ドS王子にいじめられ

だるま

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2.片想い

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「俺…お前のこと好きになったかも。」
あの言葉、本当かなぁ…///
って本当なワケないよねっ!!わかってる!
でも…ちょっと期待してしまった自分が恥ずかしい…///
   「あぁーー!もうっ!!!!」
母「さらーどうしたのー??」
   「なんでもないっ!お風呂はいる!!」
  そう言って、私は急いでお風呂場に駆け込んだ。
                  ポチャンッ
はぁ~、やっぱお風呂って落ち着くぅ。
「俺…お前のこと好きになったかも。」
…うわぁぁぁっ!!また思い出してしまった…。お風呂に入っているせいか、顔が赤い。はぁ、今日は一段と疲れたぁ。
何もかもアイツのせいだっ!!明日絶対に文句言ってやる!!!!!覚えとけよぉ!!

           キーンコーンカーンコーン

HRがはじまってしまった…。絶対文句言うとか言って、まだ話してもいない…。しかも同じクラスなのにぃ…。昨日はどうやって話しかけようか悩みすぎて寝れてないし…。
「どうしたのさら??」
心配そうに話しかけてくれたのは、親友の
神山実(かみやま みのり)。名前通り神みたいな心の持ち主だ・゜・(ノД`)・゜・。
「あ…ちょっと寝不足で…。」
「えー勉強のしすぎー??」
私が否定しようとすると
「まぁ、さらに限って勉強はないかっw」
前言撤回。やっぱ悪魔の心だ。
「ま、いろいろ頑張れーーw」
絶対みのり楽しんでるっ!(ー ー;)
「きりーつ。礼。」「ありがとうございましたぁー。」
HRが終わってしまった。綾部くんのところに行こうっ…。あぁ、一歩一歩が重い。
綾部くんの席の前に立ち、大きく息を吸う。
「あの…綾部くん。」
綾部くんがこっちを向いた。そして、満面の笑みで
「なに??」
うぅっ。爽やかなバージョンだ…////
「やっぱなんもないです…。」
「そっか(*^^*)」
私のバカぁぁぁぁあ!!これはニセモノの綾部くんなんだよ!!?
もう綾部くんには近づかないようにしよう。

綾部くんだっ。にげろっ!
また綾部くんだ逃げろっっ!!
うわっ綾部くんだっ!逃げろぉぉ!!

綾(なにしてんだアイツ…?)

あっ綾部くんだ!逃げっ…ドンっ!!
「もう逃がさないよ?」
うわぁぁおっ!壁ドンっ/////
「なんで逃げるの??」
「そ…それは……」
ちゅっ。     !!?
「俺のこと嫌いなの?」
悲しげな表情に変わったと思った途端、
「嫌ってても、離さないけどねw」
やっぱドSだ…。
「ちょっと待って…。誰かに見られる…」
「ダメなの??」
私は一生懸命頷く。
「はぁー、しょうがねぇなぁ。」
ガラララ。ドンっ。ぴしゃっ。
「いったた。ちょっと突き落とさないでよ」
ドサっ…。
綾部くんが私の上に乗りかかる。
「えっえっ!?見られなきゃ良いっていうもんじゃないんだけど!?」
「黙って…」
綾部くんの顔が私の喉に向かった。なんだ、口じゃないのか…よかったぁ。
ヌルっ。 びくっ。
「ちょっと…綾部くん…///」
綾部くんの舌が私の喉から耳の中まで舐めまわす。
「ひゃっ…/// あや…べ君…///やめ…」
「やだ。やめない。」
綾部くんの舌が次は私の口の中に入って、かきまわす。
「さら…好き…。」
突然の言葉に、より顔が赤くなる。
スルッ。プチンっ。プチンっ。
なんの音…??って、わたしの服、脱がされてんじゃんっ!?
「綾部くん!?なにしてんの!?」
「脱がしてる」
だよねー。…っておかしいでしょっ!
すると綾部くんの手がブラの中に入ってくる。やっやだっ…。
ぴくっ。  「んっ……。」
私、胸で感じてる!!?
「何??胸、触られるの好き?」
「ち…がう…んあっ。」
どうしよう。気持ち良い…////
もう、いいや。綾部くんになら、何されたって……。私は目をつぶった。その時、私の目から一粒の涙が溢れた。別に悲しくなんてない。安心感でもない。ただ、心にゆとりが出来たからだと思う。 だけどその瞬間、綾部くんの手が止まった。
「ご…ごめん。泣かすつもりはなかった。
今日はもうやめる。ごめん…」
明らか動揺してる。
違うっ!綾部くんのせいじゃない!
そう言いたいけど、声がでない。
「服着ていいよ。」
私はそっと服を取り静かに着た。
「着た??じゃあ、教室戻ろっか。」
私は小さく頷いた。その時、
   ガチャ。
「よーし!これで空き教室の鍵は全部閉め終わったなーー!」

「嘘だろ…?」
ガチャガチャっ!ガチャガチャっ!
「すいませんっ!開けてください!
………、だめだ。もう階段で降りて行ってる。授業が終わってから、友達よぶしかねーな…。」

嘘でしょ…?これから50分、授業が終わるまで綾部くんとふたりっきり…?!

 「…………。」「…………。」

気まずっ!今何分たったんだろ…。
まだ10分しか経ってない!!
なんか話さないと…。
「あのっ…」「なぁっ…。」
2人の声が重なった。
「どうぞ」綾部くんに譲る。
「あのさ……。もうやめる。」
「えっ………?」
「さらをいじめるのやめる。」
「………。」
「でも俺、さらの事、本当に好きなんだ。」
綾部くんの顔が初めて赤くなった。
「俺さ、今までに何人かと付き合ったことあるんだけど、こんなに人を好きになったのってさらが初めて。」
私の顔も赤くなった。
「今まで付き合っても、もっと一緒に居たいとか、もっと声が聞きたいとか、顔が見たいとか、ずっと触れていたいとか……まったく思ったことないのに、俺、さらといる時だけすっげー緊張する…////」

なんて返事をしたらいいかわからない。

「これが恋なのかもわかんないんだけど、さらが好きっていうことはわかる…。」

綾部くんが恥ずかしそうに笑う。
何秒か経った後に私の手を掴んで綾部くんの胸のところに持っていった。

「わかるだろ?今もまだ心臓が早く動いてる。それだけじゃない、俺の体温なんて、人間の体温じゃないみたいに熱い。
………片想いって難し」  ちゅ……。

「片想いじゃないよ…。
  私も綾部くんが好き。最初は嫌いだったけど、こんなに想ってくれてて、明日から綾部くんに話しかけられない日が始まるって思ったら寂しいよ…。」

私自身が自分の行動と言動に驚いている。
でも今はそれ以上に…

「綾部くんが好き。」

「えっ……。」
「両想いだね。」
私が綾部くんに微笑む。

「……今の俺の顔見ないで。
      絶対にやけてるから。」

そーやって顔を隠す綾部くんの耳はすごい真っ赤でした。




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