

「初めまして、セイヤ様の侍女でドルチェさんの同僚でもある、ウェルシア・ベルトチーネと申します」

「こ、これはこれはご丁寧に……あの、ひょっとして、貴族様で?」

「エクスマギア魔導王国の伯爵位を頂いております。よくお分かりですね」

「わ、分かりますよ! 今までいらっしゃった侍女の方々よりも、その、品があると言いますか……すみません、こんな辺鄙な所にお越し頂いて……」


 あくまで侍女の姿勢のまま侍女として礼をしているだけなのですがね。バレるのが早い。
 ドルチェさんのご両親の見識が優れていらっしゃるのでしょう。
 しかしあくまで侍女。ドルチェさんの同僚として接して下さいとお願いしました。

 奥のリビングに案内され、お茶を出して頂きます。
 ずっと恐縮されているようで申し訳なくなってきますね。威圧しているつもりもないのですが。
 ドルチェさんに緩衝材としての役割を期待しましょう。


「そ、それでご用件というのは?」

「ドルチェさんからお聞きになっているかもしれませんが、この度、中央区に博物館という施設を開館する運びとなりまして」

「えーと、確か迷宮の魔物のドロップ品をどうとかってやつか? ドルチェ」

「そうそう。お屋敷の隣のお屋敷を改造してね、そこを博物館にして、展示品をいっぱい並べて、お客さん入れるんだって」

「は、はぁ……」


 ドルチェさんの説明は不十分なようですね。
 要点だけを列挙して経緯も文脈もあったものではありません。
 わたくしの方で一からご説明しておきましょう。


「ほお……つまりその博物館で従業員が着る制服をうちらで作らせて頂けると」

「そういう事です。急な仕事になってしまいますがお願い出来ないでしょうか」

「もちろんです! セイヤ殿にはお世話になりっぱなしで恩返しも出来ていない現状です! 是非やらせて下さい!」

「そう言って頂けると助かりますわ」

「それでどういった服を? 布地やデザインなどの指定はあるのですか?」


 ご主人様からは「組合の受付嬢とか従業員が着ているようなもの」と言われております。
 全く同じでは区別が出来ませんので、似通ったデザインになればそれで良いかと。そうお伝えしました。

 布地に関しては失礼ながら『ガッバーナ服飾店』では『ユニロック服飾店』のように高級素材を使ったものは無理というお話でしたので、ご無理にならない程度で見栄えが良ければ、それで良いかと。

 また警備用の制服に関しては、傭兵に対して装備を脱がせるわけにもいかず、ご主人様からは「腕章とかでもいいんじゃないか?」というお話がありました。

 しかし腕章ですと目立ちませんし、同じように装備品で訪れるであろう組合員の人波に埋もれてしまうかもしれません。
 ですので揃いの外套でいこうとなりました。


「なるほど……色はどうします? やはり黒で統一しますか?」

「そうでしょうね。ご主人様から指定はありませんでしたが、やはり黒が良いでしょう」


 黒でしたら組合との差別化も出来ますし、【黒屋敷】っぽいですからね。
 ご主人様も黒がお好きでしょうし。

 という事で、早速作って頂きました。
 どうやら魔導王国でドルチェさんが買った裁縫魔道具が活躍したようで、思いの外早く上がって来ました。
 サイズに応じて追加発注も必要ですが、とりあえずはこれで開館初日を迎えられそうです。


 館長のセシルさんとの打ち合わせは連日行われ、細かい箇所で確認や修正がされていきます。
 傭兵組合とも契約し、警備に関しての打ち合わせも行いました。
 もちろん、わたくしだけでなくご主人様やアネモネさんにも協力して頂きましたが。


 そうして迎えた開館初日。開館は二の鐘からなのですが、一の鐘の時点からすでに行列が出来始めていました。
 こちらの予想以上にカオテッド住民に興味を持たれたようです。


「ウェルシアさん、列を整理しないと、お客さん混乱します、ふふふ……」

「そうですね。セシルさん達も動いているようですが、こちらからも動員しましょう。ご主人様に掛け合ってみます」

「これはどれだけ入館料が入るか……ふふふ……」


 予想をはるかに上回る混雑。これを放っておくわけにはいきません。
 ご主人様に急ぎ相談します。


「うえっ、まじかよ! うわーこりゃヤバイな。今日は迷宮中止だ! イブキ! 五人くらい連れて警備を手伝いに行ってくれ! 増員だ!」

「ハッ!」

「エメリー、菓子折り持って近所に回ってくれ! 迷惑かけちまう! ヒイノはパンとプリンの準備!」

「かしこまりました」「はい!」

「ネネ、パティ、ティナ! 屋敷の周りに人だかりが出来ちまうから庭の警備を今日は厳重に!」

「ん……はい」「「はい!」」

「ウェルシアとアネモネはセシルさんを手伝ってくれ! 多分向こうも混乱してるぞ、手伝ってやれ!」

「かしこまりました」「はい……ふふふ」


 さすがはご主人様ですね。早速人員の手配をして下さいました。
 残りの侍女たちはいつでもすぐに応援に行ける体制を整え、わたくしたちは博物館へ。

 セシルさんは声を張り上げて従業員の方々への指示を飛ばしていました。こちらもさすがです。


「セシルさん、我々もお手伝いします。すでに警備の増員に五名入っています」

「ありがとうございますウェルシアさん! 助かります!」


 何とも慌ただしい幕開けとなりましたが、予定通りに二の鐘から開館。
 博物館自体が今までにない施設ですから、お客様も戸惑いますし、応対する従業員の方々にも若干の戸惑いが見受けられます。

 多少なりともご主人様からの予備知識がある我々がフォローしつつ、お客様を捌いていきました。

 しかしまぁよくこれだけ途切れずに次々と入るものだと。
 興味があるのは分かりますが、それでも予想以上の客入りだと思います。

 こちらの思惑以上に展示室で客足が分散されたのか、混雑で動けないという事もなく、入場規制もギリギリしないで済みましたが、この大きな屋敷に常に何百人と入っているかと思うと……床が抜けそうで怖いですね。


 昼休憩も満足にとれないまま、結局人波は閉館となる五の鐘まで続きました。
 初日での緊張などもありますが、迷宮探索よりも疲れましたね。


「ふふふふふ……これはとんでもない収益……ふふふふふ」


 アネモネさんはいつも以上に元気そうですが。

 閉館後、改めてセシルさんやご主人様も含め、報告会及び反省会を行いました。
 初日だからこそ混雑したというのもありますが、おそらくほとぼりが冷めるまで同様に混雑するだろうと。
 従業員や警備の増員はしなければなりません。

 今日は我々が入りましたが、本業の迷宮探索を疎かにするわけにもいきませんし、常にお手伝い出来るわけではないのです。
 まぁ数日は仕方ないとは思いますが。


 それに伴い制服の増産もしなければなりませんし、受付で渡すチケットも多く作る必要があります。
 中庭の屋台も昼過ぎには材料切れになったようで店仕舞い。これも対策が必要ですね。


 入館者のマナーに関しては、警報が鳴ったのが五回。麻痺はゼロでした。

 そのうちふざけて近づいた輩は三名だったようで、その方々はズーゴさんたちの手により退場となったそうです。


「ズーゴさんからは第八展示場の試し切りで警備の問題を挙げていました。ムキになっていちゃもんをつける組合員の方がいらっしゃったようで」

「あー、なるほど。どうするかな……自前の剣を使うのを禁止にするか?」

「ご主人様、そうするとジイナさんの剣が紛い物だと騒ぐと思いますわ」

「だよな。とりあえず抑止力としてイブキでも置いておくか」


 魔剣を持ったイブキさんが睨みを利かせていれば、確かに騒ぎは減るでしょうね。魔剣持ちとして有名ですし。

 応急措置としてはいいかもしれません。
 ご本人は迷宮に行きたいでしょうが。


「それとセイヤ殿、館内のトイレで問題がありまして」

「トイレ? 増設したんですけど足りませんでしたか?」

「いえ、中に入ってしばらく居座る人が多いのです。それで時間が掛かりトイレが渋滞するはめに……」

「うわぁ……」


 あー、便利すぎるトイレも考えものですね。
 しかし急いで出ろとも言えませんし……困りましたね。
 トイレの内側に注意書きでも貼りますかね。


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