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after2:海王国に行こう!
2-8:遅まきながら聖戦の報酬について
しおりを挟む■セイヤ・シンマ 基人族 男
■23歳 転生者
そして話は獣帝国との戦争、そして例の聖戦へ。
「改めて助かりました。無理なお願いをして申し訳ありませんでした」
「いえ、本来ならば我々もカオテッドへと行き、セイヤ殿と共に戦いたかった所ではありますが時間的に難しかったですし、何よりお聞きする限り、我々が行けば足手まといになったでしょう」
そんな事ないと思うけどな。獣帝国相手なら。魔族相手だと足手まといだろうけど。
しかし結果的には獣帝国も樹界国と魔導王国の軍だけで十分戦える相手だったし、海王国の出る幕はなかったかもしれない。
それは鉱王国の軍も同じ事が言えるんだけど、北西区長のバンガルさん曰く、カオテッドに向かっている途中で【ゾリュトゥア教団】に壊滅させられたらしいからな。それで結局カオテッドに来られなかったらしいし。
実質的に一番の被害者は鉱王国だろう。
「カオテッドのスペッキオ本部長からも改めてお礼という事で、これを預かって来ています」
「おお、これはわざわざ、ありがたく。スペッキオ殿からも文ではすでにお礼を頂いています。セイヤ殿が戻られましたらよろしくお伝え下さい」
「分かりました」
本部長に「海王国に行く」と言ったらお礼を配達してくれと頼まれた。中身は知らん。
どうやら海王国には樹界国と魔導王国からも戦争後に文書のやりとりがあったらしい。お互いご苦労様って感じで。
海王国の場合は陛下自ら動いたらしいからな。余計に労われたのだろう。
しかし魔導王国とそうしたやりとりが行われていた事は驚きだ。
樹界国とは隣国という事で国交があったそうだが、魔導王国ははるか北の国。
国交が始まったのも、ラピスが俺たちと一緒に魔導王国に行ってからだと言う。ごく最近だ。
手紙を出すにも苦労するだろうに、よくもまぁ筆まめというか何と言うか……大変だろうな。
「ヴラーディオ陛下はセイヤ殿を支援する事で、我々だけでなく樹界国や神聖国とも協力体制を敷きたいようですな。一種の同盟のような感じだと思います。うちとしても望む所ではありますが」
「うわぁ……」
「それと同時にうちとの輸出入も狙いの一つのようです。樹界国を通さずに大河を利用出来ればと。こちらはかなり大掛かりな試みになりそうですね」
あー、ヴラーディオ陛下はそう動くか。
親セイヤ派を公言して味方を増やし、閉ざされていた海王国や神聖国との国交を開く。俺は外交の道具ってわけだな。
悪い事をしているわけじゃないが、あのヴラーディオ陛下がただで転ぶわけがない。相当な利を得る為に画策しているだろう。
一応トリトーン陛下にも釘を刺しておこう。あの人には気を付けろと。
出来ればヴァーニー殿下が王位に就いてから国交したほうがマシだと思うけどなー。
と、話が逸れたが、ともかく獣帝国の帝都への襲撃を聞いておきたい。
俺は本部長やラピス経由である程度しか知らないからな。
「こちらは三千の兵で帝都を制圧しようと向かったのですが……正直戦闘らしい戦闘は皆無でした」
大河から支流に遡上した海王国軍は一気に帝都へと辿り着いたが、大軍で泳いでいるにも関わらず防衛も攻撃もされなかったと。
川沿いに人が居ないわけがないので確実に見つかっているはずだが、どうもそれが帝都まで伝わらなかったらしい。
結果、帝都の防備もされないまま。簡単に帝都内に進軍。皇城制圧までをスムーズに終えられたと。
どうやら獣帝国は本当に最小限の衛兵だけを残し、他の戦力全てをカオテッドに送り込んだらしい。
特に帝都とその周辺の街ではそれが顕著だったという事だ。
それだけカオテッドを欲していたのか、戦争に飢えていたのか、勲功を欲していたか――もしくはバカばっかか。うん、これだな。
ともかくトリトーン陛下は兵を帝都中に散らし、国の息のかかった施設を次々に制圧。自身は近衛を含む軍と共に皇城にまっすぐ乗り込み、そのまま玉座の間へ。
ここでも抵抗らしい抵抗はなかったらしい。数少ない衛兵や騎士は逃げるばかりだったと。
で、皇帝を始め、宰相や貴族連中を次々に粛清。
逆にまともそうな貴族を助けたり、保護したり、招集したりとした上で、強引に国の役職に就けた。
『世界の救世主たる勇者様の殺害未遂! さらに理不尽にもカオテッドを強奪しようと目論み派兵した! ボロウリッツ獣帝国前皇帝ドドメキウスは世界の怨敵である! よって海王国国王トリトーン・アクアマリンの名の下に粛清を行った! これはユグドル樹界国、エクスマギア魔導王国、ウェヌス神聖国も同意の上である!』
そんな演説めいた何かをしたらしい。いや、俺、救世主じゃないですけど? 勇者とも認めてないですし。まぁ海王国は「勇者万歳!」って感じだから言えないけどさ。
しかしあの魔族の軍勢は今にして思えば『世界の危機』と言える規模だったかもしれない。
そもそもあんなに魔族が居るとは思ってないし、狂心薬を飲んだ男爵級悪魔族一体だけでも国からすれば脅威だろう。
教皇――王級悪魔族に至っては神聖国総出で戦っても勝てるビジョンが見えない。俺だってサリュ、シャムシャエル、マルティエルが居なけりゃ勝てなかったし。
そう考えると世界の危機を救ったとも言える。聖戦と呼ばれるのも納得だ。
ともかく帝都と皇城を制圧するより、その後の立て直しの方がしんどかったらしい。
悪人とは言え国の中枢を担っていた幾人かが居なくなり、その補填に別の人員を就ける。
さらにはまともな国家運営が出来るよう指導したり会議したりと、他国の王にあるまじき強引な手腕を見せたと。そうせざるを得ない状況だったという事だ。
これは本当に面倒な仕事を押し付けてしまった。俺は頭を下げる事しか出来ない。
で、今の皇帝はドドメキウスの息子……幾人も居たそれも大部分は粛清対象だったらしく、妾の子である年若い皇帝になったとか。
陛下曰く「よくあの豚からこんなまともな子が生まれたもんだ」と言わしめるほどの人らしい。
逆に言えば、それ以外の子供連中が総じてまともじゃなかったって事なんだと思う。
今、獣帝国はその新皇帝――ブレシアーノという皇帝の下、慌ただしく動いているそうだ。
実質的に海王国が後見人となり、樹界国・魔導王国・神聖国に見張られているのと同じ状況。
新皇帝は各地の悪人貴族どもも次々に粛清し、なんとか良い国家をつくろうと躍起になっているらしい。ご苦労様です。
獣帝国戦でネネに貴族ばっか集中して殺させたのも一助になったのかもしれないな。まぁあそこに居たので悪人全てってわけじゃないだろうけど。
トリトーン陛下はブレシアーノ新皇帝を擁立した事でお役御免。
これ以上国政に関わるわけにはいかないと帝都から海王国軍を撤退させた。やっと帰れると。
「それは本当にご苦労様でした。面倒な仕事を押し付けてしまったようで申し訳ないです」
「いえ、獣帝国は海王国にとっても隣国ですから。正せるのならばちゃんと正しておかないとこちらも困りますので、そう言った意味では私どもに任せて頂いて良かったと思います。それにセイヤ殿たちが戦っておられるのに我々が何もしないわけにもいきません」
「そう言って頂けると幸いです」
海王国にも何かしらのメリットがあればいいけどな。獣帝国との外交はやりやすくなったと思うけど、混乱が続いているうちはどうかな。
ちなみにスペッキオ本部長から獣帝国には、正式に賠償請求が行われ、それでブレシアーノ新皇帝が苦労しているというのも事実だ。
魔導王国・樹界国・神聖国は今回あくまで『カオテッドへの援軍』という体で参戦している。
そうでなければ『カオテッド防衛の為に獣帝国内で戦う』というのが無理だからな。
従って各国への戦費負担や賠償はカオテッドを通じて行われるわけだ。獣帝国→カオテッド→各国、と。
で、本部長は当然のようにふっかけ、ブレシアーノ新皇帝はヒィヒィ言っていると。ブゥブゥかもしれんが。豚人族だけに。
魔導王国はともかく、樹界国は『第一にミーティア様の為に! 第二に女神の使徒様の為に!』という感じなので『獣帝国から搾取してやろう』という雰囲気はない。参戦して当然だって感じで来たからな。ディセリュート陛下にも貸しがあるし。
神聖国なんかもっと無欲だ。俺と共に戦えればそれで良いと、わりと真面目にバササエルさんは言っていた。それが神聖国の総意であると。
そんなわけで何か国も絡んだ戦争だったにも関わらず賠償請求自体は俺の想像よりも少ない。もちろん本部長や魔導王国は容赦しないだろうけど。
それでも獣帝国からすればたまったものではない。とても少ないとは言えない賠償だし、かと言って払わない訳にもいかない。
そりゃ周り全てが敵みたいなもんだから当然だろう。
で、そんな中、勲功一等は俺たち【黒屋敷】なわけだ。
獣帝国戦だけならともかく【ゾリュトゥア教団】まで含めた全てを『聖戦』と位置付けられてしまった為、全体での勲功がぶっちぎりになってしまった。
当然、それ相応の褒賞を貰わないと各国や他の組合員に対しても示しがつかないので『獣帝国も大変だろうから別にいらんよ』とは言えない。
金で受け取ろうとすると街を買えてしまいそうな額だった為、それは止めた。
代わりに欲しいと言ったのが【魔剣】だ。
魔導王国のように国宝としてあるかもしれないし、粛清した貴族の中に持っているヤツが居るかもしれない。
貴族の家を潰したとすれば財産は国が接収するのだろうし、だったらそれを賠償負担にしたっていいだろう。
獣帝国側からしても金で払うより経済的に優しいのではないだろうか。
各国や組合員にも分かりやすく示しがつくしな。【黒屋敷】は魔剣を手に入れたのか、さすがだな、と。
どうやらその要求は通ったらしく、そして本当に獣帝国は魔剣を所持していたらしく、本部長経由でめでたく手に入れる事が出来た。
マジで大満足。戦争やったかいがある。消費はMPポーションくらいしかしてないけど。
しかも驚くなかれ、二本である。
魔剣二本。いやそれだけの事をしたと言われればそうなのかもしれないが、「ええっ!? いいんですか!?」と逆に申し訳なくなるほどの報酬だったのは間違いない。
人によってはそれでも少ないと言うかもしれないが、俺にとっては嬉しすぎる。
その二本は、直剣と細剣だった。
エメリーの【魔剣グラシャラボラス】やジイナの【魔剣マティウス】のようにハルバードや斧ではなく、まさしく『魔剣=剣』といった感じ。黒くて禍々しくてイカついのは変わらないが、これぞ魔剣という感じがする。
で、細剣の方、【魔剣アドラメレク】はティナに確定。レイピア使うのがティナしか居ないからな。
これを右手に装備し、元々持っていた【疾風の魔竜細剣】をサブウェポンとした。
それから練習を重ねているが<風の槍>を撃つクセが未だに残っているらしい。
ちなみに効果は『身体及び武器に雷を纏う』という感じ。【雷の魔剣】って事だな。
雷属性というのはこの世界の魔法に存在しない。だから誰にも扱えず国宝となっていたようだ。
俺がレクチャーして、というか前世イメージであれこれやってティナに教えたわけだが、ティナの近くに行くとこちらも感電するので非常に困る。帯電状態だとティナにも地味に継続ダメージが入るらしい。
やはり魔剣は使用者にも周囲にも厳しいものだと思わされた。どれもこれもピーキーすぎる。
しかし帯電状態のティナは動きも素早くなるし、攻撃にも雷が乗るので非常に強力だ。
俺もそろそろ模擬戦で勝つのが怪しくなってきたな。まぁティナが強くなるのは嬉しいんだけど。
それと直剣の方だが、うちのクランには意外と直剣使いが居ない。
一番メジャーな武器のはずなのにヒイノとシャムシャエル、そして新人のコーネリアくらいしか居ない。
というわけでヒイノにした。シャムシャエルは聖剣があるし、コーネリアにはさすがに分不相応だろう。
まぁ母娘で同時に魔剣になるのもいいかなーと。
【魔剣カーバンクル】というそれは、【反射の魔剣】と言われているそうだ。
どうやら魔法をはじき返すらしい――が、こちらでも色々と試してみた結果、魔法の反射だけでは済まない事が判明した。
これも俺の前世知識があっての事だと思うが、ようは『使用者に与えるものを指定方向に跳ね返す』というものらしい。
つまり魔法に限らず、剣戟や回復、バフ、やろうと思えば空気中から吸い込む酸素でさえも跳ね返す。
跳ね返すには与えるものを理解し、指定し、跳ね返す方向を指示しなければならない。だから回復や酸素を指定しなければいい話なのだが、一歩間違えれば自分が死ぬし、反射した先に味方が居れば事故る。
やはり魔剣は扱いが難しいという事だ。
これをヒイノに教えるのは苦労したが、正しく使えば防御性能が段違いになるのでヒイノも頑張って勉強していた。
もちろん今も練習中だ。おそらく完全に使いこなすにはエメリーの<並列思考>やラピスの<演算>のようなスキルが必要だと思う。
スキルオーブが手に入ればいいなーと思っているが……まぁ難しいだろうな。
♦
応接室でのお話が一段落し、俺たちには部屋が宛がわれた。
寝室の他にも大部屋も用意されて、そこで集合し夕食までの時間を潰す。
そこへラピスがサフィアを連れて来て、みんなに紹介しつつ一緒にお話する事にした。
サフィアは立派な第二王女様なのだが不出来な姉と違ってとても真面目。
その代わりに見たことのない大陸の様子や、英雄譚のような勇者様のお話を聞きたいとかでテンションが高い。
最初は俺も「サフィア殿下」と言っていたが、すぐに敬称を外した。ラピスじゃないが思わず頭を撫でたくなる。
俺に合わせるように侍女たちも「サフィアちゃん」とか言い出した。
サフィアはサフィアでとても嬉しそうだ。やはり同年(年齢はだいぶ上だろうが)の友人は居ないのかもしれない。特に背丈の似ているサリュ他ちびっこ軍団と仲が良い。
ラピスはそれをニヨニヨしながら見ている。気持ち悪い。
「他国のお友達が出来るだなんて夢のようです!」
「良かったわね~、サフィア」
姉妹がご満悦で何よりだ。
俺たちが海王国に居る間はなるべく侍女とサフィアを一緒に遊ばせてあげたいな。
王女様の教育とかあるのかもしれないけど、そこは無理を言う感じになるのかな。まぁ俺のお願いなら聞いてくれそうな感じだが。
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