カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

文字の大きさ
369 / 421
after2:海王国に行こう!

2-5:浜辺で遊ぼう!後編

しおりを挟む


■パティ 小人族ポックル 女
■13歳 セイヤの奴隷


 あたいは海なんて初めてだった。
 海っていう存在は知ってたけどまさか実際に自分が訪れる事になるなんて夢にも思わなかった。

 本当にご主人様に拾われてからの日常は非現実的な事の連続だと思う。
 あまりにそれが多すぎて、逆に昔の孤児生活が夢だったかのようにも感じるほどだ。


 それはともかく海というのは非常に恐ろしい場所らしい。
 あたいと同じように鉱王国出身の人は大概そうだと思うけど、海というものを知らな過ぎたのだ。

 だから事前にお屋敷でご主人様による海の注意事項に関するお話が結構な時間をとって行われた。
 そもそも泳げる人が少ないし、海の深さは川とは比べ物にならないほど深いらしい。
 海水と淡水の違いもそうだし、波がある事で余計に動きにくく、泳ぎにくくなると。


 あたいはチビだしそういった話を聞いて戦々恐々としていたわけだが、師匠曰く「【黒屋敷】の斥候なら泳げて当然」との事。

 これには妹弟子という位置づけのキャメロさんも「ひえっ」と声に出していた。やはり泳げないらしい。
 と言うかよくよく聞けば師匠も泳げないらしい。
 しかし闇朧族ダルクネスの訓練には泳いだり潜水する事も含まれるらしく、師匠はそれを教わる前に追放されたので改めて水泳技術を習得したいと考えているようだ。


 ……それ暗殺者になる為の技術って事ですよね?

 ……組合員の斥候には関係ないんじゃないですかね?


 まぁそんな事は言えないので従うしかない。
 師匠がやると言えば、それはもう決定事項なのだ。あたいもキャメロさんにそう言って慰めた。


 そんなわけで師匠とキャメロさんとあたい、今回の旅での三人の目標の一つには泳げるようになるというものがある。
 船に乗っている時からラピスさんに教わりつつ、港町に着いて浜辺で遊んでいる時にも挑戦しているがなかなか上手に泳げない。
 ラピスさんのようには泳げないし、浮き輪のお世話になる事も多い。


「んー、むずい」

「ボク全然上手くなってる気がしないよ……猫人族キャティアンは水場が苦手な種族だって聞くし……」

「あたいも……土の民の小人族ポックルが上手く泳げるのかなって……」

「ん。ラピスは教えるのが下手。別の人に頼む」


 最初はラピスさんに教えてもらっていたけど、どう聞いても人魚族マーメル独自の泳ぎ方だと思う。
 本当の魚みたいに足をウネウネさせて、水かきを利用しつつ水を蹴る感じとか。

 で、他に泳げる人は……と探せば、ツェンさんとエメリーさん、イブキさん、カイナさんが泳げるらしい。あとご主人様。
 誰を先生にしようかと考えれば、もうエメリーさんとイブキさんしか居ない。普段から先生役だし。


「私の場合は四本腕を利用した水泳ですので参考になるか分かりませんね。イブキ、お願い出来ますか?」

「ああ、そうだな。私も得意とは言えないが他の連中よりもマシだろう」

「ん? イブキは泳げるけど苦手って事?」

「筋肉が多いと浮かびづらいらしいぞ? 私は侍女の中だとツェンに次いで筋肉量が多いだろうからな」

「んー? でもツェンは泳げる?」

「あいつは尻尾も使ってるから。ラピスの泳ぎ方に近い」

「「「あー」」」


 なんとなく池とかを泳いでいる小さなトカゲをイメージした。確かに尻尾で泳いでいる感じだ。

 で、イブキさんに教わりつつも、すぐさまビーチバレー大会が始まり、そのまま昼食のバーベキューと。
 なかなか泳ぎを練習する機会がないまま時間が過ぎる。まぁ仕方ないけど。


 昼食後にはご主人様がまた遊びの提案をしてきた。
 食後の運動とばかりに。いや、食前でも結構激しく動いてましたよね? 言えないけど。


「ビーチフラッグって言ってな、こうしてうつ伏せの状態から競争して、あの旗をとった方の勝ちだ。またトーナメント形式でやるか」


 またご主人様の元いらした世界の遊びらしい。
 本当に色々知っているというか、娯楽の種類が多いと言うか。お屋敷のビリヤードとかもそうだけど。
 いや娯楽以外の知識量もすごいんだけど。
 魔法のない世界とは聞いたけど、こちらの世界にないものが多すぎるし、それを知っているご主人様もスゴイ。


 ともかく先ほどのビーチバレーとは違い【器用】よりも純粋に【敏捷】の勝負になりそうな予感。
 となれば一位はご主人様、二位は師匠で決まりじゃないだろうか。
 そう思っていたのはあたい以外の全員も同じだったようだが、ご主人様が何も考えないわけがない。


「本当は線を引っ張って同じスタートラインから走るんだけどな。今回は【敏捷】の値でスタート位置にハンデをつける。この中で一番【敏捷】低いのはコーネリアだが、俺と勝負しても良い感じになるよう調整するからな」

『おおー』


 つまりは誰にでも一位になるチャンスはあると。
 ちなみに優勝した人にはカオテッドに帰ってから賞品が贈られるらしい。ビーチバレーで優勝したエメリーさんとミーティアさんにも。欲しいものをご主人様に買って貰えるそうだ。
 そう聞いたみんなに気合いが入る。

 あたいが優勝したらどうしようかなぁ……特に欲しいものが思いつかない。
 昔に比べて豪華すぎる生活だし、飯も寝床も十分すぎる。服も装備も支給されてるし。うーん。
 そう考えていると、隣の師匠から肩に手が置かれた。逆隣のキャメロさんにも。


「これはチャンス。私たちで上位を独占する」

「ええっ!? いやハンデは貰えるって言ってたし【敏捷】関係ないんじゃないの!?」

「そ、そうですよ師匠! むしろ勝ちにくくなってますよ!」

「だいじょぶ。斥候の素早しっこさを見せるチャンスだから」


 何が大丈夫か分からないが、師匠曰く勝算はあるらしい。

 【敏捷】値で距離が変わるって事は、寝た状態から起きる速度と、旗を掴む技術の差になるだろうと。
 ならば小柄なあたいたちは有利に違いないだろうと。

 はぁ、言われてみればそうかもしれませんけど……そうなると手強そうな人が二人ほどいらっしゃるんですけどねぇ……。


「じゃあまたクジ引いてくれー。トーナメントはさっきと同じなー。言っておくけど飛ぶのとスキル・魔法は禁止だからなー」


 そう言われて順々に引いて行く。
 あたいはトップになってしまった。クジ運が悪い。最初は様子見が良かった。

 しかも相手はツェンさん。敏捷はもとより、砂浜で走る事を全く厭わない力強さの持ち主。
 【黒屋敷】でトップ5に入りそうな絶対強者だ。


「えっと、線は……ここら辺だな。ツェンはこっち、パティはこっちに寝てくれ」

「ええっ!? あたいツェンさんより遠いんですか!?」

「【敏捷】ならあたしよりパティの方が上って事だろう。あたしは油断しねーぞ? 優勝して酒飲み放題にするからな!」


 ご主人様が視線で「ツェンに勝たせるんじゃねーぞ」と言って来る。
 遠くで師匠が「負けは許されない」と言って来る。胃が……。


「足を線からはみ出させんな。両手の上に顎を乗せろ。その状態から『よーいドン』って言ったら起き上がって旗までダッシュだからな」

「おう!」「は、はいっ!」

「ツェン?」

「ひぃっ、は、はいっ!」

「じゃあ行くぞ! よーい……ドン!」


 とにかく素早く起き上がり反転、低い体勢のまま旗を目がけて走る。
 砂浜というのが厄介だけど、裸足で全力疾走というのは昔を思い出す。
 捕まれば死ぬ。そういう思いで逃げ続けたあの頃を。

 ツェンさんの背中を捕らえるのは思いの外早かった。でもそこからツェンさんはさらに気合いが入ったのか、ほぼ横並びのまま旗まで近づく。若干あたいの方が速いらしい。

 旗に向かって手を伸ばし、頭からジャンプ。
 リーチは圧倒的にツェンさんが有利。でもあたいの方が低空飛行のようにジャンプ出来た。

 結果、一歩先を行っていた事もあり、寸での所であたいの手が旗の軸をつかみ取る。
 そのままツェンさんと共にズザーッと砂浜にまみれた。ケホッ、ケホッ。


「パティの勝ちー! 初戦からナイスファイトだったな! 二人ともよくやった!」


 ご主人様やみんなから拍手をもらう。あたいは握った旗を上に掲げた。
 隣でツェンさんが「酒が……」と項垂れている。あとでフォローしよう。


「パティちゃんナイスー! さっすが姉弟子!」

「ん。さすが弟子一号。私も鼻が高い」


 師匠とキャメロさんにも褒められた。良かった。
 やってみた感じを聞かれたけど、やっぱりスタートの仕方と旗に飛びつくタイミングが難しいんだと思う。
 【敏捷】は重要なんだけどそれ以外の何かしらが必要と言うか、思った以上に複雑な能力を競う駆けっこって感じだった。


 それから順々にトーナメントは消化されていく。
 後衛の人は総じて旗との距離が近かったり、それなのに勝敗が読めない感じは見ていて面白い。

 一番面白かったのはコーネリアさん対ティナちゃんだ。
 コーネリアさんが旗から五歩程度しか離れていないのに、ティナちゃんは五~六倍離されていた。
 で、それなのにティナちゃんが勝った。いやもうホントとんでもない子供だ。

 キャメロさんも一回戦は勝ったが、二回戦で師匠に負けた。相手が悪い。
 あたいは準決勝までは行けたけど、サリュさんに負けた。
 師匠は準決勝でティナちゃんを下し、決勝戦へ。ちなみにご主人様は一回戦でサリュさんに負けている。


 決勝は師匠とサリュさん。

 ビーチフラッグというこの遊びを聞いた時、小回りが利く方が有利と言っていたが、あたい的には師匠とティナちゃん、サリュさんの誰かが優勝かなーと思っていた。まさかご主人様が負けるとは思ってなかったけど。

 ある意味この決勝カードは予想通りだし、準決勝までティナちゃんと並んであたいが残れた事は嬉しく思う。


「ネネちゃん! 勝っても負けても恨みっこなしだからねー!」

「ん。でも負けない。この勝負は私が勝つ」

「さあ【黒屋敷】が誇る白黒コンビの決勝だ。準備はいいな? よーい……ドン!」


 立ち上がって走り出す動きはまるで双子かのように同じだった。
 距離があるのは師匠。しかし【敏捷】の差が示す通り、確実にサリュさんとの差を縮める。
 と言うか悠長に見ている暇もないほどに速い。立ち上がって気が付けばもう旗の間近だ。

 同時に飛び込み手を伸ばす。

 結果は……二人が旗を持っていた。


「同着―! 優勝は二人だな! おめでとう!」


 おお、二人同時優勝とかあるのか。ご主人様が言うからそうなんだろう。
 サリュさんと師匠は勝てずとも共に優勝できてうれしそうだ。二人で旗を持った手を上げていた。

 いや~なかなか面白い遊びだった。ご主人様が用意しただけの事はある。

 え? もう少ししたら買い物して領主館に帰る?
 ああ、そうですか。あれ? 結局泳ぐ練習とかは?


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜

mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります> 「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。  死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。  レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。  絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、 「え?、何だ⋯⋯これ?」  これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。

【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。

シトラス=ライス
ファンタジー
 万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。  十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。 そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。  おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。  夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。 彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、 「獲物、来ましたね……?」  下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】  アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。  *前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。 また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ? ――――それ、オレなんだわ……。 昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。 そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。 妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

処理中です...