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家族の記憶
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しおりを挟む「ふぅ」
「キレッキレだったな、ノル。俺はあんなに生き生きと部下をシバくお前を久々に見たぜ」
リアがシャオリンに連れられてここを出て行った後、俺はあのバカップル2人をシバいた。何をしたのかはあえて伏せておく。
引きつった笑みを浮かべるアランは無事に本物のジャックを見つけ、首の起爆装置が解除されているのを確認すると外して処理。
何が何だかわからないといった様子のジャックにはきちんと説明をした。子供だからといって隠しはしないさ。
「ストレス発散だ。それよりもお前、俺を舐めてんのか?」
「全部あのシャオリンが仕組んだことだってのにな、あの2人に同情するぜ。ん?襲撃があって女スパイが見つかって、反逆者まで出てきたとなったらお前を1人にするわけにもいかんだろう?」
「だからって、俺の部屋で一緒に寝るとか――おい、まさかそこで寝るのか!?」
スカーレット・ローズの襲撃に女スパイの発覚、ギオの反逆。立て続けに起こって、しかも高度な変装で侵入されたとなれば警戒もする。
アランは俺を心配して、数日は同じ部屋で寝ると言って枕と毛布を持ってきているんだ。
俺はやっとゆっくり休めると思ったのに、しかも腰を下ろしたのは俺のベッドのすぐ下。絨毯の上に横になりやがった。
俺はまぁ寝相は悪くはない、落ちてアランを潰しちまうこともないだろう。けどな、ソファーもあるんだから普通はそっちを使うだろ?
過保護なアランのことだ、同じベッドで寝るとか言い出すかと覚悟していたが。そんなことを言えばブン殴ってやるが。
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