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第6話 『助けてください』
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キョウドウ
24歳
父は刑事をしていたが、物心つく前に殉職したため、父のことを知らない、だがキョウドウは父を尊敬していた
どんな人物だったかはわからないが『正義』これだけは間違いないと信じ、それを受け継ぎ『正義』の信念の元、行動をしていた
失敗することは考えない、俺は俺らしく!
サンゲンに言われた言葉を、キョウドウなりに解釈して、ずっと繰り返し唱えていた
「キョウドウはとりあえずで行動しすぎるところがあるんだよ、それがいいところなんだけど、まあ次は頑張れよ」
ボソボソ小さい声でトドロキに慰められた
「ああ、ありがとな!」
ニカっと笑顔を見せて返事をしたつもりだったが、トドロキは顔を合わせようとはしなかった
サンゲンとセタは2人でどこかに行ったみたいだ
カミウマは椅子に深くもたれて腕を組み、目を閉じていてる
嫌な空気だ…しょうがないやれることをやっておくか
「フッ…フッ…」
筋トレだ、今やれるのはそれしか無い!
腕立て
腹筋
スクワット
「フンっ! フンっ!」
筋トレに熱が入るに連れ声が大きくなってきた
「なぁ、目障りだし耳障りだ、外でやってくれよ」
トドロキはあいかわらず目を合わせようとしなかったが、顔はひきつっていた
汗だくになったキョウドウは着ていたTシャツを脱いでその場で絞り肩に掛けた
絞った汗で床に水溜りができた
「こんなところで絞るなよ……汚ねぇだろ」
トドロキの声色が変わった
汚いと言われ少し苛立ったがキョウドウは飲み込んだ
「悪い悪い、そうだな!」
静かな部屋とは場違いなデカイ声で返事をして、部屋を出た
辛気臭いのは苦手だ……
部屋の外なら大丈夫だろ!
部屋の中に残ったトドロキは苛立ちを抑えられずにいた
そこにバタンバタンと外から音が聞こえ、トドロキが舌打ちをした
怒りで震えだしていた
キョウドウはマイペースに筋トレから柔軟を含めてトレーニングを始めていた
よし、体も乗ってきた!
「うおおおおおお」
馬鹿でかい掛け声だった
「うるせえ!」
トドロキが部屋のドアを蹴り飛ばして出てきた
トドロキは目を見開いて、キョウドウを睨む
「さっきからうるせえって言ってるだろ!ちょっとは静かにしてろ!」
目が血走るほど怒っていた
「なんだよ、だから部屋から外に出ただろ」
「丸聞こえなんだよ! みんなお前に迷惑してるんだよ! 少しは周りのことを考えろ!」
キョウドウもカチンときた
「俺はまちがったことしているつもりはない!」
トレーニングを続けた
トドロキは蔑んだ目でキョウドウ見下した
「せいぜい無駄なトレーニングを続けてろ……俺らは幹部なんだぞ、頭も筋トレで鍛えられりゃいいのにな」
キョウドウの動きが止まり、トドロキを睨みつけた
「怒らないと目も合わせられない奴に言われたくない!」
2人の間に不穏な空気が流れた
「お前、本当に殺っちまうぞ……」
トドロキが右手握りしめてゆっくりと頭上に持ち上げた
そのとき、キョウドウとトドロキの体が浮かび上がった
「いい加減にしろ……」
カミウマがつぶやいた
何かをしたのだろうが椅子に座ったままだ
ため息をつきながら携帯をとりだす
「お前らのせいで、連絡に気付かなかっただろ、サンゲンがターゲットを見つけたらしいぞ」
カミウマが立ち上がった
【フナバシステム】
22時、社員はほとんど帰宅していた
電灯も使用している一部以外は消灯され、静けさが漂っている
そんな中でデスクに大量の書類を置きカクミはパソコンに向かっていた
今日の出来事の反省として仕事を押し付けられたのだった
係の雑用も含めて色々押し付けられて、今日一日かけてもとても終わりそうもない量だ
さすがに帰るわけにはいかない……
無理だとは分かっていてもカクミは帰るわけにはいかずに作業をしていた
ブーブー
携帯がなった
カナからだ!
カクミの心拍数が上がった
はじめてきたカナからの電話に一瞬で色々な妄想をしていた
「もしもし!」
できる限り平静を装った声をだしたつもりだったが、うわずった
『カクミさん!』
!
泣いてるのか? カナはすごい取り乱したような声だった
『カクミさん…アズが…』
アズに何があったのか?
カクミはアズのオーラを探索してみた
見つけた、一瞬でアズの位置はつかむことができた
2つの別のオーラと一緒に行動している
「えっと、アズさんは今2人の人と一緒にいると思うよ」
『えっ、なんでわかったんですか? そうなんです
アズと一緒に帰ろうとしてたら突然男の人達が来て、ほとんど何も話さなかったのにアズがその人達について行っちゃったんです』
言われてみればアズのオーラが少し乱れているような気がする
ただ隣にいる男達にアズに何かしようとするような気配は感じなかった
『アズが心配なんです、助けてください』
「場所はラビットタワーあたりかな、アズさん大丈夫だと思うよ」
そっけなく答えてしまった
ラビットタワーは複合の商業施設でゲームセンターやスパもあるところだから、カナちゃんの知らない知り合いでもいたんだろう
そんなに遠い場所でもないし…
『……そうですか……すいませんでした』
……
電話を切られてしまった
カクミはオーラを感じるのが得意なようだ
戦闘などで大きなオーラをまとう時、離れていても察することができる能力者は少なくないが平常時のオーラの場合、他の者では直接見て感じるのが精一杯だ
だがカクミは離れていてもオーラの動きでその者が何をしているか大まかに感じ取ることができる
カナにはカクミの言った意味が分からなかったようだ
(相手の人たちから悪意は感じないし大丈夫だ、明日には帰ってくるだろう)
今は仕事を終わらせよう
……
……
1時間くらいたったか?
作業を続けながら、少し気になっていた
カナちゃんは変な事やってないよな……
オーラを探ってみた
やはりアズはラビットタワーあたりで間違いなさそうだ
そしてカナはラビットタワーの近くに来ていた
(まさか、ひとりで行ったのか?)
カナの近くにもオーラを感じた
「えっ?」
思わず声がでた
ツガマだ、カナは電車事故現場でアズとカナを襲ってきたツガマと一緒にラビットタワーに向かっているようだ
嫌な予感がしてきた…
24歳
父は刑事をしていたが、物心つく前に殉職したため、父のことを知らない、だがキョウドウは父を尊敬していた
どんな人物だったかはわからないが『正義』これだけは間違いないと信じ、それを受け継ぎ『正義』の信念の元、行動をしていた
失敗することは考えない、俺は俺らしく!
サンゲンに言われた言葉を、キョウドウなりに解釈して、ずっと繰り返し唱えていた
「キョウドウはとりあえずで行動しすぎるところがあるんだよ、それがいいところなんだけど、まあ次は頑張れよ」
ボソボソ小さい声でトドロキに慰められた
「ああ、ありがとな!」
ニカっと笑顔を見せて返事をしたつもりだったが、トドロキは顔を合わせようとはしなかった
サンゲンとセタは2人でどこかに行ったみたいだ
カミウマは椅子に深くもたれて腕を組み、目を閉じていてる
嫌な空気だ…しょうがないやれることをやっておくか
「フッ…フッ…」
筋トレだ、今やれるのはそれしか無い!
腕立て
腹筋
スクワット
「フンっ! フンっ!」
筋トレに熱が入るに連れ声が大きくなってきた
「なぁ、目障りだし耳障りだ、外でやってくれよ」
トドロキはあいかわらず目を合わせようとしなかったが、顔はひきつっていた
汗だくになったキョウドウは着ていたTシャツを脱いでその場で絞り肩に掛けた
絞った汗で床に水溜りができた
「こんなところで絞るなよ……汚ねぇだろ」
トドロキの声色が変わった
汚いと言われ少し苛立ったがキョウドウは飲み込んだ
「悪い悪い、そうだな!」
静かな部屋とは場違いなデカイ声で返事をして、部屋を出た
辛気臭いのは苦手だ……
部屋の外なら大丈夫だろ!
部屋の中に残ったトドロキは苛立ちを抑えられずにいた
そこにバタンバタンと外から音が聞こえ、トドロキが舌打ちをした
怒りで震えだしていた
キョウドウはマイペースに筋トレから柔軟を含めてトレーニングを始めていた
よし、体も乗ってきた!
「うおおおおおお」
馬鹿でかい掛け声だった
「うるせえ!」
トドロキが部屋のドアを蹴り飛ばして出てきた
トドロキは目を見開いて、キョウドウを睨む
「さっきからうるせえって言ってるだろ!ちょっとは静かにしてろ!」
目が血走るほど怒っていた
「なんだよ、だから部屋から外に出ただろ」
「丸聞こえなんだよ! みんなお前に迷惑してるんだよ! 少しは周りのことを考えろ!」
キョウドウもカチンときた
「俺はまちがったことしているつもりはない!」
トレーニングを続けた
トドロキは蔑んだ目でキョウドウ見下した
「せいぜい無駄なトレーニングを続けてろ……俺らは幹部なんだぞ、頭も筋トレで鍛えられりゃいいのにな」
キョウドウの動きが止まり、トドロキを睨みつけた
「怒らないと目も合わせられない奴に言われたくない!」
2人の間に不穏な空気が流れた
「お前、本当に殺っちまうぞ……」
トドロキが右手握りしめてゆっくりと頭上に持ち上げた
そのとき、キョウドウとトドロキの体が浮かび上がった
「いい加減にしろ……」
カミウマがつぶやいた
何かをしたのだろうが椅子に座ったままだ
ため息をつきながら携帯をとりだす
「お前らのせいで、連絡に気付かなかっただろ、サンゲンがターゲットを見つけたらしいぞ」
カミウマが立ち上がった
【フナバシステム】
22時、社員はほとんど帰宅していた
電灯も使用している一部以外は消灯され、静けさが漂っている
そんな中でデスクに大量の書類を置きカクミはパソコンに向かっていた
今日の出来事の反省として仕事を押し付けられたのだった
係の雑用も含めて色々押し付けられて、今日一日かけてもとても終わりそうもない量だ
さすがに帰るわけにはいかない……
無理だとは分かっていてもカクミは帰るわけにはいかずに作業をしていた
ブーブー
携帯がなった
カナからだ!
カクミの心拍数が上がった
はじめてきたカナからの電話に一瞬で色々な妄想をしていた
「もしもし!」
できる限り平静を装った声をだしたつもりだったが、うわずった
『カクミさん!』
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泣いてるのか? カナはすごい取り乱したような声だった
『カクミさん…アズが…』
アズに何があったのか?
カクミはアズのオーラを探索してみた
見つけた、一瞬でアズの位置はつかむことができた
2つの別のオーラと一緒に行動している
「えっと、アズさんは今2人の人と一緒にいると思うよ」
『えっ、なんでわかったんですか? そうなんです
アズと一緒に帰ろうとしてたら突然男の人達が来て、ほとんど何も話さなかったのにアズがその人達について行っちゃったんです』
言われてみればアズのオーラが少し乱れているような気がする
ただ隣にいる男達にアズに何かしようとするような気配は感じなかった
『アズが心配なんです、助けてください』
「場所はラビットタワーあたりかな、アズさん大丈夫だと思うよ」
そっけなく答えてしまった
ラビットタワーは複合の商業施設でゲームセンターやスパもあるところだから、カナちゃんの知らない知り合いでもいたんだろう
そんなに遠い場所でもないし…
『……そうですか……すいませんでした』
……
電話を切られてしまった
カクミはオーラを感じるのが得意なようだ
戦闘などで大きなオーラをまとう時、離れていても察することができる能力者は少なくないが平常時のオーラの場合、他の者では直接見て感じるのが精一杯だ
だがカクミは離れていてもオーラの動きでその者が何をしているか大まかに感じ取ることができる
カナにはカクミの言った意味が分からなかったようだ
(相手の人たちから悪意は感じないし大丈夫だ、明日には帰ってくるだろう)
今は仕事を終わらせよう
……
……
1時間くらいたったか?
作業を続けながら、少し気になっていた
カナちゃんは変な事やってないよな……
オーラを探ってみた
やはりアズはラビットタワーあたりで間違いなさそうだ
そしてカナはラビットタワーの近くに来ていた
(まさか、ひとりで行ったのか?)
カナの近くにもオーラを感じた
「えっ?」
思わず声がでた
ツガマだ、カナは電車事故現場でアズとカナを襲ってきたツガマと一緒にラビットタワーに向かっているようだ
嫌な予感がしてきた…
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