カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

文字の大きさ
346 / 421
最終章 黒の主、聖戦の地に立つ

最終話:【黒の主】と20人の侍女

しおりを挟む


■セイヤ・シンマ 基人族ヒューム 男
■23歳 転生者


 戦争から数日。
 各国の援軍が国元へ帰り、カオテッドの街は幾分かお祭りモードから日常へと戻って来た。


 本部長は獣帝国とのやりとりや各国・各地区への対応なども含め忙しそうだが、迷宮組合としては通常営業。
 もっとも迷宮に休日などないので、戦争が終わった組合員たちは稼ぎ目的で潜らざるを得ないのだろうが。

 戦争に参加した組合員に褒賞は与えられたらしいが、働いていない組合員の方が断然多いのだろうし。
 ともかくカオテッドはカオテッドらしく、組合員が今日も迷宮へと挑戦している。


 うちの隣の博物館は戦争時にはさすがに休館としたものの、昨日からまた営業を再開した。
 展示するものが変わったわけではないが、戦争での俺たちの活躍を受けて、再び入館者が殺到しているらしい。

 館長のセシルさんも運営には慣れていたがさすがに予想外で、昨日はうちからも侍女を派遣する騒ぎとなった。
 喜んでいるのはアネモネと本部長くらいのものだ。フィーバーもほどほどにして欲しい。


 俺たち【黒屋敷】としても日常を取り戻している。
 戦争で得たCPが大量すぎて使い道に悩む事はあるが、今の所使ってはいない。

 俺の喪服や侍女服が破損した者も居るが、一応替えもあるし、新たに<アイテムカスタム>をするまでもないという現状。

 <ステータスカスタム>にしてもさほど必要性を感じないし、あまり上げ過ぎると主人である俺を越えそうな侍女も居る為、躊躇している部分もある。
 主人としての威厳は保たなければならない。うむ。


 そんな侍女たちの今日の様子はどうかと言うと、こんな感じ。


 エメリーは今日は屋敷で侍女仕事だな。
 家事を分担するにしてもエメリーがメンバーに居るのと居ないのでは、侍女たちの動きにかなり差が出る。
 やはり侍女長様は格が違う。実際何でも出来るし、やろうと思えば一人で屋敷の全ての家事を出来てしまうと思う。
 俺としても何でもエメリーに頼ってしまうきらいがある。ここも考え所だな。


 イブキは他五人と共に迷宮に行っている。
 CPは大量にあるが魔物部屋マラソンが日常化しているようで、定期的に迷宮に入って魔物部屋に行かないとウズウズする面々が居るらしい。俺が嗾けておいて何だが重症だと思う。中毒だな。
 イブキはそんな侍女たちの戦闘リーダーとして今日は迷宮だ。何だかんだ言ってイブキがパーティーに入ると引き締まる。


 サリュも今日は迷宮だ。
 【天庸】戦でもそうだったが今回の戦争で改めて<聖なる閃光ホーリーレイ>の連発などを衆目に晒してしまった為、組合員や衛兵の間ではかなり有名な存在になっている。
 噂によると影では聖女扱いされているとか。狼人族ウェルフィンの聖女とか……マジかよ。


 ミーティアも珍しく迷宮組。
 珍しくと言うのは、自分から率先して迷宮に行きたいと言い出したからだ。
 やはり樹界国軍から集団で崇め立てられるのはフラストレーションだったのか、発散したいらしい。
 元々『神樹の巫女』だったのだからそういう立場に慣れているはずなのだが……すっかり侍女として馴染んでしまったという事だろうか。
 もしくは魔族戦で新たな戦闘スタイルを見出したか。聞けば獅子奮迅の活躍だったらしいし。


 ネネは今日は屋敷の警備だな。
 庭も含めて広い屋敷の敷地範囲、さらに門前の博物館には今日も長蛇の列という事で、不審な輩が屋敷の方に入らないよう警戒しておかないといけない。
 この範囲、ネネであれば一人で十分に賄える。何かが起きても瞬時に駆け付けられる。やはり斥候として優秀すぎるな。
 本人としては戦争の時に指揮官を暗殺しまくったのが嬉しかったらしく、また殺させてくれ的な事を言われた。……そんな機会は早々ありません。


 フロロも迷宮に行っている。
 本人は庭いじりをしたかったらしいが、迷宮組の中に後衛が不足していたからとエメリーが指名していた。
 俺としてはイブキに次ぐ、戦闘のサブリーダー的なポジションを期待している。何だかんだで司令塔として優秀だと思う。
 誰にでも物怖じせずにズバズバ言える性格と戦術眼は貴重だ。本人はあまり乗り気ではないが、なるべく戦闘経験を積ませたい。


 ヒイノは屋敷でキッチンに籠っている。
 ジルドラ殿下が遊びに来た時に疑似ワッフルのアイスクリーム乗せを出したが、それ以来、ワッフルの改良に夢中だ。
 ヒイノの場合、料理全般に興味があるっぽいが、ことデザートに関してはメルクリオとすごく話が合う。ジルドラ殿下もテンション高かったし。
 メルクリオが魔導王国で甘味研究所を立ち上げたらヒイノを派遣するのもアリかもしれない。


 ティナは迷宮だな。これは割と普通。
 毎朝俺は一部の侍女たちとは訓練場で一対一をやっているが、イブキやツェン以上にティナがヤバくなっている。
 俺が最初に一本をとられるとすれば、おそらくティナだろう。それくらいの剣の冴えを見せている。
 やはり双剣にして正解だった。そして<流水の心得>も。いずれガーブの【剣聖】を継いでもおかしくない。


 ツェンはネネと共に屋敷警備。
 ネネ一人でも問題はないが基本的には二人体制なのだ。休憩時間には地下訓練場でズーゴさんたちと訓練したり、果物を潰して酒を仕込んだりと、結構好き勝手にやっている。
 <インベントリ>に入れてある風竜の肉も少なくなってきたから竜を狩りに行きたいんだが、確か竜人族ドラグォールの里が北のマツィーア連峰の近くなんだよな。
 連峰には竜が出るって聞くし、今度案内がてら行ってみるってのも手だなーと考えている。


 ジイナは相変わらず鍛治工房に籠っている。
 戦争が終わりみんなの武器のメンテナンスも終わったが、二つばかり仕事を頼んでいる。
 一つは販売用の魔竜剣の製作。販売と言ってもメルクリオと同じくバルボッサや身内に売る為のものだ。あまり強力なものは作れない。
 もう一つは魔剣に並ぶほどの魔竜剣の作成。これは課題。ユアと協力してじっくりと取り組んでほしい。


 ポルは今日は畑仕事と庭の手入れだ。それと家事だな。
 戦争終了後に南東区のコゥムさんの所に訪れて何やら話し合っていたらしいが、どうやら泥魔族デイダルの泥を回収していたらしく、それを農業に活かせないかと相談していたそうだ。
 で、コゥムさんのプロの意見によれば、とんでもない肥料に化けるかもしれないと。
 ポルはそれから意気揚々と畑作業に従事している。野菜がさらに旨くなれば俺は嬉しい。


 ドルチェは実家との仲介が激しくなっている。
 元々魔族襲来で避難に追われた北西区だが、ドルチェの両親は特に避難などもせず店を一日閉めただけで問題なかったらしい。
 それはいいのだが、俺たちが戦争で活躍しすぎた事でコスプレ衣装の注文が殺到。北西区が黒く染まりそうで怖い。
 これでは俺たちの普段着や博物館用の制服作成にも難が出る為、ドルチェを手伝いに回している。落ち着くまで頑張ってくれ。


 アネモネはウェルシアと共に博物館の方を手伝ったり、ユアの錬金補助をしたり、エメリーと共に家事をしたりと忙しい。
 商売っ気が人一倍あるから楽しそうではあるが「ふふふふふ……」と不気味な笑いを浮かべている。
 戦争で魔族相手に有効打がなかったのが本人的には納得いってないらしく、それ以来、ユアに頼み込んで闇属性以外の攻撃手段について模索しているらしい。
 結局苦労するのはユアなんだろうが……まぁ強力な魔道具が出来たらラッキーだよな。


 ウェルシアは博物館のお手伝いが主な仕事。
 フィーバーが収まるまでは仕方ないのかもしれないが、セシルさんもウェルシアを頼っている所もあり、今日もお手伝いしている。
 本人としては迷宮も家事も商業も、同じように重要らしく、全体的な上昇志向がかなり高い。
 だからこっちも便利に頼ってしまう所もあるが、今度ちゃんと労ってあげないといけないな。


 シャムシャエルは家事。主に総合神殿の掃除を重点的にやっている。
 戦争が終わり、本国への報告はバササエルさんからも行うらしいが、だからと言ってシャムシャエルが報告書を出さないわけにはいかない。
 今回の戦争に関しては報告書が分厚くなったようで、伝書鳥を何羽も使っての報告となっていた。酷使しすぎだろ。
 俺はその報告書の内容を読んだわけではないが、下手な事が書かれていないように願うしか出来ない。


 マルティエルは同じく家事だな。
 こちらは戦争でミーティアの戦い方に感銘を受けたらしく、同じ弓使いとしてもっと精進しなければと迷宮行きを望んでいた。が、今日は屋敷で家事だ。
 ただミーティアは元々、遠近両用の上に『神樹の長弓』を持っているからこそ出来る戦い方なのであって、マルティエルとは根本的に戦い方が異なる。
 だから諦めろ……とは言えないけどね。上を目指すのは悪い事ではないから。頑張れとしか言えない。


 ラピスは屋敷で家事……なのだが、どうも海王国への報告書をおざなりにしていたらしいので、今日は無理矢理書かせている。
 海王国にはこっちからの依頼で獣帝国の帝都を攻めてもらった手前、俺としては非常に申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ。汚れ仕事を頼んでしまったと。
 しかし当の王女様はそれを気遣う素振りも見せず、お祭り騒ぎの街で遊んでいた。この野郎。
 今度、俺が菓子折り持って海王国に行かなければならないかもしれない。国王陛下に会ったら謝ろう。


 ユアは錬金工房で籠りっぱなし。
 戦争で消費したMPポーションの補充、俺の依頼した超強力魔竜剣の作成、アネモネから依頼の強力魔道具作成など課題は多い。
 本人は引き籠り体質と言うか、工房に居ると落ち着くらしいので嬉々と籠っている。
 ちなみに戦争で魔族の大群相手に魔法をブッパしてたから怖がりも改善されたのかと思ったら、そうでもないらしい。迷宮は迷宮で怖いと。改善への道のりは長そうだ。


 パティは迷宮に行っている。
 ネネが居なくてもちゃんと斥候として役立っている。本人は師匠が偉大すぎる為、まだまだと思っているようだが、Aランククランの斥候と比べてもすでに別格だと思う。
 まぁ元々才能が誰よりもあったし、そこに加えてネネの指導があったわけだからな。俺の<カスタム>もあるし。成長しないわけがない。
 これでまだ発展途中だというから恐れ入る。暗殺者としてはともかく、迷宮の斥候としてはネネを越える日が来るかもしれない。


 リンネは家事……ではあるが、結構な頻度で博物館に顔を出している。
 中庭でリュートの弾き語りをしているのだ。それも反響を呼び、今ではかなりの人気となっているらしい。
 当然の如く、歌う題材は戦争――″カオテッドの聖戦″とか言われているらしいが、ともかく今回の戦争の英雄譚だ。
 俺の侍女が自分たちの英雄譚を歌ってどうする、と言ってはみたが本人がマイペースな上、客の反応も良いらしい。
 セシルさんからも継続を依頼されているほどだ。是非歌ってくれと。それで客が入るからと。……反対派は俺だけの模様。


 と、こんな感じで侍女たちは忙しい。

 俺は特に仕事はないが、本部長やメルクリオと話し合いは頻繁に行っているし、博物館のレイアウトを考えたり、娯楽室で読書に励んだり、ヒイノと前世の料理の再現に悩んだりと色々やっている。

 第一あまり外に出たくないのだ。
 外に出れば英雄扱いされ、今まで以上に注目の的になっている。

 それまでは遠巻きに声を掛けるだけだった人たちも、握手をせがんできたり、笑いながら肩を叩いて来たりとスキンシップが激しい。
 元日本人の俺に欧米的な接し方はちょっと辛い。


 というわけで屋敷に居るのが多いわけだが、この日は昼過ぎに来客があった。
 ネネが俺の元へとやって来てこう言う。


「ご主人様、ティサリーンが来た」

「ティサリーンさんが?」


 奴隷商館の大店の店主であるティサリーンさんがわざわざここに来るなんて事は今まで一度もない。
 嫌な予感が一気に増す。
 しかし来てくれたのに会わないという選択肢もないわけで、俺は応接室でティサリーンさんを出迎えた。

 そして戦争の活躍に対する労いなど、色々と褒めてもらったあとで彼女は言う。


「ここの所、セイヤ様はお忙しそうで全然足を運んでくれなかったではないですか~。実はセイヤ様にぴったりのお勧めしたい娘がおりまして、ご紹介出来る機会がないと思っていたんですわ~。――五名ほど」


 ごっ……!?



~Fin~
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!! スティールスキル。 皆さん、どんなイメージを持ってますか? 使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。 でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。 スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。 楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。 それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。 2025/12/7 一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

処理中です...