347 / 421
after1:五人の新人侍女
1-1:奴隷となった組合員
しおりを挟む「レイラッ!」
「レイラっ! 死んじゃダメです!」
「ポーションがもう……! くそっ!」
「はぁっ、はぁっ、み、みんな……私のことは……置いて行きなさい……」
「そんなっ!」
「ふざけるなレイラッ! 意地でも迷宮の外まで連れて行くぞ!」
「はぁっ、ダメよ……貴女たちが、外に出る事を第一に……はぁっ、そ、それが迷宮組合員ってものでしょ……?」
ポーションもない、ボロボロの状態でレイラを背負ったまま迷宮を出る。
それが組合員として間違った判断だというのは分かる。
でも――それでも――
「カイナ……コーネリア……みんなを……頼んだわ……よ……」
「レ、レイラ……? そんな……レイラッ! レイラアアアアアッ!!!」
■カイナ 虎人族 女
■19歳
私たちは獣帝国にあるとある街で生まれ育った。幼馴染の六人だ。
大きくなったらパーティーを組んで組合員になろう。そんな事をいつ誰が言い出したのかは覚えていない。
物心ついた頃には六人で戦う『ごっこ遊び』をしていた。それが普通で、それが日常だった。
他の女の子のようにおままごともせず、お店屋さんになる事を夢見ず、自分たちは組合員になって魔物と戦うのだと、当然のように思っていた。
種族もバラバラ、年若い女六人のパーティー。
晴れて組合員になってからも周りからはバカにされ、男どもに言い寄られ、そんな事もしょっちゅうだった。
頼れる先輩もない。情報を得る手段が限られる。お金は稼げない。
それでもリーダーのレイラを中心に六人で協力し合い、周りから比べれば遅いだろうが、着実に成長していった。
数年経ち、Dランクになったのを皮切りに迷宮に挑戦するようになった。
ダンバー大迷宮。獣帝国で一番の迷宮だ。
組合員としてパッとしない今までの功績を糧に一念発起した感じだ。
ここで一発当ててやると、あたしは意気込んでいた。みんなも少なからず。
大迷宮を嘗めていたわけじゃない。でも想像以上だったと言わざるを得ない。
意気込んで臨んだもののろくな成果も得られなかった。
どうにかしなきゃと借金をして強い武具を買ったり、今にして思えば相当焦っていたのだと思う。
地道に頑張ろうとレイラは言っていたが、あたしたちは「早くなんとかしなきゃ」って危機感ばかりが先走っていた。
その結果がこの様だ。
罠に掛かった上に魔物に襲われ、リーダーのレイラを喪った。
持っていた背嚢や武器を投げ捨てて逃げるしか出来なかった。
後に残ったのは絶望と後悔と借金だけだ。
どうにも出来なくなったあたしたちは、紆余曲折を経て借金奴隷となった。五人そろって。
もう組合員として戦う事なんて出来ない。
どこかにバラバラに売られて終わりだ。
レイラの遺言を守る事も――。あたしは全てを諦めていた。
しかし予想とは異なり、五人そろってカオテッドの奴隷商館に向かう事になった。奴隷商館の大店【ティサリーン奴隷商館】だ。
おそらくそこからバラバラに売られるのだろうと思い、ダンバーからカオテッドまで五人で寄り添って過ごした。
みんなの顔を見るのもこれが最後かもしれない。
泣き虫のクェスだけじゃなく、あたしたち全員が涙を流していた。
「あらあらあら、こんな娘たちが五人揃ってだなんて珍しいわね~。嬉しいわ~」
ティサリーンさんは貴族の女性のような感じで、最初は苦手だった。
でも貴族っぽいのは見た目だけで、中身はとても親切で親しみのある暖かい人だった。
大店の店主だからなのか、ティサリーンさんが特別なのかは分からない。
でもあたしたちにとっては嬉しい誤算だった。
嬉しい誤算と言えば、商館の中でもあたしたちはいつも五人一緒に居させてもらえた。
普通こういうのって部屋を分けたり、一人ずつさっさと売ったりするもんだと思っていた。
だってそうしないと奴隷に不必要な仲間意識が芽生えちゃうだろ? 生活費だって掛かる。
だから一緒に居させてもらえる事が不思議だったし、何よりありがたかった。
ティサリーンさんは奴隷であり商品であるあたしたちにも優しく接してくれる。普通に話もするし、相談も出来た。
その中で、あたしたちはこの先どうなるのかってのも、恐る恐る聞いてみた。
「あら~、それはね~、最初から決めてるのよね~」
「決めてるって、売り先を、ですか?」
「そうそう~。五人まとめてとあるお得意様にお願いしようかな~って」
『五人まとめて!?』
それだけはないと思っていた。
自分で言うのも何だけど、あたしたちの値段はおそらく高い。
年齢は十五~十九歳の女、見た目も悪くない、元組合員で戦闘も出来る。需要はありそうだし、さらに借金奴隷だからその分の建て替え費用もある。どうしたって高くつくだろうと。
仮に買い手がつくとしても種族だってバラバラだし、五人まとめて買うなんてありえない。
例えば『飛べる鳥人族が欲しいからケニだけ買う』とか、『狐人族が希少だからクェスだけ買う』とか、そういう風になるだろうと。
しかしティサリーンさんは五人まとめて売ると言う。
「もし五人の中に狼人族や兎人族が居たら悩んでいたけどね~。虎人族、熊人族、鳥人族、猫人族、狐人族でしょ~? だったら問題ないわ~」
「えっ、ど、どういう事です?」
「その方の奴隷に貴女たちと同じ種族が居ないって事よ~。全種族を制覇するつもりなら協力して差し上げたいじゃない~?」
『ぜ、全種族制覇!?』
つまりその買い手はあらゆる種族の奴隷を集めていると!?
で、私たちの種族の奴隷を持っていないから、私たちをまとめて売ろうと!?
種族コレクター!? そんな金持ちの変態みたいなのに売られるの!?
「まぁお金持ちはお金持ちね~。多分カオテッドで一番お金持ちでしょうし~。変態ではないと思……ええと、侍女が好きだったり突拍子もない考え方をしたりはしてるけど、多分変態ではないと思うわ~、きっと」
なんか聞くたびに不安になって来る。
今まで五人そろって一緒に居られたから、余計にだ。
「カオテッドで一番のお金持ちというのは、つまり貴族、様、という事ですか?」
「いいえ、カオテッドに居る貴族って言うのは四区の区長さんだけなのよ~。その御方は中央区にお住まいだからね~(まぁ王侯貴族はその周辺に居るけど~)」
「はぁ、では大商人であるとか……」
「うーん、商売もしているわねぇ~。博物館って言ってね、カオテッドで一番の観光スポットなのよ~。そこの経営者ね~」
「はくぶつかん?」
「そうそう。カオテッド大迷宮の領域主のね~ドロップ品がぶわ~って展示してあるの。見事な見世物よ~、あれは」
カオテッド大迷宮の領域主? そのドロップ品? え、それを集めて『はくぶつかん』ってトコで見せているのか?
つまりその大商人は種族コレクターでもあって、ドロップ品コレクターでもあると?
それでカオテッドで一番金持ちとか意味が分からない。頭が混乱してきた。
「まぁ自分で狩ってそれを売らずに並べて見世物にするだなんて、さすがセイヤ様と言うか、さすがSランクと言うか」
「ええっ!? Sランク!?」
「ん? そうよ~? カオテッドで唯一のSランククランよ~。そこのクラマスがセイヤ様って言うの」
「く、組合員なのですか!? 大商人ではなく!?」
「大商人でもあるけど本業は迷宮組合員ね~。多忙な人だわ~」
い、いかん、頭が混乱している。周りを見ればクエスもキャメロも頭を抱えている。
コーネリアとケニは思考を放棄したようだ。あたしも放棄しちゃいたい。
と、とにかくティサリーンさんが私たちを売ろうとしている相手は、Sランククランのクラマスであり、カオテッドで一番の金持ちの大商人でもある……と。それで名前は『セイヤ』というと。
Sランクとか……ホントに存在するのか。
獣帝国だと【赤き爪痕】ってのが有名だったが見た事などない。
竜みたいなものだな。強いとは知っていてもあたしたちのような一般人にとっては御伽噺の中の存在だ。
ん? その人に買われるという事はあたしたちも迷宮に入るのか?
……いやいや、Sランクの探索に付き合えるわけないし、何よりあたしたちは奴隷だ。
肉壁程度の仕事しか出来ないだろう。再び組合員になるのは諦めた方が良い。
「ホントはすぐにでも紹介したいんだけどね~、今はちょっと忙しいのよ~」
「忙しいって、そのSランクの方がですか?」
「そうそう。もうすぐ獣帝国軍とカオテッドの戦争が始まっちゃうのよ~」
『ええっ!?』
せ、戦争!? 獣帝国とカオテッドが!?
それはつまり帝都の軍隊が攻め込んで来ると!?
あたしたちがカオテッドに来て間もないのに!? ここが戦地になるの!?
って言うかティサリーンさんのんびりしすぎでしょう!?
「だ~いじょうぶよ~。もうじき戦争は始まっちゃうけど外が騒がしいとかもないでしょ~? カオテッドに住んでる人たちはみんな分かってるのよ。結果がどうなるか、なんて」
「えっ、ど、どういう事です?」
「セイヤ様の率いるSランククラン【黒屋敷】はカオテッドの英雄よ。彼らがここに居るのに戦争を仕掛ける獣帝国がバカよね~。何万の軍勢であっても【黒屋敷】の二一人に敵うわけがないのに~」
「なっ……!?」
何万もの獣帝国軍に勝てる二一人。それがSランククラン【黒屋敷】。
普通に考えればバカなのはカオテッド側の方だ。
でもティサリーンさんは当たり前のように言う。勝つに決まっていると。
あたしたち五人はそれから不安な日を過ごした。
与えられた情報量が多すぎるというのもある。意味不明すぎるというのもある。戦争の件もそうだ。
その全てが解消されるのは少し後の話。
ティサリーンさんの言う事は正しかったが、意味不明すぎるのは全てを知った後でも同じだった。
……こんなの理解しろって方が無理だ。なんなんだこのご主人様は。
=====
■カイナ 虎人族 19歳 162cm
サブリーダー的ポジション。斧使いの前衛。一人称「あたし」。大雑把な性格。
■コーネリア 熊人族 18歳 178cm
サブリーダー補佐っぽい。中盾直剣の前衛。一人称「自分」。騎士に憧れているおバカ。
■ケニ 鳥人族 18歳 170cm
飛べる弓使い。一人称「私」。のんびり屋で能天気。「ほぇ~」とボケている。
■キャメロ 猫人族 16歳 164cm
斥候。短剣で遊撃。一人称「ボク」。元気活発だが内心は真面目。
■クェス 狐人族 15歳 160cm
火魔法使い。一人称「私」。怖がりテンパリ系生真面目。
ちなみにレイラは20歳の獅人族で剣士でした。非常に頭が良く、世話好きで仲間に甘いリーダータイプ。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる