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最終章 黒の主、聖戦の地に立つ
333:カオテッド、聖戦を終えて
しおりを挟む■セイヤ・シンマ 基人族 男
■23歳 転生者
王級悪魔族、教皇ヴェルディッシオ討伐。
本来ならば最速で、俺一人で倒し、侍女たちの援護に回りたかったが、結局は侍女たちに助けられながら時間を掛けての撃破となった。
ぶっちゃけ俺には相性が悪すぎた。
一応サブウェポンの魔竜刀も作ってもらっていたが、普通の魔法は効かないっぽいし、結局は黒刀しか使っていない。
やはり魔剣並みの魔力効果がある武器というのは今後の課題だろう。
と、考えている場合ではない。
エメリーたちが俺に駆け寄って共に喜んだが、まだ魔族との戦争は終わっていない。
魔族たちは仲間がいくら死のうが構わずに戦い続ける。
それは魔族としての気質や性格もあるのかもしれないが、どうやら『邪神さえ復活すれば魔族はその手で甦る』という考えらしいのだ。
だから最後の一人になっても俺さえどうにかして【邪神の魂】を奪えばそれで勝利と、そういう事らしい。
もちろん戦う事が嫌いな魔族や逃げようとする魔族も居るのだが。そういう思考回路があるという話。
確かに魔族は【邪神ゾリュトゥア】の眷属なわけで、神ともなれば眷属を自在に生み出す事も出来るのではないかと。
じゃあ女神は天使族を生んでいるのかと言われると微妙な所だが、少なくとも一番最初にその種族を作ったのは間違いない。
だからこそ一万年前の聖戦で数が減り、住処をなくした魔族は躍起になって邪神復活に励んだのではないか。
それを積み重ねての今日なのではないかと、そう思うのだ。
ともかくトップである教皇が倒れようが魔族が引く事はなく、未だに戦争は続いている。
具体的には地上の泥魔族、樹魔族、淫魔族。
空には飛魔族、妖魔族、幽魔族が残っている。
残党と言ってもまだ数は多い。援護しないわけにはいかない。
「俺とシャムシャエル、マルティエルは空だ。エメリー、サリュ、ネネは地上を任せるぞ」
『はい!』
そうして別れて戦い始めた。
空を飛べる人員が居ないので俺が行くしかない。まぁ『飛ぶ』と言うより『跳ぶ』なんだが。結構疲れるし。
今にして思えば【天庸】襲撃時に風竜と無理矢理戦って良かったと思う。あの経験が役に立っている。……屋根は被害にあったけどな。
それから全ての魔族を掃討するまでには、かなりの時間が掛かった。
泥魔族にはサリュが加わった事で殲滅力が増し、ネネは物量に隠れて後衛の淫魔族を次々に始末していったらしい。
エメリーは樹魔族の方に援軍に入ったが、こちらは何も言う事はない。″腐蝕″させて終わりだ。
空の方は俺が幽魔族を倒せないので、そっちはシャムシャエルとマルティエルに任せ、ひたすら飛魔族と妖魔族を<飛刃>で斬り刻んでいった。
それは敵軍の前衛と中衛を同時に瓦解する事になり、神聖国軍にとっても助けになったらしい。
それでまた「勇者様―!」となったわけだが、右耳から左耳へとスルーを決め込む。
そろそろ夕方になろうかという頃合い、やっと魔族が消えた。
逃げた者も居るのだろうが、そこまでは分からない。ともかく二千の魔族は視界から全て消えた。
俺は疲れた身体を引きずりながら、教皇に吸収されずに残った遺体を<インベントリ>に入れる。
残ったのは数時間前まで平原だった荒野と血の海。
そして怪我はないものの、ボロボロの俺たち【黒屋敷】と神聖国軍の天使族たちだ。
手に入れたのは達成感だけ。戦争なんてやっぱりやるもんじゃない。
ああ、それともう一つ得たものがあるな、とんでもない量のCPだ。
……どうしてくれようか、このCPは。未だかつてない量のCPだ。使い道に悩む。
と、そんな俺たちにしか分からない嬉しさもありながら帰路に着く。北西区に入る第二防壁へ。
おや? 衛兵と一緒に突っ立っているのはAランク四組だな。
魔族軍からのカオテッドの防衛についていたのか、それにしちゃ戦う感じじゃないと言うか、みんなして引いた目で見て来る。
そして先頭のメルクリオは、俺たちが近づくなりこう言う。
「君たちは……本っ当に化け物だらけだな」
苦笑いでそんな事言われてもなぁ。カオテッドを救ったのだからもう少し労って欲しい。
英雄扱いとかは止めて欲しいけど「おつかれ」くらいは言ってくれてもいいのでは?
ともかくカオテッドへと入る。報告しないといけないから中央区の組合本部に行かなければいけない。
衛兵には北西区区長のバンガルさんに報告を頼んで、俺たちは中央区だ。
南西区の獣帝国戦がどうなっているのかは分からないが、今から俺たちが行く必要もないだろう。
万が一攻め込まれていれば行かざるを得ないが、出来ればもう休みたい。
「お主ら本当に……まぁカオテッドを守ってくれた事に関しては感謝しておるが……何と言うか、やりすぎと言うか、報告を聞いても溜息しか出んのじゃが……」
組合に着いた途端、本部長からは非常に歯切れの悪い労いをもらった。
ともかく二千もの魔族を撃退し、【黒屋敷】に負傷者が居ないという事を喜んではいた。
神聖国軍も防御と回復主体だからダメージを受けた所で誰でも治せるからな。死者は出ていない。それは純粋に喜んでいた。
獣帝国軍の情報も得ることが出来た。
どうやら俺らが抜けた後から、指揮官不在の影響からか徐々に逃げ出す兵士が増えていったらしい。
数日に渡り行われると思われた戦争も、わずか一日で終了。
今は戦後処理で自軍のまとめを行っているらしい。樹界国と魔導王国軍も。
ともかく俺らが出るまでもなく、休んでくれと言うので、お言葉に甘えて屋敷に帰る事にした。
シャムシャエルに伝言を頼み、空に控えている神聖国軍には昨日宿泊した宿へと戻って貰う。
屋敷へと帰る道のり、組合員や住民から声が投げかけられる。どういう話が広がっているのかすでに英雄扱いだ。
明らかに【天庸】襲撃事件以上の反響。こちらは手を上げて応えるくらいしか出来ないが、苦笑いが辛い。
歩くだけで余計に疲れる道の果てに俺たちは屋敷に戻って来た。
もう風呂に入って飯食ってだらけて寝るだけだ。
夕飯も軽くお祝いのように乾杯はしたが、至って普通。
疲れていない侍女など居ない。久しぶりに全員が奮闘する戦いだったと言える。
結局その日は、普段よりも早くに全員が就寝した。
翌日、俺は組合本部へと足を運ぶ。戦争自体は一日で終わったが戦後処理がある。
四区の区長とAランクのクラマスたち、樹界国、魔導王国、神聖国の代表も列席する。当然俺もだ。
こうして集まるのにも慣れた感があるが、皆から揃って俺と侍女たちが絶賛された。
特に俺たちの活躍を直接目にしたのが初めての連中、区長さんや各国の代表者からは特に。
神聖国代表のバササエルさんなんかは崇拝モードだったので勘弁してくれと頼む感じだ。
ともかく一通りの労いを受け、色々と話し合いは進む。
バルボッサが捕獲した獣帝国の何とかいう騎士団長は、返却した所で意味がないだろうと殺処分が決定。
すでに海王国が帝都に殴り込み、皇帝や側近含めた一新を行っているという体で話を進める。
とは言え、獣帝国に攻められたという事実に変わりなく、賠償請求はしなければならない。
それがなければカオテッドも樹界国も魔導王国もただ働きとなってしまうのだから。
神聖国は……まぁただ働きでも全然納得すると思うが、カオテッド的には払わないといけない。
どの程度の賠償を要求するのか、その分配は、など細々した話が続く。正直、一組合員の俺には難しい。
俺としては自分の意思でカオテッドを守ろうとしたわけだし、被害もなし、消耗もユアに作って貰っているポーション類くらいのものだ。
しかしだからと言って辞退するわけにもいかない。誰がどう見たって【黒屋敷】が勲功一等だから。
仮に俺たちが「褒美とかいらないですよ」と言ってしまったら、樹界国も魔導王国も組合員たちも褒賞を受け取りづらくなる。
だからまぁ「貰いますけどいつでもいいし、何ならまたスキルオーブとかでもいいです」とは言っておいた。
褒賞内容の要求くらいはいいだろう。スキルオーブだって高級品には違いないんだから。
あ、獣帝国の国宝で魔剣とかあったらそれが欲しいかな。それも言っておこう。
ともかく、その日は朝からそんな調子で会議が続いた。
そんな組合本部の様子とは裏腹に、カオテッド中ではすでにお祭り騒ぎが始まっている。
南西区や北西区、中央区だけではない。便乗するように北東区や南東区でもお祭りだ。戦勝祝い。
いったいいつの間に準備していたのか。と言うか戦争が始まる前から勝利を確信してないと、こんなすぐにお祭り出来ないよな?
侍女たちは全員休日としたので遊びに行かせたが、どうも「【黒屋敷】が出るなら勝つに決まっている」という謎の信頼があったせいらしい。
北西区にしても、魔族が襲来したと聞いて「じゃあ【黒屋敷】に頼まなきゃ」みたいな流れにすぐなったと。
……まぁ対応としては間違ってなかったから何とも言えないが、頼り過ぎるのはやめてくれ。どこにも行きづらくなる。
その北西区では衛兵の目撃証言からか、すでに『新たな【黒屋敷】伝説』みたいなものが飛び交い、酒場などでは話のタネらしい。
【天庸】の時にはイブキがフィーチャーされて英雄視されていたが、今回はスケールが違うと。
改めて【黒屋敷】の規格外さを見せつけられた者たちが、こぞって英雄視している。
誇張混じりに英雄譚を語っているらしい。勘弁してくれ。
そうしたお祭り騒ぎは数日に渡って続いた。
戦争に参加した樹界国・魔導王国・神聖国の面々もカオテッドの思い出作りとばかりに街に繰り出したらしい。
街にしてみれば一万人以上のお客さんだ。どこも盛り上がっていたようだ。
「セイヤ様、この度は聖戦に参加させて頂き感謝いたします。この場の天使族を代表して御礼させて頂きます」
「こっちこそ助かった。ラグエルさんにもよろしく伝えて欲しい」
「かしこまりました。よろしければ是非一度、神聖国にも足をお運び下さい。女教皇始め、四大司教の方々も歓迎すると思います」
「いやそれはちょっと」
「シャムシャエル、マルティエル。今後もセイヤ様の手足となり精進しなさい。報告書も頼みますよ」
「はいでございます」「はいでござる!」
各国の軍で一番早く撤退したのは神聖国軍。今回の戦いの事をラグエルさんに早く報告したいらしい。
二千の天使族が一斉にカオテッドから飛び立つ。
それはとても優雅な光景で、住民からも至る所で声が上がっていた。
ちなみに俺が神聖国に行く事はないだろう。これこそ勘弁して欲しい。
「ミーティア様、セイヤ殿、では我々は樹界国に帰還します。御前失礼します」
「フェイリーズ国防卿さん、今回はありがとうございました。ディセリュート陛下にもよろしくお伝え下さい」
「私からお父様にも文を投げておきます。帰路でもくれぐれも用心して下さい」
「はっ! ありがたきお言葉!」
樹界国軍も撤退。ビシーッとしたまま綺麗な片膝立ちで挨拶を交わした。
俺どうこうじゃなくてミーティアに対してだけどな。ミーティアには悪いが俺的には助かる。
樹界国軍が帰った後、珍しくミーティアが深い溜息をついていた。よほど疲れたのだろう。労おう。
一番遅くまでカオテッドに滞在したのが魔導王国軍。
特にジルドラ殿下はメルクリオを伴って、俺の屋敷や博物館に遊びに来ていた。
「いや、半端じゃねーな、この博物館ってのは。竜とか信じられねえが、あの戦いを見ちまうとなぁ……て言うか本物がドーンと置いてあるし」
「今にして思えば竜なんて可愛いもんだよ。兄上もあの魔族との戦いを目にしたら考え方変わるからね?」
「いやもう、それは話で散々聞いてるけどなぁ……あっ! 俺の手玉が!」
「ハハッ! ファールだね。これはもう僕の勝ちかな」
「くそっ!」
帰れよ、お前らもう。国でビリヤード台作れよ。
そんな願いを通じたのか、数日後にはやっと魔導王国軍も帰還した。
ある意味で一番付きあいやすい相手だったが、王族には変わりなく、こっちも接待しないといけない雰囲気があって疲れた。
まぁ魔導王国に関してはメルクリオに丸投げしよう。
あいつ今回大して働いてないだろうしな。
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