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距離
16P
しおりを挟む「いや、頭は痛いが落ち着いている。話させてくれ。兄貴はたぶん、あいつのことを知ってんだ、俺が別人として話しているはずだからな」
相手はガキだ。しかも、カマになりかけている色々と壊れかけている男の子。そんなやつの面倒を見ている、しかも惹かれているなんて素直に話せるか。
あの頃の俺はリアのことを“勉強を教えてやっている15歳年下の女の子”と、あいつの本当の名前で話しているんだ。
「あいつはたぶんガキの頃から俺に特別な感情を抱いていた。だから俺が好きな綺麗な大人の女になろうとした。大人になってから名前を変え、磨きをかけ、女として俺と再会することを心待ちにしていた。俺が兄貴に言ったあいつの本当の名は――」
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