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きょうだい
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しおりを挟む「大いにあり得る。だが、次に我らと会う時は敵同士、戦わなければならんのかもしれない。心を、強く決めておかなければ死ぬ」
「「「「「「「………………」」」」」」」
「まぁあれや!たとえ敵さんに血のつながった母親とか兄弟がおっても、ライトやったら最後は必ずこっちへ戻ってくるってわいは信じとる」
「思えばライトはぁ、皆のことはすっごく気にするオカンのくせに、自分のことには無頓着だし何も言わなかったわよねぇえ?」
「自分だけ本当の月子ではないから。何かしらの負い目を感じてのことでしょう、ライトはそういう人ですから」
「まぁあれや!何だかんだ言うても、ライトはわいらの大事な家族や!おっそい反抗期やと思うて、家出や思うて連れ戻すでっ」
「どうやってよぉお?どこにいるのかもわかんないのにぃ、こっちから仕掛けるなんて無理でしょ。それにぃ、今のあたし達で勝てるわけぇえ?」
「場所はー……諜報部とかがなんとかしてくれるやろ。あとはそう、当たって砕けろや!」
「砕けては、だめ。何か策を考えないと、本当に、ただ死にに行くだけになる。向こうにはあの、ライトがいるんだもの」
「ともあれ、元凶である神楽さんをどうにかしないと、終わらない。あの人は人間だから…………殺すのは、簡単」
「っ、だめですね。自分達で考えなくてはいけないのに、こんな時ライトならどうするのだろうと考えてしまう。僕達は頼りすぎていました」
「主は?さっきは動揺して頼りなかったけどさ、神楽さんは主の直属の部下なんだし、何か考えがあるかもしれないぜ?」
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