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巣屈にて
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しおりを挟む「そりゃあすっごい怒るだろうね、僕を殺そうとするでしょ。でも僕、死なないから。でさ、どうする?こっちは総長のが残ってるだろうし、慣らす必要はなさそうだけど」
男が楽しそうに「クスクス」笑いながらアタシの下腹部を撫でる。また出てきたノルの白濁とアタシの血が混ざった液を指に絡めて遊んでいるわ。
本当、何を考えているのかわからない。でも7年前のことは知りたいし。
で、でもでも!正直言ってそう何回も掘られたくないのよ!優しくするとか言われてもねぇ、こっちは腕も足も大けがを負ってナカまで傷つけられているんだから。
そうよ、7年前のことはきっとシャオリンが調べてくれるわ。ここで妥協して足開いちゃったらなんか、色々と戻って来れなくなりそう。
「フフン、抵抗しないってことは肯定だと受け止めるよ。話はこれが終わってから。じゃあ、力を抜いて……身も心も僕にゆだねて……」
ウブな生娘よろしく、優しく触れられて赤くなった顔を背けるアタシ。何してんのよ、さっさと突き飛ばせばいいじゃない。
ただ一言「やらない」って言えばいいのよ。なのに、どうしてアタシの口からは「あっ」とか「んんっ」とか甘い声しか出てこないの?これじゃあ彼を受け入れる体勢じゃない。
ノルとは正反対。コートを脱がせるとアタシの体全体をゆっくり、慈しむように撫でてキスの雨を降らす。まるで恋人にするみたいに。
だめよ。散々痛めつけられた後にそんな、とびきり優しくされちゃったらアタシ……
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