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最終章 黒の主、聖戦の地に立つ
329:王級悪魔族、教皇ヴェルディッシオ
しおりを挟む■メルクリオ・エクスマギア 導珠族 男
■72歳 クラン【魔導の宝珠】クラマス 魔導王国第三王子
魔族の軍勢がカオテッドに迫る。
それを受けて【黒屋敷】の面々は獣帝国との戦場を抜け出し、迎撃に向かった。
僕が見た事のある魔族というと限られる。【天庸】に居た三体だけだ。
公爵級悪魔族のアスモデウス、妖魔族のドミオ、淫魔族のペルメリー。
どれもヴェリオによる改造で強化されていたわけだが、判断基準がそれしかないため、魔族の軍勢というのは僕のような一般人の手におえるものではないだろうと、そう思う。
もちろん【天庸】の三体より弱い魔族などいくらでも居るだろう。僕が倒せるものも居るに違いない。
しかし″魔族の軍勢″と聞くと、相対する事が出来るのは【黒屋敷】だけなのだろうとすんなり思ってしまった。
規格外の存在として理解している分、そこにAランク組合員が持つべき嫉妬や羨望の感情はない。
ある種の諦めのような気持ちに近い。
だからこそエメリーから【黒屋敷】が迎撃に向かうと聞いて、即座に「分かった」と言ってしまったのだろう。
僕が言われたのは獣帝国との戦争の継続、迎撃、掃討。
魔導王国軍の遊撃部隊として動く傍ら、組合員たちの取りまとめを頼むと。
確かにそれは僕の仕事なのだろう。
しかしこれでいいのかという思いもないわけではないのだ。
こんな所に居て本当にいいのか、と自分で問い詰めたくなる。
獣帝国軍に対し魔法を放ちながら、そんな考えが顔に出ていたのかもしれない。
「メルクリオ! こっちはいいから魔族の方に行け!」
「兄上! しかし……!」
「大丈夫だ! 獣帝国の雑兵だけだろう? 俺が出るまでもねえんだからお前が居なくなったって同じだよ!」
ジルドラ兄上が笑いながらそう言う。
確かに戦争は圧倒的に優勢で、最高戦力であるジルドラ兄上は後方から指示を出しているだけだ。
出るまでもないというのは本音だろう。
そして背後からも声が掛かる。
「メルクリオ! 組合員のまとめは俺らが引き受ける! お前らはセイヤ殿の手助けに行け!」
「ズーゴ……!」
組合員の前線で、傭兵組合所属のはずの【八戒】が戦っていた。
元Bランク組合員のベテランで今も迷宮で鍛錬している事もあって組合員からの信頼も厚い。
Aランクの僕らでなくてもズーゴたちならばまとめる事も出来るだろう。
「すでに【震源崩壊】と【風声】にも声を掛けた! Aランクが抜けても問題ない! こっちは任せろ!」
「っ……! 分かった! 頼む!」
兄上とズーゴに背中を推されるように、僕たちはカオテッドへと走る。
僕ら【魔導の宝珠】は魔族からカオテッドを守る為に戦うのだ。
すぐにドゴールら【震源崩壊】、サロルートら【風声】と合流できた。共に北西区へと走る。
僕らはともかく【震源崩壊】は鉱王国でも名が知られている。
北西区だけで言えば【黒屋敷】の次に有名な組合員だろう。
ドゴールたちにしてみれば、だからこそ獣帝国よりも魔族との戦いに参戦すべきと思ったのだろうし、北西区を守るように戦うのであれば僕らにとってもドゴールたちの存在はありがたい。
通りに居る衛兵たちもすぐに情報を投げかけてくれる。
そうして足の遅いドゴールたちを先頭に進む事しばし、やっとの事で北西区の第二防壁まで来る事が出来た。
すでに住民は離れて避難しているようだ。
その代わりに防衛戦力として衛兵が城門に固まっている。
皆が城門から外を眺めている中、バルボッサたち【獣の咆哮】の姿も見つけた。
獣帝国の首魁を組合本部に預けた所で魔族の報を聞いたのだろう。
そして中央区からここまでやって来たと。奇しくもAランククラン勢揃いとなった。
「バルボッサ! 魔族はどうなった! 【黒屋敷】は!」
そう呼びかけると、僕らの存在に気付いたバルボッサたちや衛兵たちが一斉にこちらを向く。
その表情は蒼白。
魔族からカオテッドを守る者、今から防衛の為に戦う者、そのはずなのに――とてもそうとは見えない顔だ。
「おお、お前らか……あれ見ろよ」
口数少なに親指で指す方向は城門の先、鉱王国へと続く巨大な平野だ。
そこではすでに魔族軍と【黒屋敷】、そして神聖国軍が戦い始めていた。
いや、とっくに戦いは始まり、すでに中盤か。
いずれにしても【黒屋敷】が食い止めていなければカオテッドは終わっていた。
そう思えるほどの魔族の軍勢なのだ。
空には翼を生やして飛び回る無数の黒い影。対峙する天使族と相まって、空が白黒で覆われたようにも見える。
地上は地上で、泥山と樹木の大群。巨体の上に数が異常。とても戦ってどうこうなる相手には見えない。
さらに中央部では悪魔族と思われる個体が固まっている。
魔族最強と言われる悪魔族だけで何体居るというのか。
それはもう悪夢以外の何物でもない。カオテッドだけの話ではなく、世界の危機と言っても良いほどの軍勢だ。
確かにそれは恐ろしい。
しかしバルボッサや衛兵たちは蒼白になっている原因は別。
恐るべき魔族軍に対し奮戦している【黒屋敷】に対してだ。
どう見ても一つのクランで対処できる相手ではないのにも関わらず、まさしく規格外の戦いを繰り広げている。
泥山と樹木の大群に対しては一パーティーずつ、六名単位で押さえつけている。
もちろん全員がメイド服だし、非戦闘系種族も混じっている。今さら言う事ではないが。
だというのに次から次へとなぎ倒し、パーティーが壊滅する気配さえ見えない。
中央部の悪魔族に対しては個別の戦闘が主だが、ここにエメリーやイブキ、ツェンなどが居る所を見るとやはり【黒屋敷】であっても厳しい相手なのだろうと思わされる。
それでも一対一で勝てると踏んでいるからこそ、こういった無謀な布陣なのだろうが。
そして実際に悪魔族を相手に打ち勝つ場面も見えた。この目で見て尚、信じがたいが。
我々の一番近くに居るのはミーティア様だ。
ただ一人で悪魔族十五体を相手に戦っている。
明らかに無謀な戦いだからこそ僕らが援護に入るべき……と思ったが、その認識はすぐに改めた。
悪魔族を翻弄するかのように動き回り、いつ番えたのかも分からない弓矢を超至近距離から放っている。
しかも悪魔族を一撃で殺すような馬鹿げた威力の弓矢だ。
武器もそうだが、ミーティア様の身体能力の高さには驚く他ない。
確かにトロールキングを単騎で倒したとは聞いたが、まさかこれほどとは……。
何度も思った事だが改めて思う。
【黒屋敷】には化け物しか居ない。
戦場を見て目口を開いたまま固まる我々に、バルボッサが声を掛けた。
「な? 俺らが加われる戦いじゃねえだろ? こりゃもう御伽話の聖戦の世界だよ。大人しくここでカオテッドの防衛をしておこうぜ。……まぁ【黒屋敷】が抜かれてここまで魔族が来るとも思えねえが」
僕らは揃ってその言葉に頷いた。
■セイヤ・シンマ 基人族 男
■23歳 転生者
【ゾリュトゥア教団】の魔族軍、そして俺たち【黒屋敷】と神聖国軍との戦争。
その火蓋を切ったのは俺の一撃。教皇ヴェルディッシオという老人に向けた必殺の一撃だった。
初撃で首魁を倒し、無数の魔族を圧倒する為。
主導権をこちらへ。優位に戦闘を進める為。
ネネより速い速度とツェンより高い攻撃力を持って、渾身の<抜刀術>【居合斬り】を繰り出した。
神器の黒刀の力を十全に活かした最高の一撃を放った――はずだった。
確かにそれはヤツの身体を横薙ぎにし、右腕から左腕まで通り抜けた。
上下真っ二つに出来た。それは間違いない。
しかし斬った瞬間に違和感があった。
まるで水を斬ったような手応えだと。
俺は何とも言えない不快感を得てすぐに距離をとり直す。
そして教皇ヴェルディッシオは笑い出した。
やはり斬れたのに斬れていない。それは確信に変わる。
「ははははっ! さすがは【勇者】と言うべきか。すさまじい力だ」
大仰に両手を広げ、こちらを褒め称えるように。
「しかし妙だな。私が見た先代【勇者】の力はこんなものではなかった。ヤツであれば今の一撃で私を滅ぼしていたであろう」
ミツオを知っている? じゃあこいつも女教皇ラグエルさんと同じく一万歳越え……いや、実際に見たという事は戦場に居たのだろう。だとすればラグエルさん以上の高齢か。
「だから俺は【勇者】じゃねえって言ってるだろうが」
「同じ事よ。女神の加護を受け、人知を超えた力を有している。それだけで十分」
「女神に加護なんか貰ってねーけどな」
「嘘だな。瘴気を浴びて平然としているのがその証拠。それに基人族として異常な能力、僕を強化する能力、その武器もか? ここで会ってからの短時間で、貴様が『女神の使徒』だという証拠ならばいくらでもこの目にしたわ」
やっぱり俺が瘴気を浴びて大丈夫なのは女神が関わっているのか。
それが加護? ステータスに表記されていない『加護』があるって言うのか?
「まぁ貴様が否定するのは自由だ。しかし貴様が邪神様の何かしらを持っている事実は変わらぬ。それを我々が手にし、今この時、この場をもって邪神様は復活するのだ。その未来は変えられん」
「抗わせてもらうよ、最弱の基人族としてな!」
教皇はローブに包まれた両手を前に出した。距離は十メートル以上離れている。
武器も持たず、魔法か何かを撃ってくるのかと思えば、それも違った。
両手の十指が異様に伸びて襲って来たのだ。
それは水のように、鞭のように。自在に俺へと襲い掛かる。
俺の【敏捷】をもってすれば避けるのは訳ない。しかしその本質を暴くのに少し時間を要した。
教皇は両手だけでなく、ローブの裾からも同じような触手を伸ばし攻撃してくる。
段々と数は増え、死角がなくなってくる。
それでも黒刀で斬りつつ、距離をとり、強引に避け続けた。
そしてそれが何か。次第に分かる。
この教皇ヴェルディッシオという魔族がどういう者なのか。
王級悪魔族という種族がどういう能力を持っているのか。
「お前……スライムかっ!!!」
「最弱の魔物呼ばわりとは酷い話だ。しかし似たようなもの。確かに私の身体はスライムとほとんど変わりない」
そう言いながらグネグネと形が変わる。
両手や足元から伸びる触手だけでなく、老人のような見た目そのものがまさしくスライムの如く、半透明の粘体に変化する。
確かにスライムに物理攻撃は、極端に効きにくい。
俺の黒刀であれば斬り殺せるが、通常の場合、魔力を籠めない攻撃だとほとんど殺せないらしい。
ツェンが拳で叩き潰したり、イブキが大剣で斬りつけてミンチにすればいけるらしいが、ティナなどは困難だと言う。
そして教皇ヴェルディッシオも同じスライムの身体を持っている。
だからこそ初撃で身体を真っ二つにしても何事もなかったかのようにしていたし、触手をいくら斬っても痛痒もない。
想像するに<再生>とか<分裂>とかスライム特有の固有スキルを持っているのではないか。
ひょっとすると<物理無効>などもあるかもしれない。
魔族で言えば幽魔族も俺の攻撃が全く効かなかったし……。
となると、ヤバイな……俺にダメージを与える手段がない。
そんな事を思いながらも、伸びて来る触手をひたすら避け、ひたすら斬っていく。
正体を明かした教皇は大仰に手を広げてこう言った。
「さあ続けようではないか! 最弱の魔物【スライム】の王級悪魔族と最弱の種族【基人族】の【勇者】の戦いだ! これは見物だぞ!? ははははっ!」
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