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After Story
ちびっこ
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魔研を後にして次にやってきたのは……魔獣研究会、というところでした。魔獣って討伐対象の凶暴なあれだよね……ダグはSランクを倒せるんだっけ? 僕の旦那様はやっぱり強くてカッコいいです。
おっと、ついつい惚気が……サダン君がせっかく連れてきてくれたんだからちゃんとそっちに意識を向けなくちゃ。
「おーい、留学生に見学させてやってくれ」
「……ん、いいよ」
サダン君が声をかけたことで出てきたわんこタイプの大柄な生徒は許可をくれたんだけどもキョロキョロと周りを見渡し出しまして。何しているのだろうと首を傾げながら見上げているとこんなことを。
「……留学生どこ?」
……下です。僕ショックです。
「ぶっふ……し、下にいるぞ……」
「……ほんとだ。小さいね、君。何歳?」
ヒョイっと猫の子を持ち上げるかのように持ち上げられました。ちょっと悲しいです。
「……13歳です」
「そっか。かわいいね。おいで、お菓子あげる」
「……ありがとうございます」
すごく悔しい……本当は19歳なのに……学園の生徒より年上なのに……なんで身長を伸ばす魔法具はないのかなぁ。開発するべき? でもダグは僕のサイズ好きって言ってくれてるし……うぅ、今までホームシックになんてなってなかったけどお城に帰りたくなってきた……!
わんこな生徒はそのまま僕を抱えたまま部室へ入り、僕をソファへ下ろすと棚を漁ってお菓子を取ってきた。腕いっぱいに抱えていて今にも落ちそうです。
「どれがいい? オススメはこれ……あ」
……ちょっと抜けてる、のかな……これって言って片方の手を抜き出してお菓子を一個取ったせいでバラバラと……とりあえず拾うのを手伝い、机に並べればなでなでと頭を撫でられた。まるで小さい子を撫でるかのような手つきです。
「ありがと。手伝いできるいいこだね」
いいこいいこと撫でられるのに思わず遠い目になるとら視界の端にお腹を抱えて爆笑しているサダン君と肩を震わせているダグ達3人が映った。本格的に拗ねてもいいですか? ……いや、今拗ねてもダグの甘やかしは受けられない……それなら意味ないから今はやめておきます。拗ねるのは後回しです。部屋に戻って遮音結界を張った寝室に入ってからです。
「いいこにはこれとこれとこれをあげる」
「……ありがとうございます」
おすすめって言っていたお菓子とその他2つのお菓子をくれました。多分街で売っている普通のお菓子なんだろうね。地球のものほどではないけれど、しっかりと包装され密閉されているお菓子はお城ではみたことがないものだった。出されてたのは料理人さんが作ったお菓子ばかりだからなぁ……フルラは違うけど。
多分、僕が好きって言ったら出してくれるんだろうけど、こういうお菓子があることは知らなかったし、ましてや好きだと言ったこともない。だから出されたことがなかったんだと思う。
出されていたお菓子はみんな美味しかったからなにも文句なかったんだけど……ポテトチップスのようなものをくれて僕はちょっと心が踊ってしまった。だって1年以上食べてないんだもん。父さん達がもってきていいのは作ったものだけだから既製品はもってこれないし。
とりあえず、いいものをくれたので子供扱いされたことは許しましょう。……お菓子で許すなんて余計子供っぽい? うるさいです。
「君名前は?」
「ユーキ・タネルです」
「そっか。俺はルート。部長だよ。君可愛いからマスコットとして入部していいよ」
「……普段はどんな活動を?」
とりえずマスコット云々はスルーの方向で。
「普段? お菓子食べて……お茶飲んで……寝る?」
「研究は……?」
「やりたい人だけやってる。俺もやってないよ」
えっと、つまり魔獣研究会は生徒の溜まり場ですね? うぅむ、僕は部活に入りたいけど集まってダラダラしたいわけじゃないのです……こう……みんなで何か1つをやる的なのを味わいたいのです……!
「入る?」
「ほかの部活も見てから考えます」
「そっか。いつでも遊びに来ていいよ。君なら歓迎」
「えと……ありがとうございます」
ルート先輩、悪い人ではなさそうだけども入らないかなぁ。とりあえず次にいきましょ!!
次にやってきたのはスイーツ同好会と料理研究会! どうやら広い調理室を半分に分けて活動しているみたいです。なにかスイーツを作ってるのかな。甘い香りが漂っていて……お腹空いちゃう……
「俺にも食わせてく……間違えた、留学生に見学させてやってくれ。ついでに余ってるなら食わせてくれ」
サダン君、欲望丸出しですよ。だって視線が入り口まで来てくれた部員さんじゃなくて机の上のクッキーに釘付けだもん。失礼だからちゃんと部員さんの方を見なよ……
「ふふ、いいよ、おいで。丁度お茶にするところだったんだ。お茶しながら部活のこと聞きたかったら話すよ」
「まじか! よかったなユーキ」
「ありがとうございます」
なんか僕よりサダン君の方が喜んでる気がするのは気のせい? 多分尻尾があったらブンブン振られてるんだろうなってくらいウキウキしてるのわかるもん。サダン君ってそんなにお菓子好きだったんだね。張り切って美味しいケーキ焼いてあげなくちゃ。喜んでくれるなら作りがいもあるしね!
部員さん達の輪に入れてもらい、和やかなお茶会は始まりました。……僕には机が高かったから椅子にはリディアが出してくれたクッションを二枚重ねにして敷いてます。それを見てサダン君が笑ったのは言わずともわかると思います。
「君は飛び級してきたの?」
「はい。ユーキ・タネルと言います」
「ユーキちゃんね。可愛いなぁ、お菓子は好き?」
「大好きです」
「うん、想像通りで可愛い。たんとお食べ」
「……ありがとうございます」
撫で撫でと頭を撫でられました。今日はよくちびっこ扱いをされます。悲しいです。心を無にして耐えましょう。帰ったらダグで癒されるぞ……絶対に甘やかしてもらって癒されるんだ……
「お菓子は作ったりする?」
「はい! 作るのは楽しいし食べたら美味しいし……いいこと尽くめです」
「そうだよね。僕もお菓子作り好きだな。料理はする?」
「料理もします!」
「ユーキちゃんこの部活向いてるねぇ。ここは合同で活動すること多いからさ。今日も一緒にお菓子作ったし。交互にお互いのレシピを使って作ってるような感じだよ」
別々でそれぞれ活動することもあるけれど、一緒にやることが多いんだそうで。基本的に作って食べることが好きな人の集まりだからどっちのを作るだとかで喧嘩することもなくほのぼのと活動しているらしい。
「ここで作ったお菓子を包んで告白に使ったり好きな人への差し入れに使う部員もいるんだよ。ユーキちゃんもそうやっていいよ」
「こいつ婚約してるぞ」
「え? ……あ、ほんとだ。婚約のブレスしてるね。卒業したら結婚?」
「えと……はい」
本当は既婚ですけどね! 最愛のダグという旦那様がいるのですよ。他の見知らぬ誰かのお嫁になんて行きません。無理です振りだけです。
「でも学園内の恋愛くらいいんじゃない? 言わなきゃバレないよ」
おっとぉ……今背後からゾクッとくる視線を感じましたよ……ダグだ……ダグが見てる……これは僕の返し方次第ではお仕置きコースだ……やだやだ、今日は僕は甘やかしてもらいたい気分なのです……! どうにかお仕置きは回避しなければ!!
「お相手の方、とても優しい方なのです。僕のことを考えてくださっているんだろうなぁって思える贈り物をよくくださって、今もこうして僕に自由をくださっています。僕もあの方に誠意を返したいのです。僕を大事にしてくださる彼の方を、僕も大事にしたいのです」
言いながら考えるのはもちろんダグのこと。ちゃんとダグに当てはまる言葉を選びましたよ。もちろん本音です。僕は一生ダグを大事にします。
おっと、ついつい惚気が……サダン君がせっかく連れてきてくれたんだからちゃんとそっちに意識を向けなくちゃ。
「おーい、留学生に見学させてやってくれ」
「……ん、いいよ」
サダン君が声をかけたことで出てきたわんこタイプの大柄な生徒は許可をくれたんだけどもキョロキョロと周りを見渡し出しまして。何しているのだろうと首を傾げながら見上げているとこんなことを。
「……留学生どこ?」
……下です。僕ショックです。
「ぶっふ……し、下にいるぞ……」
「……ほんとだ。小さいね、君。何歳?」
ヒョイっと猫の子を持ち上げるかのように持ち上げられました。ちょっと悲しいです。
「……13歳です」
「そっか。かわいいね。おいで、お菓子あげる」
「……ありがとうございます」
すごく悔しい……本当は19歳なのに……学園の生徒より年上なのに……なんで身長を伸ばす魔法具はないのかなぁ。開発するべき? でもダグは僕のサイズ好きって言ってくれてるし……うぅ、今までホームシックになんてなってなかったけどお城に帰りたくなってきた……!
わんこな生徒はそのまま僕を抱えたまま部室へ入り、僕をソファへ下ろすと棚を漁ってお菓子を取ってきた。腕いっぱいに抱えていて今にも落ちそうです。
「どれがいい? オススメはこれ……あ」
……ちょっと抜けてる、のかな……これって言って片方の手を抜き出してお菓子を一個取ったせいでバラバラと……とりあえず拾うのを手伝い、机に並べればなでなでと頭を撫でられた。まるで小さい子を撫でるかのような手つきです。
「ありがと。手伝いできるいいこだね」
いいこいいこと撫でられるのに思わず遠い目になるとら視界の端にお腹を抱えて爆笑しているサダン君と肩を震わせているダグ達3人が映った。本格的に拗ねてもいいですか? ……いや、今拗ねてもダグの甘やかしは受けられない……それなら意味ないから今はやめておきます。拗ねるのは後回しです。部屋に戻って遮音結界を張った寝室に入ってからです。
「いいこにはこれとこれとこれをあげる」
「……ありがとうございます」
おすすめって言っていたお菓子とその他2つのお菓子をくれました。多分街で売っている普通のお菓子なんだろうね。地球のものほどではないけれど、しっかりと包装され密閉されているお菓子はお城ではみたことがないものだった。出されてたのは料理人さんが作ったお菓子ばかりだからなぁ……フルラは違うけど。
多分、僕が好きって言ったら出してくれるんだろうけど、こういうお菓子があることは知らなかったし、ましてや好きだと言ったこともない。だから出されたことがなかったんだと思う。
出されていたお菓子はみんな美味しかったからなにも文句なかったんだけど……ポテトチップスのようなものをくれて僕はちょっと心が踊ってしまった。だって1年以上食べてないんだもん。父さん達がもってきていいのは作ったものだけだから既製品はもってこれないし。
とりあえず、いいものをくれたので子供扱いされたことは許しましょう。……お菓子で許すなんて余計子供っぽい? うるさいです。
「君名前は?」
「ユーキ・タネルです」
「そっか。俺はルート。部長だよ。君可愛いからマスコットとして入部していいよ」
「……普段はどんな活動を?」
とりえずマスコット云々はスルーの方向で。
「普段? お菓子食べて……お茶飲んで……寝る?」
「研究は……?」
「やりたい人だけやってる。俺もやってないよ」
えっと、つまり魔獣研究会は生徒の溜まり場ですね? うぅむ、僕は部活に入りたいけど集まってダラダラしたいわけじゃないのです……こう……みんなで何か1つをやる的なのを味わいたいのです……!
「入る?」
「ほかの部活も見てから考えます」
「そっか。いつでも遊びに来ていいよ。君なら歓迎」
「えと……ありがとうございます」
ルート先輩、悪い人ではなさそうだけども入らないかなぁ。とりあえず次にいきましょ!!
次にやってきたのはスイーツ同好会と料理研究会! どうやら広い調理室を半分に分けて活動しているみたいです。なにかスイーツを作ってるのかな。甘い香りが漂っていて……お腹空いちゃう……
「俺にも食わせてく……間違えた、留学生に見学させてやってくれ。ついでに余ってるなら食わせてくれ」
サダン君、欲望丸出しですよ。だって視線が入り口まで来てくれた部員さんじゃなくて机の上のクッキーに釘付けだもん。失礼だからちゃんと部員さんの方を見なよ……
「ふふ、いいよ、おいで。丁度お茶にするところだったんだ。お茶しながら部活のこと聞きたかったら話すよ」
「まじか! よかったなユーキ」
「ありがとうございます」
なんか僕よりサダン君の方が喜んでる気がするのは気のせい? 多分尻尾があったらブンブン振られてるんだろうなってくらいウキウキしてるのわかるもん。サダン君ってそんなにお菓子好きだったんだね。張り切って美味しいケーキ焼いてあげなくちゃ。喜んでくれるなら作りがいもあるしね!
部員さん達の輪に入れてもらい、和やかなお茶会は始まりました。……僕には机が高かったから椅子にはリディアが出してくれたクッションを二枚重ねにして敷いてます。それを見てサダン君が笑ったのは言わずともわかると思います。
「君は飛び級してきたの?」
「はい。ユーキ・タネルと言います」
「ユーキちゃんね。可愛いなぁ、お菓子は好き?」
「大好きです」
「うん、想像通りで可愛い。たんとお食べ」
「……ありがとうございます」
撫で撫でと頭を撫でられました。今日はよくちびっこ扱いをされます。悲しいです。心を無にして耐えましょう。帰ったらダグで癒されるぞ……絶対に甘やかしてもらって癒されるんだ……
「お菓子は作ったりする?」
「はい! 作るのは楽しいし食べたら美味しいし……いいこと尽くめです」
「そうだよね。僕もお菓子作り好きだな。料理はする?」
「料理もします!」
「ユーキちゃんこの部活向いてるねぇ。ここは合同で活動すること多いからさ。今日も一緒にお菓子作ったし。交互にお互いのレシピを使って作ってるような感じだよ」
別々でそれぞれ活動することもあるけれど、一緒にやることが多いんだそうで。基本的に作って食べることが好きな人の集まりだからどっちのを作るだとかで喧嘩することもなくほのぼのと活動しているらしい。
「ここで作ったお菓子を包んで告白に使ったり好きな人への差し入れに使う部員もいるんだよ。ユーキちゃんもそうやっていいよ」
「こいつ婚約してるぞ」
「え? ……あ、ほんとだ。婚約のブレスしてるね。卒業したら結婚?」
「えと……はい」
本当は既婚ですけどね! 最愛のダグという旦那様がいるのですよ。他の見知らぬ誰かのお嫁になんて行きません。無理です振りだけです。
「でも学園内の恋愛くらいいんじゃない? 言わなきゃバレないよ」
おっとぉ……今背後からゾクッとくる視線を感じましたよ……ダグだ……ダグが見てる……これは僕の返し方次第ではお仕置きコースだ……やだやだ、今日は僕は甘やかしてもらいたい気分なのです……! どうにかお仕置きは回避しなければ!!
「お相手の方、とても優しい方なのです。僕のことを考えてくださっているんだろうなぁって思える贈り物をよくくださって、今もこうして僕に自由をくださっています。僕もあの方に誠意を返したいのです。僕を大事にしてくださる彼の方を、僕も大事にしたいのです」
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