カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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after1:五人の新人侍女

1-18:五人娘、はじめてのカオテッド大迷宮・後編

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■カイナ 虎人族ティーガル 女
■19歳 セイヤの奴隷


「じゃあそろそろ魔物部屋に行くぞ」

「は!?」


 イブキさんが意気揚々とそう言ったので思わず聞き返してしまった。

 ま、魔物部屋? ってあたしが知ってるあの・・魔物部屋だよな?
 間違えて入ったら部屋を埋め尽くすほどの魔物に襲われるっていう、迷宮によくあるトラップの……。

 その罠の凶悪さなんかダンバーでもよく聞いたもんだ。
 だから高価な地図だって買ったし、道順についてもレイラがよく確かめてた。
 入っちまったら全滅必死。一人二人でも生き残れたらラッキーだってくらいだ。


 で、聞けばどうやら【黒屋敷】は魔物部屋に入るのが恒例らしい。これはイブキさんたちが最初にご主人様と迷宮に入った時からだそうだ。


「CPを稼ぐのに一番効率が良いそうだ。魔物部屋は」

「えっ、CPの為にわざわざ自分から罠に掛かるんですか!?」

「ああ、一階層には六か所も魔物部屋があるからな。そこをぐるぐると回るんだ」

「何か所も入るんですか!? 一部屋だけじゃなく!?」

「まぁ今日は最初だし三か所くらいのつもりだが」


 いやいやいや、一か所だって入っちゃいけないと思うんですけど!?

 と慌てるあたしと、さすがに驚愕の表情を浮かべるケニ。
 しかしティナなんかは「わーい」とすっごく楽しそう。えぇぇぇ。


「カイナさんとケニさんは入口に立ってるだけで大丈夫でござる。最初から魔物の集団と乱戦とか無理でござるから」

「そうです。魔物部屋ってこんなトコですよー、こうやって倒してますよーって見せるだけです。ね? イブキさん」

「ああ、最初は私たち四人で殲滅するから二人は入口で待機だ」

「は、はいー」「わ、分かりました」


 ……「最初は」ってなんです?

 そんな事も聞けずにイブキさんたちはガチャリと魔物部屋への扉を開け、散歩感覚で入っていく。
 あたしたちは付いて行くだけだ。
 初めて入った魔物部屋。大体お屋敷の食堂と同じくらい広い。

 あたしとケニが最後に部屋に入ると、後ろの扉がガチャリと自動で閉まった。
 それと同時に煙と共に現れる魔物の群れ。
 ゴブリン、コボルト、ケイブアント、ブルーキャタプラなどなど本当に雑多な魔物たちだ。

 あたしとケニは「ひぃっ」と思わず声を上げ固まってしまったが、先輩四人は違う。
 出て来たと同時にイブキさんは大剣を振るい、マルは私たちの前に<光の壁ライトウォール>を張り弓を連射する。
 ティナはもう見えない速度で斬り刻んでいる。サリュは<光の槍ライトランス>を連発している。

 瞬く間に消滅する魔物と、新たに煙から現れる魔物。そしてそれも即殺される。

 そんな圧倒的な蹂躙が一分ほど繰り返されて辺りは魔石だらけになった。
 背中の扉からガチャリと音がする。どうやら開いたらしい。……って言うか今まで鍵でも掛かってたのか。
 全部で四~五十個ほどだろうか。一気に魔石が集まった。これだけで相当な稼ぎだ。

 イブキさんがあたし達に顔を向けて言う。


「とまぁこんな感じだな。ここは最初の魔物部屋だから魔物も弱いし数も少ない。と言っても一階層の魔物部屋はどこも似たような感じだが」

「は、はぁ……」

「とりあえずこういう形で我々は探索していると、そう思っていてくれ。思っていたより安全だろう?」

「は、はぁ……」

「うむ、二人も少し慣れたら攻撃に参加してみるといい」


 ……いや、慣れるのか、これ?




■ケニ 鳥人族ハルピュイ 女
■18歳 セイヤの奴隷


 <魔力探知>による索敵、長弓の扱い、クランメンバーとの戦い方、探索方法、そして魔物部屋……。

 【黒屋敷】の一員となって初めての迷宮探索は課題も多い上に、特訓めいた事と驚かされる事も多く、ひっじょ~~~に疲れました。

 カオテッド大迷宮自体、ダンバーと比べて厳しいって聞いてましたけど正直そこまでの差は分かりません。一階層だけですし。
 魔物部屋とかは厳しいって言うか死にに行くようなものなので、またちょっと話が違いますし。
 あんなのカオテッドだろうがダンバーだろうが死にますよ。

 いやまぁ二か所目からは私も怖々撃ちましたけどね。カイナは三か所目だけですけど。
 どうも先入観と言うか「魔物部屋=死ぬ」ってイメージがあってビクついちゃうんですが、先輩方の蹂躙っぷりを見ちゃうとね……特にティナちゃんがヤバイ。バルボッサさんが獣人系種族最強と言っていたのがよく分かります。

 普通に入って普通に蹂躙しちゃうから「ああ、大丈夫なのかな?」と錯覚しちゃうんですよ。
 迷宮組合員にはあるまじき思考だと思いますが、これが【黒屋敷】の普通なのかなーと諦めつつあります。


 そんな感じで今回の探索は終了しました。
 カイナと私はさすがにぐったりモードですが、一応何とか乗り切れたかと思います。
 色んな意味でいい経験になったなーと。Bチームは大丈夫かなーと少し心配していますが。

 階段を上り迷宮を出ると、そこは組合の中。
 相変わらず違和感がありますけどホッと一安心も出来ます。
 見回すとBチームの姿はありません。先に帰ったのか、まだ潜っているのか分かりませんが。


 イブキさんが先頭で受付へ行くと、ザザーッと人波が割れます。行きもそうでしたけど、すごいですね、ここの人たち。
 自動的に空いたのはまた羊人族サテュロの受付嬢さんです。専属なのでしょうか。
 イブキさんはマジックバッグから大量の魔石が入った袋をドサッとカウンターに乗せ「頼む」と一言。


「……172個。はぁ……まぁた魔物部屋行きましたね! 新人さんが可哀想だからいじめないでって言ったじゃないですか!」

「いじめてもいないし走ってもいないぞ? 普通に狩っただけだ」

「もうっ! その『普通』が普通じゃないって言ってるんですっ! SSSランクになったんですからもっと模範的に――」


 やっぱり【黒屋敷】にとっての『普通』は『異常』なんですねー。良かった。私の感覚は間違ってなかったようです。

 でもお屋敷での日常が全て『異常』なので、だんだんと違和感がなくなってくるんですよねー。
 イブキさんが『普通』と言っているのも少し分かる自分にげんなりします。


 と、そんな風に受付で騒いでいると、組合の入口から笑い声が聞こえました。


「ガーッハッハッハ! おい、見て見ろよ! メイドどもがいっちょまえに武器担いでるぜ!」

「ハハハッ! カオテッド本部がどんな所かと思えば気が抜けますぜ! 女子供が潜ってるくらい雑魚迷宮って事でしょう、ねえリーダー!」

「ちげえねえ! 実は小規模迷宮なんじゃねえか!? ガハハハハッ!」


 先頭は体格の良い虎人族ティーガル。そのリーダーの後ろにはパーティーメンバーと思われる獣人系種族ばかり。
 獣帝国から来たんですかねー。
 で、拓けた所で騒いでいる私たちが目に入ったと。まぁ目立つ格好しているという自覚はあります。

 彼らはニヤニヤと笑いながらこちらに近づきます。


「おいおい、今SSSランクとか言ってなかったか? なんだその訳分かんねえランクはよお! 本部のランク付けは余所と違うのか!? こんなメイドどもがSSSランクだったら俺たちはSSSSSランクだぞ!」

「うわっ、リーダー! 『忌み子』が居ますぜ!」

「なにぃ!? ……チィッ! 災厄を呼ぶ忌み子か! 来て早々気分が悪いぜ! 目障りだからどっか消えろよこの――」


 と、そのリーダーがサリュちゃんに手を伸ばした時、間に割り込んだのはカイナでした。
 同じ虎人族ティーガルでもカイナにとっては見上げるほどに大きな相手。
 その右手首をカイナは右手で握って止めます。


「ああん!? なんだてめえは!」

「こっちのセリフだ! てめえサリュを馬鹿にすんじゃねえ! あたしらの仲間だぞ!」

「うるせえ! てめえ虎人族ティーガルのくせに『白い忌み子』を知らねえのか!?」

「知ってるよ! でもサリュは忌み子なんかじゃねえ! みんなを助ける聖女だ!」

「プッ! ガーッハッハッハッハ! 聖女だとよ! 忌み子は忌み子じゃねえか! 馬鹿かお前!」


 右手首を掴まれたままリーダーは高笑い。後ろのパーティーメンバーも同じように笑っています。
 私もプッツンきそうですねー、これは。カイナの横に並ぼう……としたら、私以上にカイナはキレてたようです。


「馬鹿はてめえだ、出直して来いやあああ!!!」


 ――バゴン!!!


 軽くジャンプしてから大振りに顔面をぶん殴りました。
 ご主人様に<カスタム>されていた感触は迷宮での実戦で掴んだ部分もありますが、キレたカイナの拳は、リーダーの虎人族ティーガルと後ろのメンバーをまとめて組合入口まで吹き飛ばすものでした。
 斧を出さなかっただけマシですが、これは死んだかも分かりませんね。


「<範囲回復エリアヒール>!」


 即座に放たれたのはサリュちゃんの回復魔法。これには私もカイナも驚きました。
 悪口を言われていたサリュちゃんが相手を回復するだなんて……一番怒っていてもいいはずです。


「カイナさん、かばってくれてありがとうございます」

「お、おう」

「でもやりすぎですよ! 今のカイナさんが全力で殴ったら死んじゃいますからね! 危なかったですよ!」

「お、おう」

「ああやって絡んで来たら投げて気絶させちゃえばいいんです! 帰ったらちゃんと教えますから!」

「は、はい……」


 ……投げて気絶させるのが正しい対処法だったって事ですか?
 殴って殺しちゃダメと……それを優しいと言うのか厳しいと言うのか分かりませんけど……。

 サリュちゃんはカイナに少しお説教した後、にこっと笑いました。


「でも嬉しかったです。カイナさんが仲間って言ってくれて」

「あ、当たり前じゃねえか。サリュはクランの回復役ヒーラーであたしらの仲間だろ? 仲間を馬鹿にされたら怒って当然だ!」

「ですか……でも私、聖女じゃないですからね? 聖女とかシャムさんとかの担当ですし、私、聖女とか嫌ですからね?」


 サリュちゃんは聖女と言われるのが嫌な模様。
 しかし周りを見ると祈る人もちらほら。
 どうやら悪口を言ったリーダーに対しても回復した事で、慈悲深き聖女様と見られているらしいです。ヒソヒソ聞こえます。
 サリュちゃん……聖女扱いは諦めた方がいいかもですよ?




■セイヤ・シンマ 基人族ヒューム 男
■23歳 転生者


「なるほどな。迷宮組はそんな感じか」


 五人の初探索が終わっての夕食後、俺はイブキとシャムシャエルから報告を聞いている。
 マラソンのように走ったりはしなかったらしいが魔物部屋が三部屋ずつ回ったらしい。毎度のことだな。
 それぞれ二部屋目から攻撃に加われた者も居れば、三部屋目から攻撃に加わった者も居る。
 総じて柔軟に対処出来たようだ。

 スキルや武器の扱い、迷宮でのパーティー戦闘に関しても一通り教えたらしい。
 そのわりには五人とも結構元気と言うか、初探索のヤツは大抵ぐったりしているんだが、五人はそれほどでもない。

 やはり元々迷宮を知っているというアドバンテージがあるのに加え、訓練期間を長めにとったのが良かったかもしれない。
 初探索が終わって元気だったのはティナとツェンくらいだからな。リンネやラピスでさえぐったりだったし。


「カイナもよくサリュを守ったな。手加減は覚える必要があるけどよくやったと言いたい」

「はいっ! ありがとうございますっ!」


 ビシッとして大きな返事。イエッサーって感じだ。軍隊かここは。

 どうも俺が叩きのめした一件から、俺に対して妙にキビキビするようになった。五人とも。
 俺としてはカイナに防御か回避を教える為に死に際まで追い詰める必要があるかな、と思ってやった事だった。
 結果、斧をぶんぶん振り回すだけだったカイナが防御をとった事で、終了としたのだ。

 それによって俺にヘイトが向けられるのは仕方ないと思った。イブキに同じ真似はさせられないし、部下にヘイトを向けられるのが上司の役割でもあるし。

 まぁ上司と部下じゃなくて主人と侍女だから本当はヘイトを向けられたくはないけど、仕方ないなと。


 ところがそれ以降、五人は俺に対して『上官と下級兵』みたいにイエッサーな感じだし、話しかければ嫌がるどころか尻尾が嬉しそうに揺れている。
 どうしてこうなったのか全く分からない。
 もしかすると獣人系種族特有の『強者をボスと見る』的な何かなのかもしれない。

 ともかくカイナの改善も見られたし、サリュとの雰囲気も良くなったので結果オーライとしよう。

 一応五人にそれぞれ初探索の感想も聞いた。
 やはり魔物部屋はショックを受けたらしいが、それ以上に通常の探索でスキルを使いこなせなかったり、戦闘で思うように攻撃出来なかったりといったような反省点が多く出た。

 自分たちで改善点や反省点、目標が出るのは大収穫だ。
 これはなるべく探索させた方が良さそうだな。訓練と並行して。

 本部長からも四階層に調査に行ってくれと言われているし、ある程度五人が戦えるようになったら潜ってみるかな。
 風魔石と火魔石も欲しいし。



~After-1 Fin~


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