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第24話 邪悪なオーラ
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大して険しい山じゃないのに雨のぬかるみと、あちこちで起きてる争いの音や地響きが気になって思うように進まないが…
ようやく頂上にたどり着いた……
キョウドウが頂上から下を見下ろしていた
ソーマを追いかけていたはずが、見失い進んでいるうちに頂上まで来てしまったようだ
晴れてたらいい景色だったろうな
木々で覆われてた山道から頂上に来ると草むらの広がる高原のようになっていた
ん?
キョウドウは草むらの奥の方に人がいるのに気がついた
人が2人立っている
ただ、様子がおかしい
2人とも前かがみになって震えているのか
遠くからでは良くみえなかったが、とても普通の状態には見えなかった
キョウドウが目を凝らすと2人はオーラをまとっている
能力者か
キョウドウは警戒し、木陰に身を隠した
あの2人はなにをしてるんだ?
遠くてよく見えない、キョウドウはバレないような木の陰を伝い近づくことにした
近づく間にキョウドウは考えていた
カクミはどこへ行ったのだろう
ソーマもどこかで見失ってしまうし、頂上にいればそのうち会えるのだろうか
いっそ次元の切れ目にいれば会えるんじゃないか
しかしどこにあるのかキョウドウにはわからない
すこし路頭に迷っているような状況だったようだ
ようやく、2人の様子がわかる距離まで近づいた
何か作業でもしてるのか?
よく目を凝らして見ると、1人は手の爪にに何度も何度も薬を塗っている
もう片方は足の爪に薬を塗っていた
あいつはソーマと一緒にいた奴だ
足に薬を塗っているのはペディだった
そしてマニィも手に薬を塗っていた
しかし、どう見ても様子がおかしい
鬼気迫る様子で爪に薬を塗っている
塗った爪から禍々しいオーラが煙のように登っている
「はっ」
思わず声が出てしまった
ペディとマニィの体中から血管が浮き出し、2人とも白眼になっている
キョウドウの声にペディが反応した
「オマエはさっきみたな……」
しまった、気付かれ……
反応する間もなかった、ペディは一瞬でキョウドウと距離を詰め、キョウドウの胸ぐらを掴み木に押し当てた
異常な力でキョウドウは木にめり込んだ
早い…全く反応できなかった
「チカラが溢れてくるんだよ、なのにイライラする」
キョウドウがどんどん木に押し込まれ潰されていく
こいつ、強い……
キョウドウは自分の腹に右拳を当てオーラソードをだした
オーラソードに押され、ペディはキョウドウから離れた
「なんだ、いきなり……どうしたんだ……?」
ペディのことは一度見ただけだが、こんなことをするような人間には見えなかった
セタの能力のように誰かに操られてるのか?
キョウドウは木から抜け出そうとしたが異常な力で押し込まれ出られない
そこにマニィがやってきた
こいつもやばい……
爪が異常に尖り、禍々しいオーラの煙が立ち込めている
マニィがキョウドウに襲いかかってきた
「うおおおぉ」
でかい掛け声をあげた
勢いでキョウドウは木から抜け出し、マニィの爪の一撃を回避した
マニィの攻撃はキョウドウのめり込んでいた木にあたり、木は一撃で切り落とされた
この爪の攻撃、引っ掻きなんてレベルじゃない……斬撃だ……
この2人強いぞ
一対一でも勝負になるか怪しい……
ただ逃げるなんて自分の正義に反する
キョウドウはオーラを体中に充満させた
ペディがキョウドウに向かってきた
ペディのスピードは早すぎる、キョウドウは見切ることをあきらめ、その場でオーラソードを振った
神頼みだった……
だがペディはオーラソードを回避するため仰け反った
運良くタイミングは合ってきたようだ
仰け反っているペディにキョウドウの後を追うようにキョウドウの形をしたオーラが切りかかった
ガシィッ
オーラソードがマニィに掴まれていた
今度は手の爪の方か……
奥の手をいきなり使ったのに無理か……
ペディにキョウドウは蹴り飛ばされた
メキィ
鈍い音がし、すごい勢いでキョウドウは吹き飛んでいった
まずい、腕と肋骨が折れたか
10メートルは飛ばされて、折れた腕では受け身も取れず勢いで地面を転がった
さらにマニィが追いかけてきてトドメをさそうとしてきた
「マニィやめて!」
急スピードでマニィの手が抑えられた
シーナがギリギリ間に合った
シーナ?
キョウドウはシーナがいたのを確認しがそこで意識を失った
マニィの腕をシーナが抑え均衡状態が続いていた
「シーナ……」
マニィが口を開いた
「マニィ、どうしたの?」
シーナは嫌な胸騒ぎを抑えるため自分の胸を押さえていた
普段のマニィとペディじゃない
マニィがシーナの腕を振り払った
「オマエが……」
お前? マニィの口から始めて聞いたことばだった
「オマエが憎いんだよォォォォ」
マニィはシーナに向けて、爪で切り裂こうとしてきた
シーナはショックで何もできなかった
マニィの爪がシーナに当たりそうになった時
シーナが高速でいなくなった
マニィは移動した先をすぐに捉えた
「ソーマ…… 」
シーナを助けたのはソーマだった
シーナより若干遅れて到着したソーマは状況を判断し、とっさに木の幹ににナイフを刺し、自分をナイフに向かわせたと同時にシーナも救出したのだった
ソーマがシーナの背中をポンと叩いた
「気をしっかり持てシーナ!」
「だって姐さん達が…… 」
シーナは涙が止まらなかった
ソーマも頭の中の整理はついていなかった……
ペディとマニィとなんて俺も戦いたくないけど、どうすればいいんだ……
すこし手が震えていた
ようやく頂上にたどり着いた……
キョウドウが頂上から下を見下ろしていた
ソーマを追いかけていたはずが、見失い進んでいるうちに頂上まで来てしまったようだ
晴れてたらいい景色だったろうな
木々で覆われてた山道から頂上に来ると草むらの広がる高原のようになっていた
ん?
キョウドウは草むらの奥の方に人がいるのに気がついた
人が2人立っている
ただ、様子がおかしい
2人とも前かがみになって震えているのか
遠くからでは良くみえなかったが、とても普通の状態には見えなかった
キョウドウが目を凝らすと2人はオーラをまとっている
能力者か
キョウドウは警戒し、木陰に身を隠した
あの2人はなにをしてるんだ?
遠くてよく見えない、キョウドウはバレないような木の陰を伝い近づくことにした
近づく間にキョウドウは考えていた
カクミはどこへ行ったのだろう
ソーマもどこかで見失ってしまうし、頂上にいればそのうち会えるのだろうか
いっそ次元の切れ目にいれば会えるんじゃないか
しかしどこにあるのかキョウドウにはわからない
すこし路頭に迷っているような状況だったようだ
ようやく、2人の様子がわかる距離まで近づいた
何か作業でもしてるのか?
よく目を凝らして見ると、1人は手の爪にに何度も何度も薬を塗っている
もう片方は足の爪に薬を塗っていた
あいつはソーマと一緒にいた奴だ
足に薬を塗っているのはペディだった
そしてマニィも手に薬を塗っていた
しかし、どう見ても様子がおかしい
鬼気迫る様子で爪に薬を塗っている
塗った爪から禍々しいオーラが煙のように登っている
「はっ」
思わず声が出てしまった
ペディとマニィの体中から血管が浮き出し、2人とも白眼になっている
キョウドウの声にペディが反応した
「オマエはさっきみたな……」
しまった、気付かれ……
反応する間もなかった、ペディは一瞬でキョウドウと距離を詰め、キョウドウの胸ぐらを掴み木に押し当てた
異常な力でキョウドウは木にめり込んだ
早い…全く反応できなかった
「チカラが溢れてくるんだよ、なのにイライラする」
キョウドウがどんどん木に押し込まれ潰されていく
こいつ、強い……
キョウドウは自分の腹に右拳を当てオーラソードをだした
オーラソードに押され、ペディはキョウドウから離れた
「なんだ、いきなり……どうしたんだ……?」
ペディのことは一度見ただけだが、こんなことをするような人間には見えなかった
セタの能力のように誰かに操られてるのか?
キョウドウは木から抜け出そうとしたが異常な力で押し込まれ出られない
そこにマニィがやってきた
こいつもやばい……
爪が異常に尖り、禍々しいオーラの煙が立ち込めている
マニィがキョウドウに襲いかかってきた
「うおおおぉ」
でかい掛け声をあげた
勢いでキョウドウは木から抜け出し、マニィの爪の一撃を回避した
マニィの攻撃はキョウドウのめり込んでいた木にあたり、木は一撃で切り落とされた
この爪の攻撃、引っ掻きなんてレベルじゃない……斬撃だ……
この2人強いぞ
一対一でも勝負になるか怪しい……
ただ逃げるなんて自分の正義に反する
キョウドウはオーラを体中に充満させた
ペディがキョウドウに向かってきた
ペディのスピードは早すぎる、キョウドウは見切ることをあきらめ、その場でオーラソードを振った
神頼みだった……
だがペディはオーラソードを回避するため仰け反った
運良くタイミングは合ってきたようだ
仰け反っているペディにキョウドウの後を追うようにキョウドウの形をしたオーラが切りかかった
ガシィッ
オーラソードがマニィに掴まれていた
今度は手の爪の方か……
奥の手をいきなり使ったのに無理か……
ペディにキョウドウは蹴り飛ばされた
メキィ
鈍い音がし、すごい勢いでキョウドウは吹き飛んでいった
まずい、腕と肋骨が折れたか
10メートルは飛ばされて、折れた腕では受け身も取れず勢いで地面を転がった
さらにマニィが追いかけてきてトドメをさそうとしてきた
「マニィやめて!」
急スピードでマニィの手が抑えられた
シーナがギリギリ間に合った
シーナ?
キョウドウはシーナがいたのを確認しがそこで意識を失った
マニィの腕をシーナが抑え均衡状態が続いていた
「シーナ……」
マニィが口を開いた
「マニィ、どうしたの?」
シーナは嫌な胸騒ぎを抑えるため自分の胸を押さえていた
普段のマニィとペディじゃない
マニィがシーナの腕を振り払った
「オマエが……」
お前? マニィの口から始めて聞いたことばだった
「オマエが憎いんだよォォォォ」
マニィはシーナに向けて、爪で切り裂こうとしてきた
シーナはショックで何もできなかった
マニィの爪がシーナに当たりそうになった時
シーナが高速でいなくなった
マニィは移動した先をすぐに捉えた
「ソーマ…… 」
シーナを助けたのはソーマだった
シーナより若干遅れて到着したソーマは状況を判断し、とっさに木の幹ににナイフを刺し、自分をナイフに向かわせたと同時にシーナも救出したのだった
ソーマがシーナの背中をポンと叩いた
「気をしっかり持てシーナ!」
「だって姐さん達が…… 」
シーナは涙が止まらなかった
ソーマも頭の中の整理はついていなかった……
ペディとマニィとなんて俺も戦いたくないけど、どうすればいいんだ……
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