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金曜の夜の話
1.夜のお客様
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「あー!つかれたあー!!」
金曜日の夜、とりあえず一口目のビールが喉を通ってお腹の方へ流れ込んでいく。
長風呂後の火照った体によく冷えたそれが染み渡った。
新年度に入ってから、まもなくひと月が経とうとしている。
ただでさえ日頃から多忙を極める中、新人が入社し、部署替えや異動もあり、文字通り死ぬほど忙しくなるのが年度初めだ。
業務量もさることながら、やっぱり新たな出会いと別れによる新しい空気は新鮮だけど気疲れする。特に昨年度まで一番近くで一緒に働いていた二つ下の後輩、春日くんが異動になったのも大きかったような気がする。
「たくさん、助けられてたんだなあ…」
ま、それはそうと今週もよく働いた。自分で自分を讃えたい。
ビール缶を置き、さっきコンビニで買ってきたチーズと、奮発して買った生ハムをがさがさと袋から取り出して、内心にんまりする。もしかしたらワインの方が合うかもしれないが、今日はビールの気分だ。
テレビをつけて適当なバラエティ番組を流しながら、今朝作って冷蔵庫で冷やしておいたきゅうりの浅漬けを取り出す。ラップを外して一つ摘むと、丁度よく浸かっていて美味しかった。ついでに常備していた鶏のささみに、千切りにしたザーサイを和えたものも取り出す。
「天才…!」
るんるん気分でリビングのローテーブルに皿を置く。一歩離れて部屋を見渡すと、まるでワンルームの部屋に労われているかのようで、気持ちがリラックスしてくる。ビッグサイズのTシャツに、ゆるっとした黒いハーフパンツで、完全にオフモードだ。肩まで伸びた髪はまだ生乾きだけれど、くるくるっとまとめてクリップで留めてしまう。満足しながらソファに座ったその時。
急に来客を告げる呼び鈴が鳴った。
時計を見ると、夜の8時を過ぎている。宅配便を頼んだ心当たりもない。こんな遅い時間に誰だろう。
一瞬居留守を使ってしまおうかと考えるけれど、残念ながら部屋の灯りがついているのは外からもうっすら見えるだろうし、もしかしたらテレビの音も聞こえているかもしれない。
小さく溜め息をついて立ち上がり、それでも音を立てずに玄関の扉に近付いて、ドアスコープから恐る恐る外を見る。
すると、そこに立っていたのはスーツに身を包んで、どこか緊張した表情を浮かべた背の高い見慣れた顔。さっきまで頭に浮かんでいたそれは…
「…春日くん?」
春日大知。
つい先月まで同じ部署、なんなら隣のデスクで仕事をしていた二つ下の後輩だった。自分が指導係についていたため、昨年度は特に関わることが多かった。
どことなくほわっとした優しそうなところも、先輩先輩といろいろなところについて回る様子もなんだか可愛かった。身長はかなり高いけれど、笑顔があどけなくて、同じ部署のお姉様方にも気に入られていた。
とはいえ、なんやかんやで人当たりがよく、仕事も的確で飲み込みも速い彼に、それほど指導することはなかった。そしてそうこうしているうちに、スーパー優秀な若手社員だということが上にも伝わり、この度、花の海外事業部に異動となった。
しかし、そんな彼だからこそ、こんな時間にアポなしで来訪するなんてただごとではないだろう。急いで扉を開ける。
「どうしたの?」
さっきはなんだか難しい顔をしていることしかわからなかったけれど、よく見るとうっすら頬が赤い。もしかすると飲み会帰りだろうか。
「花山先輩に、会いたくて来ました」
「え?」
「俺…なんか、もう、いろいろ耐えられなくなっちゃって…」
「え、え、ちょ、ちょっと待って!」
玄関先で、しかも若干涙声で話すその様子にさすがに狼狽える。つい1ヶ月前に「花山先輩に教えてもらったことを活かして活躍できるように頑張ります」なんて爽やかに言っていた彼は一体どこへ。
「とにかく上がって」とその腕を引っ張る。
「話、聞くから」
「…でも…こんな夜に一人暮らしの女性のお宅に上がり込むなんていいんですか?」
あ、一応その辺りの意識はあったのね。
でも、別に彼なら大丈夫だろう。何せ、あのしっかり者の春日くんだ。
「そんな状態の春日くんをそのまま帰せないでしょ。いいよ、とりあえず入って」
自分がゆるゆるの部屋着で晩酌しようと思っていたということも忘れ、ドアを大きく開き、部屋の中に招き入れる。
ついでに、すっぴんだと気付いたけれどもう遅い。隠すのも今更なので諦めることにする。
「お邪魔します」と靴を脱いだ春日くんは、部屋に入ると辺りを見回し「花山先輩のお部屋って感じがします」と何やら勝手に感動している。
「何か飲む?飲み会帰りならお茶の方がいいかな?」
「確かに飲み会帰りですけど…え、俺酒臭いですか?」
「ううん、でもなんか顔が赤かったから飲んだのかなと思って」
「飲んだのははじめの一杯だけです。ていうか先輩はまさに今飲んでる最中でした?」
ローテーブルに並んだつまみと飲みかけのビール缶に、そう尋ねられる。
「んー、まあ、今からちゃんと飲もうと思ってた」
「すごい、めちゃくちゃ美味そうですねこれ。自分で作ったんですか?」
「チーズと生ハムは買ったけどね」
「いいなあ」
「お夕飯食べてないの?」
「ほぼお酌するか、話聞くかの二択だったんで」
まあ、そうだろうな。
若手で2年目なら、飲み会に行ったってゆっくりご飯を食べるような余裕はないだろう。真面目な性格だから、座る間もなかったのではないか。
「それにいろいろあって途中で抜けさせてもらったのもあって…」
「そうなんだ。じゃあ一緒に飲み直す?」
「い、いいんですか…!?」
ぶんぶんと尻尾を振る犬のようだ。表情をぱあっと明るくする様子に笑ってしまう。
「ビールしかないけど」
「いいです!ビール大好きです!」
「え、そうなの?」
冷凍ご飯しかないけれど、おにぎりでも作ってあげたら食べるだろうか。具は何がいいだろう。
春日くん相手だとどうしても世話を焼きたくなってしまう自分に苦笑しながら、冷蔵庫から出したビールの缶を差し出すと、彼は私の方を見上げて、眩しいものでも見るように目を細める。
「…やっぱり俺、花山先輩と一緒にいたい」
「何言ってるの。頑張ってるって話、聞いてるよ。元指導担当としても鼻が高いです」
優秀なだけでなく、帰国子女な上に、日本語の他にも2ヶ国語が堪能だという彼は海外事業部にはピッタリだと思う。
すると春日くんは、なんとも言えない表情を浮かべる。
「…やっぱり、そうなんですか」
「ん?」
「花山先輩が俺を海外事業部に推薦したっていう話」
「え、いや、誰かいい若手いないかなって山岡先輩が言ってたから、春日くんのことを話したことはあったけど、別に推薦ってほどのことは…」
私に人事の決定権などない。
山岡先輩は、私の3つ上の先輩。今は海外事業部の課長をしている人で、気さくで優しいけれど仕事に対しては厳しい人。だから、それだけ春日くんが期待されているということなのだ。
難しい表情を浮かべる春日くんににっこり微笑みかけながら、背中をぽんと叩く。
「応援してるから。そんな顔しないで」
その時、冷凍ご飯が解凍されたことを知らせるレンジの音が聞こえる。
「おにぎり、梅か昆布ならできるけど食べる?」
「……昆布がいいです」
「ちょっと待っててね」
きっと新しい環境での疲れと週末の疲れが混ざって、情緒が不安定になっているのだ。少しお腹が膨れたら、元気になるはず。
私は狭いワンルームのキッチンに向かった。
金曜日の夜、とりあえず一口目のビールが喉を通ってお腹の方へ流れ込んでいく。
長風呂後の火照った体によく冷えたそれが染み渡った。
新年度に入ってから、まもなくひと月が経とうとしている。
ただでさえ日頃から多忙を極める中、新人が入社し、部署替えや異動もあり、文字通り死ぬほど忙しくなるのが年度初めだ。
業務量もさることながら、やっぱり新たな出会いと別れによる新しい空気は新鮮だけど気疲れする。特に昨年度まで一番近くで一緒に働いていた二つ下の後輩、春日くんが異動になったのも大きかったような気がする。
「たくさん、助けられてたんだなあ…」
ま、それはそうと今週もよく働いた。自分で自分を讃えたい。
ビール缶を置き、さっきコンビニで買ってきたチーズと、奮発して買った生ハムをがさがさと袋から取り出して、内心にんまりする。もしかしたらワインの方が合うかもしれないが、今日はビールの気分だ。
テレビをつけて適当なバラエティ番組を流しながら、今朝作って冷蔵庫で冷やしておいたきゅうりの浅漬けを取り出す。ラップを外して一つ摘むと、丁度よく浸かっていて美味しかった。ついでに常備していた鶏のささみに、千切りにしたザーサイを和えたものも取り出す。
「天才…!」
るんるん気分でリビングのローテーブルに皿を置く。一歩離れて部屋を見渡すと、まるでワンルームの部屋に労われているかのようで、気持ちがリラックスしてくる。ビッグサイズのTシャツに、ゆるっとした黒いハーフパンツで、完全にオフモードだ。肩まで伸びた髪はまだ生乾きだけれど、くるくるっとまとめてクリップで留めてしまう。満足しながらソファに座ったその時。
急に来客を告げる呼び鈴が鳴った。
時計を見ると、夜の8時を過ぎている。宅配便を頼んだ心当たりもない。こんな遅い時間に誰だろう。
一瞬居留守を使ってしまおうかと考えるけれど、残念ながら部屋の灯りがついているのは外からもうっすら見えるだろうし、もしかしたらテレビの音も聞こえているかもしれない。
小さく溜め息をついて立ち上がり、それでも音を立てずに玄関の扉に近付いて、ドアスコープから恐る恐る外を見る。
すると、そこに立っていたのはスーツに身を包んで、どこか緊張した表情を浮かべた背の高い見慣れた顔。さっきまで頭に浮かんでいたそれは…
「…春日くん?」
春日大知。
つい先月まで同じ部署、なんなら隣のデスクで仕事をしていた二つ下の後輩だった。自分が指導係についていたため、昨年度は特に関わることが多かった。
どことなくほわっとした優しそうなところも、先輩先輩といろいろなところについて回る様子もなんだか可愛かった。身長はかなり高いけれど、笑顔があどけなくて、同じ部署のお姉様方にも気に入られていた。
とはいえ、なんやかんやで人当たりがよく、仕事も的確で飲み込みも速い彼に、それほど指導することはなかった。そしてそうこうしているうちに、スーパー優秀な若手社員だということが上にも伝わり、この度、花の海外事業部に異動となった。
しかし、そんな彼だからこそ、こんな時間にアポなしで来訪するなんてただごとではないだろう。急いで扉を開ける。
「どうしたの?」
さっきはなんだか難しい顔をしていることしかわからなかったけれど、よく見るとうっすら頬が赤い。もしかすると飲み会帰りだろうか。
「花山先輩に、会いたくて来ました」
「え?」
「俺…なんか、もう、いろいろ耐えられなくなっちゃって…」
「え、え、ちょ、ちょっと待って!」
玄関先で、しかも若干涙声で話すその様子にさすがに狼狽える。つい1ヶ月前に「花山先輩に教えてもらったことを活かして活躍できるように頑張ります」なんて爽やかに言っていた彼は一体どこへ。
「とにかく上がって」とその腕を引っ張る。
「話、聞くから」
「…でも…こんな夜に一人暮らしの女性のお宅に上がり込むなんていいんですか?」
あ、一応その辺りの意識はあったのね。
でも、別に彼なら大丈夫だろう。何せ、あのしっかり者の春日くんだ。
「そんな状態の春日くんをそのまま帰せないでしょ。いいよ、とりあえず入って」
自分がゆるゆるの部屋着で晩酌しようと思っていたということも忘れ、ドアを大きく開き、部屋の中に招き入れる。
ついでに、すっぴんだと気付いたけれどもう遅い。隠すのも今更なので諦めることにする。
「お邪魔します」と靴を脱いだ春日くんは、部屋に入ると辺りを見回し「花山先輩のお部屋って感じがします」と何やら勝手に感動している。
「何か飲む?飲み会帰りならお茶の方がいいかな?」
「確かに飲み会帰りですけど…え、俺酒臭いですか?」
「ううん、でもなんか顔が赤かったから飲んだのかなと思って」
「飲んだのははじめの一杯だけです。ていうか先輩はまさに今飲んでる最中でした?」
ローテーブルに並んだつまみと飲みかけのビール缶に、そう尋ねられる。
「んー、まあ、今からちゃんと飲もうと思ってた」
「すごい、めちゃくちゃ美味そうですねこれ。自分で作ったんですか?」
「チーズと生ハムは買ったけどね」
「いいなあ」
「お夕飯食べてないの?」
「ほぼお酌するか、話聞くかの二択だったんで」
まあ、そうだろうな。
若手で2年目なら、飲み会に行ったってゆっくりご飯を食べるような余裕はないだろう。真面目な性格だから、座る間もなかったのではないか。
「それにいろいろあって途中で抜けさせてもらったのもあって…」
「そうなんだ。じゃあ一緒に飲み直す?」
「い、いいんですか…!?」
ぶんぶんと尻尾を振る犬のようだ。表情をぱあっと明るくする様子に笑ってしまう。
「ビールしかないけど」
「いいです!ビール大好きです!」
「え、そうなの?」
冷凍ご飯しかないけれど、おにぎりでも作ってあげたら食べるだろうか。具は何がいいだろう。
春日くん相手だとどうしても世話を焼きたくなってしまう自分に苦笑しながら、冷蔵庫から出したビールの缶を差し出すと、彼は私の方を見上げて、眩しいものでも見るように目を細める。
「…やっぱり俺、花山先輩と一緒にいたい」
「何言ってるの。頑張ってるって話、聞いてるよ。元指導担当としても鼻が高いです」
優秀なだけでなく、帰国子女な上に、日本語の他にも2ヶ国語が堪能だという彼は海外事業部にはピッタリだと思う。
すると春日くんは、なんとも言えない表情を浮かべる。
「…やっぱり、そうなんですか」
「ん?」
「花山先輩が俺を海外事業部に推薦したっていう話」
「え、いや、誰かいい若手いないかなって山岡先輩が言ってたから、春日くんのことを話したことはあったけど、別に推薦ってほどのことは…」
私に人事の決定権などない。
山岡先輩は、私の3つ上の先輩。今は海外事業部の課長をしている人で、気さくで優しいけれど仕事に対しては厳しい人。だから、それだけ春日くんが期待されているということなのだ。
難しい表情を浮かべる春日くんににっこり微笑みかけながら、背中をぽんと叩く。
「応援してるから。そんな顔しないで」
その時、冷凍ご飯が解凍されたことを知らせるレンジの音が聞こえる。
「おにぎり、梅か昆布ならできるけど食べる?」
「……昆布がいいです」
「ちょっと待っててね」
きっと新しい環境での疲れと週末の疲れが混ざって、情緒が不安定になっているのだ。少しお腹が膨れたら、元気になるはず。
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