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危ない熱情
4P
しおりを挟む「違うッスよ!今さっきまで銃の練習してたんスけど飽きちゃって。気分転換にジムに行こうとしてたら、あのキレーな人の見張りしてた2人とすれ違ったんス」
このビルには居住区域があれば簡易的な入院施設に食堂、狙撃場やちょっとしたサバイバルゲームフィールドも、それからプールやジムもある。
ビルから出なくても生活できるレベルだな。もちろん、ビルの施設内で働いているのも全員DBの非戦闘員。
ジャックの口から飛び出した「飽きた」の言葉にアランの眉がピクッと吊り上がったが。後半の発言に緊張が走った。
「2人ともトイレに入っちゃったんスけど、見張りって1人で大丈夫なんスか?しかも残ってるの、いつも寝てるギオさんッスよね?」
あの見張り2人、あとでシバく。決定。
「よく知らせてくれたなジャック、今回ばかりは褒めてやる。そして今から狙撃練習の続きに行け、命令だ。アラン!」
俺は立ち上がると、頬を掻きながらチラッと俺に目を向けるジャックの頭を軽く撫でて横を通り過ぎる。アランと同じ真っ黒の髪が柔らかい。
付け加えた命令に「えぇーっ!」と憤慨するが、無視だ。それどころじゃねぇ。
目を向けると無言でうなずくアランと共に部屋を出て、リアがいる小部屋へと向かう。あいつら、見張りって言葉の意味を分かってんのか!?
弱らせているとはいえ、相手はあの人間離れしすぎた超怪力のリアだぞ?これじゃあ3人も見張りに立たせた意味がねぇ。
5人にすればよかったか?俺の人選ミスか?あー、くっそイライラする!
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