カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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第十二章 黒の主、禁忌の域に立つ

299:空前絶後の報告会 前編

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■メルクリオ・エクスマギア 導珠族アスラ 男
■72歳 クラン【魔導の宝珠】クラマス 魔導王国第三王子


 突然、スペッキオ老から呼ばれた。付きあいは長いし頻繁に話もするが、組合員として組合から呼ばれるのは珍しい。

 何事だと思ったら【黒屋敷】の探索報告会に参加してくれと言う。


 四階層初到達の時も同様に呼ばれたが、あの時は【黒屋敷】の素性もよく分かっておらず、四階層の事など誰にも分からない状態であったからこそ、アドバイザー的な意味で同席したのだ。

 今回は合同調査探索も含めて三回目だろう? 別に僕が居なくてもいいんじゃないか?

 そりゃ【黒屋敷】の探索の内容が気になるのは確かだが、個人的に聞けばいいし、報告会に同席する必要はない。
 第一僕だって一人の組合員なわけだから、他クランの情報を搾取しているようで風聞の良いものじゃない。

 と、思っていたら今回はセイヤの方からの依頼らしい。
 本部長への報告会には僕も同席して欲しいと。


 ……なんかもう嫌な予感しかしないんだが?

 ……わざわざ僕を同席させる意味って何だよ。何かあるなら普通にホームに来いよ。三軒隣りだぞ?


 溜息を吐きつつ、行かないという選択肢もないわけで、僕は翌朝から渋々本部長室を訪れた。


「スペッキオ老、僕、居なきゃダメですかね? 何か嫌な予感するんですけど」

「儂もじゃ。四階層初探索の時よりセイヤ達の規格外っぷりを知っている今だからかのう、こちらの想定していない事を報告して来そうな気配しかせん」

「半分諦めてはいるんですけどね、【黒屋敷あそこ】は皆、化け物しか居ないんですから。知っているが故の過大評価なのかもしれませんが」

「過大で済めば良いがのう。【炎岩竜】以上の衝撃が待っていそうな予感さえするぞい」


 誰もが足を踏み入れたことのない四階層。そこに行ったばかりか、新種の竜を討伐した。
 そして屋敷ほどの大きさの甲羅を持ち帰り、僕らに実際それを見せた。
 それは驚くとか衝撃的とか、そういう次元の話ではない。

 今回の報告では、またそれと同じような事が起きたのか。いや、それ以上の何かが起きたのか。
 聞きたい気持ちもあるんだが、半分以上は聞きたくない方に傾いている。心労が怖い。


 スペッキオ老とそんな愚痴を言い合っていると、どうやらSランク様のお出ましらしい。
 メリーに続いてセイヤ達も入って来た。


「失礼します。お、メルクリオ、悪いな。呼んじゃって」

「驚き疲れるのが後か今かという話だろ? なら早めの方がいいさ」

「俺も報告と相談するのは一度にしたいからな、同席してもらって助かる」


 驚き疲れる内容だと言う事を否定して欲しかったんだが?

 つまりセイヤが僕とスペッキオ老に相談したいって事か?

 珍しいと思うと同時に、嫌な予感が増す。


 メリーは全員にお茶を入れて退室。全員がソファーに座った。
 セイヤと共に来たメイドは、エメリー、イブキ、ミーティア様、フロロ、そしてシャムシャエル司教。

 シャムシャエル司教が居るのはこれまた珍しいと感じる。
 まぁ前回の報告会ではそもそも加入していなかったわけだが。
 ともかくセイヤの後ろに立たせるのではなく、スペッキオ老はソファーに並んで座らせた。

 いよいよとばかりにスペッキオ老が切り出す。


「さて、何から聞いた方が良いかのう」

「どうします? 探索を時系列に説明するか、例の光の件だけ先に話すか」


 例の光? あの数日前にカオテッド全体が薄紫に光ったやつか?

 あの時僕は区長との打ち合わせで北東区に居た。
 区長宅の一室が薄紫の光に包まれ混乱したが、すぐに光は収まった。
 周りの誰に聞いても何も分からず、特にその後の変化もないようだったから不思議には思えど問題はないのだろうと思っていたが……。

 ……あの原因もセイヤなのか!? 今回の報告会はそれも含んでいるのか!?

 ……これこそまさに聞きたいような聞きたくないような感じなんだが。


「昨日の時点で報告に来なかったという事はひっ迫した問題ではないという事じゃろ? じゃったら分かりやすく時系列で説明して貰おうかのう」

「僕もその方が嬉しいかな。いきなり聞くよりも心構えをしておきたいからね」

「分かりました。では探索の報告を、順を追って報告します」


 セイヤが″相談″とか言い出したのがその″薄紫の光″の件なのだろう。
 報告会の最初で訳の分からない大事おおごとのような相談を持ち掛けられても困る。
 ならば【黒屋敷】お得意の常識外の探索報告でも聞いたほうがマシだ。


「えー、うちのクラン全員、総勢二一名で探索を開始しまして、目的は装備に使う『火属性の【領域主】の魔石』を手に入れるという事だったので四階層までは最短で進みました」


 なるほど。今回の大規模探索は魔石目的だったのか。

 スペッキオ老は知らないはずだが【魔竜剣】を量産しているのだから当然か。セイヤが言うには【炎岩竜】素材の武器であれば火属性の魔石の方が強くなるという話だったはず。

 ならばいかにも火属性の【領域主】が多そうな四階層で集めるのは定石。
 しかし今まで倒した四階層の【領域主】だと火属性は【炎岩竜】のみ。
 であれば新たな【領域主】を発見するか、【炎岩竜】に再び挑むか、それとも滝つぼの――


「初日は三階層の『枯れ木の森』の入口辺りでキャンプを張りまして……」

「待て待て待て!」「早すぎるじゃろ!」


 同時に突っ込んだ。普通に言うから危うくスルーする所だった。

 前回は二階層の『砦』でキャンプを張ったはずだ。僕らも調査探索の時にそれを味わったが、常に走り続けてやっとという所だぞ?

 それなのに今回は三階層まで行っただと? 初日で?

 聞けば最近【黒屋敷】は能力向上バフ魔法の運用に取り組んでいるらしく、常に魔法を掛け、回復しつつ走ったと言うのだ。
 それをさも当たり前の事のように言う。


「いや、走る事も異常だし、能力向上バフ魔法を掛け続けるのはもっと異常なんだぞ?」

「そうなのか?」

「当然だ。常に魔力を消費し続けるなんて正気の沙汰じゃない。普通、能力向上バフ魔法は戦闘時のみに掛けるものだ」

「うちじゃ家事とかでも使ってるけどな。ポルとか農作業がしやすくなったって喜んでたぞ?」

「迷宮どころか日常的に能力向上バフ魔法を使ってるのか……」

「諦めい、メルクリオ。こやつらに常識を期待した儂らがバカじゃった」


 スペッキオ老、最近、セイヤたちの事となると諦めが良くなりましたよね?
 僕は未だに自分の中の常識と戦っているんですが。本国への報告書に書く必要もありますし。


「とにかく初日はそれで終わり。二日目は三階層を突破して四階層へ。まずは『滝つぼ』のヤツを倒そうと」

「二日目でそこまで行ったのか……と言うか、あいつに挑んだのか!? あのシーサーペントもどきに!?」

「ふむ、その様子だと倒したという事かのう? あれだけ嫌がっておったのに」

「メンバーも増えて装備も変えましたし、結構入念に戦略も練りましたよ」


 セイヤの口から戦略とか……いつも行き当たりばったりのイメージしかないんだが。
 五首ヒュドラの時とかも適当に突っ込んで終わりだったし。

 しかしあのシーサーペントもどきに対して慎重になるのは分かる。僕もこの目で見たからね。
 ヤツと戦う以前に地形が厳しすぎるのだ。僕ら【魔導の宝珠】では戦えるビジョンさえ見えない。


 セイヤたちはいつでもウォールを張る準備をしつつ、滝つぼまでの階段を降りたらしい。
 保険として天使族アンヘルの二人にも壁になってもらいながら。

 なるほど、飛行出来て尚且つウォールを張れる人員が二人も居るのか。それは【黒屋敷】にしか出来ない手だな。


 ところが、そうして警戒して階段を下っても一向にシーサーペントもどきは攻撃も察知もしなかったそうだ。


「でも階段から地面に下りた瞬間に気付いて威嚇してきましてね、どうやら地面に居る者に対して敵対行動をとるようです」

「ほう、何ともトラップめいた【領域主】じゃのう」

「階段に居る限り襲われないという事かい? であれば僕らにもやりようはあるかもしれないな」

「あくまで俺たちが行った時は、だぞ? 一回しか試してないから過信しないでくれ」


 今度四階層に行った時は検証してみるのも良いかもしれない。

 ……いや、それで攻撃されれば被害は甚大だな。【黒屋敷】以外では検証自体が難しい。


 ともかく滝つぼの地面に降りてから戦闘開始。【黒屋敷】は珍しく防御陣形。

 突進を誘発し、防いだ所をまた・・釣ったらしい……。


「またか……」

「と言うかよく防げたし、よく釣り上げられたね。いや【黒屋敷】の盾役タンクが優秀なのは知っているが」

「あの巨体で反動つけての突進だから相当だったぞ。ドルチェとヒイノが二人掛かりでも下がらされたからな。ただ攻撃力も重量も亀ほどじゃない」


 比べる基準がおかしいが、【炎岩竜】との戦闘経験があったから戦えたという事だろう。
 実際に鎖で釣ったイブキ曰く、亀とは比べ物にならないほど釣るのは楽との事だ。
 どう見ても、どう聞いても楽には思えないのだが……。


「蛇の攻撃は突進と噛み付き、あとは溶岩弾を口から飛ばしてきましたね」

「突進の威力は聞いたが他はどんなもんかのう」

「ドルチェ曰く、巨体な分、トロールキングより攻撃の威力が高いらしいですね」←イブキ

「溶岩弾は合成魔物キメラのブレスより若干強いくらいかのう」←フロロ

「淡々と言いおって……比較対象がアレじゃがとりあえずとんでもない魔物という事は分かったわい」


 そうした苛烈な攻撃に耐えつつ、釣りあげた上で一斉に攻撃し倒したらしい。
 セイヤは「防御力や体力はそれほどでもない」と言うが全く信用ならない。
 【黒屋敷】基準にしてもらっては困る。

 ドロップ品から、あれはやはりシーサーペントとは別種。【大炎蛇】という魔物らしいと分かった。

 スペッキオ老も知らないというので新種が確定した。前回の報告の時点でそうだとは思っていたけど。

 ドロップ品は博物館に飾るので組合には売らないと言うとスペッキオ老が残念そうにしていたが、それを呼び水に博物館の入館者が増えるとなれば話は別。喜ばしいやら悲しいやらで、何とも微妙な表情をしていた。


 と、そこまで聞いただけでも今回の探索では大戦果なわけだ。
 ここで探索を終わりとしても良い所。
 しかし驚くなかれ、これは『探索二日目』の報告なのだ。


「これで二日目とか……気が重くなるのう……」

「自分で言うのも何ですけど、今回の探索は濃いんですよねぇ」

「セイヤ達の探索が薄かった試しがないんだが?」


 毎日のように行っている一階層の探索でさえ濃いんだからね?
 普通のパーティーの数倍の魔石を手に入れてるんだからね?


「――で、三日目は『トロールの集落』で一日、トロールキングと戦いまして」

「「またか!!!」」


 ほらもう! さらっと言う内容が濃いんだよ!
 なんで毎回毎回【領域主】と連戦するんだ! 一回で十分だろう!?

 はぁ……やっぱりこの先を聞くのが怖いなぁ……。


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