419 / 421
after5:久しぶりのカオテッド
5-10:新人たちの新生活
しおりを挟む■セキメイ 纏炎族 女
■136歳 セイヤの奴隷
正式にセイヤ殿の奴隷となり、【黒屋敷】の一員となり、私と父上の新たな生活が始まった。
今まで食客として過ごしてきた屋敷ではあるが、心構え、やる事、覚える事、考え方、まさに一新と言える。
私はミーティア殿から侍女服をお借りし、見た目としては早速侍女となった。
無骨者の私にこのような服は似合わないと思うのだが、周りの皆が同じ格好なのでそこまで違和感はない。すでに見慣れ過ぎている。
しかし侍女教育というものを受ける前に色々と補完しておかなくてはいけない知識があるらしく、まずはそれをエメリー殿から教えて頂く。父上とプラム殿も一緒だ。
「ご主人様が異世界人だと言う事を言えないままでしたので、これまでお話し出来なかった事もあります。それと<カスタム>についても基本的な部分に触れただけですので、ちゃんと理解しておいた方が良いでしょう」
との事だ。
そこからの話は食客として居座っていた間、疑問に思っていた事の答え合わせのような印象を受けた。もちろん新しい知識もあるのだが、どちらかと言えば「ああ、そういう事か」と思わされる事が多い。
色々と教育を受けていく中で最も時間をとったのが『衛生管理』だろう。
今までも食客として住まわせて頂いていて、毎日身綺麗にしたりお風呂に入ったりということはしていたのだが、それはこれだけ立派なお屋敷に住まわせて頂くのだから流儀に合わせるのも当然かと思っていたのだ。
極度の潔癖症に思えても、それがこの屋敷のルールなのだと。我々はそれに合わせるべきだと父上とも話していた。
いざ正式に侍女・従僕となり、ご主人様が異世界人であると分かったことで少しは理解できた部分もあるのだが、一方で「異世界人であると周知できたからやっと教えることができる」という知識もあるのだという。それが『衛生管理』だと。
ご主人様のいらした世界は魔法もスキルもないし、魔物もいない世界だという。
種族は基人族に限定されているそうだし、そう聞くと何から何まで違うように感じた。
私としては「なんと住みづらい世界なのだろう」と思ったが、おそらくご主人様からすればこのアイロスの地のほうが住みづらいに違いない。
だからこそご主人様がテコ入れした結果、この屋敷の中は色々と変わった部分があるのだろうな、と思い直した。トイレとか。お風呂とか。キッチンとか。
「ご主人様のいらした世界に魔法はありません。魔物も居ないので魔石もありません。病気になれば回復魔法もなく、ポーションもないのです」
「なるほど。だからこそ予防に重きを置くという事か。怪我などはどうするのだ?」
「時間を掛けて自身の治癒力に頼るそうです。それを補う薬などはあるそうですが」
「それは何とも……」
「その代わりにこちらとは比べ物にならないほどに医療技術は発達しているそうです。先ほど言ったウィルスという目に見えないほど小さな生物に関しても、技術発達の過程で見つかったものではないかと」
目に見えないほど小さな生物が人を死に至らしめるほどの病をもたらす。
そういった考えが当たり前のように浸透している世界か……。
<千里眼>とかで見えないものなのだろうか。
「プラム、竜は病気に掛かるのですか?」
「さっきからその『びょーき』というのがよく分からんのじゃが」
「例えば体温が上がったり、身体が重くなったり、気持ち悪くなったり、ダルくなるような……」
「うーむ、食べ過ぎて重くなる事はあるのう」
どうやら竜は病気とは無縁らしい。羨ましいと思う反面、竜ならば当たり前かと納得もする。
しかしプラム殿も私たちの生活に合わせて衛生管理をするそうだ。手洗い、うがい、入浴と。
<カスタム>の復習……というか応用知識についても教わる。
ステータスの項目の詳しい内容も含まれるが、これはエメリー殿はもとよりご主人様でさえも全貌が明らかになっていない。
これまでの経験とご主人様による予想が入っているらしい。
例えば【器用】を上げるとスキルを覚えやすくなるだとか、戦闘が巧くなるだとか、そういった事はあくまで「おそらくこうだろう」という印象によるものだと。
実際に【器用】を上げただけで覚えた者も居るし、一方でご主人様はエメリー殿以上に【器用】を上げているが、スキルの数は非常に少ないらしい。
聞く限りエメリー殿のスキル取得ペースが異常なのだが、そこは触れないでおこう。
「この【運】という項目はどうなのだ?」
「【運】に関しては全く分かっておりません。ご主人様曰く『上げた所で不運に見舞われる事はあるから無意味だ』との事です。一応ある程度は上げていますが」
「ふむ、考慮するだけ無駄か」
「戦闘に活かせそうもないですしね」
現状、戦闘に関するところで言えば、状態異常にかかる確率などに関わっているのではないかという話だ。
しかし状態異常に対する防御は魔法防御と同じく【抵抗】の項目が関わっていると見られており、益々【運】という項目の必要性が分からなくなっているという。ご主人様で分からないのであればもうお手上げだな。
そうした座学と共に侍女教育も並行して行われた。
侍女としての立ち振る舞いや姿勢、屋敷での仕事内容についてだ。
「セキメイにはこれまでの侍女と同じように教えるつもりですが、プラムは侍女の前に『人』としての生活に慣れるところから必要ですし、グレンさんは従僕であって侍女ではありません。そこが悩みどころなのですが……」
どうやらエメリー殿も悩ましいらしい。いつになく歯切れが悪い。
とりあえず私を中心に今まで通りに教え、父上とプラム殿は少し外して考えるらしい。
父上の場合取り入れるべきところは取り入れ、プラム殿の場合真似できるところは真似すると。侍女教育としての完成形は目指さないという形にひとまずはするようだ。
それでも姿勢であったりお辞儀であったりという基本的なところはちゃんとやる。
これは侍女だろうが従僕だろうが同じだからだ。
主人に対して敬意を払う姿勢ということだな。
エメリー殿曰く「侍女とは主人に対して愛をもって奉仕するもの」とのことで、父上に対して「ご主人様を愛せ」とは言えないらしいが「敬意を払う」というのならば同じこと。とりあえず同じように教えるとのことだ。
「グレンさんもセキメイも姿勢は素晴らしいですね。最初からここまでしっかり出来る者はおりませんよ」
「戦いの基本でもあるからな。セキメイには厳しく教えたつもりだ」
頭に皿を乗せた状態の父上がそう言う。
思えば幼少の頃から厳しく躾けられたものだ。剣を正しく振るう為、剣に力を乗せる為、振るった後に次の動作に移る為、常に正しい姿勢は意識していなければならない。
幾度となく怒られたものだがそのおかげで強くなれた部分ももちろんあるし、その頃のおかげで今こうして侍女教育もスムーズに行えている。
……まぁ当時は頭に皿を乗せる修行などなかったがな。
「プラムも思いのほか綺麗ですね。竜など姿勢は悪そうですのに」
「後ろをぐぐっとやればよいのではないか? 真似するくらいなら訳なかろう」
「ああ、筋力を使っているのですか。それが苦もなく出来るというのはさすが竜ですね。思いの外柔軟そうですし」
竜に人と同じ姿勢をとれと言って出来るものかと私も思ったのだが、どうやら問題ないらしい。
考えてみれば人以上に身体をひねったりして攻撃してくるわけだし、筋力なんてそれこそ人の数倍もあるだろう。
<変異>で人の形をとっているとしても基本的な竜の身体能力というのは変わらないものなのだな。
「ではこの状態でお辞儀してみましょう。おかえりなさいませご主人様。はいどうぞ」
「おか……いや無理ですよこんなの! 皿を乗せたままどうやってるんです!?」
「むむっ、これは難しいのう。少ししか傾けられぬ」
「姿勢を維持したまま重心を移動させているのか。なるほどこれはまさに″技術″だな」
「父上!? プラム殿も!? なぜすんなり出来るのですか!?」
エメリー殿の頭には皿だけでなくティーカップも乗っている。その状態でお辞儀など見ているこちらは魔法を使っているようにしか見えないのだが……どうやら魔法を使わずとも可能なものであるらしい。
エメリー殿曰く、私は今までの新人侍女と比べてもかなり筋がいいほうらしい。そこはお褒め頂いた。
しかし私と同時に教育を受けている父上とプラム殿が優秀すぎるので霞んでしまう。
プラム殿が意外すぎたな。戦闘や知識面では私も圧倒できるのだが、身体能力でなんとかできる部分は熟せてしまう。
侍女としての生活に慣れるのももしかしたら早いのかもしれない。もちろんそれは良いことなのだが。
その後、皿を乗せたまま歩いたり走ったりといったことも試したが、やはり二人は難なく熟せていた。
私も何とか食らいついてはいたのだが……比べる相手が悪かったと見るしかない。
侍女教育として屋敷内の仕事も一通り教えて頂く。
掃除、洗濯、料理、畑仕事、警備、あとは博物館など他の侍女が携わっている仕事の補助などもだな。
「従僕と言えどもグレンさんが掃除していたり畑仕事をしているとご主人様が変に見られてしまいます。ですので家事は侍女に任せ、グレンさんには指南役に重きを置いてもらうのとせいぜい警備くらいに従事して頂くのがよいでしょう」
「ふむ、そういうことならば仕方ない。一応料理も得意なのだがな……」
私たちは二人で修行の旅を続けていたので一通りの家事は出来る。
中でも料理は父上の趣味みたいなものだ。
まぁ主に野営食だったのでこの屋敷のように凝ったものを作るというわけではないのだが。
今までずっとこのお屋敷に御厄介になっていて、ここの料理がそこら辺の王族より豪華だというのはよく知っている。
食客ということで出されたものをただ食べるだけであったが、正式に従僕となった今、少しは携われるのかと期待していたのかもしれないな、父上は。
まぁ少し手伝うくらいならばご主人様も二つ返事で了承しそうではあるが。なにせご主人様ご自身が料理好きだと言うし。
「プラムは一つずつしっかり覚えていきましょう。これも人の生活に慣れる一環と思ってください」
「うむ、よろしく頼む!」
「お掃除にしても力を入れすぎてものを壊したりしたら大変ですからね。総合神殿のお掃除などは特に気を付けなければいけません。御神像を壊したとなれば一大事ですから」
「ううむ……そう言われると怯んでしまうのう。竜人ドラウグル様の御神像を壊すわけにはいかぬ」
何となく壊す未来が見えるな。仕事を任せるほうも気掛かりだろう。
とは言えプラム殿も神殿管理の担当になったようだし、やらぬという訳にもいかないのだろうな。
「ええ、また作り直すのも大変ですし……ああ、そう言えばお二人はどの神様を信奉していらっしゃるのですか?」
「我々は戦神ブルロイ様だ。すでに何度も参拝させて頂いている。まぁ纏炎族としては【火の神フレイアシード】様を奉じている者も多いのだが……」
「もしお祈りするというのであれば御神像を御造りしなければなりません。その際はご自身で彫って頂くことになりますがいかがなさいますか?」
「なっ、わ、我々が彫るのか? 御神像を?」
「ええ、あそこに並んでいる全ての御神像はそれぞれの信者が自ら彫ったものですので」
「そ、そうだったのか……」
てっきりどこかの彫刻家に注文したものかと思っていた。それがまさか侍女の皆様によるお手製だったとは……。
まぁ言われてみればあのように手をつなぎ合わせるような形の御神像など他では見られないだろうしな。何より御神像の数が多すぎるし……そこいらの彫刻家には全く分からない神だっているのだろう。
父上は丁重に断っていた。戦神ブルロイ様の御神像だけで十分だと。
いくら我々が家事から何から出来ると言っても彫刻家のような真似はできない。父上が断ってくれて助かったというのが本音だ。
そのような感じで侍女教育自体はかなりスムーズに終わった。
もちろん私はまだまだ覚えることが多いし、プラム殿は人の生活に慣れるということに重きを置いているのでより時間はかかるのだろうが、基本的な侍女教育としてはこれまでの新人侍女よりもかなりあっさり終わったとのことだ。
その分、戦闘訓練の時間を長くとって頂いている。
修行の時間だ。これは本当にありがたい。
これはご主人様のご厚意でもあるらしい。
私と父上は延々と修行する生活を送っていたので「侍女・従僕になったら全然修行の時間がとれなくなりました」というのを防ぐためだとか。
まぁ今となっては「修行に時間をかけるより<カスタム>したほうが簡単に強くなれる」とは分かっているのだが、それでも修行をしていないと不安だし、実際<カスタム>しただけで修行もせずに強くなれるわけがない。
ステータスを上げたならばそれに対応できるよう身体を慣らすのは必要だし、細かい戦闘技術というのは<カスタム>では補えないところらしいからな。いずれにせよ修行が必要ということだ。
ましてや私の場合――父上は私以上に極端だが――下地として戦闘技術が出来上がってしまっている。
少し<カスタム>して頂いただけで動きが変わってしまうから、それに慣れるのが大変なのだ。
【攻撃】を上げれば剣を振るう速度も変わるし、魔物を斬っても手応えが違う。的に向かって振るえば食い込む深さも変わるのでそこから次の動作に繋げるのも若干遅れる。
一つの項目を少し上げただけでこれなのだ。今までと同じように戦えと言われても無理な話である。
【敏捷】などもっとひどい。
速度を上げれば相手との距離感も変わるし、当然剣の当たり方も変わる。
何より身体の速さに頭が付いていっていないのが問題だ。考えている以上に身体のほうが先に行っていると。
そしてこれを慣らしやすくするために【器用】を上げる。
すると今度は身体がスムーズに動きすぎて困惑する。確かにそれを頭で理解できるようにはなるのだがどうしても違和感は拭えない。
確かに強くなっているのは間違いない。しかしそれを十全に活かすにはやはり修行の時間が必要なのだ。
……まぁ私以上に父上とプラム殿のほうが大変なのだがな。
戦闘訓練は私のほうが先に終わらせることができそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります>
「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。
死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。
レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。
絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、
「え?、何だ⋯⋯これ?」
これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる