カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

文字の大きさ
319 / 421
最終章 黒の主、聖戦の地に立つ

307:待つだけの平和な日々

しおりを挟む


■エメリー 多肢族リームズ(四腕二足) 女
■18歳 セイヤの奴隷(侍女長)


 迷宮組合本部へと会議に赴いていたご主人様が、夕食の席で皆に報告を行いました。
 獣帝国軍の動きと、それに対するカオテッド側の動き。その意思統一を図ったと。


 現段階の予想としては一万ほどになると目される獣帝国軍が、約三〇日後にやって来るそうです。

 我々の感覚で言えば「随分遅いな」となるのですが、各区長さんたちは時間がないと慌てているらしいです。
 確かに大軍が徒歩で移動となれば時間が掛かって当然なのかもしれません。

 どうもご主人様が樹界国の王都まで行くのに数日走り続けた印象が強いです。それは尋常ではない速度だったらしいですが。

 私たちが魔導王国の王都まで行ったのも馬車で十一日掛かりましたから、獣帝国の帝都から徒歩でカオテッドまで三〇日以上……なるほどそう考えれば納得できます。


 とは言え三〇日間も備え続けるというのは我々にとっては無駄が多い。
 さっさと戦争を終わらせる為にこちらから出向いて殲滅したい気持ちは、私だけでなく侍女の数名が抱いているようです。

 しかしそれはご主人様から禁じられています。正確には本部長に諫められたらしいですが。

 今回は【鴉爪団】の時のような『一つの組織と我々クランの争い』ではなく『獣帝国の侵略戦争』という位置づけです。
 そこにはカオテッドや他国の意思も含まれており、我々だけが出しゃばるわけにもいかないと。
 そういったわけで大人しく攻めて来るのを待ち、各国の軍に混じって迎撃をするという形になるらしいです。


「ただ俺たちが最高戦力だってのは周知の事実だからな。ある程度は出しゃばらせてもらうつもりで話してきた。具体的な話は今後の会議で折り合いをつけるが迎撃の先頭に立つのは俺たちになるだろう」


 そうご主人様が言います。
 各国の思惑があろうとも私たちが出たほうが被害は少なくなるでしょうからね。背に腹は変えられないという所でしょうか。

 私個人としては一万の獣帝国軍に対して我々二一名だけで迎撃しても良いかと思うんですがね。
 兵の強さは不明ですが強く見積もってもオークやオーガ程度ではないかと。

 イーリスのスタンピードの時でさえ六名だけで千体の魔物を倒したわけですから、それより格段に強くなった現在、一人で五百の兵を倒す事も可能なのではないかと思うのです。
 まぁ渋る侍女も多いでしょうから口には出しませんが。


「そんなわけで三〇日くらい暇になるんだよな。どうしたもんか」


 我々が出来る迎撃準備というのは限られています。
 本来であればその時までに戦力強化をするだとか装備やアイテムを揃えるだとかが必要なのでしょうが、装備もアイテムもすでに事足りています。

 レベル上げ目的で迷宮に入ろうにも、今後頻繁に起こるであろう会議にご主人様が出席する必要があるので大規模探索をするわけにもいきません。

 我々だけで探索しても良いのですがやはり<インベントリ>なしで大規模探索は出来ないでしょう。
 三~四日ほどでギブアップするのが目に見えています。

 つまりは今までと同様に一階層の魔物部屋マラソンをしてCPを稼ぐ。
 それをもって<ステータスカスタム>の強化を行う。
 武器やスキルをより慣れるよう特訓する。
 と、これくらいしか出来ないのです。日常のままという事ですね。


「戦力強化ならば新人を入れるのはどうです?」

「新しく入れた侍女を鍛えて戦争に投入するのか? それは嫌だな。どんな主人だって話だよ」


 イブキの言にご主人様は反発しました。
 となるとやはりこの場に居る二一名だけで臨む必要があるのですね。

 結局はいつもの日常生活を送りつつ、会議を重ね、他組合員や各区画、そしてこちらから連絡をとれる各国との連携を強化するくらいしか出来ないのではないかというのが結論です。


「樹界国は南東区の区長さんからも話が行くだろうから、こっちで勝手に話を進めるわけにはいかなくなるな。ミーティアは明日にでも南東区で打ち合わせしておこう。俺も行くから」

「かしこまりました」


 ミーティアは表立って『神樹の巫女のミーティア姫』だと周知させているわけではありません。
 少なくとも南東区の住民に素性はバレていないので極力近づかないようにしていたようですが、今回の件に関しては区長さんと連携をとらざるを得ないでしょう。

 区長さんをないがしろにしてミーティアとディセリュート陛下だけで連絡を取り合うわけにもいきません。


「俺としては樹界国よりも神聖国が不安なんだよな。戦争が始まるってシャムシャエルが報告してるんだろ?」

「詳しくは随時連絡するので、とは書いてございますが……」

「なんか『勇者様が率いる聖戦だ!』『意地でも間に合わせろ!』って天使族アンヘルが大挙してカオテッドに飛んで来そうで怖いんだが」

「……それは確かに。すぐにでも待機要請するでございます」

「すでに出立していない事を祈るのみだな」


 ただでさえ見かけない天使族アンヘルが大勢で飛んで来たらそこら中でパニックでしょうね。
 そしてカオテッドに着いた所でカオテッド側の受け入れはどうするのかと。宿とか足りるんですかね?
 まぁ魔導王国軍や樹界国軍も来るでしょうから、そこら辺の問題もあります。我々が考える事でもないのかもしれませんが。

 シャムとマルが訪れて来た時の事を考えれば、天使族アンヘルは『勇者の聖戦』に参加したがるでしょう。
 自らの主神である女神様の使徒様と共に戦うわけですから。

 いくら司教のシャムが書面で抑えようとしても抑えられるものなのか……ご主人様もそこが不安なのだと思います。


「私はどうすればいいのかしらね?」

「ラピスもなー。海王国はさすがにカオテッドまで派兵するのは無理だろ? とりあえず情報共有しておいてどうとでも動けるようにしておくくらいしか出来ないんじゃないか?」

天使族アンヘルみたいに空を飛ぶってわけにはいかないしね。私がカオテッドに来た時もずーっと川を上ってすっごい時間掛かったし」


 海王国は『勇者の下につき、その戦いに協力せよ』という家訓のようなものに従って行動しています。ラピスが奴隷となったのもその為。

 しかし今回の戦争ではさすがにカオテッドに来ての参戦というわけにはいかないでしょう。
 大軍で大河を遡上というのは無理があります。それこそ三〇日程度では不可能だと。

 とは言え協力体制にあるのは確かですから、報告は密にすべきです。
 言い方は悪いですが動かせる駒はいくつあっても良いですからね。
 距離がある故に行動指針は早めに伝えておきたい所ではあります。





 そこから私たちは極めて平穏な日常を過ごします。
 これから戦争が始まるなどとは思えないほど、今まで以上に平和と思える日常。

 もちろんご主人様は頻繁に会議を行ったり、各区長さんやメルクリオ殿下などAランククランのクラマスの方々と会って話し合う事も多くなりました。

 それは今まで基人族ヒュームという事で嫌厭されてきたご主人様にとっては喜ばしい事だと思います。

 殿下たちはともかく各区の区長さんが偏見なく、むしろこちらを立てるように接する。
 種族に囚われる事のないご主人様のすごさをようやく皆が実感したのかと、こちらも嬉しくなるような変化でした。


 街に出てもどうやら戦争の噂は広まっているらしく声を掛けられる事が多いです。
 これから獣帝国との戦争が起こる。そしてそこに【黒屋敷】も参戦すると。

 普通、街から撤退する住民が多くなりそうなものですが、今のところそういった兆しは見えません。
 【天庸】襲撃事件からどうも期待値が上がっているというか「【黒屋敷】が守ってくれるから大丈夫だろう」というような楽観的な気配さえ見えます。

 私が言うのも何ですが戦争を前にして大丈夫なんでしょうか。
 カオテッドの皆さん、そんな図太い神経をお持ちでしたっけ?


 ともかく街を歩けば「頑張れよ」「頼むぜ」など声援を掛けられ、店に行けばおまけしてくれます。
 博物館の入館者数も衰える事なく新たに設置した四階層の【領域主】の展示に盛り上がりを見せています。

 平和な日常を送る我らも博物館の警備やちょっとした改造などを行いに顔を出す事が多く、リンネに至っては暇さえあれば博物館の中庭で弾き語りをしています。

 一度ご主人様のギターも共に披露して頂くようリンネがお願いしていましたが、ご主人様は人前でギターを弾きたくはないようです。とても良いものだと思いますが。


 一番懸念していたのは南西区の住民の方々です。
 彼らは獣帝国の民。自国の軍が自分の街に攻めて来るという非常事態。
 それを受けて混乱するのも当然だと思っていました。

 しかし現状、目立った混乱は見られません。
 どうやら区長のリリーダルさんが直々に南西区民に対し説明を行ったらしいです。
 貴族自ら住民に頭を下げての謝罪。これが真摯に映ったと。

 国軍の一部である南西区衛兵団もどうやらカオテッド防衛でまとまっているようです。
 獣帝国軍の攻め入りと共に南西区内で反乱でもされたらと危惧されていた部分ではありますが、それもなさそうだと。

 彼らがカオテッドを大事に思っているのか、自国に対して思っている部分があるのか、リリーダルさん個人を慕っているのか分かりませんが。
 ともかく南西区は一丸となって獣帝国軍に対抗する気配があります。


 カオテッド側としては南西区に対し防衛戦にも参加しないよう要請しています。
 各国の軍が参戦する戦争ですから獣帝国の民である南西区衛兵団を味方だと認めさせるのも難しいのでしょう。確かに足を並べて共に戦うというのは厳しいのかもしれません。

 そして万一、獣帝国軍がカオテッドに侵入した場合、真っ先に戦場となるのは南西区なのですから住民の保護を第一に動いてもらうべきです。

 そういった事もあり防衛戦自体には参加しないようですが、カオテッドを守るという立場としては同じでしょう。

 今後も会議を重ねる中で各国や衛兵団の動きも、より詳細に決まってくるのでしょう。
 住民の皆さんはどう避難するのか、迷宮組合員はどう動くのか。
 そういった細かい打ち合わせを行っていくのでしょう。


 そして我々もどう動くのか。
 被害を最小限に、なるべく速攻で終わらせたい所ではありますが……さてどうなるものか。
 ご主人様の会議報告を待つとしましょう。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!! スティールスキル。 皆さん、どんなイメージを持ってますか? 使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。 でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。 スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。 楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。 それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。 2025/12/7 一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

処理中です...