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お互いに適当な飲み物を頼むことになり、私はアイスティー、彼はカフェラテを注文した。店内は比較的空いている。飲み物を受け取ってから、2階に上がり、窓際のテーブル席に座った。
「昨日の夜、二人で打ち上げしようぜって飲みに行って」
「うん、それは覚えてる」
「そしたらなんか変な強い酒飲んだみたいで咲がめちゃくちゃ酔っ払って。タクシー乗せようにも酔い過ぎててダメだって断られたから、ホテルに入った」
「め、迷惑かけてごめん…ほんとに」
これまで泥酔などしたことはなかった。それほど気が緩んでいたということだろうか。
しかし。
「で、まあそんなこんなだから。大人しく俺と付き合おう」
「な、なんで!?」
思わず大きな声を出してしまってから慌てて口を抑える。近くの席に人が座っていなくてよかった。そんなこんな、と言われてもあまりに脈絡がなさすぎる。
それなのに、千晃は真面目な顔で続ける。
「……俺がお前のこと好きだからだよ」
「う、嘘…」
「嘘じゃねえよ。実際のところ、咲の方はどう思ってんの」
じっとこちらを見つめる、強気なのに少し不安そうな視線に、言葉が詰まる。
そんな顔、ずるい。この顔をされるとなんでも応じて、話してしまいそうになる。
でも言うわけがない。絶対に言わないと昨日心に決めたのだから。
「…す、好きとかじゃ、ない」
「ふーん。じゃあ、咲は好きでもない男の前で気抜きすぎ。脇が甘いんだな」
なんだか私が悪いような言い方をされて、さすがにむっとする。
私は昨日見た光景を思い出して、言い返した。
「だって…」
「なんだよ」
「…昨日 莉奈といい感じだったくせに」
「は?なんでそこで安藤さんが出てくんの?」
安藤莉奈は、私の親友だ。穏やかで優しくて、高校の時に仲良くなった。大学は別のところに進んだけれど、3年になった今でもよく遊びに行く大事な存在。
しかし、昨日の同窓会中にトイレに行った時、そんな莉奈と千晃が柱の影でこそこそ話しているのを目撃したのだ。なんとなく恥ずかしそうにはにかむ千晃と、楽しそうに笑う莉奈の様子はなんだかすごく微笑ましくて。
…ああ、そういうことだったんだ、と。
バスケ部のエースだったこともあり、背が高くがっちりしている彼と、小柄でふわふわと可愛らしい莉奈は並んで立つとお似合いだった。
…心臓がぎゅっと握り潰されるような気がしたことは、考えないようにして。
本気でわからないと言いたげな彼に、私は言う。
「莉奈、すごくいい子だから。大事にしてよね」
それを聞いて、私の言葉の意味を理解したのか、それとも思い当たることがあったのか、彼は私の手首を掴んだ。
「違う、安藤さんは俺の相談事を聞いてただけで…」
「いいって。別に誰かに言いふらしたりしないし。そういえばホテルのお金足りた?」
「だーから!違うっつってんだろ。話聞けよ」
投げやりな返事をする私と怒っている千晃とで、なんだかいよいよ険悪な雰囲気になってきてしまう。私はアイスティーを一気に啜った。喧嘩をしたくてここまで来たわけではない。そして何より、今は千晃の恋愛話なんて聞きたくない。飲み終わったのだから、さっさと帰ろう。
掴まれた手首がじっとりと熱くなってきたような気がして、こちらへ引っ込めようとすると、絶対に離さないとでもいうように力が込められた。
「ちょっと…離して」
「俺が好きなのは咲だよ。お前以外に好きなやつなんているわけないだろ」
「…っ、そんなわけない」
再びどうにか否定したけれど、決してふざけて言っているようには思えない。
…どういうこと?
射抜くような眼差しを受け止めきれなくて目を逸らすと「まさかそういう誤解されるとは思わなかったわ」と、はぁっと大きな溜息が聞こえた。それから千晃は、カフェオレを一気に飲み干す。
「俺が好きなのは安藤さんじゃなくて咲なの!あー、もう、なんで本人にだけこんな伝わんねえかな!」
頭をぐしゃぐしゃと掻きながら天を仰いでそんなことを言う。凸凹した喉仏を見て、今朝のことを思い出していると、「いい加減気付けよ」と、彼は堰を切ったように話し始めた。
「俺はずっとずっと前から咲のことが好きなんだよ。同窓会だって、お前がいないならどうでもよかったけど、道でたまたま会った安藤さんから、『咲が幹事やろっかなあって言ってた』って聞いたから立候補したんだよ。会う度になんかよくわからんくらい可愛くなってるし、てことはやっぱ男いんのかなと考え出して悶々とすんのもクソだるかった」
「…え、ええ…?」
「昨日だって、牽制の仕方が露骨すぎるとか、咲専用セコムだからあえて気付かれないようにしてんのかとか周りに散々言われてんのに、肝心の本人はしれっと他の男子と楽しそうに話してるし。知ってる?俺同じ部活の奴らに『見た目イカついくせに奥手な童貞エースくん』って言われてたんだからな」
「ど…そ、そうなんだ…」
「でももう仕方ないんだよ。他の誰を見ても、誰に誘われても、気持ちは変わらなかったんだから。もういいじゃん、俺で」
こんなにたくさん話しているのを見たのは久しぶりだった。開き直ったようなその様子を見て、ようやくその瞳を正面から見つめる。
一度箱に入れて閉じ込めたものが、蓋の隙間からじわりと漏れ出すような、想うことを許されたような気持ちになる。
「……ほんとに…」
「あ?」
「ほんとに私のこと好きなの…?」
「盛大に拗らせてるだろ。見りゃ誰だってわかるわ。実際、咲以外はみんな知ってる」
舌打ちでもしそうな勢いでそう言うと、突然の告白に固まっていた私の手の甲を指先でするりとなぞるように触る。その触れ方がくすぐったくて肩を竦ませると、彼は一瞬少し驚いたように目を見開く。その後、こちらを見る視線が熱を帯びた。
「…責任取れよ」
「責任って…」
「だってそんな顔してさ。やっぱりお前も俺のこと好きじゃん」
「や、やっぱりって…」
なんという傲慢な言いぶりだろうか。
でも、否定することはできない。
「安藤さんには、咲に本当に彼氏がいないのかとか、いい感じになってる男がいないのかとかそういうことを聞いてたんだよ」
「…そんなの本人に直接聞いてくれればいいのに」
「聞いたけどお前無視したじゃん。あれを俺がどんな思いで送ったと思ってんだよ」
そういえば…。
そんなメッセージが送られてきたことがあったことを思い出す。
なんとなくお互いの間に流れる雰囲気が変わったことを感じたのか、掴まれていた手首が解放された。
「なんかごめん…」
「安藤さんには、もたもたしてないでいい加減に早く告白しなよって笑われた。咲が誰かと同窓会ラブ…なんてことになったら、及川くん気が狂っちゃいそうだねって」
その言葉に思わずふふっと笑うと、「笑うとこか?」とやや憮然とした表情を浮かべながら千晃はテーブルに肘をついた。
「…責任取れって言うなら、千晃もだよ」
「え?」
「私、多分千晃のせいで彼氏できたことないんだから」
私も彼と同じようにテーブルに肘をついて、ほぼ溶けてしまった氷だけのアイスティーを啜る。
「高校生のとき、他校の人と一緒に遊んでも、最後は『上原さんには及川くんがいるもんね』みたいな空気になっちゃってたし」
「俺がバスケ漬けになってるときにそんなんしてたのかよ」
「大学生で合コンとかなっても、結局千晃と比べちゃって…誰のことも好きになれなかった」
「ご…っ、それって…」
眉間に皺を寄せつつもにやけそうになるのを堪えているような複雑な表情で、それでも彼は緊張しながら私の頬にそっと指の背で触れようとしてくる。
そのときだった。
「ねー!まじで暑いんだけど」
「こんなんじゃ外いられないよねー!」
3~4人の男女が騒がしい様子で階段を上がってくる声が聞こえて、はっとしたようにお互いに距離を取る。
危ない。完全に二人の世界になりかけた。
「あのさ…」
「ん?」
「俺、今年から一人暮らし始めたんだ」
「あー、なんか沙織さんが言ってた」
沙織さんと言うのは、千晃のお母さんだ。いつも元気で、道で会うとにこにこしながら話しかけてきてくれる。
「来ない?今から。俺の部屋」
「へ?」
「なんか…ここにいると、外なのにうっかり手出しそうだから」
そう言いながら、彼はくしゃりと私の頭を撫でる。その瞳を見ると、「つーか、そろそろまじでちゃんとさせて」と、少し困ったように微笑みかけられた。
「昨日の夜、二人で打ち上げしようぜって飲みに行って」
「うん、それは覚えてる」
「そしたらなんか変な強い酒飲んだみたいで咲がめちゃくちゃ酔っ払って。タクシー乗せようにも酔い過ぎててダメだって断られたから、ホテルに入った」
「め、迷惑かけてごめん…ほんとに」
これまで泥酔などしたことはなかった。それほど気が緩んでいたということだろうか。
しかし。
「で、まあそんなこんなだから。大人しく俺と付き合おう」
「な、なんで!?」
思わず大きな声を出してしまってから慌てて口を抑える。近くの席に人が座っていなくてよかった。そんなこんな、と言われてもあまりに脈絡がなさすぎる。
それなのに、千晃は真面目な顔で続ける。
「……俺がお前のこと好きだからだよ」
「う、嘘…」
「嘘じゃねえよ。実際のところ、咲の方はどう思ってんの」
じっとこちらを見つめる、強気なのに少し不安そうな視線に、言葉が詰まる。
そんな顔、ずるい。この顔をされるとなんでも応じて、話してしまいそうになる。
でも言うわけがない。絶対に言わないと昨日心に決めたのだから。
「…す、好きとかじゃ、ない」
「ふーん。じゃあ、咲は好きでもない男の前で気抜きすぎ。脇が甘いんだな」
なんだか私が悪いような言い方をされて、さすがにむっとする。
私は昨日見た光景を思い出して、言い返した。
「だって…」
「なんだよ」
「…昨日 莉奈といい感じだったくせに」
「は?なんでそこで安藤さんが出てくんの?」
安藤莉奈は、私の親友だ。穏やかで優しくて、高校の時に仲良くなった。大学は別のところに進んだけれど、3年になった今でもよく遊びに行く大事な存在。
しかし、昨日の同窓会中にトイレに行った時、そんな莉奈と千晃が柱の影でこそこそ話しているのを目撃したのだ。なんとなく恥ずかしそうにはにかむ千晃と、楽しそうに笑う莉奈の様子はなんだかすごく微笑ましくて。
…ああ、そういうことだったんだ、と。
バスケ部のエースだったこともあり、背が高くがっちりしている彼と、小柄でふわふわと可愛らしい莉奈は並んで立つとお似合いだった。
…心臓がぎゅっと握り潰されるような気がしたことは、考えないようにして。
本気でわからないと言いたげな彼に、私は言う。
「莉奈、すごくいい子だから。大事にしてよね」
それを聞いて、私の言葉の意味を理解したのか、それとも思い当たることがあったのか、彼は私の手首を掴んだ。
「違う、安藤さんは俺の相談事を聞いてただけで…」
「いいって。別に誰かに言いふらしたりしないし。そういえばホテルのお金足りた?」
「だーから!違うっつってんだろ。話聞けよ」
投げやりな返事をする私と怒っている千晃とで、なんだかいよいよ険悪な雰囲気になってきてしまう。私はアイスティーを一気に啜った。喧嘩をしたくてここまで来たわけではない。そして何より、今は千晃の恋愛話なんて聞きたくない。飲み終わったのだから、さっさと帰ろう。
掴まれた手首がじっとりと熱くなってきたような気がして、こちらへ引っ込めようとすると、絶対に離さないとでもいうように力が込められた。
「ちょっと…離して」
「俺が好きなのは咲だよ。お前以外に好きなやつなんているわけないだろ」
「…っ、そんなわけない」
再びどうにか否定したけれど、決してふざけて言っているようには思えない。
…どういうこと?
射抜くような眼差しを受け止めきれなくて目を逸らすと「まさかそういう誤解されるとは思わなかったわ」と、はぁっと大きな溜息が聞こえた。それから千晃は、カフェオレを一気に飲み干す。
「俺が好きなのは安藤さんじゃなくて咲なの!あー、もう、なんで本人にだけこんな伝わんねえかな!」
頭をぐしゃぐしゃと掻きながら天を仰いでそんなことを言う。凸凹した喉仏を見て、今朝のことを思い出していると、「いい加減気付けよ」と、彼は堰を切ったように話し始めた。
「俺はずっとずっと前から咲のことが好きなんだよ。同窓会だって、お前がいないならどうでもよかったけど、道でたまたま会った安藤さんから、『咲が幹事やろっかなあって言ってた』って聞いたから立候補したんだよ。会う度になんかよくわからんくらい可愛くなってるし、てことはやっぱ男いんのかなと考え出して悶々とすんのもクソだるかった」
「…え、ええ…?」
「昨日だって、牽制の仕方が露骨すぎるとか、咲専用セコムだからあえて気付かれないようにしてんのかとか周りに散々言われてんのに、肝心の本人はしれっと他の男子と楽しそうに話してるし。知ってる?俺同じ部活の奴らに『見た目イカついくせに奥手な童貞エースくん』って言われてたんだからな」
「ど…そ、そうなんだ…」
「でももう仕方ないんだよ。他の誰を見ても、誰に誘われても、気持ちは変わらなかったんだから。もういいじゃん、俺で」
こんなにたくさん話しているのを見たのは久しぶりだった。開き直ったようなその様子を見て、ようやくその瞳を正面から見つめる。
一度箱に入れて閉じ込めたものが、蓋の隙間からじわりと漏れ出すような、想うことを許されたような気持ちになる。
「……ほんとに…」
「あ?」
「ほんとに私のこと好きなの…?」
「盛大に拗らせてるだろ。見りゃ誰だってわかるわ。実際、咲以外はみんな知ってる」
舌打ちでもしそうな勢いでそう言うと、突然の告白に固まっていた私の手の甲を指先でするりとなぞるように触る。その触れ方がくすぐったくて肩を竦ませると、彼は一瞬少し驚いたように目を見開く。その後、こちらを見る視線が熱を帯びた。
「…責任取れよ」
「責任って…」
「だってそんな顔してさ。やっぱりお前も俺のこと好きじゃん」
「や、やっぱりって…」
なんという傲慢な言いぶりだろうか。
でも、否定することはできない。
「安藤さんには、咲に本当に彼氏がいないのかとか、いい感じになってる男がいないのかとかそういうことを聞いてたんだよ」
「…そんなの本人に直接聞いてくれればいいのに」
「聞いたけどお前無視したじゃん。あれを俺がどんな思いで送ったと思ってんだよ」
そういえば…。
そんなメッセージが送られてきたことがあったことを思い出す。
なんとなくお互いの間に流れる雰囲気が変わったことを感じたのか、掴まれていた手首が解放された。
「なんかごめん…」
「安藤さんには、もたもたしてないでいい加減に早く告白しなよって笑われた。咲が誰かと同窓会ラブ…なんてことになったら、及川くん気が狂っちゃいそうだねって」
その言葉に思わずふふっと笑うと、「笑うとこか?」とやや憮然とした表情を浮かべながら千晃はテーブルに肘をついた。
「…責任取れって言うなら、千晃もだよ」
「え?」
「私、多分千晃のせいで彼氏できたことないんだから」
私も彼と同じようにテーブルに肘をついて、ほぼ溶けてしまった氷だけのアイスティーを啜る。
「高校生のとき、他校の人と一緒に遊んでも、最後は『上原さんには及川くんがいるもんね』みたいな空気になっちゃってたし」
「俺がバスケ漬けになってるときにそんなんしてたのかよ」
「大学生で合コンとかなっても、結局千晃と比べちゃって…誰のことも好きになれなかった」
「ご…っ、それって…」
眉間に皺を寄せつつもにやけそうになるのを堪えているような複雑な表情で、それでも彼は緊張しながら私の頬にそっと指の背で触れようとしてくる。
そのときだった。
「ねー!まじで暑いんだけど」
「こんなんじゃ外いられないよねー!」
3~4人の男女が騒がしい様子で階段を上がってくる声が聞こえて、はっとしたようにお互いに距離を取る。
危ない。完全に二人の世界になりかけた。
「あのさ…」
「ん?」
「俺、今年から一人暮らし始めたんだ」
「あー、なんか沙織さんが言ってた」
沙織さんと言うのは、千晃のお母さんだ。いつも元気で、道で会うとにこにこしながら話しかけてきてくれる。
「来ない?今から。俺の部屋」
「へ?」
「なんか…ここにいると、外なのにうっかり手出しそうだから」
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