カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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after2:海王国に行こう!

2-7:王族にご挨拶します!

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■セイヤ・シンマ 基人族ヒューム 男
■23歳 転生者


「はぁー、すごい街並みですね。さすが王都と言いますか……こうなっているとは全然想像してませんでした」

「そう言って頂けると嬉しいです。自慢の都ですから。造り自体は一万年以上前からだそうですが」

「そんなにですか! 維持するのも大変でしょうに」


 俺はトリトーン陛下の横に並び、話しながら歩いている。
 ドックから王都の中を歩き、王城へと向かうのだ。

 もちろん国王と国賓扱いの俺たちが徒歩で移動というのは他国では見ない。普通は馬車だ。
 海王国には馬車自体がないし、そもそも馬が居ない。


 王都アクアマリンの街並みはどんなものかと思っていた。真っ先に思い浮かんだのは竜宮城だが、そんなわけはなかった。
 岩山の内部に造られた都市という事でそれこそ要塞内部のようなものを想像していたが全く違う。

 だだっ広い空間に街が作られているのだ。おまけに明るい。日の光が差しこむのと同時に壁や天井に光る石のようなものが散りばめられている。その光景にまず驚いた。


 どうやら王都は三層構造らしい。岩山の中に大空洞が縦に三つ並んでいるという事だ。
 上層には王城や貴族区があるらしい。目的地はそこだ。
 今歩いているのが中層。王都民が住んでいるが、その住まいは陸上のそれと大差ない。
 しかし下層はその全てが海水で埋まっているという。その中に住居などもあると。

 海王国の種族は基本的に陸上に住まう水棲種族と、水中でしか生活出来ない水棲種族が居る。
 人魚族マーメル人蛸族スーキュル貝装族シェルド珊装族コーラーなどが前者、磯巾族サネモル水精族ネレイズなどが後者だ。

 下層に住んでいるのは磯巾族サネモル水精族ネレイズというわけだな。
 まぁ人魚族マーメルとかでも住めない事はないだろうし、そういう人も居るのかもしれないが。
 ともかく俺たちは下層を見る事さえ出来ないというわけだ。残念。


 しかし中層もなかなか面白い。
 まず普通の大都市にある大通り、馬車用の道は全てが水路だ。その脇に歩道がある。おそらく泳いだ方が速いのだろう。荷物の運搬なども水路の方が速そうだし。
 水路以外にも至る所に水場があるが、それを仕切るように並ぶ家々は白い石材(?)で統一された造りになっており非常に綺麗だ。

 上層を支える大きな柱が所々にあるが、それを利用して背の高い建物が出来上がっていたり、上層から中層の水路に流れ落ちる水が滝のようになっていたりと、目を楽しませる。
 大陸のどの都市でも見られない光景だ。感動だなこれは。


 剣と魔法のファンタジー世界に転生して最初は獣帝国。そしてカオテッド。
 どこも「やっぱり中世ヨーロッパって感じなんだなー」と大した感動もなかった。
 樹界国は王都辺りだと樹木と合わさったような建物があってそれ・・っぽかったけどな。
 魔導王国も王都、というか王城が特徴的で面白かった。前世ではまず見ないような造りだろうと。

 しかしこの王都アクアマリンはまさにファンタジー。
 水と街が一体化した、まさに水棲種族の為の都という感じ。とても良い。思わず感嘆の声が出る。
 ラピス以外の侍女も同じようで、ラピスにあれこれ聞いたりしているようだ。


 パッと見だが、店で売られているものも他とは全然違うようだ。そりゃそうだけど。
 食品は海産物ばかりだし、木がないから本屋も家具屋もない。
 代わりに海底の鉱石を使ったものや、珊瑚などを使った装飾品などがある。
 これは一日どこかで観光したいな。


「こちらから上層に上がります。ご足労願ってすみません」

「いえいえ。陛下も普段こうして上り下りされてるんですか?」

「ええ。しかし急いでいる時などは滝や水路を利用しています。そちらの方が早いので」


 なるほど。そりゃ階段を歩くより泳いだ方が早いか。
 しかし上る時はどうするんだろ。滝も泳いで上れるものなのだろうか。本気出せば。

 そんな事を話しながら中層と上層を繋ぐ柱の一つへと入る。中は幅広の螺旋階段だ。
 そこをぐるぐると上れば、周りには中層よりも立派な家が並ぶ。貴族区だろう。

 正面奥には王城。というか島を形成する岩山と一体となったような、壁のような砦のようなものだ。
 想像していた王城とはかなり違う。
 島そのものが王城であり、王都であると。まるでそう言っているかのようだ。


 王城まで行くと、また何人もの人が跪いてお出迎え。
 いやもう勘弁して、と陛下にお願いし普通に挨拶させてもらう。


「セイヤ殿、ご紹介を。これがメラルダ。妃になります」

「拝顔の機会を頂きありがとうございます。トリトーンの妻、メラルダでございます」

「初めまして王妃様。組合員のセイヤと申します」


 ラピスのお母さんか。顔は似ているがおっとりして優しそうな人だ。
 ラピスはキリッとして目付き悪いからな。美人だけど。


「それとこれがサフィア。娘です」

「は、初めまして勇者様! アクアマロウ海王国第二王女、サフィアと申しますっ!」

「初めましてサフィア殿下。私の事はどうぞセイヤとお呼び下さい」


 メラルダさんの隣には小さいラピス。背はサリュやネネくらいだな。
 でもドレスも髪もちゃんと王女様・・・してる。緊張しているようだがカーテシーもしていた。
 いや、ラピスに事前に聞いてはいたけどな。妹のサフィアが可愛いって。
 雰囲気が姉と違いすぎるだろ。教育に差があったのか? どうして姉はこうなった?


「サフィア~~、ただいま~~!」

「お、お姉様! おかえりなさいませ! で、でも今は勇者様の御前ですのでっ! あわわ!」


 ラピスに抱きつかれたサフィアがあわあわしている。何とも和む光景だ。

 しかし陛下は溜息、メラルダさんは『あらあら』と。後ろの騎士団っぽい人たちもどうしたものかと狼狽え気味。
 仕方ないのでラピスは放っておいて、とりあえず中に入りましょうと促した。
 俺が言う台詞じゃないんだけど。ここ王城だし。俺客だし。


 まずは応接室で色々とお話をする。
 謁見の間じゃなくて良かった。この調子だと俺が玉座に座らされそうで怖い。
 と言うか応接室にしても俺が上座だし。なんでだよ。いやもう諦めている部分はあるけど。

 向かいのソファーには陛下とメラルダさん、そして宰相さんが並ぶ。
 俺の隣にはラピスと親交ある樹界国の王女という事でミーティアを座らせた。
 ちなみにラピスの膝にはサフィアが乗っている。


「お前、自分ちだからってハメ外しすぎだろ」(小声)

「サフィア成分が不足しているのよ。ここで補充しておかないと」

「お、お姉様! わ、私もちゃんと座ってお話をお聞きしないと……」


 こりゃ無理だな。しばらく放っておこう。あとでエメリーに怒られればいいさ。

 で、お茶が並んだ所で俺の方から話し始める。陛下はラピスの様子に恐縮モードだし。
 とりあえずラピスが黒屋敷に来た所から、その活動についてだな。


「突然押しかけさせて申し訳ありませんでした。セイヤ殿の事を確認するよう言ったのは私です。ミーティア姫の様子も気になるという事で承諾しましたが……」

「こちらこそ勝手に王女殿下を奴隷にした事を陛下と王妃様に謝らなければなりません。せめて一報入れてから事を進められれば良かったのですが……」

「いえ、どうせラピスが我が儘言ったのでしょう。セイヤ様のしもべとなる事は国に伝わる悲願でもありましたので」


 ラピスはミーティアに会うのが第一。俺が勇者かどうかを確かめるのが第二って感じだったらしい。
 しかし当のミーティアは侍女として生き生きしている。おまけに俺は周りに天使族アンヘルさえも従えている。
 というわけで僕となる事は即決だったそうだ。ラピス曰く。

 問題は『僕=奴隷』って事だったんだが、どうやら陛下もメラルダさんも許してくれるらしい。
 エメリーとイブキを奴隷にした時からそうなんだが、どうも俺のイメージと差異があるんだよな。奴隷になるって事に関して忌避感が薄いと言うか何と言うか。

 ちなみにミーティアとトリトーン陛下は初対面だそうだ。お互い話は良く聞くが、ラピスやディセリュート陛下経由ばかりとの事。
 そりゃミーティアは『神樹の巫女』で王都から出た事がなかったそうだから仕方ないかもしれん。
 トリトーン陛下だって普通はここの王都から出ないのだろうし。


 で、話はラピスがクランに加入してからの生活。侍女教育と迷宮組合員としての日々に移る。
 ここは俺以外にもミーティアやエメリー、イブキを紹介しつつ説明させた。
 あ、ちなみにウェルシアとシャムシャエルも紹介してるぞ? 一応他国の要人だからな。


「な、なんと……! ラピスが家事を……!?」


 陛下と宰相さんはそこに一番驚いていた。メラルダさんは泣きそうになっている。
 うちの王女に家事なんかさせやがって、という事ではなく「あのラピスが家事なんか出来るわけがない」と思われていたらしい。
 そこはまぁ侍女としての仕事の一環でもあるし、何より侍女長様が厳しいからな。
 王女だろうが司教だろうが竜人族ドラグォールだろうが、侍女教育には手を抜かない。さすがです。


 迷宮組合員としての活動に関しては、ラピスが加入してから魔導王国や四階層探索に行ったから、組合員証を出して裏面の記載を見せた。

 海王国には迷宮組合自体がないからSSSランクだとか黒いカードとか、そういった事には突っ込まれなかったが、記載してある内容は『ツェッペルンド迷宮制覇』『竜殺しドラゴンスレイヤー』『聖戦の覇者』となっている。

 ちなみに新人五人以外の組合員証には『聖戦の覇者』という記載があるが、俺の組合員証にだけ『王級悪魔族ディーモン討伐』という記載がある。

 いや、俺一人じゃ教皇に勝てなかったんだけどね。
 と言うか迷宮組合の活動と無関係でしょ、あの聖戦と呼ばれる戦いは。
 そんな事を本部長に愚痴ったわけだが、SSSランクとするにあたり分かりやすい戦果だからと無理矢理記載された。周りを納得させる為らしい。

 ともかくラピスの組合員証にも分かりやすい戦果が載っているわけで、迷宮を知らない陛下であってもある程度は理解出来る。


「ラピスも国では単独戦闘が得意な稀有な戦士ではありました。しかし竜まで倒せるとは……」

「いや、お父様、私が入った時なんてダントツで弱かったからね? 他が強すぎて引っ張られるように強くなっただけだから」

「なんと、それほどか……」

「まぁお蔭さまで今ならシーサーペントくらいなら一人でも戦えると思うけど」

「「シーサーペント!?」」


 シーサーペントは四階層の滝つぼに居た【大炎蛇】の少し小さいバージョンらしい。
 あれラピス一人で倒せるか? 盛りすぎじゃねえか? いや海中で戦えるならいけるのかもな。
 ちなみに海王国の軍がシーサーペントと戦っても倒すのは困難らしい。
 つまりはラピスの力は国軍に匹敵すると……やっぱ盛りすぎじゃねえか? 千人くらいなら倒せると思うけど。

 ラピスの膝の上でサフィアがキラキラした瞳を輝かせている。お姉様の武勇伝が好きらしい。
 ならば突っ込まないでおいてやろう。これは温情だ。


「いやいや、それくらい強くなっても【黒屋敷】の中だと半分以下って所よ? 私が勝てないのがゴロゴロ居るんだから。困っちゃうわよ」

「っ……! セ、セイヤ殿、それは真なのですか……?」

「うーん、どうでしょうかね。ラピスは槍と魔法を器用に使いこなすタイプですし、決して弱くはないですよ。クランの戦闘でも助かる部分は大きいです」


 と、濁してみたが……ラピスが勝てなさそうなのは確かにいっぱい居るな。

 エメリー、イブキ、サリュ、ミーティア、ネネ、ツェン、ティナ、ポル、シャムシャエルにはまず負けるだろう。
 盾役タンクのドルチェ、ヒイノが微妙。
 下手すると純魔のフロロ、ウェルシア辺りにも負けるかもしれん。

 特化型じゃない器用貧乏ってのもあるし、相性の問題とかもある。
 断じて弱いわけじゃないけどな。ま、とりあえずポルを超えられるよう頑張ってくれ。


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