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危ない熱情
6P
しおりを挟む「ノル、抑えなさい。殺気が目に見えそうなほどにじみ出ているぞ」
イライラが爆発寸前だ。ただの予想、俺の妄想に過ぎないのに。リアのこととなるとどんどん悪い方へと考えてしまう。
リアは俺のウィルディ2丁と同じ所有物だ、その証をつけている。部下達に見せつけた。俺のモンに勝手に触るんじゃねぇっ!
走る寸前まで速くなった俺はドアの前で立ち止まる。静か、か?いや違う!!
ドアの向こうから聞こえる、リアの上ずった艶やかな悲痛な叫び声に俺の理性は一気にブッ飛んだ。
ドッガァンッ!!
怒り任せに蹴破ったドアは大破。蹴ったところが砕け、壁に激突して崩れる。
リアが寝ているはずのベッドに見えた光景に、俺の手はウィルディを構えて引き金を引いていた。
「っ!おっかねぇ…………ちょっと、登場が早すぎやしねぇか、ナイト様?せっかくあの2人を遠ざけてリアと2人きりになれたっていうのにさぁ」
リアの頭を押さえつけ、竿をしゃぶらせているギオの心臓を狙ったはずの弾丸は右胸を貫通。
避けやがった。この俺の弾丸を、死の弾丸を避けやがった。しかも2発目を警戒して、ぐったりしているリアを盾にしている。
この野郎、手が白濁で汚れているということは……
「そいつが誰のものかわかっているなら大人しく渡せ。そして俺に殺されろ、ギオ」
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