魔法が使えず無能と呼ばれていた少女の能力【スキル】は実は最強でした

輝月レイヤ

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第二章 第23話

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**「勝者の願い」**

荒野。

激しい金属音が何度も響いていた。

キィン!
ガァン!

刃と刃がぶつかるたび、火花が散る。

高速で交錯する影。

**ハヤテ。**
**ジークルーネ。**

剣技だけの純粋な戦い。

魔術なし。

力のみ。

アルカイドが目を凝らす。

「見えない……!?」

アリュールが歯を食いしばる。

「速すぎる……!」

レディンですら驚いていた。

「これが……達人の領域……」

ナティエが呟く。

「人外」

砂煙の中。

刃が何十回もぶつかる。

ジークルーネが低く言う。

「悪くない」

ハヤテが踏み込む。

「ありがとうございます」

再び刃が衝突。

ガキィン!!

ジークルーネが回転斬り。

ハヤテが受け流す。

そのまま踏み込み。

鋭い一閃。

ジークルーネの瞳がわずかに揺れる。

「――!」

次の瞬間。

決着がついた。

シュン――

風が止む。

静寂。

そして。

ジークルーネの刀が地面に落ちた。

カラン……

彼女の身体がゆっくりと崩れる。

ドサッ。

荒野に倒れた。

リナ達が息を呑む。

アルカイドが言う。

「……終わった?」

レディンが頷く。

「決着だな」

勝者。

**ハヤテ・アリオト。**

ハヤテは静かに刀を納めた。

そして。

ゆっくりとジークルーネの元へ歩く。

倒れている師。

彼女は少しだけ笑っていた。

「……強くなったな」

その声は穏やかだった。

「ハヤテ」

ハヤテは彼女の前に立つ。

そして。

手を差し伸べた。

「ありがとうございます」

ジークルーネが聞く。

「どうやってここまで強くなった?」

ハヤテは静かに答える。

「鍛錬しましたから」

それはとても単純な答えだった。

だが。

その言葉の裏には膨大な努力があった。

ジークルーネは小さく笑う。

「そうか」

「やはり」

「私の弟子だ」

そして。

ふと思い出したように言う。

「そういえば」

「約束だったな」

勝者の権利。

ハヤテが勝ったら。

**私を好きにしていい。**

リナ達が緊張する。

アルカイドが小声で言う。

「どうするの……?」

アリュールも真剣な顔だ。

ハヤテは静かに言った。

「師匠」

ジークルーネが見る。

「なんだ?」

ハヤテは続ける。

「さっき言いましたよね」

「もし俺が勝ったら」

「師匠を好きにしていい」

ジークルーネは頷く。

「ああ」

ハヤテはジークルーネの手を取った。

そして。

強く握った。

その行動に、全員が少し驚く。

ハヤテは真っ直ぐ言った。

「だったら」

「決まっています」

ジークルーネが少し首を傾げる。

「……?」

次の瞬間。

ハヤテは一同を驚愕させる言葉を放った。

「師匠」

「俺と」

深く息を吸う。

そして――

「**結婚してください!**」

荒野が静まり返った。

アルカイド。

アリュール。

レディン。

ナティエ。

そしてリナ。

全員が完全に固まっていた。

「「「「「ええええええぇぇぇぇぇ!?」」」」」

ジークルーネもさすがに目を見開いた。

荒野に

とんでもない爆弾が投下された瞬間だった。

――第二章 第24話へ続く。
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