カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第十一章 黒の主、博物館に立つ

277:蝙蝠の後始末をどうするか会議

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■スペッキオ 導珠族アスラ 男
■303歳 迷宮組合カオテッド本部長


 カオテッド南西区を治めるのはリリーダル・ゲコレット男爵。
 蛙人族トーディオの八八歳。

 南西区に蔓延っていた巨大闇組織【鴉爪団】の壊滅によって新たに南西区の区長に就任した男じゃ。

 前任の子爵は【鴉爪団】と繋がっていたらしいからのう。
 それが明るみに出て更迭。それからリリーダルが区長として南西区を切り盛りしておる。


 こやつは言ってみれば『異端』な男じゃな。

 見た目は蛙人族トーディオらしくギョロ目で、恰幅が良いおっさんじゃから、どうしても悪徳貴族に見える。

 しかし中身は正反対。
 獣帝国貴族にありがちな人種差別もなく、真面目で礼儀正しい。

 真面目すぎて正義感を持ち過ぎているから男爵の地位に甘んじておるし、王都から最も離れた【カオテッド】という辺境・・に送り込まれたのであろう。

 獣帝国貴族内からは爪弾きに会っているらしい。
 儂から見ても貴族らしくないから当然と言えば当然かもしれんがな。


 そんなリリーダルと儂、そしてセイヤがローテーブルを囲むように座っている。
 場所は【黒屋敷】の武器庫……いや、応接室。


「この度は本当に申し訳ないッ! 本来であれば南西区に入った時点で私が止めるべきであったッ!」


 深々と頭を下げるリリーダル。慌てるセイヤ。

 な? こんな貴族おらんじゃろ? しかも獣帝国の貴族じゃぞ?
 相手はSランクとは言え、基人族ヒュームの平民じゃぞ?
 ありえんわ。むしろもっと堂々とせいと言いたいわい。


 なんでこんな事になっているのか。

 発端は一昨日の深夜、組合本部内にある衛兵団にセイヤたちが荷物・・を持ち込んだ事からじゃ。

 獣帝国の暗部【悪癖の蝙蝠バッドバット】、総勢十五名という大荷物をな。


「襲撃してきたんでとりあえず捕まえたんですけど渡しちゃっていいですかね? なんか獣帝国の暗部らしいですよ? 皇帝とか宰相が俺を殺そうとしてるみたいで。渡しちゃマズかったらこっちで殺しておきますけど、どうしたらいいですかね?」


 当時たまたま夜警で宿直していた衛兵団長ジンウにも手に負えない事態じゃった。
 そう言われてもどうすりゃいいんだよ! と、若干逆切れ気味になったらしい。
 とりあえず生かしたまま牢に入れ、翌日になって儂に報告が来たというわけじゃ。

 儂とてどうすりゃいいんだよ! と言いたいわい。わりとマジで。

 襲撃を防ぎ、全員を捕らえたのは良い。尋問し全てを吐かせたのも大きい。
 しかしこれをこのまま獣帝国に返していいもんか?
 皇帝に「そっちの企みはまるっとお見通しだぜ?」と言っているようなものではないか。

 ならばこちらで内々に処分し、知らぬ存ぜぬを通した方が良いのではないかと。
 セイヤもそう思ったからこそ悩んだ末に持ち込んだんじゃろうが。


 儂も悩んだ末に、リリーダルに相談する事にした。
 下手すればセイヤだけでなくカオテッド全体を巻き込む事になり兼ねん。
 この先どうあがいても南西区、リリーダルの協力は必要になるからのう。

 そういう事で言付けを頼んだら、向こうから飛んで来たわい。

 儂とて貴族ではないぞ? すぐに来いとも言っておらん。なのに来るなり頭を下げてきた。
 こいつは本当に生真面目すぎる。貴族らしくない。

 リリーダルはセイヤに謝罪に行く前に、中央区の長である儂にまず話を通そうとしたらしい。
 対応としては間違いじゃないんじゃが……律儀じゃのう……。

 そして儂と連れ立って【黒屋敷】のホームへと足を運び、現在に至ると。


 リリーダルに謝られた所でセイヤにはどうしようもない。
 尋問の際に【悪癖の蝙蝠バッドバット】の連中はリリーダルに罪をなすりつけようとしたらしいから、むしろリリーダルは被害者でもある。

 しかし「獣帝国の一貴族として、南西区を預かる者としてお詫びしますッ!」と言ってきかん。


「あー、とりあえず整理しよう。セイヤ、【悪癖の蝙蝠バッドバット】は皇帝及び宰相の指示により【黒屋敷】の殲滅を目論んだという事でよいか?」

「ついでに言えば殺した後に博物館のお宝を奪うつもりだったようですね」

「なんという愚行をッ! こうなれば私が帝都に行って直に確認を――」

「よせい、よせい! 言った所で知らぬ存ぜぬで終わりじゃわい。指令書の類もないんじゃろ? 証拠がないわ」


 暗部など元々抱えていないし、そいつらが勝手にやっただけだと言われるに決まっておる。
 仮に証拠があったとしても相手は国じゃぞ? もみ消すくらい容易いわい。

 これで【悪癖の蝙蝠バッドバット】を帝都に返却すれば、そのまま口封じするのは確実。
 今以上に証拠がない状態になってしまうというわけじゃ。


「と言うか皇帝の狙いはもう、カオテッドそのものじゃろ? じゃから邪魔な【黒屋敷】をまず排除しようとした」

「Sランクだからですかねぇ」

「強者の上に金持ち基人族ヒュームじゃからのう。普通の・・・獣帝国貴族からすれば存在自体が許せんはずじゃ」

「はぁぁ……酷い話だ」

「セ、セイヤ殿ッ! 私はそんな風には思っておりませんぞッ!? カオテッドを救った英雄をそんな……基人族ヒュームだからどうとか……」


 分かっておるわい。だからお前は獣帝国貴族らしくないと言っておるんじゃ。

 と言うか、どうせ【天庸】襲撃事件に関しても生真面目な報告書を出しておるんじゃろ?
 そのせいで目を付けられたのかもしれんのに。真実しか書かんから疑う人間が出て来る。


「獣帝国はカオテッドに攻め込んで来るんですかね?」

「まさかッ! そんなッ!」

「欲しているのは確かじゃが軍を動かすかのう。戦争してまでカオテッドを欲しいのか……ああ、【黒曜樹】か」

「ん? ああ、なるほど。だから【赤き爪痕レッドスカー】も?」

「じゃろうな。思惑の出所は同じというわけか」

「ど、どういう事なんですッ!?」


 帝都を縄張りにしているはずの【赤き爪痕レッドスカー】がカオテッドに来たのも不自然じゃった。

 ヤツらは【黒曜樹】と【黒屋敷】の情報を集めておった。
 今にして思えばそれも皇帝の直接の指示を受けてのものだったという事じゃろう。

 そして【赤き爪痕レッドスカー】は迷宮で全滅。
 報告も途切れ、【黒曜樹】も持ち帰れなかった。
 次の手として駆り出されたのが暗部【悪癖の蝙蝠バッドバット】というわけか。

 つながったのう。嫌な方向に。


「【赤き爪痕レッドスカー】もダメ、【悪癖の蝙蝠バッドバット】もダメ……で、諦めると思います? リリーダルさん、皇帝陛下って欲しいものは是が非でも欲しがるような人ですか?」

「え、は……仮にも我が国の主君でありますので……その……」

「儂の聞く限り、諦めはしないぞい。特に金にがめつい。【黒曜樹】が出るカオテッド大迷宮も、博物館にお宝いっぱいの【黒屋敷】も間違いなく狙うはずじゃ」

「うわぁ……」

「ス、スペッキオ殿ッ!? 確かにそれはそうなんですけど……」


 何も違いはせんじゃろ。皇帝の金銭欲は有名じゃからのう。儂でなくともそう言うわい。

 そもそもカオテッドが四か国と迷宮組合の共同統治となっている事自体が不愉快なはずじゃ。
 カオテッドが生まれた当初は他国からの圧力もあって渋々合意したがのう。
 いつまでもそれを許すような輩ではない。

 ましてや【黒曜樹】が採取出来る迷宮となれば、それはまさしく金の成る木。

 強欲な皇帝がそれを耳にすれば、手に入れようと画策するのは目に見えておる。


 しかしまさか【黒屋敷】の排除から始めるとは思わなかったがのう。
 よほど金持ち基人族ヒュームを許せなかったのか、誰かの入れ知恵か。


「とりあえず【悪癖の蝙蝠バッドバット】は返さん方がいいじゃろ。向こうが真相を判明するまでの時間稼ぎにはなる。南西区で牢にでもぶち込んでおいてくれるかのう」

「分かりましたッ! お任せ下さいッ!」

「それはまあいいとして、皇帝は今後どう動きますかね? また刺客とか送り込んできますかね?」

「ふむ、リリーダル殿、お主はどう思う? 皇帝の手駒で【赤き爪痕レッドスカー】より強かったり【悪癖の蝙蝠バッドバット】より暗殺が得意だったり、そういうのは居るかのう?」


 どっちを送り込んでも収穫のない今、皇帝が次の手を考えるならば、それより弱い者など送り込むはずがない。
 確実に成果を得る為に、力のある者を選ぶはずじゃ。

 問題はそういった者をどれほど皇帝が囲っておるか。これはリリーダルに聞くしかない。

 しかしこやつはこの期に及んで生真面目に国への忠誠とかで言いよどむかもしれん。
 国の機密をどうのこうのと。
 それは先に釘を刺しておく。カオテッドの危機になるやもしれんのだから当然じゃ。


「……おそらく、ですが……暗部以上の暗殺能力というのは居ないはずです。あるとすれば闇組織に依頼するであるとか……国が闇組織に依頼などあってはならない事なのですが……」

「するじゃろうなぁ。有力であれば」

「暗部より強い闇組織なんて居ますかね? ちょっと考えにくいですけど」


 確かにのう。そんなのが居れば有名じゃろうし、少なくとも儂の耳には入っておらん。
 かと言って用心するに越したことはない。


「あと、強い手駒というと、やはり騎士団でしょうか……しかし騎士団をカオテッドに派遣するという事は即ち……」

「戦争じゃな」


 軍事力によるカオテッド自体の奪取。それしかあるまい。
 一番単純で取りやすい手でもある。

 普通であれば他国と牽制し合っている現状で戦争など起こせないが、目の前に人参がぶら下がっているならば強硬手段に出るのも当然か。あの皇帝ならば。


「戦争かぁ……いや、ここを攻めて来るんなら迎撃しないわけにもいかないんですけど……迎撃しちゃっていいんですか? 俺、ただの軍人に攻撃したくないんですけど」

「ならば皇帝の暗殺でもするか? そんな事すればセイヤが指名手配犯じゃぞ? こちらに害を為したという証拠がないのじゃから」

「ですよねぇ……」


 セイヤたちは絡んで来た者は投げ飛ばすが、それ以外には何を言われても一貫して無視と決め込んでおる。
 あくまで防衛の為の力。過剰な力を防衛のみに使っておる。

 しかし戦争となれば命令されるだけの兵隊相手に戦う事にもなろう。それを嫌がっておるんじゃな。


 とは言えカオテッドが攻められるのであれば、組合員の最高戦力である【黒屋敷】には出張ってもらわんわけにはいかんがな。

 あくまで″お願い″するのみじゃが。儂は君主ではないし、組合員は兵隊ではない。


「仮に攻め込んで来るとして、【悪癖の蝙蝠バッドバット】の報告が途切れ、失敗に気付き、戦争すると決め、準備をし、ここまで行軍する……相当時間は掛かると思う。それまでに打てる手は打っておきたい所じゃのう」

「戦争を回避してくれると助かるんですけど」

「強者が次々に送られてきて、セイヤに次々に撃退されればいつかは同じ事じゃ。簡単に諦めるほど利口なら苦労せんわい」

「はぁ……」

「リリーダル殿、其方にも協力してもらうぞ? 間違っても今回の一件を国に報告などしてはならん。歩みを早めるだけじゃ。知らぬものとして扱い、もし戦争となれば参戦を日和見してもらわんといかん」

「国を裏切れと……ッ!?」

「先にリリーダル殿に罪をなすりつけようとしたのは向こうじゃろう。それに南西区を戦場にしたくはあるまい?」


 リリーダルが獣帝国の軍に参戦すると、南西区が他区の敵になる。
 軍との戦争の前に南西区を潰すはめになるじゃろう。カオテッドとして許される事ではない。

 しかし参戦を拒否となると、リリーダルを区長から外してお終いじゃ。
 じゃから日和見して引き延ばしてもらわんといかん。
 最終的に南西区は誰とも戦わんくらいが望ましい。


 ともかく打ち合わせは思わぬ方向へと行ったが、リリーダルにもセイヤにも先立って話せたのは僥倖。
 これからも警戒しつつ策を練らねばならん。


 はぁ、せっかく博物館の収益でウハウハだと言うのに水を差すような真似を……。

 これで攻め込んで来ようものならば容赦せんぞ? 獣帝国よ。


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