魔法が使えず無能と呼ばれていた少女の能力【スキル】は実は最強でした

輝月レイヤ

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第二章 第13話

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**「戦乙女たちの影」**

王国医務室。

静かな空気が流れていた。

ナハトから語られた
ヴァルキュリアの能力。

それはリナ達にとって衝撃だった。

ルファールが小さく口笛を吹く。

「魔法無効に極大雷撃…」

「相性最悪のコンビだね」

ナティエが腕を組む。

「でも」

「退かせた」

リナを見る。

アルカイドが笑う。

「そうそう!」

「リナがコピーした魔法で!」

レディンも頷く。

「本当に凄いですよ」

しかしナハトは少し厳しい表情だった。

「油断するな」

リナが見る。

ナハトは続ける。

「奴らは本気じゃない」

ハヤテも同意する。

「うん」

「ヴァルキュリアは基本的に単独で動く」

「二人同時ってだけでも異例だ」

リナは思う。

(まだ…何かある)

ナハトは静かに言った。

「次に来る時は」

「もっと厄介だ」

その言葉が部屋に重く残った。

――その頃。

闇に包まれた空間。

巨大な円卓。

青い蝋燭が静かに燃えている。

そこに座る

**天魔教会最高幹部たち。**

ヒルド。

ロスヴァイセ。

そして他の幹部。

仮面の男

**シュヴェルトライテ**もその場にいた。

会合は続いていた。

一人の男が不満そうに言う。

「ところで」

「一つ聞きたい」

全員がそちらを見る。

男は腕を組んで言った。

「何故こんなに人数がいるんだ?」

「ヴァルキュリアの会合なら」

「**称号持ちの九人**だけでいいはずだろ」

円卓の空気が少し変わる。

その時。

長い赤髪の女が笑う。

彼女の名は

**ヴァルキュリア・ヴァルトラウテ**

彼女は椅子に背を預けながら言った。

「そんな小さいことを気にするな」

軽い口調。

しかし瞳は鋭い。

ヴァルトラウテは続ける。

「それに」

「昔はもっと居たんだ」

その言葉に

一瞬だけ沈黙が落ちる。

そして。

小さな声が呟いた。

ロスヴァイセだった。

白い髪の幼い姿の少女。

彼女は感情の無い声で言う。

「……裏切り者」

青い蝋燭が揺れる。

ロスヴァイセは続けた。

「**ブリュンヒルデ**」

そして静かに言った。

「彼女のせいで」

「ここまで人数が縮小した」

その言葉に

円卓の空気が一気に冷える。

誰も口を開かない。

ただ一人。

仮面の男――

**シュヴェルトライテ**だけが

静かに笑っていた。

ヴァルキュリアの闇。

そして

**裏切り者ブリュンヒルデ。**

その名が

再び世界の運命を動かし始める。

――第二章 第14話へ続く。
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