親衛隊隊長だけど彼女がいます!

kira

文字の大きさ
11 / 40

(11)転校生がやってきた

しおりを挟む

 今日、噂の転校生が来るらしい。
 
 香からその噂を聞いてから、いつの間にか学園中にその噂が広まっていた。先生たちが転校生の話を何度かしていたみたいだし、広まるのは当然かもしれない。
 学園からの回し者なのか、それとも俺たちの味方になり得る者なのか。慎重に見極める必要がある。学園の教師たちは今のところ信用に値しないと考えて良いだろう。生徒の中に、行方不明事件に関わっているやつがいるかはまだ不明だ。
 
 ローリエの集の2人は信頼して良いと考えている。俺の事情を2人だけに話したが、特に第三者から疑いをかけられることもなかったし、そもそも不自然に接触してくるやつもいなかった。これは2人が俺の目的を他人に話していないという証明だろう。
 転校生は生徒会にとってもイレギュラーだったみたいだ。それならば、仮に味方だったとしたときにローリエの集に入ってもらうのもありかもしれない。
 

 - 寮前

「やっほー!こーくんおはよ!」
「おぉ。香おはよ。」
「朝から会うなんて偶然だねー!」
「そうだな。」
「今日はついに転校生が来る日だね!」
「敵対するようなやつじゃないといいけどな。」
「そうだね。転校生の最初の出迎えは生徒会がするんだって!」
「へぇー。わざわざ?」
「うん!僕たちと一緒で、どんな人か見極めたいんじゃないかな?事前に情報がない転校生だしね。」
「俺たちも隠れて転校生見に行くか?あぁでも転校生が来るのは授業中か。」
「……僕たちは今日は腹痛になって早退します。」
 香がニヤリと笑って言った。

「そうだな。俺たちは揃って食べたものが腐ってたから、腹痛を起こすだろうな。」
 俺もニヤリと笑い返す。

「これはしょうがないよね笑」
「あぁしょうがない笑」
「でもどこで合流する?」
「保健室でいいんじゃないかな?」
「保健室?でも養護の先生がいるんじゃないか?」
「それが、養護の先生は結構サボりに優しいから見逃してくれることが多いんだ。」
「それっていいのか?笑」
(確かに蘭丸先輩も保健室にサボりに来てたな。)

「保健室の先生も学生の頃はよくサボってたんだって!だから卒業さえできれば、サボりくらいどうってことないだろ?ってことらしい笑」
「そのときの先生、ちょっとワルって感じで大人の魅力感じたよー!」
「へぇー。悪い大人の見本だな笑
 まぁ助かるけど。」
「だから教室抜けたら、保健室集合ね!」
「りょーかい。」





 - 2年A組 (授業中)

「先生……すみませんお腹が痛くて……。」
「ん?藤岡腹痛か?」
「はい……。保健室に行ってもいいですか?」
「お手洗いでは治らない感じか?」
「はい……ちょっと……。」
「わかった。保健室に行っていいぞ。」
「ありがとうございます。」
「保健室行くなら着いていこうか?」
「野口……。いや1人で歩けるから大丈夫だ。」
「ほんとに?」
「ちょっと昨日、消費期限切れてるやつ食べちゃって……。」
「なるほどな笑」
「悪い……保健室行ってくるな。」
「おけ。気をつけろよー。」

 クラスのみんなが心配してくれる中、俺は廊下へ出た。そのときちょうど隣のクラスから香が出てきたところだった。

「「……!」」

 俺たちは目を合わせて同時に頷いた。廊下で合流するのは怪しまれるかもしれないので、俺は香の少し後ろから保健室に向かう。





 - 保健室

「「失礼します」」

「んー?体調不良者かー?」
「すいません、腹痛ってことでサボらせてください!」

(香、まんまぶちまけた……!)

「おっまえ……ぶっちゃけ過ぎだ……。俺だって一応教員だぞ?」
「えへへ。これは先生にしかぶっちゃけないよー笑」
「はぁ……まぁ出席回数が足りてるんならいいぞ。それでおまえは香の付き添い?」
「いや……実は俺も……。」
「なるほどな。2人でなんかするんだな。まぁ青春っぽくていいじゃないか。」
「ただ他の先生にバレても俺は知らんからな。」

「「了解です!ありがとうございます!」」

「ったく……。良い返事しやがって……笑」
「じゃあ俺たちはちょっと行ってきます!」
「おーおー。見つかんないように気をつけな。見つかったら反省文が待ってるぜ。」
「それは経験談?」

「経験談。」
先生は遠い目をしながら答えた。





 そうして先生に見逃してもらって、俺たちは今裏門の近くの木陰にいる。

「あの先生おもろいな。」
(この間は倒れて、起きたすぐに少し話しただけだからわからなかった。)

「そうでしょー!りーちゃん先生、この学園の先生の中で一番好き!」
「りーちゃん先生?」
「そうそう東城 理人とうじょう りひとだからりーちゃん!」
「香って色んな人をあだ名で呼んでるんだな。」
「うん!気に入った人はみんなあだ名で呼んでるのー!」
「へぇー!俺も気に入ってもらってるようで良かった。」
「当たり前だよ!最初会った時もビビ!っときたから仲良くなれそうだなーって思ったけど、話せば話すほど楽しいなって思うようになったよ!」
「そうなんだ!嬉しいな。俺も香のことは気に入ってるよ。」
「えへへーやったー!」

 2人でのんびりと会話していると、副会長が現れた。

「あっ!白銀様だ……。」
「ほんとだ副会長が来た。会長じゃないのか?」
「まぁ生徒会メンバーなら誰でも良かったみたいだし、一番真面目な白銀様が来たんじゃないかな?」
「へぇー。じゃあもうすぐ転校生が来るのかな。」
「そうだね!ワクワクする!」

 ギィィ
 裏門がゆっくりと開いた。
 そこから1人の人影が入ってきた。

「光の上学園にようこそ。私はこの学園で副会長をしております白銀 文也しろがね ふみやと申します。」
「あっ!こんにちは。僕は雪城 瑞希ゆきしろ みずきといいます。よろしくお願いします。」

「こーくん!転校生が来たね!僕より小さいし、可愛い声してるね!でもなぜかモサモサした見た目してるね。」
「あっ、あぁ……。」
(いやあれ雫だろ!カツラ被ってるし、メガネをかけてるけどわかりやすい!ていうか制服がちょっとダボついてる……。)

「えっと……雪城さんその格好は……。もう少し整えた方が……。」
 副会長が遠慮気味に雫の髪型や服装に注意する。

「すみません……。僕、特待生で入ることになったのでそこまで経済的に余裕がなくて……。」
 雫の身長が小さいので、副会長に対して上目遣いで答える。

「……!いえそういう人もいらっしゃいますよね。失礼しました。では学園を私がご案内しますね。」

(……なんか副会長照れてないか?雫は俺の恋人だぞ?……あんなもさい格好をしていても可愛さは隠しきれないか。ヤバい。)

「えぇ!副会長なんかデレデレしてない!?あのモサモサに!?」

「あぁそうだな...。」
(やっぱ香もそう見えたんだな……。ヤバい!今後の学園生活での心配ごとがたくさん出てきそうだ。)

「これって波乱の予感だね……。このあとはたぶん転校生と生徒会メンバーの顔合わせがあるよ。」
「そうなのか!?ついていこう!」
「うんうん!あの転校生に皆が惚れちゃったら大変だよね。まぁあのモサモサだとそんなことはないと思うけど。」
「惚れる!?それはダメだ!急ごう!」
「あっ!こーくん早い!待ってー!」

 俺はすでに遠くになってしまった副会長と雫を追いかけるために駆け出した。





 - 生徒会室前

「くそっ!生徒会室のドアが分厚いのか中の声が聞こえない!」
「それなら生徒会休憩室に行こ。隣の部屋だから声が聞こえると思う!」
「入れるのか?」
「この部屋の下の方に、換気のための小さい窓があるからそこから入ろう!僕たちの大きさならいける!」

 俺たちは這いつくばって、生徒会休憩室に入った。

「……!……。」
何か声が聞こえる。きっと隣の生徒会の声だろう。

「よし!扉に耳つけよう。」

・・・

「皆さんこの方がこの度この学園に転入された雪城くんです。」
 副会長が雫の紹介をしている。ちょうど顔合わせが始まったばかりみたいだ。

「はい!雪城瑞希ゆきしろ みずきといいます。よろしくお願いします。」
「あぁよろしく。俺は生徒会長の黒崎 朔也《くろさき さくや》だ。」
「俺は会計の夢野 蘭丸《ゆめの らんまる》だよー。よろしくねー。」
「俺は……書記の乾 亜樹《いぬい あき》。」
「僕は庶務の花房 立夏《はなぶさ りっか》。」

 生徒会メンバーが順番に自己紹介をしていく。

「雪城くん、今皆さんが自己紹介をされましたが、一気に覚えるのは難しいでしょう。ゆっくりと覚えていけば大丈夫ですよ。」
「あっ!はい。」
「それでは学園内を案内しますね。行きましょうか。」
「ありがとうございます!皆さん失礼します!」

 ガチャ
 どうやら雫と副会長は生徒会室を出ていったようだ。

「なぁ白銀なんか変じゃなかったか?」
「あははー!鈍い会長でもさすがに気づいたんだ!副会長あのこが気に入ったんじゃない?」
「は?俺が鈍い?」
「そーだよー!てか副会長ってあぁいうのが趣味なんだねー。」
「あぁあれが可愛くみえるんだろうか。白銀に視力検査進めるかな。」
「他のみんなはどう思ったー?」
「別に興味なーい。てか帰っていい?」
「あはは!立夏くん無関心すぎ。会長ー?解散?」
「あぁ解散にしよう。特にすることもないしな。」

 ガチャバタン
 生徒会メンバーはみんな帰るようで、生徒会室に誰もいなくなった。

「こーくん!今聞いた感じ、あの転校生に気があるのは副会長だけみたいだね!良かったー。」
「あぁ……。」
(いや副会長だけでも嫌なんだが……。)

「誰かいるのか?」

「「!?」」

 生徒会メンバーはみんな帰ったと思ったが、誰かが残っていたみたいだ。

 ガチャ
「おまえらは……。」

「「す、すみません!」」

「転校生が気になってきたのか?」
「そうなんです……。会長が惚れちゃったらどうしようって思って……。」

 (俺と香は違う意味でだが同じ意見だ。)

「ふっ。安心しろアレには魅力を感じない。おまえらの方が可愛らしいと思う。」
「えっ!キャー!急なデレが……心に来る!」
「あ、ありがとうございます……。」
(複雑すぎる……とりあえずお礼言っとくか。)

「それにそこのおまえ」
「……?俺ですか?」
「あぁこの間は助かった。親衛隊にも良いやつがいると知れて良かった。おまえがまとめてるんだから親衛隊もいいやつなのかもな。」
「それなら良かったです。あとおまえじゃなくて藤岡幸樹です。」
「あと彼は副隊長の織部香です。」
「……幸輝、香。これまで失礼な態度を取った。悪かったな。」

「「いえ!」」
(この間は熱に浮かされて素直になったのかと思ったが、平常時でも謝れるのか。)

「じゃあ俺は行く。」
そう言って会長は出ていった。

「こーくん!!今日は会長のデレ供給がやばかったね!名前呼ばれちゃったし!」

「あぁ驚いたよ……。」
「これまで以上に親衛隊の活動頑張っていこうね!」
「そうだな。」
(今の会長なら素直に応援できると思う。)






 こうして転校生への生徒会メンバーの第一接触を目撃後、俺たちはそれぞれの教室に戻った。
 俺は教室に戻るとみんながとても心配してくれたので、いたたまれない気持ちになった。
 だが転校生について雫に聞きたいことがたくさんできたので、早く帰りたい気持ちで残りの授業を聞き流した。





 - 寮 (自室)

 ……プルル
「……もしもし」
「おい!雫どういうことだよ!」
「やっぱり怒ってる?」
「怒ってるに決まってるだろ!そもそも話し合って潜入するのは俺だけってなっただろ!」
「本当にごめん。」
「理由は?」

「あのね……やっぱり様々な立場から情報を収集をした方が、響くんを見つけられると思うの。外部からだともう何も関われなくてもどかしくて。」

「そっか……。俺だけだと頼りなかった?」
「そんなことない!ただ私がいてもたってもいられなかっただけ。……家でね、お姉ちゃんは隠してるんだけど毎日泣いてるの。」

「彩ねぇが?」
「うん。お母さんとお父さんと私から隠れて泣いてるの。それがたまに聞こえてくるたびに、私がのうのうと学校生活をしてることに罪悪感を感じるの。それにずっと幸輝を待ってるだけっていう無力感。」

「……やっぱり彩ねぇ気にしてるんだね。」
「だから私もできるだけのことをしたいって思ったの!」
「この潜入のことを彩ねぇには?」
「言ってない。反対されると思うから。」
「言ってない!?突然いなくなった方が心配されるよ。連絡はしときな。」
「そ、そうだよね……。完全寮だしね。……連絡しとく。」
「そうして。……わかった。俺もできるだけサポートする。」
「ありがとう!」
「じゃあこれから俺たちは初対面の設定でいこう。」
「わかった。怪しまれないためにね。」
「うん。あと男に襲われそうになったらすぐに電話しろよ!絶対に助けに行く。」
「えっ?私、かなりダサい格好してるのよ?襲われることはないんじゃない?」
「いや!可愛さが漏れ出てる。」
「なにそれ笑」
「と!に!か!く!危なくなったらすぐ呼んで!」
「わかったわかった!じゃあおやすみ!」
「うん。おやすみ。」

   プツ

(まさか雫が転入してくるなんて思わなかった。でも学園の回し者じゃなくて良かった。色々と心配だけど……。彩ねぇもすごく心配してるだろうな。)



 
    転校生として俺の彼女が転入してきた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【短編】初対面の推しになぜか好意を向けられています

大河
BL
夜間学校に通いながらコンビニバイトをしている黒澤悠人には、楽しみにしていることがある。それは、たまにバイト先のコンビニに買い物に来る人気アイドル俳優・天野玲央を密かに眺めることだった。 冴えない夜間学生と人気アイドル俳優。住む世界の違う二人の恋愛模様を描いた全8話の短編小説です。箸休めにどうぞ。 ※「BLove」さんの第1回BLove小説・漫画コンテストに応募中の作品です

繋がれた絆はどこまでも

mahiro
BL
生存率の低いベイリー家。 そんな家に生まれたライトは、次期当主はお前であるのだと父親である国王は言った。 ただし、それは公表せず表では双子の弟であるメイソンが次期当主であるのだと公表するのだという。 当主交代となるそのとき、正式にライトが当主であるのだと公表するのだとか。 それまでは国を離れ、当主となるべく教育を受けてくるようにと指示をされ、国を出ることになったライト。 次期当主が発表される数週間前、ライトはお忍びで国を訪れ、屋敷を訪れた。 そこは昔と大きく異なり、明るく温かな空気が流れていた。 その事に疑問を抱きつつも中へ中へと突き進めば、メイソンと従者であるイザヤが突然抱き合ったのだ。 それを見たライトは、ある決意をし……?

俺の居場所を探して

夜野
BL
 小林響也は炎天下の中辿り着き、自宅のドアを開けた瞬間眩しい光に包まれお約束的に異世界にたどり着いてしまう。 そこには怪しい人達と自分と犬猿の仲の弟の姿があった。 そこで弟は聖女、自分は弟の付き人と決められ、、、 このお話しは響也と弟が対立し、こじれて決別してそれぞれお互い的に幸せを探す話しです。 シリアスで暗めなので読み手を選ぶかもしれません。 遅筆なので不定期に投稿します。 初投稿です。

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

ブレスレットが運んできたもの

mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。 そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。 血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。 これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。 俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。 そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?

ポメった幼馴染をモフる話

鑽孔さんこう
BL
ポメガバースBLです! 大学生の幼馴染2人は恋人同士で同じ家に住んでいる。ある金曜日の夜、バイト帰りで疲れ切ったまま寒空の下家路につき、愛しの我が家へ着いた頃には体は冷え切っていた。家の中では恋人の居川仁が帰りを待ってくれているはずだが、家の外から人の気配は感じられない。聞きそびれていた用事でもあったか、と思考を巡らせながら家の扉を開けるとそこには…!※12時投稿。2025.3.11完結しました。追加で投稿中。

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

離したくない、離して欲しくない

mahiro
BL
自宅と家の往復を繰り返していた所に飲み会の誘いが入った。 久しぶりに友達や学生の頃の先輩方とも会いたかったが、その日も仕事が夜中まで入っていたため断った。 そんなある日、社内で女性社員が芸能人が来ると話しているのを耳にした。 テレビなんて観ていないからどうせ名前を聞いたところで誰か分からないだろ、と思いあまり気にしなかった。 翌日の夜、外での仕事を終えて社内に戻って来るといつものように誰もいなかった。 そんな所に『すみません』と言う声が聞こえた。

処理中です...