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after5:久しぶりのカオテッド
5-11:ご主人様による今後の方針
しおりを挟む■セイヤ・シンマ 基人族 男
■24歳 転生者 SSSランク【黒屋敷】クラマス
数日後、屋敷にムゥチムがやってきた。
お試しで渡した風竜の皮をどうやら加工してきたらしい。それを確認してくれと。
応接室での応対だが、そこにはジイナ、アネモネ、リンネも同席させた。俺じゃあ良し悪しが分からないからな。
「…………うん、素晴らしいと思います」
「よっしゃ!」
「あの竜の皮がよくこんな綺麗になるもんですネ!」
「ふふふ、間違いなく価値があがってる、高値で売れる、ふふふ」
「いや売らないけどな。ちゃんと加工できてるならそれでいいんだ」
この風竜は【天庸】戦でアスモデウスと一緒になってたやつだ。肉は食い切ったが素材は大量にある。
解体自体は侍女たちも手伝ってもらって大掛かりな仕事になったが、当然、その皮には肉片だの油だの付いていただろうし、それがちゃんとなめされているのがすごいな。
素人目に見ても大した仕事だと思う。
「って言うか、今回渡された皮だけじゃなくてまだまだ大量にあるんでしょ? しかもあの状態で」
「大量どころの騒ぎじゃないくらいにはあるな」
「じゃあさっさとなめさないとダメじゃない! 私が出来るって分かったんなら任せなさいよ!」
「いや、そっちよりも博物館に展示してあるヤツのほうが優先だ」
「嘘でしょ!? 竜皮よりドロップ品を優先するの!?」
迷宮のドロップ品はすでに処理された状態でドロップする。
ウェアウルフロードの毛皮にしてもそこに肉片だの油だのついているわけじゃない。本当に毛皮だけだ。
それに加えて強い魔物ほど腐食が進みにくい特性らしいので時間的猶予はかなりある。
まぁ猶予があるといっても時間が経過すれば劣化するからムゥチムが怒鳴り込んで来たわけだが。
一方で地表の魔物は解体したところですぐに加工しないとみるみるうちに腐食が進む。
皮ならすぐになめさないといけないし、状態を保たせるためには錬金に似た魔法技術が必要だ。
だからムゥチムがドロップ品より風竜の竜皮を優先して処理したいというのは当然なのだが……。
「竜とかそっちの素材は状態を保たせる方法があるんだ。企業秘密だがな」
「まじで!?」
「ああ。その竜皮だって展示してる竜と同じやつだから半年くらい前のやつだぞ? そうは見えなかっただろ?」
「うそぉ! ……てっきり展示してあるのとは別の竜なのかと思ってたわ……」
……と誤魔化すしかない。<インベントリ>に入れておけば時間経過しないなど言えるもんじゃない。
まぁ竜なんてそれこそ腐食しにくいものらしいが、それにしたって皮にこびりついていた肉片が腐っていないのはおかしいからな。無理矢理にでも納得してもらうしかないのだ。
「だからまずはとりあえず博物館に展示してあるやつをなるべく劣化しないように加工を頼みたい」
「まぁ……分かったわ。でもそれが終わったらすぐに竜のほうをやらせてよね。職人的にはなめさないで持たれてるほうが怖いわ」
「分かった、約束しよう」
よしよし。とりあえずはこれでオーケーだな。
どれから手をつけるかは任せるが作業は毎日の閉館後に行う感じにしてもらった。さすがに客が入っている状態ではやらせたくない。
アネモネ経由でセシルさんに伝えてもらい博物館側にも了承してもらうようにしておこう。
やたらムゥチムが触って警報鳴ったり麻痺でもされたら堪らんし。
「料金はこっちのアネモネと決めてくれ。うちの商売担当だ」
「分かったわ!」
「ふふふ……了解です」
「一点ごとに請求するか全部まとめて請求するかはどっちでもいい。ムゥチムに任せる。アネモネ、そこら辺は打ち合わせておいてくれ」
ものによってはムゥチムの加工を必要としないものもあるからな。武器とか牙とか骨とか。……骨とか加工必要なのかな。俺には分からん。
博物館の部屋ごとに請求とかでもいいな。もしくは博物館のほうが終わったら請求とか。
「全部ってどれぐらいあるの? 竜素材が恐ろしい量あるってのは想像つくんだけど」
「竜が五体……」
「はあっ!?」
「亜竜が二十体以上、シーサーペントが十二体、大物はこれくらいだな」
「っ~~~~! バッカじゃないの! さっさと加工しなさいよ! 何そんなに溜めこんでるのよ!」
ムゥチム激オコである。俺も言ってて無茶ぶりだなぁとは思ったよ。
【天庸】の風竜・ワイバーン、【水竜の島】の水竜とシーサーペント、あとはマツィーア連峰の戦利品だな。
ほとんど<インベントリ>に仕舞いっぱなしだから溜まるのは仕方ない。
おまけにムゥチムには靴などの装備品を作って欲しいのだ。俺としてはそっちが本線。
しかしムゥチムの職人魂が「はやくなめさなきゃ!」と装備品など二の次になっている印象。
今後どうにか言い包めないといけないな。<インベントリ>のほうは後回しにして装備を作って貰わないと。
まぁ良かったじゃないか。仕事はたんとあるってこった。食いっぱぐれることはないぞ。
とりあえずムゥチムは「さっさと博物館を片付けなきゃ!」と意気込んでいた。
<インベントリ>のほうは自称天才職人のムゥチムが特急でやっても半年以上はかかるだろうとのことだ。
その間、ほぼ毎日通うことになるので何となく申し訳なくなってしまう。
「……ムゥチムさんを侍女奴隷としたほうがよろしいのでは?」
夕食の席で色々と話したらエメリーにそんなことを言われた。
そりゃあ奴隷にすれば<インベントリ>のことも説明できるし、カオテッドのどこかに借りているであろう宿屋から通う必要もないし、色々と話は早くなる。
ただなぁ……だからと言って「奴隷にならない?」なんて言えるわけないだろ。どんなスカウトだよ。
「それは考えない。とりあえず革職人を手元に置けたってことで許してくれ」
「かしこまりました」
「ムゥチムの話が出たから共有するためにも今後の展望を話しておく」
「今後の展望、ですか?」
「まぁ目標と言うか目的と言うか、俺の考えている予定のようなものだ」
そう言うと侍女たちの表情が真面目になった。
何か突拍子もないことを言い出すんじゃないかと戦々恐々としているヤツもいる。
「とりあえず目的は【邪神の魂】の処分だ。その為の目標が『カオテッド大迷宮の制覇』となる」
「はい」
「カオテッド大迷宮はおそらく全五階層だろう。……と言うか仮に六階層以上があったとしても考える余地はない。今は全五階層だろうと予想して、五階層『巨城』を攻略することを第一に考える」
六階層以上は正直、考えたくないと言ったほうが正しい。そうなるとおそらく攻略不可能だからな。
【流転の神カオスゲーノ】とかいうヤツが「絶対に攻略させたくない」という気持ちでいるならありえる話ではあるんだが……それを言うと四階層の火竜とかの時点で普通の冒険者には攻略不可能だろうしな。
五階層の難易度を見るに、これ以上はないものだと仮定しておく。
「五階層はどれくらい広いのか、どれほどの強敵がいるのか、全く判明していない。分かっているのはおそらく雑魚敵であろう天騎士という存在だけだ」
「あれで雑魚だもんなぁ」
「あれくらいを簡単に斃せないようでは五階層の探索などできない、と俺は見ている。こちらがどんな組み合わせになっても『三人でかかれば天騎士一体を安全に斃せる』というのが理想だ」
うわぁ……という表情を浮かべたのはパティ、ユア、カイナ組の数名。
これは夜営時や大量に天騎士が現れた場合を想定してのことだが、実際には例えばパティ・ユア・キャメロの三人だけで天騎士と戦うといったことは起こらないだろう。
夜営だったら誰か起こせばいいし、集団戦ならパーティー戦闘になるだろうし。
言いたいのはそれくらい安全性重視ということだ。余裕をもって天騎士と戦えないようでは広さ未知数の五階層を探索などできないだろうと。
それに絶対天騎士以上の敵が出て来るだろうしな。それに備えるという意味でもある。
「その為には訓練も必要だし、レベルアップも必要だし、<カスタム>も必要だ。各々課題としているところを地道にやっていくしかない」
プラムを筆頭にレベルの低いやつはレベル上げをすべき。
グレンやセキメイは逆にレベルより<カスタム>と訓練だろう。グレンなんてそれこそ四階層以降じゃないとレベルも上がらなそうだしな。
すでに仕上がっている侍女たちは地道な<カスタム>と地道な訓練を続けるしかない。
おそらくプラムがある程度目途が立った段階で長期探索は実施することになると思う。そこで一気にレベルを上げる。
五階層まで行くかは分からないが、何回かそれを繰り返してレベルと<カスタム>がいい感じになればなぁというところだ。
「――で、本格的な五階層探索についてだが……俺は三〇人が限界だと思っている。イブキ、どう思う?」
「五パーティーですね。たしかに五階層の通路を考えると……三〇人でも多すぎる気がします」
「通路で戦えるのはせいぜい二パーティーだろうな。その後方に二パーティーが控え、一パーティーが後方警戒だ。それ以上増えるとパーティー戦闘自体が出来なくなるし、ごちゃごちゃしていて探索もしづらくなると思うんだ」
「大部屋での集団戦や強敵との対峙を考慮しての三〇人ということですね。承知しました」
「マジックテントも限界ですしね」
ミーティアが口を挟んだがそれもある。
いくらマジックテントが拡張されていても、すでにキツキツなのだ。だから引っ付かれたり、覆いかぶさってきたりするんだが。
あ、ちなみにグレンは自前でテントを持っている。竜人の里ではセキメイと二人で使ってたけどな。
「だから今後もし何人か奴隷が増えたとしても五階層には連れて行かないつもりでいる」
「留守番ですか」
「最初から探索させるつもりはないと。レベルや<カスタム>などは?」
「もちろん上げる。自己防衛力は必要だ。ただ極端に鍛えるような真似はしない。極論だがレベル10までパワーレベリングしてあとは<カスタム>を全開に振ればそこいらのチンピラどころか高ランク冒険者相手でも勝てると思うんだ。最悪、守りながら逃げるくらいは出来るだろうと思う」
「それはまぁそうですね……」
ある意味、留守番組のほうが危険だしな。出来る限りは強くしてあげたい。
ただ探索用に強くするってわけじゃないからあくまで″適度に″ってだけだ。
「ご主人様、もし新しい奴隷が戦闘系種族で秀でた強さを持っていたらどうするのですか?」
「迷宮で戦わせたほうが良いと判断したら、その時はこの中の誰か、もしくは数人を屋敷に残す」
『えええぇぇぇ!?』
「待て待て、落ち着け。留守番を罰ゲームみたいに扱うんじゃない。勘違いするな」
まぁ反発はすると思ったけどな。うちの侍女たちは迷宮好きが多いから。
新人の頃は「もう迷宮行きたくない」みたいに言ってたやつもいたんだが……すっかり変わっちまった。まぁ良い変化なんだがな。
「十日以上も屋敷を守らなきゃならないんだぞ? しかも俺の<インベントリ>もなし、ネネの索敵もなし、ヒイノの料理もなしだ」
『うっ……』
「ある意味、迷宮組以上に大変で危険なんだ。留守番組は誇るべきだし、迷宮組は感謝しなければいけない。それを罰ゲームみたいに扱うのは俺が許さん。屋敷を守るという意味をよく理解してくれ」
『はい……』
それでも「自分が迷宮に行きたい」ってやつは多いんだろうけどな。
だからと言って留守番を″悪″みたいに思われると困る。
「本当なら一番、留守番に置きたいのはエメリーなんだ。それくらい重要なポジションなんだと思ってくれ」
『はい』
「だがまぁ五階層の探索にエメリーを抜くわけにはいかないからな。代わりの者を置くか、それ専門の新人を入れるかってところだな」
「わ、私が留守番でも全然大丈夫ですっ!」
「ハハッ、ユアはそう言うだろうなと思ってた。だがそれもその時のメンバーによるだろう。三〇人に満たなければユアを連れて行くし、三〇人以上でも他に留守番に残したいやつがいればユアは迷宮組にするし」
「は、はい……」
ユアは未だに戦闘が嫌いだからな。嫌いなやつを無理矢理連れて行っている現状は本当はよろしくない。
ただユアの火魔法は有用だし、なんだかんだ言って火力があるからな。
しかも前衛過多の状況で後衛を削るって言うのもちょっと抵抗がある。
「まぁすぐに人が入るわけでもない。現状は今いる二九名で五階層を探索するものだと思っていてくれ。あくまでもし増えたらという話だ」
『はい』
「どうする、ご主人様よ。明日にでもティサリーン商館に行ってみるか?」
「ふざけんなフロロ。もしって言っただろうが。好き好んで増やすつもりはないんだよ」
「ふふっ、承知した。素直になればいいものを……(小声)」
まぁこういう話をしたら茶化して来るかと思ったら本当に茶化してきた。
俺は別に「留守番組を作るためにあと五人くらい奴隷侍女をつくるぞー」とか言いたいわけではない。
これまでとおり「不可抗力だけど侍女にしなければ」って時に備えているだけだ。
自分から奴隷を買いに行ったのなんて、ジイナ、アネモネ、ウェルシアの時くらいだからな。
ムゥチムを奴隷にしたいだの言うから釘を刺したつもりだったが……伝わってるよな、これ。
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