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バカ兄弟の保護者、宇佐美七瀬
8P
しおりを挟む何をしているのかはわからないが、不自然に泊まりに来たのはこのためか。やはりクンクンが目的の匂いフェチ……
するとフッと目の力が抜け、柔らかいまなざしに。眠っている悠馬に左手を伸ばし、宇佐美から見て悠馬の頭のあたり?撫でるように手を動かして、ゆっくりおろした。
さっき宇佐美は「采鹿の方にもいなかった」と言っていた。ということはもしかしたら、悠馬が茜の看病をするために泊まりに行っていた日。
采鹿が1人だからという理由をつけてこの家に泊まっていた日。その夜も宇佐美は、采鹿に同じことをしていたのかもしれないな。
茜のことも気にしていたようだが、茜にも同じことをしようものなら双子が黙っちゃいない。というか睡眠中の無防備な茜は双子が全力で守るだろう。
まず、恋人になった悠馬が茜のそばにいる。それがわからない宇佐美ではない。茜の方を調べるのは諦めるか、もしくはバレないような方法をとるか。それはもはや犯罪に両足を突っ込むことだと思うのだが。
何はともあれ満足げに口元に笑みを浮かべた宇佐美はそのまま、再び音も気配もなくドアを開け部屋を出て行った。
何か、誰かを探しているのか?「いない」の言葉の意味を、ましてや自分の熟睡中に部屋に侵入され匂いをかがれたことなど、悠馬が知るはずもない。
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