カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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最終章 黒の主、聖戦の地に立つ

318:教団は地の底から動き出す

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■ヴェルディッシオ 悪魔族ディーモン(王級) 男
■????歳 ゾリュトゥア教団 教皇


 ドボルダート鉱王国の端にある我ら【ゾリュトゥア教団】の総本山。
 隠されし広大な地下空間に集うのは【邪神ゾリュトゥア】様の眷属たる、多くの魔族だ。


 その日も私は邪神様への祈りを捧げていた。
 一日も早く、御身が復活なさるよう。その為の祈りを。

 すでに儀式に必要な膨大な量の魔石は、世界各国からかき集められている。
 あとは封印されし邪神様の手掛かりさえ掴めれば、という所まで来ている。

 とは言えその手掛かりが難しいのだが。
 世界をくまなく探しても誰一人として何も見つけられない。
 一万年前の大戦で勇者に討たれた跡地へ行っても無駄。全く無関係の所も探しつくした感がある。


 それでも探し続ける日々、そうして迎えた今日だった。


「!? こ、これは……っ!!!」


 そう反応したのは私だけではない。周りの教徒も同様だ。

 私はすぐにそれ・・が分かった。かつて実際に感じたものだったのだから。


 ――邪神様の瘴気だ。


 間違いない。はるか南方……おそらく鉱王国の南側で邪神様の息吹を感じた。
 しかし反応があったのはほんの一時。すぐに気配は消えた。

 復活ではないだろう。だがそれに準じた――邪神様復活の手掛かりとなる何かしらが現れたのだ。それは間違いない。

 すぐに偵察を送ると共に、その地域付近に居る魔族に聞き込みを指示する。

 しばらく経ってやって来たのは妖魔族ミスティオのダダルゴという古参だ。
 こやつは<千里眼>持ちで遠目に悪事を見物するのが趣味という珍しい男。
 かつて興味本位で天使族アンヘルの結界の外から神聖国内を覗き見したと言うのだから魔族の中でも異端と言えるだろう。


「カオテッドですよ。カオテッドがあの時、パーって光ったんでさ。紫っぽくね。ありゃーすごかったなー」


 飄々とした報告だが、やはり邪神様の瘴気で間違いないだろう。
 それを受けて周りの大司教、司教たち――強大な悪魔族ディーモンたちが騒ぎ出す。


「カオテッドか! じゃあさっさと行こうぜ! 全員で乗り込むぞ!」
「馬鹿かゴゴク。場所は分かっても情報が少なすぎる。もっと綿密に計画を練るべきだ」
「ケイロンアドリは慎重すぎだと思うが、情報って点は俺も賛成だな。カオテッドって最近支部が潰されたトコだろ?」
「そう、ゲルルドが報告上げていたな、確か」


 スナッカ大司教のその言葉に大勢の悪魔族ディーモンが壁際に居る妖魔族ミスティオを見る。
 この中では数少ない妖魔族ミスティオにして司祭位を持つ男を。


「ええ、カオテッドには我々の脅威となりうる者がおります。私はそれを知ってカオテッドを離れ、鉱王国内の支部から撤退するよう進言させて頂いたのです」


 そう。鉱王国に広まりつつあった【ゾリュトゥア教団】は魔石収集とヒトの和を乱すのに必要であった。
 魔石は邪神様復活の為の儀式に大量に必要な事もあるが、最近になって『狂心薬』を作る為にも必要になったのだ。

 今では教団幹部全員が『狂心薬』で力を増した事もあり、すでに生産は下火だが、ヒト相手でも短期的な力を発揮させる為、生産は続けている。

 だからこそ各地の教団支部は重要だったのだ――が、ゲルルドからの進言を受け、私は直ちにここ総本山への帰還を命じた。
 その後の経過……鉱王国の動きを見るにそれは正解だったと思う。


 どうやらカオテッド支部のザトゥーラ司教、バルゴ司祭、アドメラルダ司祭はやられたらしい。
 そしてすぐに鉱王国の騎士団により支部の捜索が行われたそうだ。
 我らがそこで表に立つ訳にはいかない。だからこそ影に隠れたのだ。

 しかし今、事ここに至っては表に出る他ないのだが。


「ゲルルド、その″脅威となりうる者″ってのは報告にあった【勇者】だか【女神の使徒】だか言う基人族ヒュームだろ?」

「ええ、ザトゥーラ司教様は勇者ではないと断定しておいででしたが、私は【勇者】の可能性が高いと見ております」

「けっ! くだらねえ! 【勇者】っつったらゾリュトゥア様を打ち倒したやつだぞ!? 神を倒せるヤツがのうのうとカオテッドなんかに居るもんかよ!」


 この場に居る者で、実際に一万年前の【勇者】を見た者は私一人だ。
 あれはまさしく女神の力を得た規格外の存在だった。

 だからこそ邪神様を打ち倒せた。だからこそ私は恐怖と絶望を味わった。だからこそ今も影に生きているのだ。

 あのような存在が二人と居るとは思えない。しかし警戒すべきなのは確かだ。
 ゲルルドが続ける。


「私は樹界国で少し、カオテッドで少し見ただけですがダダルゴは私以上に見ているのでしょう? だからカオテッドを監視していて瘴気の存在にも気付けた――違いますか?」

「まーなー。って言うか監視じゃなくてただの見物だけどな。とりあえずあの基人族ヒュームがとんでもなく強いのは確定。風竜とか単騎で倒してたし。それに天使族アンヘルが一緒に居るのも厄介すぎるんだよなー」


 風竜というのはカオテッド支部が潰された翌日に起きたという魔導王国の闇組織【天庸】が起こしたカオテッド襲撃事件の事だな。
 ダダルゴはそれも<千里眼>で覗いていたらしい。報告は受けたが。


天使族アンヘルですか……カオテッドに向かえば確実に当たる事になるでしょうね」

「やつらの神聖魔法は厄介だぞ。対策はやはり練らないといけないだろうな」

「はんっ! 他の連中はともかく俺ら悪魔族ディーモンだったらそこまで効かねえだろ」

「はぁ、慢心以外の何物でもないですね。そこまで・・・・と言ってる時点で効いてると同じですよ」

「るっせえな! マシだって話だよ!」


 勇者と天使族アンヘル。我々にとっては最悪の組み合わせ。
 しかし邪神様の手掛かりがそこにあるのが確定している以上、行かないという手はない。

 ならばどう攻めるか。どう調べるか。それを話し合う必要がある。
 カオテッドの情勢、勇者陣営の情報、全てを吟味した上で乗り込むべきだろう。

 そんな話し合いの中、やはり意見を出したのは妖魔族ミスティオの二人、ゲルルドとダダルゴだった。


「どうやら獣帝国に動きがあるようです。カオテッドに向けて戦争を仕掛けるものかと」

「獣帝国全軍でカオテッドを狙うらしいなー。久々の戦争だ。俺も見物しに行きたいんだが……まぁ無理だろうけど」

「この状況で何を言っているんですか。諦めて下さいダダルゴ。――ともかくそれに合わせてこちらも動くというのはどうでしょうか?」


 ふむ、獣帝国とカオテッドの戦争か。
 そして互いにぶつかり合い、疲弊した所で我々が襲撃する。
 なるほど、悪くない。闇雲に仕掛けるよりも余程合理的だ。

 ならば時期はそれに合わせて、それまでは準備とするか。
 相手は仮想【勇者】。目的は邪神様の復活。
 となれば全軍で向かうのが筋であろう。相応の編成も必要だ。


 教団の位は力もそうだが、主に種族によって定められている。

 教皇は私、王級悪魔族ディーモンのヴェルディッシオだ。
 大司教位は公爵級と侯爵級悪魔族ディーモン、それぞれ三名と六名。
 司教位は子爵級と男爵級悪魔族ディーモン、十名と十五名。

 そこまでが教団の誇る全悪魔族ディーモンであり、司祭位以下には妖魔族ミスティオなども並ぶ。ゲルルドもここだ。

 悪魔族ディーモンの数は少ないが魔族の中ではその力は抜きん出ている。だからこそ司教位以上に置いている。
 とは言え他の魔族も戦えぬわけではないし、数は多い。
 教団全軍で向かうとすれば総勢二千ほどだろうか。


 空戦部隊としてはもちろん悪魔族ディーモンも飛行可能だが、主に飛魔族ソリディオ妖魔族ミスティオ幽魔族レイルスになるだろう。

 地戦部隊は巨体の泥魔族デイダル樹魔族ドライアルを前衛として淫魔族サキュリスが後衛か。

 各々の部隊長には悪魔族ディーモンをつけた方が良いだろうが、爵位の高い悪魔族ディーモンは集団戦闘よりも単独戦闘の方が戦いやすいだろう。私もしかりだ。

 もし仮想【勇者】の一団と相まみえる時は……やはり私が【勇者】の前に立つしかあるまい。


 さて、そうした諸々を考え、協議を重ね、情報を得た上で向かわねば。
 時間はあるようであまりないだろう。
 だからこそ迅速に、慎重に、事を運ばねばならん。

 邪神様の復活、その悲願。
 何としても我らの手で為さなくては……!





★種族解説(多少のネタバレ含む)
悪魔族ディーモン
 魔族と呼ばれる中では最強であり別格。全てに蝙蝠のような翼があり飛行可能。
 魔族全般が闇魔法が得意ではあるが、悪魔族ディーモンは魔力も身体能力も非常に高い。
 爵位による階級差があり、それにより見た目も能力も変わる。

1、王級(教皇ヴェルディッシオのみ)
 見た目はただの老人。翼がなければ基人族ヒュームに見える。しかし正体は……。
2、公爵級(三体、大司教位)
 黒山羊頭のバフォメット。【天庸】のアスモデウスも公爵。
3、侯爵級(六体、大司教位)
 蛇や蜥蜴など爬虫類の頭蓋骨のような頭部をしている。アンデッドではない。
4、子爵級(十体、司教位)
 目鼻口がなく、個体により様々な模様の顔面をしている。渦巻きやら粒粒やら。
5、男爵級(十五体、司教位)
 数本の角と牙が生えた青鬼。体格の良さなら悪魔族ディーモンで一番。

妖魔族ミスティオ
 戦闘向きではないが諜報向きで、戦うとすれば闇魔法の後衛。一番数が多い。
 見た目はインプ的な感じ。醜悪な小人族ポックル。飛行可能。
 ただ狂心薬の影響で成人男性ほどの体格になっている。

淫魔族サキュリス
 こちらも戦闘向きではないが、やはり闇魔法での後衛。
 固有魔法<魅了>により色々と操るのが得意。本来は諜報向き。
 翼がなく羊角がある。肌は黒。

幽魔族レイルス
 見た目は人の形のゴースト。一定条件下で人に取り憑く事が出来る。
 妖魔族ミスティオ以上に戦闘向きではない。一応闇魔法は使える。
 物理攻撃は効かない。しかし魔法には滅法弱い。

泥魔族デイダル
 見た目はマッドゴーレム。と言うか、動く泥山。知能は非常に低い。
 元々二~三メートル級だが、狂心薬の影響で四~五メートルになっている。
 近接オンリーの戦い方。魔族軍では壁役が順当。

樹魔族ドライアル
 肌は幹、手は枝、足は根の人型トレント。蔦や枝を伸ばして攻撃する物理型。
 こちらも狂心薬で四~五メートル級に。トレント以上に厄介な樹の化け物。
 魔族軍ではやはり壁か、近接物理担当。

飛魔族ソリディオ
 蝙蝠人間。両手が蝙蝠の翼で、足先には鋭い爪。
 空戦部隊の主力。華麗に舞い、鋭く突っ込み、爪で攻撃する。
 悪魔族ディーモンを抜かせば空では一番強いが、その代わり魔法は苦手。


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