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after1:五人の新人侍女
1-7:侍女長様による黒屋敷案内・庭編
しおりを挟む■キャメロ 猫人族 女
■16歳 セイヤの奴隷
もうボクの頭は破裂しそうだ。今日一日で色々とありすぎた。
いやまだ終わってないし、最初だから頑張って覚えなきゃいけない所も多いし、早く慣れなきゃいけないんだろうけど。
みんなもそんな感じで気は張っているけど、さすがにコーネリアは遠い目をする事が多くなり、ケニは「ほえー」としている。
カイナはすごく気合い入ってるみたいだ。真面目に見えるのが珍しい。
クェスは元々真面目だからね。あまり心配はしていない。
さて、お屋敷をぐるっと案内されて、その足でエントランスを出た。お庭だね。
空気を吸えば少し気持ちが楽になる。景色はちょっとアレだけど。正門の向こうに行列見えるし。
エメリーさんはお屋敷を出るとすぐに左に曲がる。ボクたちも後に続いた。
「ポル、お邪魔しますよ」
「はいです!」
「ここの畑は主にポルが主導となって管理をしていますが、私たちもお手伝いする時もあります。貴女たちにも声が掛かるかもしれません」
意外だなぁと思った。お金持ちなんだから農業なんかせずに野菜とか買っちゃえばいいのにと。
何も苦労して畑の世話をする必要もなさそうに思える。これまでお屋敷の中を見た感じだと。
そんなボクの疑問を察したのか、エメリーさんは続けた。
「土が特殊なのとポルの<農業>スキルもあって市で売られているものよりも非常に品質が良いのですよ。ご主人様はお料理にもお詳しいので香草などはよく使いますしね」
「この土が特殊なんですか? 一見すると普通ですけど……」
「今は泥魔族の泥を混ぜていますね。どうやらかなり有用なようで」
『で、泥魔族!?』
ま、魔族ですよねそれ!? あ、ご主人様が言ってた先日の『聖戦』の!? その相手ですか!?
その死体を畑に!? いや死体って言うか本当に泥なんでしょうけど!
エメリーさんとポルさんが言うにはどうやらその通りらしい。
南東区の専門家にも相談して、非常に高品質な肥料になるのが分かったとか。はぁ……。
「それと奥にある丸太でキノコを育てていますが、これはポル専用です。菌人族でないと扱えませんので」
ああ、何の丸太かと思ったらキノコを育てているのか……。
菌人族って樹界国にしか居ない希少種族って聞いたけどキノコを育てる能力があるらしい。
確かにキノコを育てるなんて聞いた事ない。スゴイな。ポルさんの持ってる鍬もミスリルっぽくてスゴイんだけど。……えっ、まさか本当にミスリルの鍬なんです?
ともかくここで収穫されたものも私たちの食事に使われるらしい。
昼食のサンドイッチでもあまりの美味しさにビックリしたけど、夕食はどうなる事やら……。
エメリーさんは次に小屋に案内してくれる。お屋敷を出て右側の建物だ。
二棟並んでいる右側。黒い屋根からは金属の煙突が伸びている。
そして近づけばカンカンと音が聞こえた。……という事はまさか。
「お邪魔しますよ、ジイナ」
「はーい」
「ここがジイナ専用の鍛冶場ですね。皆の武器やご主人様発注の備品などが造られています」
ジイナさんが専属鍛冶師だとは聞いていたが、まさか敷地内に鍛冶場まであるとは思わなかった。
普通は鉄を打つ音が響くから、住宅街から離すものだ。それがこんな近くに。
と言うか、音が全然外に漏れてないんだけど。どういう建物の造りになっているのか分からないが。
鍛冶場の中はいかにもという感じだが、備え付けの棚に置かれているのはどう見てもミスリルや竜素材。
聞いてはいたけど本当にそんな高価な武具を作っているのかと。すごく無造作に置かれてるし。
炉も金属で出来ているようで少し変わっている。工具も緑っぽい金色……いやまさか……アダマンタイトなわけないですよね?
「あ、そうそう皆さんの武器を造るにサイズとかを知りたいんですよ。ちょうど良かった」
ジイナさんはそう言って、カイナ、コーネリア、ボクに色々聞いてきた。
試作の武器の柄を握って、もう少し太くとか、細くとか。
カイナの斧の形状はどんな感じだとか。その顔は鍛治師のそれだ。
「色は黒か緑になっちゃいますけどどうします?」
「緑で良いのではないですか? 黒より加工も楽でしょうし一時的なものらしいですから」
「ですかね。じゃあ風竜にします」
『風竜!?』
単純に色合いの相談かと思ったら、どの竜を使うかという話だったらしい。
ちなみに黒の場合は【炎岩竜】というものの素材になるそうだ。
ただその場合だと甲羅から加工する必要があるとかで手間が掛かるんだとか。
……いやもう何でもいいです、はい、何なら竜素材じゃない方が安心して使えます。
ジイナさんの鍛冶場を出て隣の建屋へ。外観は鍛冶場とほぼ同じ、黒い屋根だ。煙突はないけど。
「ユア、お邪魔しますよ」
「は、はいぃ、よ、よろしくお願いしますっ」
なんか緊張してるのが人蛇族の専属錬金術師、ユアさんだ。
つまりここは錬金工房。自前で鍛冶場を持っている事に比べればまだマシに思える。
しかし中は非常に変わっている。
床はツルツルだし、小型のキッチンのようなものもあるし、素材を入れているであろう棚は非常に大きい。
ボクも錬金工房に入った事はないが、何となく「変わっている」と感じる。
「ここでは日常的に使うポーション関係や魔道具、武器では杖なども造っていますね」
「あっ、ジイナさんから聞きました。クェスちゃんの杖を造るって」
「は、はい、よろしくお願いします」
「は、はい、こちらこそ。えっと、それでとりあえず火と闇って聞いてるんですけど」
ユアさんがエメリーさんに相談しだした。
どうやらクェスの杖を造るに当たって問題があるらしい。
「本当は私やアネモネちゃんと同じにしたいんですけど、火属性の大魔石が在庫にないのでヘルハウンドでもいいですか?」
「また四階層に領域主を狩りに行かないといけませんね。とりあえずは仕方ないでしょう」
「それと【不死王の紅玉】がないのでアネモネちゃんの杖より下になっちゃいますけど……」
「それも仕方ないですね。現状で出来るもので対応するしかありません。ないよりマシでしょう」
な、なんか聞こえる会話が物騒なんですけど。四階層の領域主? その魔石でクェスの杖を?
いやまぁ私たちの武器も竜素材らしいからどっちもどっちな気がするけど。私たちにとってはどちらも雲の上の会話だ。
「火属性の杖はこんな感じになりますけど大丈夫ですか? ちょっと持ってみて下さい」
「は、はい、ありがとうございます。……うわぁ、黒い杖なんか初めて見ました。すごく持ちやすいです」
「それは良かった。じゃあ私と同じように黒曜樹で造りますね」
黒曜樹という木材を、この時の私たちは誰も知らなかった。
後から聞いてアダマンタイト以上に貴重で高価な素材だと知ったわけだが。
その後クェスが震えながら杖を使っていたのは言うまでもない。
錬金工房を出て庭へ。
ここの管理や手入れ、警備なども仕事のうちだそうだ。
やっぱりこれだけの大きさのお屋敷だと侍女の仕事も多いのだろう。
すごく綺麗な庭で、寝転んだり走り回りたくなる。
「庭を管理しているのは主にフロロ、ミーティア、ポルです。芝生に勝手に入るとフロロが怒りますから気を付けて下さい」
……危なかった。
そんな事を思いつつ石畳を歩き、正門の近くへ。
警備用の詰所の隣に行くらしい。四角く大きく開いた穴だ。
どうやら階段で下りられるようで、その先は地下室のようになっているらしい。
階段も壁もつるんとした石材でとても頑丈そうに見える。
下って行くと中からガキンガキンと戦闘音のようなものが聞こえて来た。
「おや、お客様が使用中のようですね。ちょうどいい、紹介しましょう」
エメリーさんがそう言う。
階段を下りきると、そこは広い空間。丈夫な石壁に囲まれただけの場所だ。
「ここは訓練場。私たちは皆ここで戦闘訓練を行っています」
「に、庭の下にこれだけ広い訓練場が……!」
「走ったり模擬戦も出来ますし、奥に的が見えるでしょう? あれで魔法や弓も練習できます」
「ほぇ~これだけ距離があれば弓の練習にはいいですね~」
「奥の横壁はゴツゴツしていて壁上りの訓練も出来ます。ボルダリングと言いますが」
「なんとそんなものまで……」
「ここは貴女たちもよく使う事になると思います。迷宮に入る前に訓練が必要ですし」
SSSランクともなると自分たちの訓練場を持っているのか……。
しかし大都市の地下にこれだけの広さの施設とはスゴイ。
ボクらも迷宮に入るとは言われたけど、その前にここで訓練ってわけだ。
そうして模擬戦をやっている奥の方へと足を運ぶ。
メイドさんは竜人族の人、確かツェンさんという名前だったはず。その人一人。
他は獣人系種族の男性ばかり七名ほど。二人がツェンさんと戦い、他は囲んでいる。
ツェンさんたちはこちらに気付いたようで模擬戦をやめたようだ。
「おー、新人の案内か? それとも一緒にヤってくか?」
「黙りなさいツェン。バルボッサさん、ズーゴさん、皆さんお邪魔します。こちら新人の五名です。お見知りおきを」
「バ、バルボッサさん!?」
反応したのはカイナだ。もちろんボクたちも知っている。
獣帝国でもダンバー大迷宮でも有名なAランク組合員。【獣の咆哮】。
そのクランマスターがバルボッサさんだ。
同じ虎人族で斧使いのカイナが憧れていた人物でもある。
「【獣の咆哮】の皆様は紹介するまでもなかったようですね。彼女たちはダンバー大迷宮に潜っていたそうですから、知っていてもおかしくはありませんが」
「俺らがダンバーに居たのって六年くらい前だぜ? それからずっとカオテッドだし。よく知ってるもんだよ」
「と、当然ですよ! ダンバーの四階層に行ったクランなんか限られてますし獣帝国の組合員なら【獣の咆哮】の名前を知らないはずないですしそれに……」
「落ち着きなさいカイナ。バルボッサさんはお客様ですよ? 貴女は侍女になったのですからシャンとしなさい」
「は、はいっ」
そうだ。ボクたちはご主人様の奴隷で侍女で、ここはご主人様のお屋敷で、バルボッサさんはお客様。
いくらファンだからってぐいぐい迫って良い人じゃない。
バルボッサさんはそんなカイナのやりとりに苦笑い。ツェンさんは後ろで笑っている。
「ハハハッ! さすがAランク様は有名人だなあ! 獣帝国じゃ歩けねえんじゃねえか!?」
「うるせえよツェン! てめえが言うと嫌味になんだよ! SSSランク様がよお! ……ったく、大体俺たちよりズーゴさんたち【八戒】の方が有名じゃねえのか? よっぽど実績あると思うんだが」
「実績は今やお前らの方があるだろうよ。それに俺たちが一線から退いたのは何年も前だ。若い娘たちが知らないのも無理はない」
どうやらズーゴさんという猪人族の人はバルボッサさんの先輩らしい。
【八戒】という元Bランク迷宮組合員で今は傭兵団だそうだ。
お屋敷の警備などを頼む事も多く、そういった付き合いから訓練場によく来るそうだ。
その【八戒】という傭兵団とカオテッドのAランク以上のクラン、【黒屋敷】と付き合いのあるそれらの人たちは自由に訓練場を使えるらしい。
そうか……バルボッサさんがお屋敷によく来ると。カイナは喜びそうだなぁ。
「では今度カイナたちが訓練をする時にバルボッサさんに手合わせをお願いしてはどうです?」
「ぜ、是非っ!」
「やめてくれエメリー。カイナっつったか? 何か打ち砕くようで心苦しいが……俺らは確かにAランクだけどよ、【黒屋敷】はSSSランクだぜ? 俺らが逆立ちしたって敵わねえんだ。【黒屋敷】の先輩と訓練した方がよっぽど有意義だぞ?」
「で、でも、バルボッサさんは獣人系種族で最強格ですし、同じ斧使いですし……」
「斧使いならジイナが居るじゃねえか。まぁあいつの斧は反則だけど」
あー、ジイナさんも斧使いだって言ってたなぁ。鉱人族だから槌の方が似合いそうだけど。
それに斧が反則って……また竜素材とか超豪華な斧なんだろうか。
「あと獣人系最強もサリュかティナだからな。これは間違いない」
「サリュ、さんと、ティナ、さん……?」
「あ、言っておくけどサリュを『忌み子』とは見ない方がいいぜ? これは獣人系種族の先達としてのアドバイスな。ビビってると思うけど、カオテッドじゃ慕われすぎて『白狼教』とか出来るほどの聖女様扱いだから」
『はあ?』
ご主人様もそれっぽい事は言ってたけど……白狼教って何?
バルボッサさんでさえ『聖女』って言うくらいだから本当なんだろうけど……。
「で、でもティナ、さんってその、兎人族の幼い子、ですよね?」
「ヒイノの娘ですよ。彼女は八歳で最年少の剣士です」
「エメリーの言う通りなんだが、俺ら【獣の咆哮】が総出でティナと戦っても負けるだろうよ。俺がタイマンしたら一瞬で完封負けだな。それくらい強い」
「は、はぁ」
Aランククラン総出で戦って八歳児に勝てない?
どういう事? 獣人系種族最強ってホント?
「ま、お前らも【黒屋敷】に入ったからにはあっという間に俺より強くなるんだろうさ。どうせ気が狂った探索するハメになる。訓練くらいなら付き合ってもいいが、目標にするのはティナとかにしといた方がいいぜ? なぁズーゴさん」
「そうだな。カイナ殿と言ったか、虎人族最強になるのはおそらくすぐですぞ?」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 俺にも意地ってもんが多少はあるんだよ! 相手が【黒屋敷】でも少しは抗わせてくれ!」
「はははっ、我々常人は地道に鍛錬あるのみだ。さあ続けようじゃないか」
「ちくしょう! さっさとSランクに上ってやるからな!」
そう言って模擬戦は再開された。ボクたちはポカーンとしていたけど。
ツェンさんは軽く戦っているようでバルボッサさんとズーゴさんの二人をあしらっていた。
どちらもボクとは次元の違う戦いだったけど……え、これでも獣人系種族最強じゃないの?
サリュさんとティナさん……どれだけ強いって言うんだろ……。
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