あの人と。

Haru.

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本編

121 招待

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「神が新しく部屋を作りお与えになった、と?」

「うん」

 僕を起こしに来たリディアへ説明するとまさに唖然といった様子で。いや、まぁそりゃそんな反応にもなりますよ。今日の朝来たらなんか部屋増えてるんだもん。

「ダグラス用の部屋、ですか……」

「そうなるね」

「……後ほど陛下にご報告してまいります。まずはお支度を整え、朝食にいたしましょう」

 ごめんねリディア。いやまぁ僕のせいではないけども。

 いや、僕が部屋をどうするか迷ったからこそ神様は部屋を作ってくれたんだし、元を辿れば僕のせい……? まぁいいや。


 今日は流石にダグはお仕事だから騎士の服。私服もかっこいいけど制服姿のダグもものすごくかっこいい。まさに眼福って感じだよ。そんなダグとの朝ごはんはやっぱり美味しい。

「ユキは本当に美味そうに食べるな?」

「だって美味しいもん」

 もともとご飯は好きなのです。それが好きな人と食べられるなら尚更美味しい。

「ユキ様、足りないようでしたらまだございますよ」

「んー……じゃあスープを少し貰える?」

「もちろんです。これくらいでよろしいですか?」

「うん、ありがとう」

 流石リディアだ。ちょうどいい量をよそってくれた。

「いえ。ダグラス、あなたも足りないようなら言ってくださいね」

「いや、俺は大丈夫だ」

 ダグがおかわりするとしたらどれくらいの量になるんだろう? 元々僕の4倍はある量だし、器も大きい。おかわりも最初と同じ量をよそうとしたら……ものすごい量になるなぁ。

「ユキ様もだんだんと量を食べられるようになってきたのではありませんか?」

「へ? ……ほんとに?」

「そうだな。最初より増えた気がするな」

 そう言われてみれば……? 誰かと食べたら美味しく感じていつもより多く、ってのはあったけど最近は1人で食べてもおかわりすることあるかも……

「……ダイエットしなきゃ」

 このままじゃ太ってしまう……!

「体型はお変わりありませんしその必要はないと思いますが……」

「むしろ少しくらい太った方が俺もリディアも安心するぞ。沢山食べたらいい」

「うぅ……でも今体型変わったら結婚式の衣装が……」

 いくら太ってもいいって言われてもそこが心配。

「大丈夫ですよ、万が一体系が変わってしまっても直前まで手直しは出来ますから」

「でもテーラーさんに迷惑かけちゃうし見栄えも変わるかも……!」

 今の体系に合わせて作ってもらっているなら体型変えちゃダメじゃない?!

「手直しに関して言えば貴族の結婚式にはよくあることですよ? 見栄えはテーラーの腕がいいので問題はないかと」

「それにそうユキの見栄えが変わるとも思えんしな」

 そうかなぁ……

「それに俺たちとしてはユキに我慢なんかして欲しくない。ユキには好きなだけ美味いもんを食べて欲しい。俺たちはユキが幸せそうに食べているのを見ると幸せなんだぞ?」

「そうですよ、ユキ様。どうしても気になるようでしたら、痩せる効果のあるマッサージもいたしますから。ユキ様はお気になさらずお好きなだけお食事を楽しんでください」

 う──……

「わかった。でも本当に太ったと思ったら言ってね? 僕ちゃんと運動するから」

「あまり気にせずともいいと思うがな?」

「かしこまりました。健康に支障が出そうならばお止めしますからご安心ください」

 それなら、うん……痩せるマッサージもしてくれるみたいだし……いっぱい食べよ!!
 あんまり気にしてたら美味しいものも美味しくなくなるよね!!

 じゃあまだ残ってたスープとパンも美味しくいただきます!



「さて、私は陛下へご報告してまいります。神殿長には授業の際で構わないでしょう。本日は殿下方のお手伝いはされますか?」

「していいの?」

 ドクターストップならぬリディアストップかけられると思ってた。

「昨日の朝から微熱も出ていませんし、このまま体調にお変わりなければ構いませんよ」

「ならしたい!」

 だって一昨日休んじゃったもん。僕からやりたいって言った以上サボるのはかなり問題あると思うのです。僕としてもお手伝いは楽しかったしやりたいなぁ。

「ではそのように殿下へお伝えしてまいりましょう」

「ありがとう」

「ついでですので申し上げますが、本日は魔法の訓練はお休みにいたしましょう。体力がまだ完全に回復なさっていないかもしれませんので、そちらは明日からで」

「はぁい……」

 魔法は好きだからちょっと楽しみにしてたけど仕方ないか。明日から出来るし今日は我慢しよう。

 リディアがロイ達への報告に出て行き、ダグも護衛モードになった。僕は今のうちに結婚式に呼びたい人達をリストアップしておこう。

 えーと、ロイ達4人に、アーノルドさん達3人は当然でしょ。リディアにラギアスにヴォイド爺に……アルバスさんもだね。オリバーさんとリアムさんも、かな?

 うーん、結構出したつもりだけど13人……流石に少ないよね……

「ダグ~……」

「どうなさいました?」

「結婚式に呼ぶ人を考えてるんだけど……これじゃ少ないよねぇ……」

「ふむ……ローレンツ様はどうでしょう?」

「ローレンツ? どうやって招待状送れば……」

 ドラゴスニアの場所って竜人以外知らないんでしょ? 招待状を出そうにも出せないよ?

「王太子殿下に連絡を取っていただいたらどうです? ユキ様のお願いなら叶えてくださるでしょう」

 その手があったか! 僕のお願いなら、っていうのはちょっと突っ込みどころ満載な気もするけどまぁいいや。レイには今日のお手伝いの時にでも頼もう。

「じゃあローレンツも呼んで……」

 まだ14人……

「あ、普段護衛してくれてる騎士さん達もだ!!」

 そうしたら人数もぐんと増える!!

「全員ですか?」

「うん! ……無理かなぁ」

 流石に全員はお仕事抜けれないか……でも一部だけってのも違う気がするし……

「その日だけならばなんとか調節できるとは思いますが……」

「ほんと?!」

「団長にも聞いておきましょう」

「ありがとう!!」

 やった! 参加してもらえたらいいなぁ。

 あとは……どうしよう?

「ダグはほかに招待したい人っていない?」

 今のところ僕の呼びたい人ばっかりリストアップしちゃってるからダグの希望も聞かないと。

「いえ、ユキ様が挙げられた方で大丈夫です。ただ、パートナーや従者の同伴を可能にされたほうがいいかもしれませんね」

「……なるほど」

 たしかに? マリオンさん奥さんいるよね。僕は会ったことないから直接招待状を送るのは違う気がするけど、何もしないのもなんだか違う気が? もしかしたらローレンツにもパートナーいるかもだし知らないだけでレイにもいるかも。パートナー同伴可にしておけば万事解決!! 

 あと貴族の人達って従者を伴うのが基本みたいだし、それもOKにしておかないと。ヴェルナーさんも来てくれるかな?

「あっ、リディアの好きな人はどうしよう?!」

 まだ誰なのか聞いてないから招待できない! リディアに呼んでいいからねって言っておく……?

 というわけで戻って来たリディアに言いましたら。

「一覧を見せていただいても? ……大丈夫です。すでに招待されています」

 え?!!

「だ、だれ?!!!」

「内緒、です」

 ふふって笑われて教えてくれなかった。

 無理に聞こうとは思わないけど気になる……! いつか教えてくれる日が来るのかな?

 でも結婚式の招待メンバーに入っているっていうことは僕も少なからず関わってる人だから意外と身近にいるんだよね……かなりのヒントじゃない?!
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