魔法が使えず無能と呼ばれていた少女の能力【スキル】は実は最強でした

輝月レイヤ

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第二章・第3話

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**「王女の会議」**

王城オルフォード。

その中央にある円形の会議室。

王国最高戦力――
**聖響騎士団**

その隊長たちが一堂に会していた。

巨大な円卓。

そこに並ぶ席。

すでに数人の隊長が座っている。

まず一人。

燃えるような赤髪の女性。

鋭い瞳。

腰には魔剣。

**聖火隊隊長
業火の剣姫アリュシオーネ。**

彼女は椅子にもたれながら言う。

「で?」

「わざわざ全隊長を呼んだ理由は?」

その隣には優雅な女性。

緑の長髪。

知的な雰囲気。

**聖風隊隊長
烈風の書姫エアリィ。**

彼女は静かに本を閉じた。

「恐らく……」

「天魔教会の件でしょう」

反対側には海のような青髪の女性。

堂々とした雰囲気。

**聖水隊隊長
荒海の神姫ラフィリア。**

腕を組みながら言う。

「最近、奴らの動きが活発だ」

そして。

円卓の上にちょこんと座っている存在。

金色の髪。

小さな体。

背中には透明な羽。

人の手のひらほどのサイズ。

**聖光隊隊長
暁光の森姫ファム。**

彼女は小さく足を組みながら言う。

「もう」

「早く始めればいいのに」

その隣には――

小さな少女。

白い着物。

ふわふわの尻尾。

そして狐耳。

見た目は完全に幼女。

だがその正体は。

**聖地隊隊長
豊穣の妖姫マリ。**

妖狐だった。

マリは眠そうに言う。

「むぅ……」

「眠いのじゃ……」

そこに。

一人の青年が入ってくる。

銀髪。

碧眼。

黒い外套。

**聖無隊隊長
ナハト・ヒュルステイン。**

彼は席につく。

そして言う。

「全員揃っているな」

ラフィリアが答える。

「いや」

「一人いない」

エアリィが言った。

「聖闇隊ですね」

聖闇隊。

王国の影。

隠密部隊。

その隊長は――

**ミシェラ。**

ナハトの母親だった。

アリュシオーネが腕を組む。

「あの人なら」

「またどっか潜入してんだろ」

その時。

扉が開いた。

重厚な音。

全員が立ち上がる。

そこに現れたのは――

金色の長髪。

白いドレス。

気品に満ちた少女。

**アンジュ・オルフォード。**

オルフォード王国の姫。

そして。

聖響騎士団の総指揮官。

全員が礼をする。

「姫殿下」

アンジュは優しく言う。

「楽にしてください」

彼女は席についた。

「今日は」

「天魔教会について話します」

その名が出た瞬間。

会議室の空気が変わる。

アンジュは続けた。

「最近」

「天魔教会の活動が増えています」

エアリィが頷く。

「王国各地で確認されていますね」

ラフィリアも言う。

「海でも怪しい船を何度か見た」

アリュシオーネが笑う。

「見つけたら燃やしていいか?」

アンジュは苦笑した。

「ほどほどに」

ファムが腕を組む。

「でも」

「問題は規模よ」

小さな体で真剣な顔。

「今回のは」

「今までと違う」

ナハトも言う。

「同感だ」

マリが尻尾を揺らす。

「大きなことが起きる匂いがするのじゃ」

アンジュは頷いた。

「そのため」

「すでに動いている部隊があります」

ナハトは分かっていた。

「……聖闇隊ですね」

アンジュは答える。

「はい」

「ミシェラ隊長は」

「すでに調査に向かっています」

アリュシオーネが言う。

「相変わらず仕事早いな」

アンジュは少し微笑んだ。

「出発前」

「彼女に会いました」

ナハトの表情がわずかに変わる。

アンジュは言った。

「あなたのことを」

「とても心配していました」

会議室が静かになる。

アンジュは続ける。

「ナハトは無理をするから」

「ちゃんと見ていてください」

「そう言っていました」

アリュシオーネが笑う。

「母親だなぁ」

ラフィリアも頷く。

「そりゃ心配もする」

ナハトは少し目を閉じた。

「……そうですか」

アンジュは優しく言う。

「あなたは彼女の誇りです」

ナハトは小さく頷いた。

「ありがとうございます」

その時。

エアリィが言う。

「では」

「我々はどう動くべきでしょう」

アンジュは静かに言った。

「聖響騎士団は」

「全面警戒態勢に入ります」

その言葉に。

全員の表情が引き締まる。

アンジュは続ける。

「そして」

「新しい隊員たち」

「彼らにも動いてもらいます」

ナハトが言う。

「……リナたちですね」

アンジュは頷く。

「彼女たちは」

「この戦いの鍵になる」

マリが小さく笑う。

「面白くなりそうじゃの」

ファムも言う。

「運命が動いてる」

その時。

遠くの空に。

黒い雲が広がっていた。

天魔教会。

その影は――

確実に王国へ近づいていた。

物語はさらに。

**大きな戦いへと進み始める。**
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