370 / 421
after2:海王国に行こう!
2-6:王都アクアマリン到着!
しおりを挟む■ミーティア・ユグドラシア 樹人族 女
■142歳 セイヤの奴隷 日陰の樹人 ユグド樹界国第二王女
「お気を付けて。また帰りにお越し下さい。お待ちしております」
「ありがとうございます。その際はまたよろしくお願いします」
ラッセル様に港の桟橋までお見送り頂き、私たちは黒船に乗り込みます。
ちなみに黒船は二日前から停泊させたままです。<インベントリ>に収納すると余計な騒ぎになるからとご主人様は仰いました。
カオテッドではある程度騒がれるのを諦めている部分もありますが、ここは海王国ですからね。
余計な事はなるべく自重した方が良いだろうと、そういうお考えのようです。
とは言え、私たちが揃って街を歩くだけでも多人種の異様な集団ですから目立ちますし、昨日の浮き輪やらビーチバレーやらバーベキューやらビーチフラッグやらも海王国の方々には衝撃的だったようで、領主館へと戻った際には衛兵さんからラッセル様に話がいっていたらしく、色々とご質問を受けました。
ビーチバレーやビーチフラッグも浜辺を利用した遊びという事で、子供の娯楽にもなりますし衛兵の訓練にもなります。
街として大々的に取り組んでいいものかと、そういう許可を得たかったようです。
もちろんご主人様は許可なさいました。カオテッドに帰っても砂浜がないですからね。ご主人様が独占する意味がありません。
いずれ港町アイオライトはビーチバレーやビーチフラッグのメッカになっているかもしれませんね。
さて、ともかくエメリーさんの操舵で出航しまして、目指すは海王国の王都アクアマリンです。
ここから船で丸一日という事ですから、どこかで錨を落とし、夜を越す感じでしょうか。
「ラピス、方向はこっちで大丈夫かー?」
「大丈夫よー。海底の地形で確認してるわー」
ラピス様は泳いだまま先導するようです。
一面の大海原。そこを指針もなしに船旅は出来ません。
商船などは陸が見えなくなるほど遠くまで離れないと聞きますし、それより離れるとなればやはり水棲種族に頼る他ないのかもしれません。
「羅針盤とかありそうだけどな。そういや磁石自体見た事ないかもしれん」
ご主人様の世界には海を渡る為の道具があるそうです。
魔法もスキルもないと言うのにこちらにない技術を持っている。本当に不思議な世界ですね。
「ケニ! そっちはどうだー!」
「まだ何も見えないですー」
「了解! たまに確認するくらいでいいからなー」
「はーい」
今度はマストの頂上に居るケニに声を掛けました。
ケニはご主人様に買われてから斥候能力を得た一人です。五人の中でもクェスと同様に大きく変化した一人じゃないでしょうか。
買われた時には<視覚強化>と<魔力感知>が眠った状態でした。
それだけでも大収穫だったのですが、訓練し、四階層探索に赴き、さらに<カスタム>が加わった事で<千里眼>と<暗視>を覚えました。
<視覚強化>からの<千里眼>は期待していた部分ではあったのですが、<暗視>は意外でした。
鳥人族はどちらかと言うと暗い所が苦手なイメージでしたから。ご主人様もそう仰っていましたが。
ともかく魔力も探れて視覚に特化した斥候職となったわけです。
特に<千里眼>はパティの<探索眼>しかなかったですからね。<探索眼>は迷宮内限定スキルですし、こうして迷宮外で<千里眼>を使えるというのは有り難い事です。
「もう抱えて飛ばされなくて済むんだ……」とパティはホッとした表情を浮かべていました。
どうやら高い所が苦手だったようです。
必要とあらば飛ぶ事になりそうですけどね。
海の船旅というのは今までの大河を下る旅とは、似ているようで非なるものだと感じました。
景色はどこを見渡しても海面と空、ただそれだけ。広い世界に放り出されたようで雄大さを感じると共に少し怖くもあります。
波にしてもより強く感じられ、大河では大丈夫だったのに海だと船酔い気味になる侍女もちらほら。
まぁそういった場合は回復を受けたりシャムが抱えて飛んだりするので問題はないのですが。
魔物に関しても地上の森ほど頻繁に遭遇するというわけではありませんが、それでも接敵はします。
しかも大河に比べて強めの魔物が多いらしく、ラピス様が知らせて下さると私も含め、多くの侍女が戦いたがります。
私の【神樹の長弓】であれば遠くであっても水面に顔を出せばすぐに倒せるのですが、そうなると引き揚げるのに苦労します。
一番手っ取り早いのはラピス様が水中で倒して船まで運ぶか、ご主人様が<空跳>で向かって行って倒し、その場で<インベントリ>に入れるか、という所なのですが、そうなると他の侍女の出番が全くない為、エメリーさんの鎖付きショーテルが届く位置まで引き付けてから誰かが倒す、それをエメリーさんが引き揚げるという感じに落ち着きました。
「いや、だから言ってくれれば作りましたって。なにも魔竜曲剣を使って釣りする事ないじゃないですか」
「そうは思いましたが思いの外使い勝手が良くて慣れてしまったのですよ」
「もうっ」
専属鍛冶師もさすがに苦言を呈しますが、エメリーさんは鎖付きショーテルがお気に入りのようです。
あれで<釣り>スキルを活かせているのですから不思議なものです。エメリーさんならではなのでしょうけど。
そんなわけで特に危険性もなく、順調な船旅は続き、翌日の昼前には目的地に着きました。
海王国王都アクアマリン。
「すげえな。海からドデカイ要塞が生えてるみたいだ」
ご主人様がそう仰います。私も話には聞いていましたが実際見るのは初めてです。
海底から突き出た鋭い岩山。その海上部分を全て城のように整えています。
外観は岩山の名残がありつつ尖塔や城壁が乱立したような、それでいて一つにまとまって見えます。
岩山の中はくり抜かれ、その中が全て『王都』となっているそうです。
甲板に戻ったラピス様の指示に従い王都に近づくと、向こうから一隻の船が近づいてきました。お出迎えのようです。
「こちら海王国軍の船舶です! 勇者セイヤ様の船で間違いないでしょうk……ああっ、ラピス殿下! おかえりなさいませ!」
軍船だったようですね。
ご主人様へ敬礼したい所、ラピス様にも敬礼しないといけない。戸惑っていらっしゃるようです。
ご主人様はラピス様経由で諫めて、とりあえず挨拶もそこそこに案内してもらう事になりました。
停留するのは海王国軍のドックのようです。民間用の港ではないのですね。
岩山が大きくくり抜かれたような洞穴のようなドック。そこには黒船よりも大きな船もいくつか見えます。やはり国で保有している船は大きなものもあるのでしょう。もちろん小さい船もいくつもあります。
黒船は大きな船の並びに留まります。
そうして船から下りれば、やはり片膝付いて頭を下げる集団の姿が。
「ようこそお出で下さいました勇者セイヤ様。海王国国王トリトーン・アクアマリンと申します」
国王が側近や軍を後ろに控えさせ、先頭に立って……いや膝をついて低頭な礼。
魔導王国でもヴラーディオ陛下から同じような礼を受けましたが、あの時とは訳が違います。
国王の立場があり臣下の前では頭を下げられなかったヴラーディオ陛下に対して、トリトーン陛下は見栄などどうでも良いとばかりに礼を示す。
これにはさすがに驚きですね。
ご主人様は苦笑いをされた後、トリトーン陛下に近づき、対面すると、同じように膝をついて頭を下げました。
後ろにつく我々侍女もご主人様に習って頭を下げます。
今この場で膝を付いていないのはラピス様ただ一人という状況です。
ラピス様はどうしたものかと困惑気味ですね。
「SSSランク【黒屋敷】のセイヤ・シンマと申します。こちらこそ突然の訪問に際し暖かい歓迎、身に余る光栄です。どうぞ一人の組合員として接して頂けると幸いです」
こっちが頭を下げるから普通に国王として対応して欲しいと、勇者でなく組合員として接して欲しいと、そういう事です。
身分の高い人が先に頭を下げた時、対処に困っていましたがどうやらご主人様も少し慣れてきたようです。
ご主人様の性格からしてあまり慣れたくはないのでしょうが。
トリトーン陛下はご主人様の言葉を受け、本当に普通に接していいものかと思案顔になりました。
そこでラピス様が陛下に近づきます。
「だーいじょうぶよお父様。ご主人様も普通に接してって言ってるじゃない。ほら、立ってちゃんと国王様しないと。後ろのみんなもどうしていいのか分からなくなってるわよ? もっと楽にすればいいじゃない」
「こ……」
「こ?」
「このバカ娘があああああ!!!」
トリトーン陛下がラピス様の後頭部をガシッと掴むと、ご主人様に向かって頭を下げさせました。
ラピス様ジタバタしてますけど、よく抑えつけていられますね、陛下。
<カスタム>してあるラピス様を力でねじ伏せるなんて……。
「申し訳ありませんっ! このバカ娘がご迷惑をっ! 突然お邪魔しご厄介になっているばかりかおそらく毎日のようにご迷惑をお掛けしている事でしょう! 国として父として謝らなければいけないというのにこのバカ娘は――」
「痛いわね! ちょっと離しなさいよ! 私が迷惑掛けてるなんて知りもしないくせに――」
「知らずとも分かるわ、このポンコツが! ぐうたらで好き勝手やってるのが目に浮かぶわ! 海王国を代表して勇者様に付いているのだぞ!? もっと王女らしくしろと――」
「どっからどう見ても王女でしょうが! 私だってちゃんと屋敷じゃ――」
「あーあーあー、そこまで! はいはい、終了! ラピス、離れなさい、ちょっと黙ってろ」
父娘喧嘩にたまらずご主人様が止めに入りました。英断です。ご主人様しか止められる方がいらっしゃいません。
ご主人様はエメリーさんを呼びつけ、ラピス様に付くよう指示なさいました。ストッパーですね。
そしてご主人様はトリトーン陛下のフォローを。
予想外の展開にお互い少しは固さがほぐれたようです。これを見越していたのでしたら、さすがラピス様と言わざるを得ません。
「ラピス、故郷であり王女であっても貴女はご主人様の侍女。勝手な振る舞いは許されません」
「いや、そうは言っても私が仲介しないといけないし――」
「今は黙っていなさい。いいですね?」
「はい……」
ラピス様を諭すエメリーさん。その様子に国王陛下の後ろの方々がギョッとした目で見ています。
自国の王女に命令する多肢族という存在は異常に見えるのでしょう。エメリーさんを知らなければその反応は正しいのですが。
「重ね重ね申し訳ありません、セイヤ様……」
「いや、様付けじゃなくて大丈夫です。自分が言うのも何ですけど腹を割っていきましょう。陛下のご苦労も察していますので」
「ありがとうございます……ではセイヤ殿と」
どうも仲良くなれそうな雰囲気ですね。ご主人様と陛下。
苦労の共有、ですか。ラピス様の件でそんなにご苦労なさっているのでしょうか。
私はとても素晴らしいお人だと思うのですが。
10
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる